【決定版】大学群MARCH(マーチ)の意味や各大学の特徴から序列まで徹底解説
更新日: (公開日: ) COLUMN
MARCHは、明治・青山学院・立教・中央・法政という5つの大学群をまとめた総称で、明青立法中とも呼ばれます。
それぞれ偏差値に違いがあり、難関といわれているため大学別の受験対策が求められるでしょう。
この記事では、そもそもMARCHとはどのような大学のことかといった基本情報を、偏差値やその他の知っておきたい情報と一緒に紹介します。
- MARCHに現役で合格したい
- 何から勉強すればよいかわからない
- 塾に通っているけど成績が伸びていない
上記に1つでも当てはまる受験生は今すぐ無料受験相談にお問い合わせ下さい。
難関私大の大学群『MARCH』とは何ですか?
大学軍のMARCH(マーチ)とは、東京都内にキャンパスを置く以下の難関私立大学5つの総称です。
- 明治大学
- 青山学院大学
- 立教大学
- 中央大学
- 法政大学
そのほか、「明青立法中」と呼ばれることもあります。
MARCHの意味は?
MARCHの意味は、以下の大学の頭文字です。
- 明治大学(M)
- 青山学院大学(A)
- 立教大学(R)
- 中央大学(C)
- 法政大学(H)
ちなみに、MARCHを英語にすると、「3月・行軍・行進曲」の意味を持ちます。
Gmarchとmarchの違いは何ですか?
GMARCH(ジーマーチ)とは、MARCHで紹介した5つの大学に、学習院大学の『G』を追加した呼び方です。
- G|学習院大学
- M|明治大学
- A|青山学院大学
- R|立教大学
- C|中央大学
- H|法政大学
学習院大学が追加されたのは、MARCHに含まれる大学へ近く、偏差値も近いからと言われています。
MARCHとSMARTの違いは何ですか?
MARCHとSMARTの違いは、含まれる大学群にあります。
- S|早慶上智大学
- M|明治大学
- A|青山学院大学
- R|立教大学
- T|東京理科大学
このように、「SMART」は、MARCHに含まれる大学3つに、早慶上智(早稲田・慶應義塾・上智)と東京理科大を加えた大学群です。
気になる!みんなのMARCHのイメージは?
MARCHは一般的に高学歴のイメージがあるものですが、X(旧:Twitter)などのSNSでの口コミを調査すると、実に多様な意見が存在します。
- 高学歴のイメージはMARCHくらいから
- インターン採用難易度は普通
- 海外移籍とMARCHが同じくらい
- MARCH以上にいくならそれなりの高校が必要
- MARCHといえば明治大学
もちろん、口コミはあくまでも参考なので、必ずしも当てはまるとは限りません。
気になった方は、ぜひ「MARCHのイメージは?大学ごとに口コミからみた世間の印象や特徴、雰囲気を徹底調査してみた」を参考にしてください。
直接、イメージを確認したい際にはオープンキャンパスも有効です。
日程は『MARCHのオープンキャンパス日程まとめ』にまとめているため、興味があれば足を運んでみてください。
GMARCHと称される6つの大学
まず、MARCHと称される6つの大学の詳細について見ていきましょう。
- 学習院大学(G)
- 明治大学(M)
- 青山学院大学(A)
- 立教大学(R)
- 中央大学(C)
- 法政大学(H)
学習院大学(G)
学習院大学は、都会の近くにありながら静かで落ち着いた雰囲気があり、リラックスした環境で学ぶことができる大学です。
著名な教授も在籍しており、少人数制のゼミでは自分が関心をもっている分野により深く詳しく関わりをもつことができます。
もともと皇族や華族が通う大学として設立されたものであるため、堅実なイメージをもつ人も多く、お家柄のよい人が通っているという印象を持つ人もいます。
アクセスもよく通いやすい立地、オシャレなキャンパスなどから、人気を集めている大学です。
学部数 | 5 |
学生数 | 8,796名 |
偏差値 | 55~60 |
参考:学習院大学
明治大学(M)
明治大学は、もともと「明治法律大学」として法律教育を行うために創立された大学です。
オシャレなイメージを持つ人も多く、学生数も含め規模が大きいのが特徴です。
1881年に創設された明治法律学校を前身とし、学部を増設して現在の明治大学になりました。
「商学部」「政治経済学部」「理工学部」など多くの学部があり、学業だけではなく、部活やサークル活動が活発なことでも有名です。
特に、毎年開催される「六大学野球」は大変な盛り上がりを見せます。
就職の面でも安定感があり、87.3%~98.9%の就職率となっています。
例えば、女優・俳優・アナウンサーなど、華やかな卒業生が多数います。
学部数 | 10 |
学生数 | 32,810名 |
偏差値 | 55~65 |
参考:明治大学
青山学院大学(A)
青山学院大学は、「青学」という略称で親しまれています。
