国語の勉強法

難関私大を攻略する古文の勉強法

【前提・インプット】

《前提》

関関同立の古文は良問揃いです。

各大学それぞれに傾向はありますが、どの大学の問題もまじめにコツコツと勉強してきた受験生が高得点を取れるようになっています。

古文も他の科目と同様に、《インプット》から《アウトプット》への流れを意識して勉強することが重要です。

具体的には、文法・単語・古文常識をインプットに、読解をアウトプットに位置づけて、その間に《インプット→アウトプット》の段階をもうけます。

《インプット》

古文を攻略するにあたっては、文法と単語をインプットしていくことが最優先になってきます。

《インプット》しておく内容は次の内容を暗記して下さい。

【文法】…次の5つを完全に暗記する
①各活用形

②助動詞(接続・活用・意味)

③敬語(特に謙譲語・尊敬語・丁寧語の区別)

④助詞の一部

⑤識別
【単語】…2段階に分けて暗記する
基礎230語→600語

単語は2段階に分けて覚える
まずは基礎230語を暗記します。

230語をほぼ覚えられたら、次は600語の暗記に進んで下さい。

関関同立合格には600語を覚えていれば十分です。

但し、複数の意味がある単語(多義語)には注意です。

多義語を覚える際には、必ず全ての意味を覚えるようにしてください。

例えば「わりなし」という単語なら、単語帳には「①筋が通らない・無理だ」「②どうしようもない・しかたがない」の2つの意味と計4つの現代語訳が載っていますが、このうち「①筋が通らない」「②どうしようもない」の2つの意味と現代語訳を覚える、という具合にです。

受験では、多義語が理解できているかどうかが様々な形式で問われます。

文章全体の意味を把握する際にも重要になってきますので、1つの意味を覚えて満足するということは絶対に避けて下さい。

 

[理解+演習]をセットにして文法を覚える

文法をインプットする際には2冊の参考書を並行して進めていくのが効率的です。

1冊は文法事項の解説を行っている参考書、もう1冊は演習形式の参考書を使います。

理解用・演習用の参考書はそれぞれ1冊だけで構いませんが、必ずこの2冊をセットにして進めてください。

具体的には、まず文法理解用の参考書で、「どのような品詞や活用形で・どのような意味を持ち・どの様な注意点があるのか」などを各項目ごとにしっかり理解してください。

そしてその知識をもとに、すぐに該当する項目の演習問題に取り組みます。

どの参考書を使えば良いのかということは、「オススメ参考書」の項目を参考にしてください。

 

反復することで知識を定着させる

知識は反復することで定着しますから、一通り勉強し終わったら、文法参考書の目次を見て、「勉強したことがあるけどちゃんと覚えていないな」と思う部分を重点的に復習して下さい。

1周みっちりと勉強するよりも、2周・3周と演習を繰り返す方がはるかに効率的です。

単語についても同様で、何度も繰り返し見ることで覚えて下さい。

 

関関同立の文法問題

関関同立の中で、文法を文法問題として直接設問にしてくるのは、関西学院大学・同志社大学・立命館大学の3校ですが、志望が関西大学の場合であっても、記述式の現代語訳を解くために文法的知識は必要不可欠です。

関西大学を志望する場合は、インプットからアウトプットの流れを意識して、単語・文法→長文読解の流れで勉強していくべきでしょう。

 

 

【インプット→アウトプット】

《インプット→アウトプット》というのは、いわば「文法の知識(インプット)」を「読解(アウトプット)」につなげる橋渡しの段階のことを言います。この段階では次の2つのことを目標にして勉強して下さい。

 

読解テクニックを頭にたたき込む

読解テクニックとは次のようなものです。

「登場人物の整理」「接続詞による主体の読み取り」「敬語の使われ方による主体・客体の読み取り」「心中表現や挿入句を見抜く」「ジャンルごとの特徴(おもに主体の現れ方)の把握」など。

これも《インプット》の時と同じように【文章読解用の参考書→読解演習の問題集】という流れで勉強するのですが、今回は各項目ごとに演習するのではなく、1周目はまず読解用参考書を全編読み通して理解しましょう。

その後、読解演習の問題を解いて、覚えたテクニックを使えるようにしていきます。

つまり【読解用参考書(1周)→読解演習の問題集→読解用参考書→…】という形で勉強していきます。

具体的にどの参考書をどのように使えばよいのか、ということについては「最短合格へのオススメ参考書・使用法」のところで確認してください。

 

覚えた文法を使える知識に加工する

文章中で読み取れないところがあれば、必ず《インプット》で使った文法の参考書に戻って確認する、そしてその知識を使って再度読み取ってみる、このサイクルを繰り返してください。

