浪人するべきか悩んでいる人へ|メリットやデメリット・勉強法を紹介

更新日: (公開日: COLUMN

「志望校に合格できなかった」「大学に全落ちした」という受験生は、浪人の選択に迫られます。

浪人すると、また一年の大変な受験勉強が始まるため、悩む人も多いでしょう。

浪人するべきか悩んでいる人は、ぜひ記事を読んで十分に検討してください。

本記事には、浪人するメリット・デメリットのほか、向いている人の特徴や勉強法を紹介しています。

最後まで読んだ上で浪人を決断できたら、きっと最後まで頑張れるはずです。

浪人するべきか?その後の生活を想像した上で決断しよう

浪人すれば必ず成功するわけではありません

そのため、最終的にどのような結果になっても後悔しない選択をしたい人がほとんどでしょう。

浪人するべきかを悩んでいる人は、メリットやデメリットなど、その後の生活を想像した上で悔いのない決断をしてください。

  • 大学受験で浪人するメリット
  • 大学受験で浪人するデメリット

大学受験で浪人するメリット

最初に、大学受験で浪人するメリットを紹介します。

  • 志望校に再チャレンジできる
  • 勉強だけに集中できる環境が整う
  • 努力次第で学力向上できる
  • 精神力がつく
  • 将来をじっくり考える時間ができる

