浪人生の勉強時間はどれくらい必要?スケジュール例や注意点も解説

更新日: (公開日: ) COLUMN

浪人生の勉強時間は、「平均8〜10時間」に合わせるのではなく、志望校と今の学力の差から逆算した必要時間を基準にすべきです。「今日は何時間勉強すればいいのか」「まわりの浪人生と比べて自分は足りているのか」と、基準がわからないまま机に向かっている人は多いでしょう。今回は、合格者が実際にどれくらい勉強しているかという基準から、志望校レベル別の目安、一日のスケジュールの作り方までを解説します。

この記事でわかること

  • 平均ではなく合格者基準(14時間前後)で勉強時間を判断すべき理由
  • 関関同立・早慶・医学部など志望校レベル別に必要な勉強時間の目安
  • 勉強時間を確保する一日のスケジュールの組み立て方
  • 自らに本当に必要な勉強時間を逆算する視点
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浪人生の勉強時間は平均ではなく合格者基準で決める

世間で言われる浪人生の平均勉強時間と、合格者が実際にこなす勉強時間を比較した棒グラフ

浪人生の勉強時間は、巷でよく言われる「平日4〜6時間・休日10〜12時間」という目安に合わせるだけでは、場合によっては足りません。 この目安には勉強量の少ない浪人生と多い浪人生の両方を含むため、数字自体が低く出やすい面があります。目安に安心してしまうと、周りに埋もれたまま入試当日を迎えることになります。

実際に合格していく浪人生が、日々どれくらいの時間を勉強に使っているのかを見てみましょう。

区分 一般的な目安 合格者の基準
平日 4〜6時間 14時間前後
休日 10〜12時間 14時間前後

合格者が涼しい顔で語る14時間という基準

実際に合格していく浪人生の多くは、1日14時間前後の勉強を当たり前のようにこなしています。 マナビズムの今井先生は、受験相談で合格する生徒ほど「14時間ぐらいはやってます」と、当たり前の顔で答えると語っています。

しかもその表情は、驚くほど涼しいものです。本人にとってはすでに特別な頑張りではなく、日常の基準になっているということです。

この基準は「頑張れば届く数字」ではありません。「そこまでやらないと関関同立以上の合格ラインには届かない」という現実から逆算された数字だと捉えてください。

頑張っている感覚では勉強時間の基準が足りない

「自分は頑張っている」という感覚だけで勉強量を判断すると、場合によっては基準が足りていないことがあります。頑張っている感覚は、今日の自分と過去の自分を比べて生まれるものであり、実際に合格するために必要な時間と比べているわけではないからです。8時間机に向かって「今日はよくやった」と感じても、その隣で14時間を涼しい顔でこなしている受験生がいれば、差は縮まりません。

マナビズムでは、「今から本気を出せばどこでも行ける」という根拠のない励ましはしません。頑張っている感覚そのものを疑い、実際に必要な時間と照らし合わせるよう伝えるのがマナビズムの姿勢です。

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志望校レベル別に必要な勉強時間の目安

浪人生に必要な勉強時間は、志望校のレベルによって変わります。以下の3つにわけて、目安を確認していきましょう。

関関同立に必要な勉強時間は1500時間

関関同立に合格するために必要な学習時間は、約1,500時間が目安です。 このうち、塾の授業や映像授業でインプットに使う時間は約500時間です。残りの約1,000時間は、自分で参考書や問題演習に取り組む自習の時間にあたります。

合否の3分の2は自習の質で決まるといえます。

1,500時間という数字だけを見ると多く感じるかもしれませんが、1日14時間を約107日続ければ届く量です。特別な才能ではなく、基準を知って積み上げられるかの差にすぎません。

東大や早慶マーチを目指す場合に増やすべき時間

東大や早慶、MARCHを目指す場合は、関関同立の基準よりもさらに多くの勉強時間を積み上げる必要があります。関関同立の1,500時間を基準に置くと、MARCHは2,000時間前後が1つの目安になります。東大・京大・早慶などの最難関大学は、4,000時間前後が目安です。