ミッション系のキリスト教の大学で、「英語の青山」と呼ばれるほど英語教育に力を入れているのが青山学院大学の特徴です。
また、都会にある私立大学として、オシャレなイメージを持っている人も多いです。
周りが渋谷や表参道などに囲まれているため、自然と学生がオシャレになるという風潮がある点も特徴と言えるでしょう。
学生同士がディスカッションを行うタイプの講義があり、生徒が率先して取り組めるような仕組みづくりが行われています。
さらに、留学プログラムや研修制度が充実しているので、将来グローバルな活躍を夢見ている方から人気の高い大学です。
加えて、学生が中退しないよう、大学側が手厚いサポートをおこなうことでも有名です。
学部数 | 11 |
学生数 | 19,143名 |
偏差値 | 55~65 |
立教大学(R)
立教大学も、青山学院大学と同じくキリスト教系の大学です。
国際的に活躍できる人材の育成を目指していて、外国人教員により英語で授業が行われているなど、実践的に語学力を身につけることができます。
経営学部や社会学部が特に人気を集めている大学で、池袋にキャンパスがあることから通いやすい点が特徴です。
さらに、卒業までに学生全員が海外経験をすることを目指していて、留学などの制度も充実しています。
なお、就職の面でも、大手有名企業への就職率が高く、観光業界や金融系に強いです。
知名度、偏差値ともに高く、サークル、勉強、バイトなど学生がそれぞれの思い通りに過ごしているため、自由度も高いといえるでしょう。
学部数 | 10 |
学生数 | 19,888名 |
偏差値 | 55~67.5 |
中央大学(C)
中央大学は、明治時代に「英吉利(イギリス)法律学校」として創立しました。
その名の通りもともと法律を学ぶための学校で、現在も「法の中央」と呼ばれるほど法学部が強く、司法試験の合格者も多数輩出しています。
実際、130年の歴史がある大学で、公認会計士や司法試験においての合格者数は、全大学中でトップレベルとなっています。
また、学校全体でFLPという制度を採用していて、学部に捉われず様々な授業を履修できるのも中央大学の特徴です。
そのため、資格取得を目指したい方、幅広い学問を吸収したい方におすすめです。
就職面でも、有名企業への就職が多く、学歴フィルターなどにとらわれず安心して活動することができます。
学部数 | 6 |
学生数 | 30,691名 |
偏差値 | 55~62.5 |
参考:中央大学
法政大学(H)
法政大学は、15学部の総合大学で、学生数も34,511名と多くなっており、留学生の数はGMARCHの中でトップクラスを誇ります。
実際に、2017年・2018年では、大学志願者数ランキングで第2位(東日本では1位)を獲得したほどの人気となっています。
MARCHの中では少し格が落ちるとも言われていますが、経営学や社会学の教授が充実しており、評判がよいです。
特に社会学部は64名の専任教員が在籍しており、日本最大レベルの規模を誇ります。
また、留学生の受け入れや、海外留学する学生の割合も高く、学内外問わずたくさんの人と出会い、交流することができます。
大学時代に広いコネクションを作りたい方、多様な価値観に触れてみたい方におすすめの大学です。
なお、マスコミのイメージをもたれているとおり、就職では特にマスコミ業界に強いとも言えるでしょう。
学部数 | 15 |
学生数 | 34,511名 |
偏差値 | 55~65 |
参考:法政大学
MARCHに入学するのは難しい?偏差値とレベル
MARCHと呼ばれる大学群の序列は、「明治大学>青山学院大学>立教大学>中央大学>法政大学」となっています。
また、学習院大学を入れたGMARCHの場合では、「明治大学>青山学院大学>立教大学>中央大学>法政大学>学習院大学」といった序列です。
では、GMARCHの偏差値とレベルについて、理系と文系に分けてそれぞれ見ていきましょう。
理系:偏差値60以上は欲しい
MARCHそれぞれの大学の、理系学部の偏差値は以下のとおりです。
- 明治大学:55.0~62.5
- 青山学院大学:55.0~57.5
- 立教大学:55.0~57.5
- 中央大学:55.0~57.5
- 法政大学:55.0~57.5
MARCHの理系学部の偏差値は、55.0~57.5くらいに集中しています。
文系:偏差値60よりさらに上を狙いたい
MARCHそれぞれの大学の、理系学部の偏差値は以下のとおりです。
- 明治大学:60.0~65.0
- 青山学院大学:55.0~65.0
- 立教大学:57.5~67.5
- 中央大学:55.0~65.0
- 法政大学:55.5~65.0
MARCHの文系学部の偏差値の中央帯は、57.5~65.0くらい。
全体的にMARCHは、理系よりも文系の方が偏差値は高いです。
MARCHは大学全体でどの位置?