志望校に再チャレンジできる

浪人は志望校に再チャレンジできるチャンスです。

前年度の受験で志望校に落ちて浪人しなかった場合、そのほかの合格した大学へ進学するか、専門学校や就職へ進路を変更する選択になります。

いずれにしても、当初の目標を諦める結果になるため、後悔する可能性もあるでしょう。

そのため、志望校に強いこだわりがあり、悔いを残したくない場合には浪人するメリットが大きいといえます。

勉強だけに集中できる環境が整う

浪人生は現役時代と異なり、高校の授業や行事、部活動がないため、受験勉強だけに集中できる環境が整っています。

そのため、悔いの残らないために十分な勉強時間が確保できます。

特に、高校のときは習い事や部活動などの理由から、満足できる勉強時間を確保できなかった人はメリットに感じられるでしょう。

努力次第で学力向上できる

浪人生は、1日の予定を自由に決められるため、努力次第で大幅な学力向上が期待できます。

そして、浪人スタート時から全力で勉強して順調に学力向上できると、大学の選択肢が広がるかもしれません。

志望校合格に近づけるのはもちろん、さらに上のレベルを目指せる可能性も出てきます。

しかし、努力不足の場合は学力が上がらないケースもあるため、浪人生活成功を目指して全力で勉強する意識を強く持ちましょう。

精神力がつく

現役生より長期間の受験生活を経験すると、一層の精神力がつきます。

長時間の勉強を毎日続けるのは、つらく感じる瞬間も多くあるはずです。

つらくても心が折れずに最後まで頑張った人は、現役時代だけでは得られない強い精神力がつくでしょう。

強い精神力は、将来の大学生活や社会人になってからも大変重要なスキルになります。

将来をじっくり考える時間ができる

浪人すると、将来をじっくり考える時間が確保できます。

現役時代は高校生活や習い事などで忙しいなか、限られた時間で進路を決定します。

そのため、将来について熟考できないまま進路を決めてしまう人もいるでしょう。

しかし、浪人生は受験や将来についてのみ集中できるため、進路選択に迷いがないか検討する時間を多く作れます。

まずは、浪人が決定した早い段階で志望校を再検討して、将来に活かせる勉強ができる進路を考えてみてください。

そして、浪人生活を送るなかでも、大学進学後にやりたい経験を考えておくと、大学生になってから充実したキャンパスライフが過ごせるはずです。

大学受験で浪人するデメリット

続いて、大学受験で浪人するデメリットも把握しておきましょう。

  • 志望校に合格できるかわからない
  • 全力で勉強する必要がある
  • 一年分の費用がかかる
  • プレッシャーがかかる
  • 同級生から出遅れる

志望校に合格できるかわからない

浪人しても志望校に合格できるかわからないという点が大きなデメリットです。

また、現役中に合格していた滑り止めについても、再度受かる保証はありません。

そのため、一定のリスクはあると覚悟した上で浪人を決断する必要があるといえます。

メリットやデメリットを十分に把握した上で、浪人を検討しましょう。

全力で勉強する必要がある

浪人したら最初から全力で勉強しなければいけません

なかには、「現役中にある程度の学力はついているから、夏ごろから本気を出せば大丈夫」と考えている人もいます。

しかし、絶対に失敗したくない人は、浪人が決定したときから次の受験が始まったと思って全力を出してください。

全力を出さないと、万が一失敗した際に後悔する可能性が高いです。

また、浪人の勉強も現役時代と同様に基礎力の確認から始めた方がよいですから、春からきちんと学習計画を立てて悔いのない一年を過ごしてください。

一年分の費用がかかる

浪人すると、さらに一年分の費用がかかります

たとえば、予備校や塾に通う場合には、一年間に100〜120万円程度必要です。

ほかにも、参考書代や模試・入試の受験費用などもかかります。

決して安い金額ではありませんから、親に負担してもらう人は十分に相談して浪人を決めましょう。

自分で費用を捻出する場合には、受験勉強と並行してアルバイトができるのかも考えてから決断してください。

プレッシャーがかかる

浪人するとさらに一年、受験のプレッシャーに悩まされます

とくに浪人生活は、「今度こそ失敗できない」と現役時代よりプレッシャーやストレスを感じる人も少なくありません。

プレッシャーやストレスで精神的に疲れてしまうと、やる気の低下につながり、勉強への集中力が続かなくなるケースもあります。

そのため、過度に根を詰めすぎず、適度な休憩や休息日を作りましょう。

受験勉強に対して前向きな気持ちでいられるコンディション作りが大切です。

同級生から出遅れる

先に進学している同級生から出遅れるという状況に、デメリットを感じる人もいます。

たとえば、大学進学が一年遅れたら、その分就職もあとになります。

将来の進路がすべて一年遅れになってしまうため、気になる人もいるでしょう。

しかし、実際に大学へ入学すると、浪人経験者は珍しくありません。

また、就職に関しても、一般的な企業では二浪までが新卒として扱われるため、必要以上に「出遅れた」と感じる必要もありません。

浪人して周りから一、二年程度遅れても、過度に気にする必要はありませんから安心してください。

就職を考えた際に浪人するべきか

就職や将来について考えた場合、「浪人は不利になるのではないか」と考える人もいるでしょう。

しかし、一般的な企業では、二浪までは新卒と同じ扱いになります。

また、企業のなかには学歴を重視しているところもあるため、就職の選択肢を増やすためには、浪人して難関大学を目指すという決断もアリです。

一浪では、面接の際に浪人の理由を聞かれるケースは少ないため、心配しなくて大丈夫です。

多浪した場合には、聞かれる場面も増えてきますが、志望校にこだわった理由や成長したエピソードなどを伝えて、浪人が無駄ではなかったという内容を答えられるように準備しておきましょう。

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あなたは浪人するべきか?向いている人の特徴

浪人するべきか悩んでいる人は、向いているか否かを判断した上で検討してみましょう。

浪人するのに向いている人の特徴を解説します。

  • 志望校進学に強いこだわりがある人
  • 不合格の原因を分析できている人
  • 勉強時間が不足していた人
  • ひとつのことに打ち込んだ経験がある人
  • 意図しないアクシデントで不合格だった人
  • 補足|浪人が向いていない人の特徴

