【英検準1級】利用できる大学まとめてみた

更新日: (公開日: ) COLUMN

英検準1級は、早慶上智からMARCH・関関同立・産近甲龍・日東駒専まで、ほぼすべての難関私大で優遇されます。優遇の形は満点換算・加点・出願資格のいずれかで、慶應義塾大学のように優遇がない例外も一部あります。

ただし優遇の仕組みは大学ごとにまったく違うので、自らの志望校がどのタイプに当たるのかを知らないまま英検の勉強を進めるのは非効率です。今回は、英検準1級が使える大学を早慶上智から日東駒専まで一覧で紹介したうえで、優遇の種類の見分け方と、いつまでに取得すべきかまで解説します。

この記事でわかること

  • 英検準1級は早慶上智から日東駒専までの主要私立大でほぼ着実に入試を有利にできる資格であること
  • 優遇の仕組みは満点換算・加点・出願資格の3パターンに分かれ、大学ごとに扱いが異なること
  • 準1級は難易度が高いからこそ2級よりも優遇の手厚さが大きく変わること
  • 自らの志望校がどのタイプに当たるかを確認し、逆算して取得すべきタイミングを判断できること
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目次

英検準1級はほぼすべての難関私大で優遇される

英検準1級が早慶上智からMARCH・関関同立・産近甲龍・日東駒専まで幅広く優遇される仕組みを示す図解

英検準1級を持っていれば、早慶上智・MARCH・関関同立・産近甲龍・日東駒専のほとんどの大学で入試が有利になります。優遇の対象外になるのは慶應義塾大学の一部学部だけです。以下の3つのパターンにわけて、優遇の仕組みを確認します。

満点換算・加点・出願資格の3パターンで有利になる

大学が用意している優遇の型は、次の3つに分かれます。

  • 共通テストや個別試験の英語を満点扱いにする
  • スコアに応じて点数が上乗せされる
  • 取得しているだけで出願できる

同じ大学でも学部・入試方式によって型が違うことは多く、1つの大学が複数の型を併用しているケースも珍しくありません。

自らの志望校がどの型に当たるかを最初に把握しておくと、英検の勉強にどれくらいの優先度を置くべきかが判断しやすくなります。満点換算型が使える学部を受けるなら、英検対策の投資効果はほかの科目の勉強時間を削ってでも取りに行く価値があるレベルです。

英検準1級が多くの大学で評価される2つの理由

大学が英検準1級を高く評価する理由は2つあります。資格自体の難易度が高いことと、英検2級との間で優遇の手厚さに差がつけられていることです。

CSEスコア1792点以上が求められる難易度の高さ

英検のスコアは、日本英語検定協会(英検協会)の公表によると各技能ごとに750点です。一次試験の3技能(リーディング・リスニング・ライティング)の合計では2,250点満点として算出されます※1。

準1級の合格基準スコアは、一次試験がCSEスコアで1,792点、二次試験が512点で、試験回によって変わりません※2。素点の正答率ではなく、技能ごとにスコア化された力で合否が判定される仕組みです。

英検準1級は語彙数で約7,500〜9,000語が求められ、英検2級と比べて長文の題材や英作文・面接の難易度も上がります。この難易度の高さこそが、大学側が準1級を「英語力が一定水準に達している証明」として重く扱う理由です。

英検2級と準1級で優遇の手厚さが大きく変わる

同じ大学でも、英検2級までは加点や出願資格に留め、準1級になってはじめて満点換算の対象にするという段差を設けている学部があります。大学側が用意する優遇の差は、準1級と2級の間にある語彙数・試験内容の難易度差に見合った設計だと考えられます。

準1級を取れるかで使える優遇の選択肢が一段階増えるということです。志望校の優遇制度を確認するときは、「2級だと何ができるか」「準1級だと何が変わるか」の両方を必ず見比べてください。

