関西学院大学の入試傾向と対策-理系数学編-

KWANSEI-GAKUIN

関西学院大学の入試傾向と対策-理系数学編-

 
 

(0)はじめに

 
関西学院大学理系の数学は、全学部日程と学部個別日程についてはほぼ同一の形式であり、別日程の問題を練習として使用しても問題はない。
ただし、日程や受験方式によって数学の配点が異なるので、注意が必要である。後述の(1)概要に関しては全学部日程の詳細を記述する。
 
 

(1) 概要

 
・試験時間 90分
 
・満点
理工学部
数理科学科、 先進エネルギー ナノ工学科 … 200点
上記以外の学科 … 150点
総合政策学部・教育学部…150点
 
・問題数 大問4問
 
・形式

番号 形式
[1] 小問集合
(3問)
結果のみ
[2] 大問 記述式
[3] 大問 記述式
[4] 大問 記述式

 
・構成
正確に素早く計算できる力を要求しているのが、関西学院大の最大の特徴である。
問題の難易度的には、難問はほぼないが、記述問題で序盤に出した数式を後の問題でも使うパターンの問題が多いので、最初の設問を間違えると大問すべての点数を落としてしまう可能性もあり、十分な注意が必要である。
 
 
 

(2) 傾向と対策

 
① 基礎から標準レベルの問題の演習が大切
関西学院大学・理系数学の入試問題の難易度は教科書の章末問題レベルから、受験標準レベルまでである。よって、難問を演習する必要はなく、基礎から標準レベルの問題演習をするべきである。
基礎から標準レベルの問題を演習するためにオススメの参考書は、「文系の数学重要事項 完全習得編【河合塾SERIES】」と「文系の数学 実戦力向上編【河合塾SERIES】」である。
 
文系の数学 重要事項 完全習得編【河合塾SERIES】
 
文系の数学 重要事項完全習得編
 
使用目的は、入試頻出の解法パターンを暗記すること。
解法パターンとはすなわち解答までのプロセスのことである。
自分が知っている解法パターンの数は、自分の武器の数となり「見たことある問題」を1問でも多くすることは受験数学を乗り切る上で非常に重要なことである。
この参考書はいわゆる「受験頻出のパターン」が一通り網羅されている。
総例題数は152題と多すぎず、基礎的なインプット完成のために必要最小限の量となっている。これから受験数学を勉強する上で軸となる参考書である。
 
文系の数学 実戦力向上編【河合塾SERIES】
 
文系の数学 実戦力向上編
 
文系の数学 重要事項 完全習得編」での解法パターンの暗記が一通り終わった後、ワンランク上の解法パターンを覚えるためのインプット教材として使用する。
この参考書では、より関関同立入試の本番に近いレベルの解法が一通り網羅されている参考書である。
総例題数は90題と精選されており、真のインプット完成のために必要最小限の量となっている。この参考書の例題がすべて答えることができるようになれば、受験数学(ⅠA・ⅡBの範囲)のインプットは完成したと言える参考書である。
 
初めから解ける数学Ⅲ 問題集【マセマ出版】
 
初めから解ける 数学Ⅲ
 
数学Ⅲの解法パターンを覚えるためのインプット教材として使用する。
解法パターンとはすなわち解答までのプロセス。
自分が知っている解法パターンの数は、すなわち自分の武器の数となり「見たことある問題」を1問でも多くすることは受験数学を乗り切る上で非常に重要なことである。
この参考書はいわゆる「受験頻出のパターン」が一通り網羅されている。
総例題数は126題と多すぎず、基礎的なインプット完成のために必要最小限の量である。これから受験数学を勉強する上で軸とすべき参考書である。
本参考書は必ずⅠAⅡBのインプットを終えた後にこなすべき問題集である。
 
② 記述の書き方に注意
記述問題では、ただ答が合っていれば満点というわけではないことに注意しよう。
空所補充形式の問題では、正確に答を合わせることのできる能力だけしか問われないが、記述の問題では、正確に答を合わせることのできる能力はもちろん、自分の考えた解答を相手に文章で説明する能力も問われている。
自分ではわかったつもりでいても、相手にその内容が正確に伝わらなければ大失点につながりかねない。よって、日ごろ参考書で学習する際・数学の授業の板書などで、よく出てくる数学的な表現や言い回しを自分で使えるようにする必要がある。
また、模試の記述部分で答は合っているのに減点された箇所に関して、なぜ減点されたのか、どうすれば減点されないのかを解答集と照らし合わせて考えるなどの地道な努力も必要である。
記述の書き方を真似るのに一番最適な参考書は「文系数学 入試の核心 改訂版」である。
 
文系数学 入試の核心 改訂版
 
文系数学 入試の核心
 
入試基礎レベルが定着し、標準レベルの演習にとりかかることができる受験生の最初の1冊。
全100題と問題数も多くなく、なおかつ私大入試・2次試験頻出テーマをそつなく網羅してる。
目安としては
文系の数学 重要事項 完全習得編でのインプット学習がある程度完成していること」
「センターレベルでの演習を積み8割以上得点できること」
この2つはクリアしてから使用するべきである。インプットの学習から急にこの参考書を使用すると挫折する可能性があるので、注意しなければいけない。
本書の問題のみを繰り返し演習することでわからない問題はないところまで持っていけば、かなりの力が蓄えられる。
目次にすべての問題のタイトルと出題大学名が記載されており、苦手な分野などを優先的に進めるなど、自分の状況にあわせた使用が可能で受験生に対する配慮がうかがえる。
解説も演習系の参考書の中ではかなり詳しいのが特徴。
 
 
③ 計算はできるだけシンプルに
数Ⅲの微分・積分の分野の問題では、計算過程を全て書いてしまうと解答用紙のスペースが足りなくなってしまう可能性が高い。
よって、過去問演習の際に自分の解答を、解答用紙のスペースの中におさめる練習をすべきである。本番前の短期間ではなかなか習得しにくい力なので、過去問演習に入り次第本番を意識して練習していこう。
 
 
④ 計算力を常に意識した勉強を
上述の通り、関西学院大学・理系学部の試験では、計算力が必要な問題が出題されているので、日ごろの学習から、計算に意識を向けていかなければならない。
例えば参考書の問題で、面倒な計算が出てきても、最後まで正しい答えが出せるように、普段の問題演習の際に解答の方針や式を立てるだけでなく, 最後の答えの数値を出す習慣をつけ、確かな計算力を養うことが大切である。

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