志望校進学に強いこだわりがある人

志望校進学に強いこだわりがある人は、浪人に向いているといえます。

志望校に行きたい明確な理由があるにもかかわらず、諦めて滑り止めへの進学を選ぶと後悔するかもしれません。

志望校を諦めた場合、大学進学の意義が半減してしまう可能性もありますから、明確な理由がある人は前向きに浪人を検討するとよいでしょう。

また、志望校に強いこだわりがある人は、「次こそは絶対に合格する」と高いモチベーションを維持して勉強できるため、浪人に向いているといえます。

不合格の原因を分析できている人

現役時代に不合格だった原因をしっかり分析できている人は、浪人に向いています。

過去の受験では何が足りず、どの教科や単元を克服すれば合格できるのかがわかっていれば、成功に向けた学力向上が望めます。

もし、自己分析ができていない場合は、浪人してからの勉強が漠然としたものになってしまい、前回と同じ間違いを繰り返すかもしれません。

そのため、次の受験では何を改善すればいいのかはっきりしている人が、浪人に向いているといえます。

勉強時間が不足していた人

現役時代に勉強時間が不足していた人も、浪人に向いているといえます。

たとえば、部活動や習い事が忙しく、受験勉強にかける時間が満足にとれなかった人は、浪人してから一生懸命取り組めば、大幅に学力向上する可能性があります。

しかし、サボってしまって勉強時間が不足した人は、同じ失敗を繰り返す恐れがあるため、浪人は向いていないかもしれません。

やる気があったにもかかわらず、さまざまな要因で十分な勉強時間を確保できなかった人は、前向きに浪人を検討しましょう。

ひとつのことに打ち込んだ経験がある人

部活動や習い事など、何かに打ち込んだ経験がある人も浪人に向いています。

浪人生活は、長時間の勉強を毎日続けるため、途中で心が折れてしまっては最後まで走り切れません。

そのため、長期間でモチベーションを維持しながら努力し続けるだけの精神力が必要です。

目標や好きなものに対し、一生懸命打ち込んだ経験がある人は、強い精神力を持っています。

そのため、浪人生活も最後まで頑張り続けられるでしょう。

意図しないアクシデントで不合格だった人

たとえば、電車の遅延や病気などのアクシデントで受験に失敗した人は、浪人を検討してみてください。

自分の学力と関係なく不合格になった場合には、浪人して再挑戦すれば成功する可能性があります。

しかし、このケースで浪人に向いている人は、受験できれば志望校合格の可能性があった場合です。

そもそも志望校と学力の差が大きかった場合には、浪人してから相当の努力が必要になりますから、覚悟した上で決断しましょう。

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補足|浪人が向いていない人の特徴

続いて、浪人が向いていない人の特徴も確認しておきましょう。

  • 入試本番になると緊張して実力を出し切れない
  • なぜ不合格になったのかがわからない
  • 自己管理を徹底できない

まず、緊張しやすい性格の場合、学力に問題なくても本番で実力を出し切れない可能性があるため、浪人しても難しいかもしれません。

また、自己分析ができず、なぜ受験に失敗したのかがわからない人は、浪人しても苦手を克服できず同じ失敗を繰り返す恐れがあります。

そして、自己管理が苦手で遊びや趣味の誘惑に負けてしまう人は、浪人生活で必要な勉強時間をこなせないでしょう。

大学受験は浪人したら必ず成功するわけではないため、該当する特徴がある人は、十分検討してから決断してください。

浪人生はどんな勉強法をするべきか

浪人生の主な勉強方法を3つ紹介します。

希望に合う方法を選択して、悔いのない浪人生活を過ごしましょう。

  • 効率的な勉強を考えるなら予備校・塾がおすすめ
  • 費用面に不安がある場合は宅浪を検討する
  • オンラインサービスも選択肢に加える

効率的な勉強を考えるなら予備校・塾がおすすめ

浪人生活において勉強の効率性を重視する場合には、予備校や塾に通うのがおすすめです。

予備校・塾は、生徒の志望校や学力にあわせて適切なカリキュラムで指導が受けられます。

なかには、勉強法や学習計画のアドバイスを受けられるところもあるため、受験の悩みを抱え込まず、快適な浪人生活になります。

費用的に厳しい、独学の方が集中できるなどの特別な理由がない限りは、積極的に予備校・塾の利用を検討してください。

効率的な学習計画を提案するマナビズム

効率的に勉強したい浪人生は、ぜひマナビズムにご相談ください。

マナビズムでは、志望校合格に全力で取り組む人を徹底サポートします。

浪人生コースでは、映像授業と参考書学習を組み合わせて志望校合格に向けた効率的な指導を実施しています。

