【国語編】関西大学の入試対策・オススメ参考書

KANSAI

はじめに

近年の関西大学の国語は全日程・全学部で難易度はほぼ同等である。

したがって、国語の対策を学部で分ける必要性はないため、学部問わず過去問演習をしても問題はない。

出題形式については個別日程で現代文の内容記述、古文の現代語訳が追加される以外は大きな変動はなく、過去問演習の際には古い年度のものを使用することも可能である。

概要

 ・試験時間 75分
 ・満点 150点満点
 ・問題数 現代文8問程度 古文9問程度
 ・配点 設問形式により異なるが一問6〜8点ほどであると考えると良い
 ・形式 マーク・書き取り・記述(全学部日程はオールマーク方式)
 ・構成 大問2題
     問題[1]論説・評論文
     問題[2]古文

傾向と対策

大問[1]論説文・評論文

関西大学の現代文は、設問中に傍線が引かれていません。

試験が開始したら、まずは出典を確認後、設問を丹念に調べていくことで、あらかじめ読解に必要なキーワードを抽出しましょう。

この作業を怠ると、本文を全て読んでからまた設問に該当する箇所を探すという二度手間を余儀なくされ、大幅に解答時間が削られてしまいます。

本文の長さは関西学院大学立命館大学と比較するとやや長く、同志社大学と比較すると少し短い程度のものですので、読む速度もある程度必要です。

設問は本文の記述に合致するものを選ぶ選択問題を中心に構成されており、最後の設問(概ね問8)が本文の要旨やキーワードについての内容を問う50字程度の記述問題となっています。

出題の数自体は他大学と比較しても特に多いというわけではありませんが、その分、設問に割り振られている配点が大きいため、小さなミスが命取りになります。

設問の難易度はそれほど高くなく、記述形式の問題も本文の該当する箇所を抜き出した上で解答欄に沿う形に軽く手を加える程度でほぼ対処することができます。

問題の性質ゆえに合格最低点が例年やや高くなる傾向がありますので、確実に得点する必要があります。

選択肢の長さや形式はセンター試験にやや近く、本文の内容をしっかりと読み取れているかを問う素直な問題が多いため

基礎から読解をきちんと身につけていれば十分に対応することができます。

学部を問わず、現代社会論・消費社会論・美術論と現代文ではおなじみのテーマがまんべんなく出題されていますので、過去年度から出題を予想することは難しいと言えます。

ヤマを張るといった小手先のテクニックではなく、どんな問題が出てもきちんと内容を読み取ることができる王道の読解力を鍛えることが合格への近道です。

ほとんどの選択問題が二択にまでは絞り込みやすいので、本文の記述と照らし合わせてより妥当なものを選ぶことで確実に得点することができます。

関西大学の現代文は、文章を読み解く速度と文章の内容を汲み取る理解力をきちんと身につければ、特別な背景知識や作文の能力は必要ないベーシックな形式の出題といえるでしょう。

まずは、[入試現代文のアクセス]で読解のための基礎知識を身につけることから始めましょう。

この問題集で入試現代文に必要な段落の理解や対比の構造の理解について、基礎的なレベルから学ぶことができます。


入試現代文へのアクセス 基本編」の使い方はコチラ!

入試現代文のアクセスをきちんとマスターできたら、次は[標準現代文(実践演習)]で応用力を身につけます。

様々なテーマで出題される22題の問題を読み解くことで、読解テクニックのアプトプットをさらに研ぎ澄ませることと並行して

現代文という科目で出題されることの多い話題についての理解を深めます。

消費社会批判・異文化理解・言語についての考察など、普段生活していてもなんら不思議に思ったことのない事柄について、現代文は切り込みます。

あたりまえに思っていたことがあたりまえでなくなる瞬間を、多くの問題と出会うことで実感してもらうことで、現代文という科目のパターンを徐々に理解していくことができます。

このパターンの理解が進むと、書き出し4行で何についての話題で、何が対比されているかを瞬時に理解できるようになります。

話題を推測できることは読解の上で大きな力になりますので、解説に書かれた本文についての解釈とともに、テーマへの理解も深めてください。


標準現代文」の使い方はコチラ!