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英検準1級の優遇制度は3つのタイプに分かれる

満点換算型・加点得点換算型・出願資格型の3つの優遇タイプを比較する図解

大学の優遇制度を実際に見分けるときは、満点換算型・加点・得点換算型・出願資格型の3タイプに当てはめて整理すると迷いません。

満点換算型は共通テストや個別試験の英語を満点にする

満点換算型は、英検準1級を取得していれば共通テストや個別試験の英語の点数を満点として扱ってくれる制度です。立命館大学の一般入試などが代表例です。英語が得意でない受験生でも点数を大きく引き上げられる、もっともインパクトの大きいタイプといえるでしょう。

英語が苦手でほかの科目に力を入れたい受験生ほど、このタイプが使える大学を志望校に組み込む価値があります。英語の得点が確定することで、残りの勉強時間を数学や国語といった他の科目の対策に回せます。

加点・得点換算型はスコアに応じて上乗せされる

加点・得点換算型は、CSEスコアの高さに応じて加点される点数が段階的に変わる制度です。明治大学商学部のように、スコアが上がるほど加点も大きくなる大学が多く、準1級だけで満足せずその先のスコアアップを目指す意味が出てきます。

このタイプの大学を受ける場合、「準1級に合格したから終わり」ではありません。CSEスコアそのものを1点でも伸ばす意識が必要で、二次試験のスピーキング対策まで含めてスコアを積み上げてください。

出願資格型は取得しているだけで出願できる

出願資格型は、英検準1級を取得していることそのものが出願の条件になる制度です。青山学院大学の自己推薦入試のように、スコアの高さではなく「持っているか」だけが問われます。準1級に合格した時点で、その入試方式の出願権利を得られる仕組みです。

出願資格型は、推薦系の入試で採用されるケースが目立ちます。青山学院大学の自己推薦入試や日本大学の推薦入試がその例に当たります。一般入試とは別の合格ルートを増やせるという意味で、早めに準1級を取得しておく価値が特に大きいタイプです。

3タイプの違いをまとめると、以下のとおりです。

項目 満点換算型 加点・得点換算型 出願資格型
仕組み 英語の試験を満点として扱う スコアに応じて加点する 取得しているだけで出願できる
代表例 立命館大学の一般入試 明治大学商学部・近畿大学の外部試験利用制度 青山学院大学の自己推薦入試
向いている受験生 英語が苦手で他科目に時間を割きたい人 準1級合格後もスコアを伸ばしたい人 一般入試とは別の合格ルートを増やしたい人

英検準1級が使える早慶上智3校の大学一覧

早慶上智の3校は、英検準1級の使い方が大学ごとに異なります。慶應義塾大学だけは準1級での優遇がないという例外も含めて確認してください。

大学 優遇タイプ 必要CSEスコア目安 対象学部・方式
早稲田大学 出願条件・加点(学部による) 2,200点以上(文化構想学部・文学部の場合) 文化構想学部・文学部/国際教養学部
慶應義塾大学 優遇制度なし(例外あり) 2,500点以上(文学部の外部試験活用に限る) 文学部(外国語の選択科目としての活用のみ)
上智大学 加点・みなし得点 準1級以上(CEFR B2相当) 学部学科試験・共通テスト併用型/共通テスト利用型

3校を比較すると優遇の考え方が異なることが分かるので、それぞれの制度を大学ごとに確認していきましょう。

早稲田大学は学部ごとに出願方式が異なる

早稲田大学の英検準1級の優遇は、学部によって出願条件・加点のいずれかに分かれます。

  • 文化構想学部・文学部(英語4技能テスト利用方式):英検のCSE総合スコア2,200点以上(各技能500点以上)を満たす場合に出願できるとされています。基準を満たしても追加の加点はなく、実際の合否は国語と地歴の2教科の得点で決まる仕組みです
  • 国際教養学部(一般選抜):英検の取得級に応じて20点満点で加点評価され、準1級であれば14点が加算されるとされています

