【科目別】関西学院大学の入試傾向・難易度の変化まとめ
更新日: (公開日: ) KWANSEI-GAKUIN
この記事では関西学院大学の入試問題の傾向について科目毎に過去2年間で比較してまとめています。
この記事を読めば以下の悩みが解消されます。
- 難易度は向上しているのか?
- 出題形式は変わったのか?
- 入試傾向にあったオススメ勉強法は?
上記のような悩みを抱えた関西学院大学志望者は是非参考にして下さい。
関西学院大学の入試傾向や特徴にあった受験勉強をして志望校に合格しましょう!
※関西学院大学の全学部日程を参照しています。
【英語】入試傾向・難易度
関西学院大学の英語、全学部日程の入試形式は変化がなく以下の構成が続いています。
・試験時間:90分
・解答形式:マーク形式
・問題構成
【Ⅰ】読解問題(同意表現・空所補充・内容説明・内容一致)
【Ⅱ】読解問題(内容説明・同意表現・内容一致)
【Ⅲ】読解問題(空所補充・内容一致)
【Ⅳ】文法・語彙(空所補充)
【Ⅴ】文法・語彙(空所補充)
【Ⅵ】会話文(空所補充)
2020年度
2020年度の英語の入試傾向と難易度について紹介します。
入試傾向
長文3題、文法・語彙問題2題、会話問題1題の例年通り、読解問題中心の出題傾向となりました。英文のテーマとしては評論が多いですが、中には「人の交流とトマトの広がり」や「お金としての塩の流通」といった特徴的な英文も出題されました。また、学部個別入試と異なり、全学部入試は全てマーク形式の出題が続きました。
難易度
難易度も変わらず標準的な設問が多かったです。ただ、制限時間が90分に対して問題量が多いため手早く解き進めるチカラが求められました。
また、会話問題に関しては会話特有の表現よりも前後の流れを理解すれば解ける内容が多かったので難易度は下がりました。
2019年度
次に2019年度の英語の入試傾向と難易度の変化について説明します。
入試傾向
例年通り、長文読解メインの出題となりました。長文読解のテーマは全て評論で構成されていました。そのため、論理的に読解するチカラが求められました。
また、文法・語彙問題に関しては熟語や構文といった知識重視の出題がされました。ただ、難易度は変わらなかったので速読英熟語などの一般的な熟語帳を覚えれば対応することは可能です。
難易度
難易度は例年通り標準的でした。ただ、先述したとおり文法・語彙問題が知識重視の出題であったため入試本番までにインプットをどれだけ頑張ったかが如実に出る傾向でした。
長文内では標準的な英単語帳にも記載されていない単語が出題されました。ただ、論理的に読解できれば意味を推測できるように作られていました。関学志望の受験生は論理的読解力をつけるようにしましょう。
関西学院大学の入試傾向に合った効果的な勉強法を知りたい方は【英語編】関西学院大学の入試対策・オススメ参考書を参考にして下さい。
【国語】入試傾向・対策
関西大学の全学部日程の国語は現代文と古文の2題構成となっています。また文学部の受験生は全学部日程では漢文が出題範囲外となっています。
・試験時間:75分
・解答形式:全問マーク形式
・問題構成
【Ⅰ】現代文
【Ⅱ】古文
2020年度
まず、国語の2020年度の入試傾向について現代文と古文に分けて解説します。
入試傾向
2020年度は2月1日と2月2日のどちらも現代文は評論からの出題でした。過去の傾向からすると例年、評論から出題される傾向にあります。
一方で、古文に関しては近年、中古の作品からの出題が多く近世からの文章割合が減少しました。ただ、ジャンルは日記や物語、説話のように幅広く出題されています。
難易度
全てマーク形式での出題ですが文章量が長く設問数も多いため標準よりも少し難しいです。試験時間75分を考慮した時間配分としては現代文40分、古文35分が理想的です。
2019年度
次に2019年度の入試傾向と難易度について紹介します。
入試傾向