次に挑戦したいのが、[入試精選問題集7 現代文 4訂版(河合塾シリーズ)]です。

こちらの問題集は、本文・設問ともに少しレベルが高くなってはいますが
解説がとても丁寧に書かれており、[入試現代文のアクセス]で身につけた読解力をさらに深めることのできる内容となっています。

読解テクニックを身に付ける参考書で、受験現代文に求められる基礎的な理解能力を身につけることと並行して

[ことばはちからダ!現代文キーワード-入試現代文最重要キーワード20]で基礎的なキーワードについての理解を深めます。


ことばはちからダ!」の使い方はコチラ!

普段、本や新聞といった活字を読む習慣がない受験生は特にこうした知識系の参考書で現代文頻出のキーワードについての理解を深めておかなければ

話題がわからないまま、「なんとなく」読む悪い習慣がついてしまいます。

こうした悪癖は一度ついてしまうとなかなか抜けず、実力アップを阻む要因となっていつまでも足を引っ張ってしまうので

早々に知識を身につけて、理解した上で文章を読む習慣を身につけましょう。


入試精選問題集」の使い方はコチラ!

基本的な術語に対しての理解が十分に深まれば、次はいよいよ入試レベルの術語について学習します。

[現代文キーワード読解 頻出テーマ×必修語160×入試問題]を使って、難解なキーワードの理解に取り組みます。

この参考書はただ読むだけでなく、問題文の要約をすることでさらに学習の効率を高めることができます。

読解法を学ぶ参考書(入試現代文のアクセス等)で身につけたテクニックを使って、問題文の主旨をうまく抜き取る練習をします。

この抜き取りの力が、関西大学の記述問題で力を発揮しますので、面倒がらずに早い段階から取り組みましょう。


現代文キーワード読解」の使い方はコチラ!

読解のノウハウと術語の知識を凝集させることで現代文の力は確実に上昇します。

ある程度力がついたら、いよいよ[現代文と格闘する]に挑戦です。

この参考書は、実際の試験の難易度と同等、若しくはそれ以上の出典を用いて読解力を完成レベルにまで高めることを目的に作られています。

設問も凝ったものが多く、簡単には正答にたどり着けません。

ここで難しい問題に耐える訓練をしっかりと積み、解説を読み込んで構造を頭に入れることで、本番でうろたえない本当の国語力を身につけます。

現代文は他の科目と少し異なり、インプットの時期であればインプット一辺倒というわけにはいかず

インプットとアウトプットをこまめに往復して徐々に力を高めていく種類の勉強法が必要とされます。

その反復のなかでもこの参考書が受験生に求めているレベルはかなり実際の試験に近いものだといえるでしょう。


現代文と格闘する」の使い方はコチラ!

ここまでくれば、相当読解力は身についているはずです。

それでもまだまだ現代文が読めている気がしないという方は、復習はきちんとやっていますでしょうか?

他の科目よりもさらにこまめにインプットとアウトプットの往復を行わなければ身につけたノウハウはすぐに抜けていってしまいます。

細やかなノウハウに対して十分に気を配れていれば、問題文の話題が意味不明ということもなくなります。

「この問題文は前に他の問題集で解いたものに内容が似ているな?」と感じることがあったらしめたものです。

傾向がつかみにくい科目と言われている現代文の知識がかなりついてきているということです。

その調子で、さらに演習を積み重ねてください。

さて、いよいよこの段階で実際の過去問題に挑戦します。

実際の試験時間と条件と全く同じもので自分がどれだけ得点することができるのか腕試しをします。

ここまでの演習がしっかりと定着していれば、結果はそこまで悪いものではないずです。

結果がどうしても良くないのであれば、インプット系の参考書[現代文キーワード読解]に戻ってもう一度キーワードの漏れを確認し

[現代文と格闘する]で紹介されている読解知識を再度確認します。

実際の試験問題を出題年度の古い順から解いていき、合格最低点を安定して獲得することができるようになれば、関西大学の現代文はひとまず安心です。

ここまでは決して短く容易な道のりではありませんが、計画性をもって、地道に取り組みましょう。“千里の道も一歩から”です。

関関同立やMARCHなどの難関私大を攻略するための現代文の勉強法をさらに詳しく知りたい方はコチラをクリックして下さい。

大問[2]古文

関西大学の古文は現代文と同様に設問となる箇所に傍線が引かれていません。

そのため、前もって設問をチェックした上で読解を始めることが時間の節約のためにも良いでしょう。

本文は長すぎず短すぎずのちょうど良いボリュームですが、傍線が引かれていない分、設問から内容を推測しにくいので、正確な読解力が求められます。

文法に関する単独の設問は毎年どの学部でも出題されません。

物語の内容がきちんと読み取れているかを問う内容一致問題がほとんどですので、得点するためには話の筋をきちんと理解することが必要です。

学部個別日程の最終問題(概ね問9)には波線の引かれた箇所を現代語訳する問題が例年出題されています。

極端な意訳は必要なく、文法・単語の意味を辞書通りに正確に反映する直訳でほぼ対応できます。

ただし、物語の内容を理解していなければ訳に反映することのできない多義語が含まれていることも多いため、波線部だけを見て訳を作ってしまうと、正答にならない場合もあることに注意しましょう。