大学全体でいうと、MARCHのレベルは「早慶上智より下、日東駒専より上」というイメージです。
私立大学の中でトップレベルではないものの、難関校とされています。
以下に分けて、それぞれ比較します。
- 国立大学
- 日東駒専
- 関関同立
- SMART
- JAW
国立大学
MARCHと国立大学を比べると、俗に「駅弁大学」と呼ばれる地方大学の中位レベルと同じくらいのランクです。
「東京一工>その他旧帝大>駅弁上位>駅弁中位=MARCH」というイメージですね。
具体的には以下の大学となっています。
- 弘前大学
- 信州大学
- 宇都宮大学
- 静岡大学
- 香川大学
- 鹿児島大学
など、偏差値55.0~65.0くらいの国立大学と近いレベルです。
日東駒専
日東駒専は、「日本大学」「東洋大学」「駒澤大学」「専修大学」の略です。
日東駒専の偏差値は、学部にもよりますが45.0~60.0くらいなので、東京の私立大学の中ではMARCHよりワンランク下です。
MARCHを第一志望とする方は、滑り止めとして日東駒専を併願することも多いです。
併願については、「MARCHおすすめ併願パターンは?滑り止めや女子大・文理ごとの例も解説」もご覧ください。
関関同立
関関同立は、「関西大学」「関西学院大学」「同志社大学」「立命館大学」の略で、関西地方の難関私立大学を指します。
偏差値は50.0~65.0くらいで、MARCHと同レベルか、MARCHの方が少し上です。
ただし、関東には早慶上智などよりレベルの高い私立大学がありますが、関西の私立大学では関関同立がトップです。
そのため、関西での知名度や就職の強みは関関同立の方があります。
より詳しく関関同立と比べてみた結果が知りたい人は「MARCH・関関同立・国立大を比較!立地・難易度・偏差値・就職実績・入試を概観しよう!」を参考にしてください。
SMART
SMARTとは、「上智大学(ソフィア)」「明治大学」「青山学院大学」「立教大学」「東京理科大学」の頭文字をとった略称です。
以前は、「早慶上理」と「MARCH」で区別されることが多くなっていました。
しかし早慶が別格に高レベルであることから、早慶上理の下位グループとMARCHの上位グループをつなぎ合わせた「SMART」という呼称も使われています。
「M」「A」「R」はMARCHと被っているためほぼ同レベルですが、MARCHよりはSMARTの方がややレベルは上と言えるでしょう。
JAW
JAWとは、「上智大学」「青山学院大学」「早稲田大学」の頭文字を取ったものです。
これは大学のレベル分けというより、「入試改革に積極的」という共通点をもつ3大学です。
上智大学は、2021年度の入試から国際教養学部を除く全学部で大学入学共通テストを活用し、各学部でも独自の試験を実施することを発表しています。
青山学院大は経済学部を除く全学部で、早稲田大では政治経済学部・国際教養学部で大学入学共通テストの活用を2021年度から始めます。
JAWは、大学入学共通テストに出題されるような知識を応用する問題や、英語のリスニングが得意な方にとっては、目指しやすい大学になるかもしれません。
MARCHの偏差値をランキングで確認
MARCHの偏差値を、高い数値から順番に並ぶようランキングにすると以下のとおりです。
文系と理系で分けているので、まずは確認してみましょう。
<文系偏差値ランキング>
立教大学 | 60.0~67.5 |
明治大学 | 60.0~65.0 |
青山学院大学 | 57.5~65.0 |
法政大学 | 57.5~65.0 |
中央大学 | 57.5~62.5 |
参考:MARCHと関関同立のレベルは同じ?難易度・偏差値と受験概要
文系では、立教大学が1位となりました。
次いで、明治大学・青山学院大学・法政大学・中央大学といった順です。
では、理系ではどうなるでしょうか。
<理系偏差値ランキング>
明治大学 | 55.0~60.0 |
青山学院大学 | 55.0~60.0 |
法政大学 | 55.0~60.0 |
立教大学 | 55.0~57.5 |