「出願条件」「加点」のどちらに当たるかは学部ごとに違います。基準は年度により変わることがあるため、志望学部の最新の入試要項を必ず確認してください。

なお、商学部の「英語4技能テスト利用型」は2024年度入試を最後に募集停止となったとされています。実施の有無は年度により変わる可能性があるため、商学部を目指す場合は最新の入試要項で確認してください。そのうえで、英検準1級は英語力の土台として活かしつつ、一般選抜の当日試験対策を優先してください。

慶應義塾大学は英検準1級の優遇制度がない

慶應義塾大学には、英検準1級を取得しているだけで有利になる一般選抜の制度がありません。文学部には、外国語の選択科目として英語外部試験のスコアを当日の英語試験の代わりに使える制度があります。

必要な英検CSE総合スコアは2,500点以上です※3。これは英検準1級の満点(2,250点)を上回るスコアです。

準1級に合格しているだけではこの制度の対象にはならず、英検1級相当のスコアまで伸ばす必要があります。慶應義塾大学の一般選抜を目指すなら、英検はあくまで英語力の土台作りとして活用し、当日の学力試験そのものの対策を優先してください。

上智大学は共通テスト利用型でみなし得点になる

上智大学には、学部学科試験・共通テスト併用型と共通テスト利用型の2つの入試方式で英検を利用できます。学部学科試験・共通テスト併用型ではCEFRレベルごとの加点があり、準1級の加点幅は共通テストの外国語で20点程度とされています。正確な配点は年度により変わる可能性があるため、最新の入試要項で確認してください。

共通テスト利用型では、CEFRレベルB2以上(英検準1級以上)が条件です。この場合、共通テストの外国語の得点として180点程度のみなし得点が使えるとされています。

合否判定では、実際の共通テストの得点とみなし得点のどちらか高いほうが採用される仕組みです。英語が得意でない受験生ほど恩恵が大きくなります。

英検準1級が使えるMARCH5校の大学一覧

MARCHの5校は、加点・得点換算型と出願資格型が中心です。学部ごとに条件が細かく分かれているので、志望学部単位で確認する必要があります。

大学 優遇タイプ 必要CSEスコア目安 対象学部・方式
明治大学 加点(学部により満点相当の扱いも) 2,467点以上で20点、2,630点以上で30点加点(経営学部学部別入試の場合) 経営学部・国際日本学部・農学部・総合数理学部(商学部は別方式)
青山学院大学 出願資格(詳細は要項で確認) 準1級程度が目安とされる 文学部(英米文学科・史学科・比較芸術学科)、地球社会共生学部、コミュニティ人間科学部の自己推薦入学試験
立教大学 得点換算 最低スコアの基準は明記されていない(準1級で高水準を確保) 一般入試(全学部)、共通テスト利用入試、各学部の自由選抜入試等(学部により異なる)
中央大学 得点換算・試験免除(学部による) 準1級以上 経済学部・商学部・文学部等(法学部を除く)、英語運用能力特別入学試験
法政大学 出願資格(グローバル教養学部は独自の得点換算方式) 準1級以上 法学部・文学部英文学科・経済学部国際経済学科等14学部(グローバル教養学部は対象外・別方式)

5校とも制度の呼び方は似ていても中身は異なるため、大学ごとの詳細を順番に見ていきます。

明治大学は経営学部の学部別入試でCSEスコアに応じて加点される

明治大学経営学部の学部別入試(英語4技能試験活用方式)では、CSEスコアの高さに応じて加点されます。CSEスコアが2,467点を超えていれば20点、2,630点以上であれば30点が加点される仕組みです※4。当日の外国語試験も受験したうえでの加点方式である点に注意してください。

商学部の英語4技能試験利用方式は経営学部とは仕組みが異なります。英検2級以上を満たしていれば選択できる方式で、経営学部のようなCSEスコア別の段階加点は設けられていません※4。「商学部だから経営学部と同じ加点が受けられる」と思い込まないようにしてください。