志望校のレベルが上がるほど、比例して積み上げるべき時間も増えると考えてください。

問題の難易度が上がるほど、1つの単元を「解ける」状態まで仕上げるのに必要な演習量が増えていきます。単純にレベルが上がった分だけ、時間も伸びていくと考えてください。

医学部浪人に必要な勉強時間の目安

医学部を目指す浪人生は、1日13時間前後を目安に勉強時間を確保する必要があります。医学部合格に必要な学習時間は合計で約5,000時間ともいわれ、1日13時間を1年間続けると4,700時間程度に達する計算です。

関関同立の14時間という基準は、約107日という短期間で届く数字です。一方の医学部は1年を通して毎日続ける前提の数字であるため、1日あたりの目安をやや低い13時間に置いています。休養日を差し引くことを考えると、13時間を基本にしながら休日はさらに時間を積み増す意識が必要でしょう。

志望校レベル 目安となる総学習時間
関関同立 約1,500時間
MARCH 約2,000時間
東大・京大・早慶 約4,000時間
医学部 約5,000時間

浪人生が勉強時間を確保する一日のスケジュール

浪人生の1日の勉強スケジュールを起床から就寝まで示したフロー図

浪人生が勉強時間を安定して確保するには、1日の時間割をあらかじめ固定しておく必要があります。以下の4つにわけて説明します。

起床から就寝までを固定した時間割にする

起床から就寝まで、毎日同じ時間割で過ごす習慣が、勉強時間を安定させる土台になります。入試は基本的に午前中からはじまるため、朝から頭が働く状態をつくっておく必要があります。起床時間を7時前後に固定し、午前・午後・夜で取り組む科目や時間帯まで決めてしまえば、その日の気分で勉強量が上下することもなくなるでしょう。

時間割を毎日作り直していると、決める作業そのものに気力を使ってしまい、勉強に向かう前に消耗します。一度決めた時間割をルーティンとして繰り返すほうが、結果的に長い勉強時間を維持できます。

スマホやゲームなど誘惑になるものから離れる

スマホやゲームなど、誘惑になるものは勉強する部屋から物理的に離しておく必要があります。浪人生活はモチベーションが上がらない瞬間もあり、手の届く場所に楽しいものがあると、つい手が伸びてしまいます。勉強中はスマホの電源を切るか、別の部屋に置いてから机に向かってください。

通知音が鳴るたびに集中は途切れ、元の集中状態に戻るまでにも時間がかかります。誘惑を我慢する意志の強さに頼るのではなく、そもそも視界や手の届く範囲に置かない環境を作るほうが、勉強時間の確保には効果的です。

塾や予備校の時間を勉強時間の骨組みにする

塾や予備校に通う時間は、1日の勉強時間を確保するための骨組みとして活用すべきです。自習だけに頼ると、「今日はやる気が出ないから」と勉強しない日ができてしまいやすいです。塾や予備校の授業時間はあらかじめ予定として固定されているため、その前後の自習時間も含めて1日の枠組みが決まります。

強制力のある授業予定を先に押さえておけば、残りの時間をどう自習に充てるかという判断だけに集中できます。まずは今通っている塾・予備校の時間割を軸にして、その前後に自習の時間を積み上げる形を作ってください。

浪人生に必要な睡眠時間の目安

浪人生も、睡眠時間は6〜8時間程度を目安に確保すべきです。厚生労働省の睡眠に関する指針でも、成人は6時間以上を目安に睡眠時間を確保するよう推奨されています※1。勉強時間を増やそうと睡眠を削ると、翌日の集中力が落ち、同じ時間机に向かっても学習効率は下がります。

限られた時間のなかで勉強時間を最大化したいなら、睡眠を削る発想は避けてください。6〜8時間の睡眠を確保したうえで、残りの時間をどう配分するかを考えるほうが合理的です。

浪人生が勉強時間以外で気をつけたい注意点

浪人生は、勉強時間そのもの以外にも気をつけておきたい点がいくつかあります。以下の3つについて確認しておきましょう。

遊びや息抜きの頻度を決めておく

遊びや息抜きは、あらかじめ頻度を決めておくことで勉強時間への影響を抑えられます。浪人生活がはじまると、学校に通う必要がなくなる分、自由に使える時間が増えます。その時間をすべて勉強に回せれば理想ですが、息抜きなしで走り続けられる人は多くありません。