中央大学 | 55.0~57.5 |
参考:MARCHと関関同立のレベルは同じ?難易度・偏差値と受験概要
理系では、明治大学が1位となりました。
続いて、青山学院大学・法政大学・立教大学・中央大学の順です。
MARCHをランキングにした結果は、文系では「立教大学」、理系では「明治大学」がそれぞれ難関とされます。
学部別等にまとめたランキングが知りたい方は、「【図解】MARCHの偏差値ランキング|各大学の学部別偏差値まとめ」もご覧ください。
次は、MARCHを国立大学と比較してみましょう。
MARCHを国公立大学と比較した難易度
MARCHを、偏差値の近い以下6つの国公立大学と比較してみましょう。
- 筑波大学
- 大阪市立大学
- お茶の水女子大学
- 名古屋大学
- 京都府立大学
- 東京学芸大学
結果を表にまとめると、以下のような並びとなりました。
大阪市立大学や名古屋大学と似たような偏差値であることがわかります。
<MARCHと国公立大学の比較>
大阪市立大学 | 52.5〜70.0 |
名古屋大学 | 52.5〜67.5 |
立教大学 | 55.0〜67.5 |
筑波大学 | 55.0〜67.5 |
明治大学 | 55.0〜65.0 |
青山学院大学 | 55.0〜65.0 |
法政大学 | 55.0〜65.0 |
東京学芸大学 | 45.0〜62.5 |
京都府立大学 | 52.5〜62.5 |
中央大学 | 55.0〜62.5 |
お茶の水女子大学 | 55.5〜62.5 |
※文系と理系の偏差値幅を考慮してマナビズム独自に調査した結果です。
MARCHは、国公立大学にも負けない偏差値のため、それぞれの大学ごとに特化した受験対策が求められるでしょう。
もし、いまの実力がどの程度なのか知りたい・不安なので実力を測りたいなら模試を受けてみるのがおすすめです。
さらに詳しい比較は、「MARCHの難易度は難しい?偏差値・学部・科目・倍率で難しさを比較してみた」もご覧ください。
模試を活用して実力を測ろう
MARCHに対応した模試は、2024年3月現在で開催している塾・予備校がありませんでした。
場合によっては周知されていないケースがあるため、通っている塾や予備校があるなら問い合わせしてみるとよいでしょう。
たとえば、MARCHと偏差値が似ている大学群である関関同立の模試なら「マナビズム」からオンラインで受けられます。
自宅で簡単に関関同立の模試が受験できて、プロ講師による無料の解説映像が付属しています。
実力を測る方法に悩んだときには「関関同立オンライン模試」もぜひご検討ください。
なお、詳しくは「MARCH志望者におすすめの模試4選!偏差値や判定の見方を解説」もご覧ください。
気になるMARCHの合格率と最低点をまとめてみた
MARCHの合格率と倍率を「合格者/受験者数(一般選抜総数)」で計算すると、以下の結果となりました。
大学名 | 合格率 | 倍率 |
---|---|---|
明治大学 | 26% | 3.8 |
青山学院大学 | 28% | 3.5 |
立教大学 | 22% | 4.5 |
中央大学 | 27% | 3.6 |
法政大学 | 23% | 4.3 |
青山学院大学の合格率が高く、立教大学がもっとも低いです。ただし、学部・学科によって結果が異なりますので1つの指針としてください。
次に、MARCHの最低合格点と得点率を大学別にまとめると以下の通りです。
大学名 | 最低合格点 | 得点率 |
---|---|---|
明治大学 | 192点〜 | 6割〜 |
青山学院大学 | 245点〜 | 7割〜 |
立教大学 | 不明 | 7〜7.5割 |
中央大学 | 192点〜 | 5.7割〜 |
法政大学 | 197点〜 | 5.6割〜 |
合格率と得点率は年度ごとに変化しますし、学部・学科でも異なります。
より詳しく合格率や倍率、対策について知りたい人は「MARCHの合格率と最低点まとめ」を参考にしてください。
受かるには?偏差値60代でもMARCHに合格できる?