このほか、英語4技能試験を活用する方式がある学部は次のとおりです(全学部統一入学試験)。

  • 経営学部
  • 国際日本学部
  • 農学部
  • 総合数理学部

全学部統一入学試験では、CSEスコアに応じて「8割・9割・満点」の3段階で得点が換算されます※4。学部ごとに配点は異なりますが、準1級に合格した時点でも換算は受けられます。スコアを伸ばすほど有利になるので、合格後もスコアアップを狙う価値があります。

青山学院大学は自己推薦入試の出願資格になる

青山学院大学の自己推薦入学試験は、資格取得者や特定の科目で優れた成績をおさめた者などを対象とする選抜です。実施学部は、文学部(英米文学科・史学科・比較芸術学科)、地球社会共生学部、コミュニティ人間科学部の3つです※5。

英検準1級程度の語学力が評価材料の1つになるとされています。ただし正確な出願資格・スコア基準は学部・年度により変わるため、必ず最新の入学者選抜要項で確認してください。

一般入試とは別の合格ルートとして、対象学部を志望する場合は準1級を早めに取得しておく意味が大きいでしょう。

立教大学は英語外部試験の成績で得点換算される

立教大学の一般入試(全学部)では、外国語の扱いに共通の仕組みがあります。英語資格・検定試験または大学入学共通テストの英語の得点、いずれかを利用できる仕組みです※6。国語・地歴公民(または数学)など、外国語以外の科目は大学独自の試験で受験します。

このページ上では最低スコアの基準は明記されていませんが、準1級を取得していれば英語の得点を高い水準で確定させやすいでしょう。

共通テスト利用入試や各学部の自由選抜入試などでも、学部によって英語資格・検定試験を活用できる方式があるとされています。ただし具体的な基準は学部・年度により異なるため、志望学部の最新の入試要項で確認してください。

中央大学は学部により得点換算か試験免除かが変わる

中央大学は、法学部を除く次の学部で英語外部検定試験利用入試を実施しています※7。

  • 経済学部
  • 商学部
  • 文学部
  • 国際経営学部
  • 国際情報学部
  • 基幹理工学部
  • 社会理工学部
  • 先進理工学部

経済学部・国際経営学部では、スコアの高低に応じて得点換算を行います。一方、準1級の取得で独自の英語試験そのものが免除される学部もある、という違いです。

英語運用能力特別入学試験でも、法学部・経済学部・商学部・文学部などで準1級を取得していれば出願できます。「得点換算」か「試験免除」かは学部・学科ごとにはっきり分かれているので、志望学部がどちらに当たるかを事前に確認しておいてください。

法政大学は英語外部試験利用入試で出願資格になる

法政大学の英語外部試験利用入試は、グローバル教養学部(GIS)を除く14学部が対象です※8。英検準1級以上を取得していれば出願資格を得られる仕組みで、対象学部には次の学部を含みます。

  • 法学部
  • 文学部英文学科
  • 経済学部国際経済学科
  • 社会学部
  • 経営学部
  • 国際文化学部
  • 現代福祉学部
  • 人間環境学部
  • キャリアデザイン学部
  • スポーツ健康学部
  • 情報科学部・デザイン工学部・理工学部・生命科学部

この方式では英語の試験がなくなり、国語か数学のいずれか1科目で受験できます。

グローバル教養学部(GIS)は、この英語外部試験利用入試の対象外です※9。GISには自己推薦入試(S基準・A基準)と、独自のスコア換算を行うA方式があります。

A方式では英検準1級かつ一定以上のCSEスコアを満たすと、個別試験の英語が満点に近い形で換算されるとされています。正確な点数基準は年度により変わる可能性があるため、入試要項で確認してください。