入試で点数をとるためには、速く・正確に文章を読み取れなければなりませんが、実際の文章と文法とを何度も行き来することで自然と文章読解速度は上がっていきます。

また、《アウトプット》段階での勉強の効率も飛躍的に上がっていきます。

この反復を怠ると、今後思うように成績が伸びなくなりますので注意して下さい。

 

 

【アウトプット】

これまで養ってきた文法の知識・読解のテクニックを使って、実際の文章を読み問題を解いていきます。いかに速く・正確に文脈を把握し、正答するかという力を養う段階です。

 

現在の自分のレベルにあった問題を解く

解こうとする問題が自分のレベルより上であっても下であっても、勉強の効率は大きく下がります。

自分のレベルにあった問題を解いてください。

今までの勉強は完璧だ、文法的知識・読解テクニックをうまく使いこなすことが出来ているという受験生は、より難しい問題に取り組んで下さい。

具体的には、問題集では「上位私大」「難関大」と銘打たれたものを使って下さい。

文章では、省略が多く読みにくい『源氏物語』などの平安王朝物語に取り組むのも良いでしょう。

一方、まだまだ文法的知識も読解テクニックも曖昧だ、使いこなせていない、という受験生は「入門」「基礎」、「センター試験」等と書かれた問題集からはじめ、徐々に難度を上げていってください。

難度は、「基礎・入門 < センター≓標準< 難関・上位私大」という順で上がっていきます。

くれぐれも初めから志望校に合わせて難しい問題を解こうとしないでください。

出版されている問題集がどのレベルで、どのような内容なのかということは「オススメ参考書」のところに詳しくまとめてありますので、そちらを参考にして下さい。

 

初めは「出来不出来」に気をとられないように

問題演習する際に、出来た・出来なかったということに気をとられないようにして下さい。

初めから出来ないのは当たり前です。そのかわり、自分の苦手を知ること。これがとても大切な事です。

「今までインプットしてきた知識をアウトプットする」、その時にどうしても覚えきれていなかったものが発見できます。

【問題を解いて、自分の知識で足りない部分を見つける(苦手を知る)→それをインプットする(苦手を埋める)】というアウトプット⇔インプットの繰り返しを必ず意識するようにしてください。

 

読解テクニックを使って問題を解く

自分のレベルにあった読解の問題を自力で解いてみます。

その際には、覚えた「読解テクニック」を必ず使ってください。

「いかに速く・正確に文章を把握出来るか」という力は、現代文の力(論理把握力)とも関わってきます。

しかし、古文では現代文より具体的な内容について書かれたものがほとんどで、問われる内容も複雑ではありません。

よって、今まで勉強してきた文法的知識・読解テクニックさえしっかり身についていれば、論理把握そのもので迷うことはあまりありません。

但し多義語には十分注意して下さい。

現代文よりも多義語の数が多く、また多義語に絡めて文章の内容を問う設問が多く出題されています。

現代文と同じく、多義語は接続詞や前後の言葉から1つの意味に絞り込むのが鉄則です。

 

出典についての勉強

文章問題の解説には、作品の時代や文章背景が書かれています。

しかし、基本的に読解の問題集では覚えなくて良いです。

というより、知識がバラバラになってしまい、とてもじゃありませんが全て覚えるのは至難の業でしょう。

関関同立に最短で合格するなら、出典の知識は《インプット》や《インプット→アウトプット》の段階で使った参考書に載せてあるものだけで十分です。

様々な参考書を使用すると、知識がバラバラになりやすく勉強効率が下がるので、1冊の参考書に載せてある出典知識を完璧にするという意識で進めていってください。

なので、読解の問題を解いた後は、今まで使ってきた参考書の「出典知識」の部分で出典を確認する。その後読解の参考書の方に戻り、問題解説を読むという流れを必ず守って下さい。

 

問題演習は復習が最重要

問題が解けなかった、文章が読めなかったという場合、単語不足が原因だったのか、文法知識が不足していたのか、古文常識を覚えていなかったのか、読解テクニックが使えていなかったのか、その理由を必ず徹底的に検証してください。

そしてそこを埋めていく。埋めた後に次の問題を解く。これを繰り返してください。

 

過去問演習

ある程度知識が固まり、その知識を出すスピードが上がってきたら、いよいよ赤本を使用し自分の力を志望校の特色に合わせて改良していきます。

「自分が持っている力で、どのように読んで、どのように解いたら点数が上がるのか」。

常にこれを考えて使用するようにしてください。また、その際には傾向と対策を熟読して下さい。

同志社大学のように出題形式がほぼ固定されている大学では、個々の設問の対策をしなければならないことがあります。

また、過去問演習では回答時間にも注意して下さい。

本番では緊張して普段より能力が落ちるのが普通ですから、過去問演習では本番の回答時間より5-10分短い時間で解く癖をつけておくと良いでしょう。

この時間的余裕が精神的余裕に直結し、本番で実力を発揮しやすくなります。

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