2019年度は久しぶりに2月2日野問題で小説が出題されました。「小説は解答根拠が拾いづらい」という受験生が多いですが、設問はよく練られているので本文根拠が拾えれば客観的な解答ができるようになっています。
また、2019年度から近代文学師の知識問題が出題されるように変化しました。古文に関しても歌物語が出題されたので和歌の知識も入れるようにしましょう。
難易度
難易度は標準的でした。ただ、本文が多少長く、設問も欠文挿入箇所や語意、内容真偽、漢字などレパートリーも多いので演習慣れが必要です。古文に関しては歌物語が出題されたので2021年度以降の受験生は和歌の知識を冬にインプットするようにしましょう。
関西学院大学の入試傾向に合った効果的な勉強法を知りたい方は【国語編】関西学院大学の入試対策・オススメ参考書を参考にして下さい。
【日本史】入試傾向・対策
関西学院大学の日本史は例年大問が5題構成となっています。関関同立の中でも一番レベルが高いので効果的な対策をしましょう。
・試験時間:60分
・解答形式:全問マーク形式
・問題構成:大問5題
2020年度
まずは2020年度の日本史の入試傾向について説明します。
入試傾向
2020年度は例年通り、史料問題が大問1題ずつ出題されました。2019年度からの変化としては2月2日の問題で視覚資料問題が出題されたことです。この傾向からすると近年、史料問題の出題割合が増えてきているので2021年度以降の受験生は史料問題対策を行いましょう。
難易度
難易度は難しいです。理由としては正誤問題の出題割合が高いため正確な知識が求められます。知識レベルは教科書からの内容が多いですがうろ覚えでは迷ってしまうので過去問や正誤問題の参考書でアウトプットを積み入試本番では7.5割を目標にしましょう。
2019年度
次に2019年度の日本史の入試傾向について説明します。
入試傾向
時代別では原始~現代まで幅広く出題されています。中でも特に近現代史からの出題が多く、50問中20問程度出題されていました。戦後史からの出題も両日程であったので頻出分野を念入りに対策しましょう。
分野別では政治史を中心に出題されています。また2019年度は両日程で文化史からの出題となっています。。中でも2月2日野問題では50問中20問程度が文化史の知識を絡めた出題でした。
難易度
正誤問題のレベルが高く史料問題や2019年度は文化史からの出題割合も高かったので例年よりも難易度は高かったと言えます。
関西学院大学の日本史は一部詳細な知識が問われますがそれは落としても仕方ないですが7割以上は最低でも必要なので入試傾向にあった効果的な対策をしましょう。
関西学院大学の入試傾向に合った効果的な勉強法を知りたい方は【日本史編】関西学院大学の入試対策・オススメ参考書を参考にして下さい。
【世界史】入試傾向・対策
関西学院大学の世界史は日本史と同様に例年、大問5題構成で設問数は50個となっています。
・試験時間:60分
・解答形式:全問マーク形式
・問題構成:大問5題
2020年度
まずは2020年度の入試傾向について解説していきます。
入試傾向
2019年度では出題された配列問題が2020年度では出題されませんでした。
地域別では欧米地域の比重が高いです。中でも西ヨーロッパと北アメリカからの出題が多いです。
また、アジア地域では中国史が中心に出題されています。
難易度
全体的には教科書の内容からの出題が多いですが、一部で用語集のレベルを超えた細かい知識が求められます。また、正誤問題の出題割合が高いので難易度としては高いです。頻出分野をまずは得意にして7.5割以上を目標に対策しましょう。
2019年度
次に関西学院大学の世界史の入試傾向と難易度について解説していきます。
入試傾向
2019年度は年度順に並び替える配列問題が2月1日の問題で出題されました。
また、地域史においては2月2日実施分の「ラテンアメリカ近代史」といったように一地域・一国を対象とした出題傾向となっています。
また、分野別では政治・外交史が中心ですが文化史も出題されます。特にヨーロッパの文化史は繰り返し出題されるので必ず対策しましょう。
難易度