自己推薦のA基準は英検のスコア・級を問わず出願できます。一方でS基準はTOEFL iBT90点以上・IELTS7.0以上等、英検以外の基準が中心です。GISを志望する場合は、ほかの14学部とは別の制度として基準を確認してください。

自己推薦やグローバル体験公募推薦などの各推薦入試でも、準1級以上を持っていればほとんどの学部で出願できます。グローバル体験公募推薦入試でも、実用英語技能検定(CBTを含む)準1級以上が出願資格の目安とされています。最新の出願資格は入試要項で確認してください。

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英検準1級が使える関関同立4校の大学一覧

関関同立は、関西の受験生にとって英検準1級をもっとも活用しやすい大学群です。4校とも複数の優遇方式を用意しているので、自らに合う方式を選んでください。

大学 優遇タイプ 必要CSEスコア目安 対象学部・方式
関西大学 出願資格・加点・満点換算(方式による) 2級以上(外国語学部の満点換算は準1級目安) 法・文・経済・政策創造・人間健康・社会安全学部(一般入試・英語外部試験利用方式)、外国語学部(個別試験)、文学部(共通テスト利用)
関西学院大学 出願資格(詳細は要項で確認) 2級以上とされる(正確なスコア基準は年度により変動) 全学部(英語検定試験活用型)
同志社大学 出願資格(詳細は要項で確認) 準1級程度が目安とされる 文学部・法学部等の公募推薦・自己推薦入試、国際系学部
立命館大学 満点換算・得点換算 準1級以上 全学部(一般入試)、国際関係学部(IR型・100点換算)

方式は大学ごとに名称も条件も異なるため、それぞれの内容を確認していきましょう。

関西大学は学部ごとに4つの優遇方式がある

関西大学には、次の4つの方式があります。

  • 一般入試(英語外部利用方式)
  • 一般入試(英語+1教科選択方式)
  • 共通テスト利用入試(英語外部試験重視方式)
  • 共通テスト利用入試(後期英語外部試験利用方式)

一般入試(英語外部利用方式)の対象学部は次のとおりです。出願資格そのものは英検2級以上(CEFR B1相当)です。準1級以上であれば、「国語」「地歴・公民または数学」の得点に加算される換算得点が大きくなる仕組みとされています。

  • 法学部
  • 文学部
  • 経済学部
  • 政策創造学部
  • 人間健康学部
  • 社会安全学部

外国語学部の一般入試(英語+1教科選択方式)では、準1級を取得していれば個別試験の外国語が満点扱いになるとされています。これは共通テストではなく、関西大学独自の試験の得点が置き換わる仕組みです。

文学部の共通テスト利用入試では、英検のスコアに応じた得点を加点する仕組みです。学部が変わると方式も変わるので、志望学部単位で必ず入試要項を確認してください。

関西学院大学は共通テストの外国語を受けずに出願できる

関西学院大学には、英語の資格・検定試験のスコアを共通テストの外国語の得点の代わりに使える「英語検定試験活用型」があるとされています。対象級・CSEスコアの基準は年度により変わる可能性があるため、正確な基準は必ず最新の入試要項で確認してください。

英検2級から出願できるですが、準1級であればさらに高いスコアを提出できます。その分、外国語の得点をより高い水準で確定させやすくなると考えられます。AO入試等の各方式でも、英検準1級以上を持っていれば出願条件を満たしやすいでしょう。

同志社大学は推薦入試の一部学部で出願資格になる

同志社大学の法学部は、学校推薦型を設けず自己推薦入学試験のみを実施しています※10。文学部や法学部などの公募推薦・自己推薦入試では、英検準1級程度の語学力が出願資格の目安になるとされています。ただし正確なスコア基準や評定平均等の条件は年度により変わるため、必ず最新の入学試験要項で確認してください。