ここで、偏差値60以下の高校生は、MARCHに合格できるのかを調べてみました。
偏差値60の高校生が上位何%に位置するかを正規分布から計算すると、約13.59%に位置します。
そして、MARCH大学に合格する受験生では、偏差値65〜74が最も高い割合で合格しています。
つまり、合格は十分に目指せますが、努力は必要だということです。
合格するためには、自己の能力を客観的に評価し、効率的な学習計画を立てることが20%の成功要素です。
基礎知識の確実な理解、過去問題の分析、苦手な分野の克服が重要です。適切な戦略と学習習慣により、偏差値60からでも目標達成は可能です。
MARCHに受かるためには、以下に挙げた3つのポイントを押さえましょう。
- 偏差値の理解
高校と大学の偏差値は大きく異なります。特に、大学受験の偏差値は高校受験の偏差値よりも高くなります。関関同立の偏差値は52.5〜60とされていますが、偏差値50代の高校に通っているからといって、関関同立に受かるとは限りません。 - 早期の受験勉強開始
高偏差値帯の高校ほど周りの勉強意識が高く、受験勉強を早く始める学生が多いです。しかし、低偏差値帯の高校生ほど受験勉強を早く開始しなければならないのも現実です。 - 効率的な勉強法
早く受験勉強を開始するだけでは、高偏差値帯の高校生との差は埋まりません。その差を埋めるためには、最短経路で効率よく勉強することも必要です。
偏差値の計算について詳しくは、「【高2生必見】MARCHに受かるには?志望8割が不合格…偏差値60以下が合格する方法を教えます」もご覧ください。
MARCHに指定校推薦・AO入試で入学する
MARCHの偏差値を比較してみて、「自分には難しい大学かも…」と考えた人もいるはずです。
そのようなときには、MARCHの指定校推薦やAO入試を検討してみましょう。
たとえば、関東や関西の主な私立大学の志願者数は徐々に増加していることが2019年の調査でわかっています。
引用:DIAMOND online|大学1年生の約半数が「AOか推薦」で入学するようになった理由(https://diamond.jp/articles/-/230985?page=3/)現在は削除済み
指定校推薦とは、大学から指定校として認められた高校から規定人数だけが受験できる入試方式のことです。
AO入試は、総合型選抜という名前に変更された入試制度の1つで、受け入れ方針であるアドミッション・ポリシーを基準に合否を決めます。
MARCHを狙っているなら、志望している人数が増え続けていることを背景に考えると、指定校推薦やAO入試へ積極的に参加する必要がでてくるでしょう。
一般入試と併願できる大学も含まれているため、指定校推薦やAO入試も選択肢の1つとして入れることで難しいと考えている人でも合格の確率をアップできるはずです。
もし、MARCHの指定校推薦について詳しく知りたいと感じたら、「MARCHの指定校推薦で合格するには?」を参考にしてください。
MARCHの共通テスト利用(ボーダーライン)とは?
明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学はそれぞれ共通テスト(旧センター試験)のスコアを利用する入試方法も提供しています。
この共通テスト利用入試におけるボーダーラインとは、各大学が設定する合格最低点のことを指します。
MARCHの共通テスト利用について、大学ごとに合否ボーダーラインをまとめると以下の結果となりました。
大学名 | 合否ボーダーライン |
明治大学 | 79%以上 |
青山学院大学 | 73%以上 |
立教大学 | 75%以上 |
中央大学 | 74%以上 |
法政大学 | 71%以上 |
※マナビズムの独自調べ
明治大学は高い水準であり、法政大学がMARCHのなかでもっとも低い結果です。いずれも、最低値だけをベースに紹介しているため、高い学部では90%を超えるケースがあります。
共通テスト利用で合格を目指す場合、基礎固めや予想問題の演習など自学自習の時間が非常に大切です。
MARCHの共通テスト利用について、「どれくらい?MARCHの共通テスト利用の大学・学部別の合否ボーダーライン一覧と勉強法」を参考にしてください。
MARCHを就職率で将来を見据えて選ぶのはあり?
