関西学院大学の入試傾向と対策-物理編- 

KWANSEI-GAKUIN

関西学院大学の入試傾向と対策-物理編-

 

(0)はじめに

 
関西学院大学の物理は全学部日程・学部個別日程いずれにおいても同じ出題形式を取っているため、過去問演習の際にはどちらを使用しても構わない。ただし、理系の日程は各1日しかないため過去問が少ないので、過去問演習をする際には注意が必要である。
 

(1)概要

 
・試験時間 75分
・満点 150点
・問題数 年度によって大きく異なる。おおむね35問程度。
・形式 記号を選択する問題もあるが、ほとんどの問題が記述式の問題である。計算問題が非常に多い。年度によって、計算過程を記述する欄が設けられている場合もある。
・構成 例年、大問3問で構成されている。大問は力学、電磁気、熱力学、波動のいずれかの分野から独立した問題が出題されることが多いが、電磁気と力学を絡めて出題されたこともあるので、融合問題が出題される可能性もある。
過去に出題された内容は、
[力学]斜面上の小物体の運動、回転する円環を通る小球の単振動、浮力のはたらく物体の計量、力のモーメントと摩擦力、定滑車を介してつながれた2小球のつりあい、振り子運動、衝突、なめらかな床の上に置かれた台とその上をすべる物体の運動
[電磁気]一様な磁場中の荷電粒子の運動、誘導電場、磁荷がつくる磁場、電流がつくる磁場、電流が磁場から受ける力、ソレノイドコイル内におかれた長方形コイルが受ける力、電磁誘導、磁場内での荷電粒子の運動
[熱力学]球形容器内の気体分子の運動、定圧変化、熱力学第一法則、気体の状態方程式と内部エネルギー
[波動]光の干渉・屈折、音のドップラー効果、弦を伝わる正弦波、反射波、定常波を表す式
[電磁気・力学]コンデンサー極板にはたらく力と単振動
 

(2)傾向と対策

 
全学部日程・学部個別日程どちらにおいても、年度を問わず力学と電磁気が出題されている。どちらも複雑な計算問題を含んでいるので、文字を含んだ計算は問題演習や過去問演習で慣れておく必要がある。
関西学院大学の物理の問題の特徴の一つとして、図を描く問題がよく出題されることがある。力の矢印を書き込む問題であったり、波を描く問題であったり出題方法はさまざまであるが、問題演習のときから図を丁寧に描く習慣をつけておきたい。
また、論述問題も出題されることがある。論述する内容は難易度の高いものではないが、普段からさまざまな現象が起こる原因や理由を意識しておかなければ、本番で論述することはできない。公式を覚えるだけではなく、その背景にどのような理由があるのかということも含めて覚えておきたい。
 
計算量の多い問題構成になっているので、75分で大問3問を解くことを考えると、時間的に余裕はないと言える。工夫して計算することで、計算の時間を短縮し、思考力を必要とする問題に時間を回すことができるので、普段から早く計算できるように心がけておく必要がある。
 
参考)
漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本(力学・熱力学編)
漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本(力学・熱力学編)
力学・熱力学のインプットはこの1冊で十分です。この分野は公式がたくさんあって、全部丸暗記しようとしてしまいがちですが、この参考書で公式の意味を理解してしまえば丸暗記する必要はありません。しっかりと公式の意味を理解してしまいましょう。関西学院大学の物理の問題では、複雑な計算問題を含むものが多くなっていますが、計算が複雑な問題だろうと平易な問題だろうとまず自分で式を立てられないと始まりません。まずはこの参考書で、力学・熱力学の基本を身につけましょう。
 
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参考)
漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本(電磁気編)
漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本(電磁気編)
電磁気は目に見えない現象を扱っていることや複雑な回路問題が出題されることもあり苦手としている人が多いので、この参考書で重要事項をしっかりインプットしてその後のアウトプットにつなげるようにしてください。
 
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 ・波動分野
波動分野も目に見えない現象を取り扱うことが多い分野なので、苦手意識を持っている人が多い分野であるが、基本的に波動分野で出題されるのは実験に関する問題が多い。そのため、一つの実験の内容を覚えてしまえば、その実験に関する公式はまとめて覚えてしまうことができるので、一つ一つの実験をしっかりと確認しておくと、公式を丸暗記せずに済むので、実験自体を丸ごと覚えてしまってもよい。
 
参考)
漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本(波動・原子編)
漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本(波動・原子編)
波動は目に見えない現象しか扱わないので、電磁気よりもさらに苦手としている人が多い。この参考書は目に見えない現象をイメージしやすく説明してくれているので、波動に関してはこの1冊でインプットが完成します。原子については、あまり入試に出題されない分野なので、さらっと読む程度にとどめておいてもいいでしょう。関西学院大学の入試問題では出題頻度は低い分野になります。ただし、過去に波動が出題された年度はあり、そのときにはグラフを描くという問題が出題されている。グラフを描く問題では本質的な理解がなければ解くことができないので、出題頻度が低いからといっておざなりにするのではなく、必ず手をつけるようにしてください。
 
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参考)
漆原の物理 明快解法講座
漆原の物理明快解法講座
上記の3冊でインプットを済ましたら、この参考書でアウトプットに取りかかりましょう。上記の3冊と著者が同じなので、解法パターンを確認しながら進めるようにしてください。関西学院大学の入試問題は、この参考書に載っている問題よりも難しい問題が出題されています。そのため、この参考書は必ずすべてを理解できるようにしておいてください。
 
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漆原の物理 最強の88題
漆原の物理最強の88題
『漆原の物理 明快解法講座』をしっかり理解できるようになってからこの参考書に取り組むようにしましょう。難易度は『明快解法講座』よりも上です。難しい問題が多く含まれていると思うので、根気よく続けてください。関西学院大学の入試問題に挑むのであれば、この問題集にも取りかかっておきたいところです。必ずしもすべての問題を解くことができるようになる必要はないですが、最重要問題までは必ず解けるようにしておきたいところです。
 
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