グローバル・コミュニケーション学部やグローバル地域文化学部などの国際系学部でも、英語の資格試験のスコアが出願条件に関わるとされています。同志社大学は学部・年度によって出願条件の細部が変わりやすいので、志望学部の最新の入学試験要項を必ず確認してください。

立命館大学は一般入試で共通テストの英語が満点になる

立命館大学の一般入試では、前学部共通で、英検準1級を取得していれば共通テストの英語を満点として扱います。英語が苦手な受験生にとっても、この満点換算だけでアドバンテージになるでしょう。

国際関係学部のIR(英語資格試験利用型)では、準1級以上で英語外部資格試験の得点を100点に換算します。文学部の国際系専攻や経営学部の国際経営学科、経済学部の国際専攻など、英語重視の学科は少なくありません。これらの学科では、準1級を取得しているだけで出願できる方式を用意しています。

英検準1級が使える産近甲龍4校の大学一覧

産近甲龍の4校も、満点換算型を中心に準1級を活かせる制度が整っています。学部によって条件が変わるので、順番に確認してください。

大学 優遇タイプ 必要CSEスコア目安 対象学部・方式
京都産業大学 満点換算・加点(方式による、詳細は要項で確認) 準1級以上が目安とされる 大学入学共通テスト利用入試、公募推薦入試(総合評価型)
近畿大学 得点換算(外部試験利用制度・3段階) CSEスコア1,980点以上で70点、2,150点以上で85点、2,300点以上で100点換算 看護・法・経済・経営・理工・建築・薬(医療薬学科除く)・文芸(日本文学専攻除く)・総合社会・国際・情報学部の推薦入試・一般入試(前期A・B日程、後期)
甲南大学 満点換算・出願資格(方式による) 指定スコア以上(準1級目安) 文学部・法学部・経済学部・経営学部・知能情報学部等
龍谷大学 満点換算・得点換算 準1級レベルで満点扱い 共通テスト利用入試(前期)、文学部英語英米文学科、国際学部

4校とも満点換算のハードルは準1級が事実上の目安になっているので、大学ごとの違いを見ていきましょう。

京都産業大学は共通テスト利用入試で満点扱いになる

京都産業大学には、英語の資格・検定試験の級に応じた得点優遇の制度があるとされています。対象は大学入学共通テスト利用入試や公募推薦入試(総合評価型)で、優遇の形は満点換算や加点などです。ただし対象級・加点幅の詳細は年度により変わる可能性があるため、正確な基準は必ず最新の入試要項・評価基準一覧で確認してください。

専門学科等対象公募推薦入試やAO入試の一部学部・学科でも英検を活用できる方式があります。準1級を持っていれば、方式で基準を上回った状態で出願しやすくなると考えられます。

近畿大学はCSEスコアに応じて3段階で得点換算される

近畿大学の外部試験利用制度の対象学部は、次のとおりです※11。

  • 看護学部
  • 法学部
  • 経済学部
  • 経営学部
  • 理工学部
  • 建築学部
  • 薬学部(医療薬学科を除く)
  • 文芸学部(日本文学専攻を除く)
  • 総合社会学部
  • 国際学部
  • 情報学部

これらの学部の推薦入試・一般入試(前期A・B日程、後期)では、英検などの外部試験のスコアに応じて個別試験の外国語の点数を換算します。

換算の基準はCSEスコアです※11。

CSEスコア 換算点 対象
1,980点以上 70点 2級・準1級受験
2,150点以上 85点 2級・準1級受験
2,300点以上 100点 準1級以上受験

英検準1級のCSE満点は2,250点のため、準1級に合格しただけでは100点換算の基準(2,300点)には届きません。85点換算にとどまるケースが多い点に注意してください。