MARCHは、就職率の高さでもしばしば注目されます。
しかし、MARCHを就職率で選ぶことが将来を見据えた選択と言えるのでしょうか。
結論から言えば、就職率だけを見て大学を選ぶのは、必ずしも賢明な選択とは言えません。
就職率はあくまでその時点でのデータに過ぎず、経済状況や産業構造の変化によっては、卒業後の就職環境は大きく変わる可能性があります。
また、就職率は単に「就職できたかどうか」という数量的な指標です。
その職が学生の本当に望むキャリアであるか、または長期的なキャリア形成にとって有意義なものであるかは測定できません。
たとえば、MARCHの就職率を大学別に調べると以下のような結果となりました。
大学名 | 就職率の信頼区間 | 就職希望者決定率の信頼区間 |
---|---|---|
明治大学 | 75.1〜80.3% | 90.2%〜93.0% |
青山学院大学 | 73.1〜83.0% | 89.0%〜97.6% |
立教大学 | 78.0〜83.1% | 94.8%〜99.0% |
中央大学 | 76.2〜76.5% | 96.0%〜97.3% |
法政大学 | 74.3〜91.5% | 94.2%〜98.0% |
※就職率はあくまでも参考であり、数値が低いことで大学の質が悪いというわけではありません。
MARCHを就職率で選ぶことは、短期的な視点では一定の合理性があるかもしれません。
しかし、長期的なキャリアを見据えた選択とは必ずしも言えないものです。
自分の将来像を明確に持ち、それを実現するための環境が整っている大学を選ぶことが、より賢明な判断と言えるでしょう。
もし、MARCHの就職率・就職先について詳しく知りたいと思った人がいたら「【志望校選び】MARCHからの就職は厳しい?就職希望者決定率と就職率から分かる現実」、を参考にしてください。
データも併せて公開しています。
ちなみにMARCHに穴場はある?
MARCHで穴場を探している人は、以下の基準で見つけてみてください。
- 最低合格点が低い
- 人気のないキャンパス
- 前年度で入試倍率が高かった学部
参考程度ですが、こうした基準にピッタリ合う大学の学部・学科は穴場となりやすいです。
【最低合格点から予想するMARCHの穴場】
大学名 | 学部名 | 満点 | 最低合格点 | 得点率 |
---|---|---|---|---|
明治大学 | 総合数理学部(平均値) | 320 | 192 | 60 |
青山学院大学 | 理工学部(平均値) | 400 | 268 | 67 |
立教大学 | データなし | データなし | データなし | データなし |
中央大学 | 文学部(平均値) | 350 | 212 | 60 |
法政大学 | 法学部(平均値) | 350 | 197 | 56 |
法政大学 | キャリアデザイン学部 | 350 | 197 | 56 |
【人気のないキャンパスから予想するMARCHの穴場】
大学名 | キャンパス名 | 学部 | キャンパスのある場所 |
---|---|---|---|
明治大学 | 生田キャンパス | 理工学部農学部 | 神奈川県 |
青山学院大学 | 相模原キャンパス | 人文科学系社会科学系合わせて7学部16学科 | 神奈川県 |
立教大学 | 新座キャンパス | 観光学部コミュニティ福祉学部現代心理学部 | 埼玉県 |
【人気のないキャンパスから予想するMARCHの穴場】
学名 | 学部・学科 | 得点率平均 | 2020 | 2019 | 2018 |
---|---|---|---|---|---|
明治大学 | 文学部史学地理科 地理学専攻 | 74.90% | 4.8 | 4.8 | 4.9 |
青山学院大学 | 理工学部 電気電子工学科 | 70.50% | 4.8 | 4.5 | 4.3 |
立教大学 | 法学部 政治学科 | データなし | 3.8 | 3.9 | 3.8 |
中央大学 | 理工学部 数学科 | 55.8% | 3.3 | 3.5 | 3.8 |
法政大学 | 社会学部 社会政策科学科 | 63.50% | 10.1 | 3.6 | 25 |
MARCHの穴場について詳しくは、『意外に狙い目?MARCHの隠れた穴場学部を最低合格点・人気・倍率・志願者数から徹底分析』を参考にしてください。
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MARCHを目指すなら、偏差値を基準にして塾や予備校で受験対策をしておくと安心です。