「疲れたときにだけ」という曖昧な基準で息抜きを取ると、際限なく延びてしまいやすいです。週に1回・何時間までのように頻度と時間をあらかじめ決めておけば、罪悪感なく休みつつ、勉強時間の総量は守れます。

アルバイトをはじめる前に検討すべきこと

浪人中のアルバイトは、始める前に勉強時間への影響を具体的に検討しておくべきです。生活費や塾の費用のためにアルバイトが必要になる場合もあり、一律に禁止すべきものではありません。

ただし、勤務時間だけでなく、移動時間や勤務後の疲労で自習の質が落ちる分まで含めて考える必要があります。勉強時間への影響を計算してから、始めるかを判断してください。

勉強しない日を作るなら条件を決めておく

勉強しない日をつくる場合は、事前に条件を決めておく必要があります。1年間、休みなく走り続けられる浪人生はほとんどいません。だからといって、なんとなく疲れたからという理由で勉強しない日を増やしていくと、必要な勉強時間の総量から着実に遅れていきます。

「月に何回まで」「その代わり前日までに遅れた分を取り戻す」のように、頻度と埋め合わせの条件をセットで決めておいてください。そうすれば、勉強しない日があっても、計画そのものが崩れる心配はありません。

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浪人生が自らに必要な勉強時間を逆算する視点

浪人生が本当に必要な勉強時間は、志望校レベル別の目安をそのまま当てはめるのではなく、自分自身の現在地から逆算して出すべきです。以下の2つを押さえておきましょう。

志望校と今の学力の差から時間を算出する

自らに必要な勉強時間は、志望校のレベルと今の学力との差から見積もる必要があります。同じ「関関同立志望」でも、あと少しで届く生徒と、そもそもの基礎から作り直す必要がある生徒とでは、必要な時間はまったく違います。目安として示した1,500時間や14時間という数字は、あくまで平均的な出発点にすぎません。

合格から逆算して今何が必要かを考える発想に立てば、差が大きい生徒ほど積み増すべき時間は多くなります。目安として示した時間よりも多くの時間を確保する前提で計画を立てる必要があります。

進捗度でなく習熟度で勉強時間の質を確認する

勉強時間を確保できているかは、進捗度ではなく習熟度で確認する必要があります。参考書を何ページ進めたかという進捗度だけを追いかけていると、実際には身についていないまま次に進んでしまう場合があります。

マナビズムで確認しているのは、その単元を人に説明できるか、はじめて見る問題で正解できるかという習熟度です。日々のアウトプットテストで確認しているのが実情です。

同じ14時間を使っても、習熟度を確認しないまま進めた14時間と、理解度を都度確認しながら進めた14時間とでは、身につく学力に差が出ます。時間を積み上げることと同じくらい、その時間で何が「解ける」ようになったかを確認する視点が欠かせません。

志望校と今の学力の差から必要な勉強時間を逆算する考え方を示した図

浪人生の勉強時間に不安があるなら何をすべきか

浪人生の勉強時間に不安があるなら、まず今の自らに必要な時間を第三者と一緒に確認することからはじめてください。 マナビズムの受験相談では、模試の結果や志望校との差をもとに、あなたに本当に必要な勉強時間を整理します。

その時間で何を仕上げるべきかも、あわせて一緒に確認します。相談だけで終えてもらってもかまいません。

公式LINEに登録すると、次の3つの特典を無料で受け取れます。

  • 関関同立の傾向と対策をまとめた資料
  • 参考書の使い方をまとめた資料
  • 学年・スタート時期別の年間計画をまとめた資料

春期・夏期・冬期の講習は外部生も参加できるので、まずは今の勉強時間の基準を確かめるところから利用してください。

年間の逆算スケジュールは大学受験までにいつ何をやるべきかはこちら、週単位の勉強計画の立て方は逆算した勉強計画の立て方はこちら、浪人生の予備校選びは浪人生向け予備校の選び方はこちらもあわせて参考にしてください。

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