専門高校・専門学科等対象の推薦入試でも、次の学部を対象に準1級を持っていれば出願できます。

  • 経済学部
  • 経営学部
  • 農学部
  • 生物理工学部

国際学部のAO入試でも英検準1級を出願の材料として使えます。CSEスコアを1点でも伸ばすことが、より高い換算点を得るカギになる大学といえるでしょう。

甲南大学は学部により満点換算か出願資格かが変わる

甲南大学の共通テスト利用入試には、外部英語試験活用方式があります。指定スコア以上の英検準1級を取得していれば、共通テストの外国語を受験せずに、資格試験の得点をそのまま外国語の得点に換算できる仕組みです。対象学部は次のとおりで、準1級なら英語の得点を満点として換算する学部もあります。

  • 文学部
  • 法学部
  • 経済学部
  • 経営学部
  • 知能情報学部など

公募制推薦入試の一部方式では、準1級を取得していれば、それを出願資格として使える学部もあります。共通テスト利用入試と推薦入試のどちらを使うかで、満点換算になるか出願資格になるかが変わる点に注意してください。

龍谷大学は共通テスト利用入試で満点扱いになる

龍谷大学の共通テスト利用入試(前期)では、英語資格・検定試験のスコアに応じて共通テストの外国語の得点を段階的に換算します。準1級レベルのスコアであれば満点として扱う仕組みです。文学部英語英米文学科の検定試験利用型の出願でも、準1級を持っていれば有利に出願できます。

国際学部の国際文化学科・グローバルスタディーズ学科の各方式でも、英検を出願・得点換算の材料にできます。グローバルスタディーズ学科の一部方式では、準1級を取得していれば個別試験の英語を満点に換算する仕組みです。

英検準1級が使える日東駒専4校の大学一覧

日東駒専の4校でも、英検準1級を使える入試方式が数多く用意しています。CSEスコアの基準を細かく確認しながら見ていきます。

大学 優遇タイプ 必要CSEスコア目安 対象学部・方式
日本大学 得点換算・出願資格・加点(学部による) 準1級以上 経済学部(一般選抜A方式)、文理学部等(推薦)、法学部等(AO)
東洋大学 満点換算・段階的換算 2,304点以上で満点、1,980点以上で80点、2,150点以上で90点 全14学部(一般入試前期・共通テスト利用入試前期)
駒澤大学 得点換算 1,950点以上で75点換算、S方式は2,125点以上で160点・2,450点以上で190点 全学部学科(医療健康科学部を除く)、グローバル・メディア・スタディーズ学部
専修大学 得点換算(100点換算) 準1級以上 一般選抜前期入学試験(一部方式除く)、経営学部・商学部等の推薦入試

CSEスコアの基準が大学ごとに細かく異なるので、それぞれの制度を確認していきましょう。

日本大学は学部ごとに優遇の受け方が変わる

日本大学は、一般選抜・推薦入試・AO入試のいずれでも英検準1級を活用できる大学です。経済学部の一般選抜A方式では、準1級を取得していれば個別試験の外国語の得点を100点に換算します。

推薦入試や指定校制の出願でも、準1級が出願資格として使われる学科があります。対象は以下のとおりです。

  • 文理学部
  • 経済学部
  • 商学部
  • 国際関係学部など

AO入試でも、次の学部の一部学科で準1級以上を取得していれば第一次選考・第二次選考で加点されます。

  • 法学部
  • 文理学部
  • 経済学部
  • 国際関係学部
  • 理工学部

「得点換算」「出願資格」「加点」のどれに当たるかは学部ごとに違うため、志望学科単位で必ず確認してください。

東洋大学はCSEスコア2304以上で満点扱いになる

東洋大学は、一般入試前期・共通テスト利用入試前期を含む全14学部で英語外部試験を導入しており、級や合否を問わずCSEスコアで換算します。CSEスコアが2,304点以上であれば、個別試験の英語を100点満点として扱い、共通テストの英語も満点とみなす仕組みです。