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- 理解
- 暗記
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授業を受けるだけでは、MARCHの受験本番で本当の力を出し切るために必要な「できる」という自信がでないケースが多くあります。
そのため、自学自習における無駄のない適切な勉強計画と勉強方法、そして分かったつもりにならない得点力を伸ばす必要があるわけです。
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塾独自のポイント | ・映像授業が定額で受け放題 ・自習コンサルティング ・リーズニングゼミ |
対象の学年 | 新高1~現高3(浪人含む) |
授業形式 | 通塾 |
指導形態 | 個別/集団 |
自習室の有無 | あり |
合格実績 | 関関同立・MARCH・産近甲龍・早稲田など |
コースと費用 | 入塾金:33,000円 指導関連費:2,200円 【授業料】 1コマ:35,000円 2コマ:44,000円 3コマ:53,000円 4コマ:59,000円 5コマ:65,000円 ※教材費は授業料に含まれています |
電話番号 | 072-690-7774 |
公式サイト | https://manaviism.com/ |
MARCHで知っておきたい疑問に回答
最後に、MARCHに関する知っておきたい疑問の回答を紹介します。
- MARCHでおすすめの大学は?
- MARCHで教育学部がある大学は?
- MARCHの法学部の難易度は?
- MARCHの付属高校だと進学しやすい?
- MARCHの日本史は難易度が高いって本当?
- MARCHは編入できる?
- MARCHの浪人率は?
- MARCHで塾なしは失敗する?
MARCHのなかでもおすすめの大学は、明治大学です。
教育学部が明確にあるのは、青山学院大学となります。
MARCHの付属高校だとしても、進学しやすいとは言い切れない理由があることも知っておきましょう。
これから受験しようと考えている人は、それぞれの項目をぜひ参考にしてください。
MARCHでおすすめの大学は?
MARCHでおすすめの大学は、何を基準にするのかで大きく変わります。
たとえば、立地なら駅から歩いて10分前後で通える立教大学と青山学院大学が選択肢となります。
就職率で考えるなら、明治大学といったように選ぶのがおすすめです。
MARCHのなかでおすすめする大学は、こうした目的によって変わるため、「MARCHの中でおすすめ大学を立地や学部で確認!」を参考にしてください。
MARCHで教育学部がある大学は?
MARCHで教育学部がある大学は、青山学院です。
青山学院大学には、教育人間科学部があり、教育と心理を連携した人間について学ぶことができます。
また、MARCHに含まれる青山学院大学以外でも、教職課程を履修することで教員免許の取得を目指せます。
MARCHの教育学部について詳しくは、「MARCHにある教育学部」を参考にしてください。
MARCHの法学部の難易度は?
MARCHの法学部の難易度は、非常に高いです。
法政大学が一番難易度が高く、立教大学が2位となっています。
また、明治大学と青山学院大学は3位タイ、中央大学が4位です。
法学部では、特に基礎学力と過去問演習が重要です。
加えて、偏差値の高低にも注意しましょう。
詳しくは、「MARCHの法学部は難易度が高い?」をぜひご覧ください。
MARCHの付属高校だと進学しやすい?
MARCHの付属高校だからとしても、進学しやすい(有利になる)といったことは基本的にありません。
進学する人が他高校と比べると多く、それだけ合格率が高くなる傾向がでます。
これは、専門学校に通って学んだ知識を有効活用するために、学んだ技術が活かせる就職先を探す流れと非常によく似た原理です。
そうすると、母数が自然に増えるため進学しやすいような数値が出てしまうわけです。
付属高校であってもなくても、MARCHを狙うなら受験対策が必要となります。
最初から諦めずに、目標に向かって対策を進めましょう。
MARCHの付属高校についてより詳しく知りたい人は、「MARCHの付属高校の偏差値、入学するメリット・デメリットをまとめて紹介!」を参考にしてください。
MARCHの日本史は難易度が高いって本当?