まずは物語を正確に読み解くことが合格の鍵です。

難解な出典にはかならず脚注がついています。

この脚注の全てを読み込むことにあまり時間をかけてしまうと、問題に取り組む時間が減ってしまいますので

主語の判定や物語の進行になくてはならないものだけを重点的に読み込み、補足的な知識にはさっと目を通しておくにとどめましょう。

〜関大の古文を攻略する〜まずは基礎固め

出典・設問の難易度から評価すれば、関西大学の古文は良問といえます。

活用形や敬語から推測して主語判定が出来ること、古文常識から物語の展開を推測することなど
受験古文の基礎をしっかりと固めていれば、ほとんどの設問で手堅く得点することができるでしょう。

まずは古文単語と古文法を完璧にすることからはじめましょう。

[ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル]を使って、古文法の基礎を確実なものにします。

古文学習の上で避けては通れないのが古典文法の理解です。

英語の文法などと比べると、覚える量はかなり少ないので、受験勉強の初期段階に取り掛かることをお勧めします。

古文法学習の成果は最も早く現れますので、古文法を覚えることで受験勉強のペースをつかむことができるでしょう。

この文法書には活用や品詞の種類が記載されているだけでなく、例題が多く収録されています。

一周しておしまいにせずに、何度も振り返って復習し、この参考書に書かれていることを網羅することで最高のスタートを切りましょう。


ステップアップノート30古典文法基礎ドリル」の使い方はコチラ!

文法の基礎固めと並行して古文単語を覚えましょう。

古文単語は多義語が多く、一つの意味を覚えるだけでは読解の役には立ちません。

単語の持つ意味を全て把握することが大切です。まずは頻出の230語を確実なものにします。

[マドンナ古文単語230 パワーアップ版]は可愛いイラストとともに、古文読解の必須単語が収録されています。

多義語の意味も網羅されているので、古文法の問題集が一周する間にはこちらの単語帳も確実にしておきたいところです。


マドンナ古文単語230」の使い方はコチラ!

基礎の復習が全て完了したところでいよいよアウトプットに挑戦です。

読みやすい説話や物語を中心に収録した[板野のステップアップ古文1(必修編)]を使って古文読解の世界に飛び込みましょう。

基礎固めのインプットで得た単語や古文法の知識をうまく頭のなかから取り出せることができれば

それほど難しいとは感じないかもしれませんが、古文常識がわかっていないと正解に結びつかない問題も収録されています。

単語帳や文法書に書いてある、文脈から切り離された細切れの言葉ではなく

本文の中に埋め込まれた生きた言葉を実際に現代語に訳していくことができるかどうかを特に意識して演習を進めましょう。

実際に使うことのできない文法の知識は受験古文において全くと言っていいほど役に立たないので、インプットで得た知識はアウトプットして定着させましょう。

使いこなせることができて初めて文法が身についたと言えるのです。

基礎的な読解演習が終わったら次はやや発展的な内容に挑戦です。

[基礎古文(実践演習)]は先ほどの[板野ステップアップノート1(必修編)]よりもやや出題が難しくなっています。

教科書で目にしたことがある分も幾つか収録されていますが、出題の角度がかなり異なるため、難易度はぐっと高くなります。

インプットした文法知識をフル活用して読み解きましょう。


板野のステップアップ古文」の使い方はコチラ!

文章のレベルが上がれば要求される文法知識もおのずと高いものになります。

インプットの初期で扱った文法書ではまだまだ足りない部分もありますので、発展的で演習中心の文法問題集に取り組みます。

[ステップアップノート30 古典文法トレーニング]には本番で狙われやすい文法問題も多く収録されています。

最初のインプットから時が経つにつれ、細かな規則が抜けていくはずですので、そういった抜けを発見する上でも演習中心の文法問題集で学習しましょう。

特に、問題が難しくなればなるほど文章の中で行為の主体が誰なのかがわからなくなります。

登場人物が多い王朝ものともなると、主語が省略されがちな古語だともう何が何だか話の筋が少しも見えなくなってしまいます。

そうした時には敬語から主語を判別します。

助動詞や動詞といった文法の王道だけでなく、この問題集で敬語の種類や意味についてもおさえましょう。

敬語で主語が判別できるようになって初めて深い内容の古文読解に取り組むことができます。


ステップアップノート30古典文法トレーニング」の使い方はコチラ!