また、生徒一人ひとりに専属の自習コンサルタントがつき、学習計画や勉強法もアドバイスしているため、受験に対する不安や悩みを抱える必要はありません。

随時、浪人生説明会を実施していますので、お気軽にお申し込みください。

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費用面に不安がある場合は宅浪を検討する

浪人して予備校や塾に通うための費用が捻出できないという場合は、自分だけで勉強する宅浪になります。

宅浪を選んだ場合は、下記に挙げた受験に関するものはすべて自分で考えて行動しなければいけません。

  • 勉強法・学習計画
  • 参考書選び
  • 大学の受験情報収集
  • 模試の申し込み

これらは、予備校・塾に通っている場合、アドバイスやサポートが受けられます。

しかし、宅浪になると全部ひとりで対応しなければいけないため、手間と時間がかかります。

勉強以外の部分も考えながら浪人生活を過ごす必要があるため、抜け漏れがないように気をつけましょう。

【関連記事】

浪人生の参考書選び|全科目網羅!数学は文系・理系別に詳しく紹介

オンラインサービスも選択肢に加える

予備校・塾で勉強する人も、宅浪の場合も、オンライン学習サービスの利用を検討しましょう。

オンライン学習サービスは、無料や低料金で利用できるものも多くあります。

予備校や塾に通っている場合でも、自主学習やスキマ時間の勉強に大変便利です。

また、宅浪の人にとっては、参考書とあわせて有力な勉強手段になりますから、積極的に活用してください。

浪人するべきか悩んでいる人に役立つQ&A

最後に、浪人するべきか悩んでいる人に役立つQ&Aをまとめました。

  • 浪人するメリットは?
  • 浪人の問題点は何?
  • 浪人生1日何時間すればいい?
  • 浪人生は何割いるの?
  • 浪人生は何が辛い?
  • 浪人生なぜ減ったの?

浪人するメリットは?

もう一度志望校に挑戦できるのが、浪人する大きなメリットです。また、現役時代と違い高校生活がないため、受験期間中は勉強だけに集中できる環境が整うため、努力次第で大幅な学力向上が期待できます。そのため、志望校に強いこだわりがあり、もう一年頑張れる覚悟がある人は前向きに浪人を検討してみてください。

浪人の問題点は何?

浪人の問題点は、志望校に必ず合格できるわけではないという点です。志望校に再挑戦できる点が大きなメリットである一方、一年間全力で勉強しても合格できる保証はありません。そのため、浪人を決めたら、できる限り成功率を上げる生活が大切です。まずは、現役時代に失敗した原因を分析して、すぐに勉強をスタートさせてください。

【関連記事】

浪人の成功率はどれくらい?大学受験の合格率が上がる方法を解説

浪人生1日何時間すればいい?

浪人生は、1日8~10時間を目安に毎日勉強しましょう。現役高校生は、授業と受験勉強をあわせて、7時間ほど学習時間があると想定するためです。現役生を含め、周りの受験生に勝つために、多くの勉強時間を確保してください。1日のスケジュールをルーティン化させて、安定した勉強時間を作りましょう。

【関連記事】

浪人生の勉強時間はどれくらい必要?スケジュール例や注意点も解説

浪人生は何割いるの?

大学進学者のうち、5人に1人が浪人生といわれています。そのため、全体の2割程度が浪人生といえるでしょう。医学部や難関大学になると、浪人生はさらに増えます。浪人生のなかには、「恥ずかしい」「周りから出遅れてしまった」と感じる人もいるかもしれませんが、気にする必要はありません。志望校に進学したい理由があるならば、前向きに浪人生活を過ごしましょう。

浪人生は何が辛い?

浪人生は、趣味や遊びの時間を我慢しながら毎日勉強しなければいけないのが辛いです。現役時代から二年以上、勉強中心の生活を続けるため、ストレスやプレッシャーに耐えられなくなる人もいるかもしれません。頑張りすぎると、勉強のやる気低下につながりますから、適度な休憩や休息日を作って上手にストレス発散してください。

浪人生なぜ減ったの?

浪人生が減った理由は、少子化と大学増加という2点が考えられます。18歳未満の減少とあわせて、大学増加で全体の定員が増えたため、多くの現役生が合格して結果的に浪人生が減っています。また、物価上昇によって家庭の経済状況が悪化して、費用面で浪人できないという人が増えているのも要因のひとつと考えられるでしょう。

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まとめ

浪人したら、さらに一年間の受験勉強を続けなければいけないため、どうするべきかは十分に考えた上で決断してください。

そして、浪人を決めたら志望校合格に向けて全力で勉強に取り組みましょう。

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