準1級に合格していない場合でも、CSEスコアが1,980点以上あれば80点、2,150点以上であれば90点に換算します。一次試験が不合格でも、スコアが基準を超えていれば十分に活用できるということです。国際学部の各学科では、外部試験利用入試やAO入試、自己推薦、学校推薦でも英検を活用できる方式を用意しています。

駒澤大学は一般入試で個別試験の英語が換算される

駒澤大学の一般入試の全学部学科(医療健康科学部を除く)では、CSEスコアが1,950点以上であれば個別試験の英語を75点に換算します。準1級を取得していれば、このスコア基準を超えている場合が多く、換算の対象になるでしょう。

グローバル・メディア・スタディーズ学部の一般選抜S方式では、より高いスコアを求める仕組みを用意しています。CSEスコアが2,125点以上で160点、2,450点以上で190点に換算します※12。自己推薦選抜でも、次の学部で準1級を活用できます。

  • 仏教学部
  • 文学部英米文学科
  • 経済学部
  • グローバル・メディア・スタディーズ学部

専修大学は個別試験の英語が100点に換算される

専修大学の一般選抜前期入学試験では、英検準1級を取得していれば個別試験の英語を100点に換算します。ただし、AS方式やD方式など一部の入試方式は対象学部が限られるため、志望学部が対象になっているかを事前に確認してください。

次の学科の推薦入試でも、準1級を活用できます。

  • 経営学部経営学科
  • 商学部会計学科
  • 商学部マーケティング学科

経済学部国際経済学科のAO入試の出願でも準1級を活用できます。個別試験の英語を100点で確定できるという意味で、専修大学は準1級のメリットをそのまま受け取りやすい大学です。

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英検準1級を大学受験に活かすにはいつ取得すべきか

英検準1級を受験に活かすなら、遅くとも高3の夏までに取得しておく必要があります。二次試験まで含めて合格するには数か月の対策期間が必要なので、逆算して準備をはじめてください。

高3の夏までに取得できないと出願戦略が崩れる

多くの大学の出願は高3の秋からはじまります。夏までに準1級に合格できていないと、加点や満点換算を前提にした出願戦略そのものが立てられなくなります。直前で「一般入試の科目対策だけで戦う」という選択に切り替えるしかなくなるでしょう。

準1級には一次試験と二次試験があり、二次試験に不合格だった場合は次のタイミングまで再挑戦が必要です。高3の夏に間に合わせるには、高2のうちから逆算して受験回を決めておくことが前提になります。

英検対策をいつ受験勉強に組み込むか

英検対策を高3まで後回しにすると、単語や英作文の対策に十分な時間を確保できないまま受験本番を迎えることになりかねません。英検準1級のライティング・スピーキング対策には特に注意してください。大学受験の英語の基礎力(単語・文法・長文読解)がある程度固まっていないと、効果が出にくい分野といえるでしょう。

理想は、高2の間に大学受験の基礎を固めながら、その基礎力を使って準1級の対策を並行して進めることです。「とりあえず英検の参考書をやる」だけでは、受験勉強との両立が中途半端になりやすいです。いつまでに何のスコアを取るのかを先に決めてから、対策をはじめてください。

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英検準1級の対策をどこからはじめればいいか迷っているなら、一度無料相談で確認してみませんか。 一番効率よく進めるには、大学受験の英語対策と同じ土台の上で準1級の対策を組み立てることです。単語・文法・長文読解のどこが自らに足りないのかを把握できていないまま参考書を進めても、こなした量(進捗度)は増えるだけです。実際に問題が解けるか(習熟度)は上がりません。

マナビズムの自習コンサルティングでは、志望校の入試日から逆算して、英検準1級の対策をいつ受験勉強に組み込むかを1対1で計画に落とし込みます。今の学力と志望校の優遇制度を照らし合わせたうえで、準1級を取りに行く価値があるかも含めて相談できるのが、無料受験相談です。まずは相談だけでも構わないので、自らの状況で英検をどう活かせるのかを一度確認してください。

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参考・出典情報

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