2019年度入試も難易度はやや難でした。正誤問題や配列問題など一問一答のような単純暗記ではなく語句の定義や因果関係、年号といったように多角的な知識が求められました。
教科書の内容を勉強した後は用語集などでより情報精度の高い学習を心がけるようにしましょう。
関西学院大学の入試傾向に合った効果的な勉強法を知りたい方は【世界史編】関西学院大学の入試対策・オススメ参考書を参考にして下さい。
【地理】入試傾向・難易度
関西学院大学の地理は例年大問5題構成となっています。解答個数は各大問10個の計50問となっています。
・試験時間:60分
・解答形式:全問マーク形式
・問題構成:大問5題
2020年度
まずは2020年度の地理の入試傾向について紹介していきます。
入試傾向
2020年度も地図やハイサーグラフ、統計表といった様に資料問題が出題されました。
設問自体は、語句や地図上の一などの選択問題から正誤問題や統計資料から国名や都市名を選択する問題となっています。また、2020年度の地理は正誤問題は誤文を選ばせる問題がほとんどでした。
難易度
難易度は例年通り標準レベルの内容でした。ただ、先述したように資料問題や正誤問題では誤分を選ばせるなどの工夫があるので過去問演習を積み演習なれするひつようがあります。
目標点は7.5割以上となっています。
2019年度
次に2019年度入試の地理について解説していきます。
入試傾向
2019年度の地理は系統分野から2題、地誌分野から3題となっていました。
系統分野では農牧業・工業など産業や自然環境からの出題が特に多いです。地誌分野においては偏りはなく世界各地域から出題されているので総合的な対策が必要になります。
また、2019年度では機構表や雨温図、人口ピラミッドなど例年よりも多岐にわたる資料問題が出題されました。
難易度
資料問題が例年よりも豊富に出題されたので少し難化したといえます。中には教科書レベルを超える問題も出題されましたが、基本的な問題を取りこぼさなければ目標点である7.5割を取ることも妥当だと言える難易度でした。
【数学】入試傾向・難易度
関西学院大学の数学の入試傾向と難易度について解説していきます。関西学院大学は文系数学が大問3題うち1題が記述式、理系数学が大問4題うち1題が記述式となっています。
・試験時間:60分
・解答形式:全問マーク形式
・問題構成:大問3題(文系)、大問4題(理系)
2020年度
関西学院大学の数学に関して文系・理系にわけて解説していきます。
入試傾向
文系数学は2019年度と同様に大問3で微・積分法から出題されました。よって関西学院大学は微・積分法が頻出分野なので得意分野にすることを心がけましょう。
理系数学においても記述問題は微・積分法から出題されました。中でも微分法では関数の増減・極値、積分法では面積・回転体の体積がよく出題されていました。
難易度
文系理系を問わず2019年度から変わること無く基本~標準レベルの問題でした。
2019年度
次に2019年度の関西学院大学の数学の入試傾向と難易度について紹介します。
入試傾向
文系数学では微・積分法の独立問題の他にベクトル、確率、数列、極限を中心とした小問集合が出題されました。そのため、まずは微・積分法を中心とした対策が必要です。
理系数学では計算力が重視される内容でしたが、グラフや図形が重要な役割を果たす問題が多く、図形的センスが求められました。
難易度
どちらも基礎~標準レベルの難易度でした。小問集合は範囲が多岐にわたりますがどれも丁寧に誘導されているので1つ1つ誘導に乗っていけば解答できます。
関西学院大学の入試傾向に合った効果的な勉強法を知りたい方は【文系数学編】関西学院大学の入試対策・オススメ参考書か【理系数学編】関西学院大学の入試対策・オススメ参考書にして下さい。
【物理編】入試傾向・難易度
関西学院大学の物理の入試傾向と難易度について解説していきます。
・試験時間:75分
・解答形式:マーク式+論述(年度により変動)
・問題構成:大問3題
2020年度