MARCHのなかでは青山学院大学と中央大学がやや難関です。
以下にある通り、大学別に分けて平均値をチェックすると一定数の得点力が求められることがわかります。
大学名 | 難易度 | 目指す割合 | 偏差値(平均値) |
明治大学 | 普通 | 8割 | 55.0~62.5 |
青山学院大学 | 普通〜難関 | 8割 | 55.0~57.5 |
立教大学 | 普通 | 8割 | 55.0~57.5 |
中央大学 | 普通〜難関 | 7.5割 | 55.0~57.5 |
法政大学 | 普通 | 8割 | 55.0~57.5 |
それぞれの大学別で意識しておきたい受験対策は、以下の通りです。
- 明治大学
→すべての時代に対して何度も繰り返し学ぶ - 青山学院大学
→学部・学科ごとの違いに目を向けて対策する - 立教大学
→基礎・基本を何度も繰り返して正答率を高める - 中央大学
→記述式問題に対して何度も問題集を使って基礎を固める - 法政大学
→正誤問題の基礎から応用にレベルアップして対策する
大学群でまとめて対策しようとすると、傾向からややズレる可能性がありますので注意してください。
MARCHの日本史について詳しくは、「MARCHの日本史は難易度が高い?おすすめ勉強法まとめ」が参考になります。
MARCHは編入できる?
A.編入は受け付けていますが、志望する学部・学科が募集されていない可能性があります。
MARCHに含まれるそれぞれの大学別に異なるケースがありますので、偏差値や就職率、通いたい学部などの基準で選ぶのがおすすめです。
ちなみに、編入したからと就職で不利になることは一般的にないとされています。
MARCHの編入について詳しくは、「MARCHに編入するための受験対策」を参考にしてみてください。
Q6.MARCHの浪人率は?
浪人生の平均合格率は、各大学で20〜30%程度です。
中央大学の合格率が最も高い一方で、青山学院大学ではデータが公開されていません。
MARCHを浪人生として受験する場合のポイントは以下のとおりです。
- 志望校と学部を明確に定める
- 現役時の反省点を活かす計画的な勉強をする
- 予備校や塾の体験授業を利用して自分に合った学習方法を見つける
特に予備校の体験授業は、自分の学習スタイルや教材の適性を見極める上で重要です。
計画的な勉強で浪人生ならではの一年を生かし、逆転合格を目指しましょう。
詳しくは、「MARCHの浪人率は?難易度や予備校・塾選びまとめ」をご覧ください。
また、MARCHの浪人に関しては、「浪人生がMARCHを目指す選択はあり?就活に与える影響や大切なポイントを解説」も参考になります。
MARCHで塾なしは失敗する?
MARCHに塾なしで受験した学生は全体の4割程度で、必ずしも塾なしでは失敗するとは限りません。
塾なしのメリットとして、復習時間の確保や費用節約が、デメリットとして質問しにくい環境や自己分析の困難さが挙げられます。
塾なしで挑戦する際にはメリットとデメリットを理解の上、十分な対策と自己管理が不可欠です。
詳しくは、「MARCHの大学受験で塾なしは失敗する?メリット・デメリットや大切なポイントを解説」をご覧ください。
まとめ
MARCHは、関関同立と比較しても遜色のないほど偏差値が高く、難関であることが予想できます。
<文系偏差値ランキング>
立教大学 | 60.0~67.5 |
明治大学 | 60.0~65.0 |
青山学院大学 | 57.5~65.0 |
法政大学 | 57.5~65.0 |
中央大学 | 57.5~62.5 |
参考:MARCHと関関同立のレベルは同じ?難易度・偏差値と受験概要
<理系偏差値ランキング>
明治大学 | 55.0~60.0 |
青山学院大学 | 55.0~60.0 |
法政大学 | 55.0~60.0 |
立教大学 | 55.0~57.5 |
中央大学 | 55.0~57.5 |
参考:MARCHと関関同立のレベルは同じ?難易度・偏差値と受験概要
そのため、就職率や就職先を踏まえて目的を決めて、目指す大学に絞って受験対策を進めていくようにしましょう。
マナビズムでは、リーズニングゼミといった独自の学習メソッドによってMARCHの合格まで「できる」力をつけられるようにサポートしています。
ぜひこの記事を、MARCHや塾を選ぶ参考にしてください。