次に、発展的な内容の読解問題集に挑戦したいところですが、ここまでくると必須単語230だけではやや厳しくなってきます。

そこで、語彙力を高めるために[古文単語FORMULA600大学受験]をインプット学習に取り入れましょう。

この単語帳に収録されている600語を確実なものにすれば、大学入試レベルの古文はほとんど対応できるといっていいでしょう。

あまりにも難しいものには本文に必ず脚注がついているので、この単語帳の中身を全て網羅できていれば問題ありません。

試験まで何度も何度も繰り返し復習することで、古語の意味を多義語も含めて完璧なものにしましょう。

マナビズムではこの単語帳を元に単語カードを作成し、週に一度は小テストを設けて、生徒が確実に覚えられるまで徹底的に復習します。


古文単語FORMULA600」の使い方はコチラ!

いよいよ発展的な読解問題に挑戦です。

[中堅私大古文演習]は実際の過去の出題をベースにより深くまで文法事項や古文常識について掘り下げた問題が収録されています。

主語判定も問題も多く出題されており、この問題集を確実なものにできれば中堅私大の過去問題で合格点をとれるほどまでに読解力が向上します。

中堅とは銘打ってありますが、内容的にはかなり発展的です。

答え合わせをしてがっくりすることもしばしばあるとは思われますが、あまり落ち込まず、「これを確実にすればとても力がつく」と考えて取り組んでください。

解説がかなり丁寧にされているので、正解をたくさんとって調子を掴むというよりも、誤答から自分の知らない箇所を見つけることに重きを置いて演習を行いましょう。

古文常識に関してもこの問題集に収録されている知識を一通り暗記できていればかなりの範囲の出題にまで対応することができます。

古文学習の中での位置付けは、ちょうど基礎から応用への折り返しと考えてもらって結構です。

この問題集以降は過去問題や難関大学の過去問を元に作られた問題集に挑戦していきます。


中堅私大古文演習」の使い方はコチラ!

[古文 河合塾SERIES入試精選問題集 8]この問題集は中堅〜上位私立を目指す受験生が仕上げの段階で取り組むのに最適です。

出題も実際の大学入試で扱われたものがほとんどです。

実際の試験に取り組む気持ちで毎回演習を行って、間違えた箇所は解説をじっくり読み込みましょう。

抜けている箇所を発見したらすぐにインプットの問題集に戻るといった点検作業も欠かさずに。

解説がとても丁寧なので、難解な問題でもきちんと論理的に理解することができます。

この問題集を演習する際は、解説を丸覚えするのではなく、どうしてその正解にたどり着いたのかを理解するプロセスに焦点を当てましょう。

関西大学の問題は、物語の理解ができていれば正当にたどり着けるものばかりです。

当然、物語の読み込みが甘い受験者をひっかけるための紛らわしい選択肢もたくさん紛れ込んでいます。

そうしたひっかけのなかから唯一の正解を自信を持って選び出すためには、文法や単語を覚えているだけでなく、現代文と同じような読解力が求められるのです。

特に、和歌が本文に挿入されているような問題はこうした力が必要になります。

和歌はその歌が詠まれた状況と密接に関係しています。

前後の文脈が正確に読み取れていなければ、文法的に表現技法を見抜くことができても正答に繋がらないのです。

この問題集で古文の読解テクニックを完成させるつもりで取り組みましょう。


古文の入試精選問題集」の使い方はコチラ!

以上、インプットアウトプットが現代文古文とも確実なものになったなら、いよいよ過去問題に挑戦です。

時間を実際の試験時間と同じ75分に設定して、年代の古いものから順に解いていきましょう。

現代文と古文にかける時間配分をしっかりと体内時計で理解できるレベルにまで演習してから本番に臨むことが望ましいでしょう。

関西大学の国語は王道の読解力と、ある程度の読解速度が身につけば、十分に合格点に到達することのできる設問構成です。

単語の意味を思い出すのに3分もかかってしまったというロスは命取りですので

インプットとアウトプットを数え切れないほど往復して、即座に取り出せるようにしましょう。

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