2020年度の関西学院大学の物理の特徴について解説します。
入試傾向
2020年度の物理は導出過程を記入する設問が各大問に複数含まれました。また、2019年度では無かった描画・論述問題も出題されました。
熱力学では断熱変化に関するポアソンの式が出題された他、復元力に関する出題など2019年度と比べてより思考力を問う内容に変化しました。
難易度
2019年度よりも思考力が求められる問題や論述・描画問題が出題されたのでやや難化しました。
2019年度
2019年度の関西学院大学の物理の傾向について説明します。
入試傾向
力学・電磁気・熱力学の3題構成での出題でした。過去には熱力学の分野が波動に変わることもあったので対策はしておきましょう。電磁気分野では電場や電位についての出題がよく見られました。
難易度
標準的な難易度と言えます。ただ、荷電粒子の軌道を考えさせる問題が大問2で出題されるなど物理的思考力を問う出題が見受けられたので過去問演習を積み慣れるようにしましょう。
関西学院大学の入試傾向に合った効果的な勉強法を知りたい方は【物理編】関西学院大学の入試対策・オススメ参考書を参考にして下さい。
【化学】入試傾向・難易度
関西学院大学の化学の入試傾向と難易度について紹介します。
・試験時間:75分
・解答形式:マーク形式+論述形式
・問題構成:大問3題
2020年度
2020年度の化学の入試傾向と難易度について紹介します。
入試傾向
2019年度は論述問題が2問であったのに対して、2020年度は字数指定なしの論述問題が3問出題されました。この傾向からすると2021年度以降も論述問題がより多く出される可能性があるので論述対策を怠らないようにしましょう。
難易度
2019年度と同様に基本~標準レベルの難易度です。中には教科書の内容を超える計算や論述問題も出題されています。
2019年度
2019年度の化学の入試傾向と難易度について紹介します。
入試傾向
有機、理論分野からの出題が中心にみられました。有機では構造式の決定や異性体の立体構造・結合・化合物の分離などに関する記述問題が多いです。理論分野では化学反応と熱、平衡に関する問題が頻出です。
難易度
基礎~標準レベルの難易度です。ただ、計算過程もかなり複雑な問題が含まれることもあるので時間配分に注意が必要です。目安としては1題あたり25分程度で解けるように演習を積みましょう。
関西学院大学の入試傾向に合った効果的な勉強法を知りたい方は【化学編】関西学院大学の入試対策・オススメ参考書を参考にして下さい。
【生物編】入試傾向・難易度
最後に関西学院大学の生物の入試傾向・難易度について紹介します。
・試験時間:75分
・解答形式:マーク形式+論述形式
・問題構成:大問3題
2020年度
2020年度の関西学院大学の生物について紹介します。
入試傾向
2019年度では計算問題が出題されましたが、2020年度は出題されませんでした。その代わりに論述問題の問題数が増えました。また、2020年度の生物は論述問題は字数が指定されるようになりました。2021年度以降も字数指定がされる可能性が高いので記述対策は端的に答えられるようにしましょう。
難易度
2019年度と同様に標準レベルの難易度でした。内容的には国公立大学二次試験レベルなので関学の過去問だけでは物足りない受験生は活用するようにしましょう。
2019年度
最後に2019年度の生物の入試傾向・難易度について紹介します。
入試傾向
2019年度は進化・系統・分子遺伝の分野から計算問題が出題されました。また、例年通り大問ごとに論述問題も出題されました。遺伝と生殖・発生の分野は関学の生物の頻出分野なので重点的に学習をしましょう。
難易度
標準的な難易度ですが、論述問題が多いため制限時間には注意が必要です。目安としては大問1題につき25分です。記述問題の配点は高いので入試傾向にあった勉強をしましょう。
関西学院大学の入試傾向に合った効果的な勉強法を知りたい方は【生物編】関西学院大学の入試対策・オススメ参考書を参考にして下さい。