浪人の成功率はどれくらい?大学受験の合格率が上がる方法を解説

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浪人は、多くの人にとって重要な決断です。

特に未成年にとっての1年は大きく、周りから遅れることに抵抗を感じる人もいるでしょう。

そのため、浪人を決める際に、「成功率が低いなら違う選択も検討したい」という人がいるかもしれません。

本記事では、浪人の成功率を紹介した上で、合格率が上がる方法や生活面でも大切なポイントを解説します。

浪人生の大学受験成功率はどれくらい?

浪人生の大学受験成功率はどれくらい?

浪人生の大学受験成功率について、下記2つの項目にわけて解説します。

  • 成功・失敗の定義
  • 目標別の成功率

成功・失敗の定義

浪人における成功や失敗の定義は、人それぞれです。

「志望校に合格しなければ失敗」という人もいれば、「受験したなかでどこかの大学に進学できれば成功」という人もいます。

成功の定義が人によって違うため、大学受験における浪人生の成功率は明確に提示できません。

そのため、この記事では、目的別の成功率を紹介します。

目標別の成功率

下記、3つの目的にわけて成功率を見ていきます。

根拠となる正式なデータはなく、さまざまな情報を集めて紹介しているため、参考程度にしてください。

  • 志望校合格の成功率
  • 難関大学合格の成功率
  • 医学部合格の成功率

志望校合格の成功率

浪人生の志望校合格率は約10%といわれています。

浪人した10人に1人しか志望校に合格できないと考えると、決して高いとはいえません。

そのため、「浪人したら確実に成績が向上する」と甘く考えずに、本気を出して受験に臨む必要があります。

難関大学合格の成功率

東京一工や早慶上智、旧帝大など難関大学を対象とした浪人生の合格率は、40%ほどといわれています。

レベルを分けない志望校合格率よりも高い数値が出ているのは、難関大学を目指す浪人生は、合格したい明確な動機や行動力を持っている人が多いと考えられるためです。

また、さまざまなデータを参考にすると、難関大学の成功率は現役生より浪人生の方が高い傾向にあるため、合格するには多くの勉強時間が必要であるともいえるでしょう。

医学部合格の成功率

浪人生の医学部合格率は、難関大学と同様に40%ほどです。

医学部は、現役生より浪人生の方が合格率は高い傾向にあり、2浪3浪する人も多いです。

そのため、医学部を志望する受験生のなかには、浪人を失敗と捉えずに必要なプロセスであると考えている人もいるでしょう。

浪人の成功率・合格率が低い理由

浪人の成功率・合格率が低い理由

浪人生全体を見ると、志望校の合格率は約10%で低い数値です。

たとえば1浪の場合、現役時代から引き続き勉強を続けているため、当たり前のように学力は向上すると考えている人も多いでしょう。

しかし、実際には大変厳しい成功率といえます。

浪人が失敗する主な理由は、下記のケースが考えられます。

  • 自己分析が不十分
  • 不規則な生活
  • 誘惑に負ける

まず、自身の学力や現役時代に失敗した原因を十分に分析できていないと、浪人で改善できずに成功率は低くなる危険性が高いです。

そして、不規則な生活は本番の時間帯に集中しづらいコンディションを作り、安定した勉強時間確保の妨げになります。

そして、常に全力で受験に臨まなければいけないなかで、友達や趣味などの誘惑に負けてしまって、勉強時間を減らす原因がある人も失敗するリスクは高くなります。

浪人中は受験に集中して、成功率を下げる行為は避けるように心がけてください。

そして、浪人の成功率を上げる方法については、次の項目で確認しましょう。

浪人の成功率を上げるための方法

浪人の成功率を上げるための方法

浪人の成功率を上げるための方法を紹介します。

  • 現状を自己分析する
  • 浪人決定後すぐに勉強を始める
  • 計画的に勉強を進める
  • 苦手科目を克服する
  • 勉強に集中できる環境を作る
  • 塾・予備校を利用する

現状を自己分析する

浪人後に自己分析するのは大変重要です。

「基礎力が不足していた」「過去問演習が足りなかった」など、受験に失敗した原因を見つけてください。

浪人生活では、受験に失敗した原因を改善するための勉強が重要です。

自己分析しないまま浪人生活を過ごすと、前回の失敗原因がわからずに同じミスを繰り返す危険性があります。

浪人の成功率を上げるためには、前回の失敗を活かした勉強が大切です。

浪人決定後すぐに勉強を始める

浪人決定後にすぐ勉強を始められるかどうかで、成功率が大きく変わると思ってください。

たとえば、浪人決定が3月の場合、新年度の予備校や塾が始まる4月から勉強を始めようと考える人も多いでしょう。

しかし、4月から受験を再スタートさせると、浪人後すぐに勉強を始めている人と比べて1ヶ月の差が出てしまいます。

そして、1ヶ月のブランクは、これまで積み上げてきた勉強習慣が抜けてしまうリスクもあります。

本気で志望校に合格したい人は、浪人が決定したらすぐに気持ちを切り替えて受験に臨んでください。

計画的に勉強を進める

試験範囲の抜け漏れを防ぎ、多くの過去問演習に取り組むためには、計画的な勉強が大切です。

1日に必要な勉強時間をしっかりスケジューリングして、しっかり自己管理してください。

また、勉強時間だけでなく、いつどの内容に取り組むのかも計画します。

毎日ただ漠然と勉強するのは、非効率になる可能性があります。

基礎固めから始まり、過去問演習まで段階的に勉強を進められるように、効率的な計画を立てましょう。

苦手科目を克服する

浪人を成功させるためには、苦手科目を克服しましょう。

苦手科目の克服は、大幅な得点アップにつながります。

苦手科目は理解が難しい分、勉強も大変になりますが、大きく伸びしろがある分野ともいえます。

浪人したら、苦手科目に力を入れて得点力を高めてください。

勉強に集中できる環境を作る

浪人生活では、現役時代以上に効率的な勉強ができるよう、集中できる環境を作ってください。

たとえば、塾や予備校に通っている場合には、自習室を利用するとライバルや仲間に囲まれて集中しやすくなります。

また、家で勉強する際にも、ゲームやスマホの誘惑に負けないために、該当の機器を見えない場所にしまっておくなど対処するとよいでしょう。

学習時間中は、勉強だけに集中するための環境づくりを徹底してください。

塾・予備校を利用する

最後に、浪人の成功率を上げる大きな方法が、塾や予備校の利用です。

塾や予備校には、大学受験における長年の経験を積んだ講師やアドバイザーが在籍しています。

学習計画や勉強法をはじめ、受験の不安や悩みに対しても有効なアドバイスがもらえるはずです。

浪人生活を始めるにあたって、「勉強の仕方がわからない」「自分で計画を立てられない」などの不安がある場合には、塾や予備校の利用を検討してください。

浪人の成功率を上げるならマナビズム

マナビズムでは、浪人生コースを設置して、生徒に寄り添った指導を提供しています。

映像授業をはじめ、自習時間の多い浪人生にとって有効な勉強法や参考書指導も丁寧に実施しています。

随時、浪人生説明会を実施しているため、お気軽にご相談ください。

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浪人生が成功率を上げるために心がけたい習慣

浪人生が成功率を上げるために心がけたい習慣

浪人生が大学受験の成功率を上げるためには、下記の習慣も大切にしてください。

  • 早寝早起きする
  • 十分な睡眠時間をとる
  • リフレッシュする

早寝早起きする

浪人生活では、早寝早起きを心掛けてください。

基本的に入試は午前中から実施されるため、適切な時間帯に集中できるコンディションを作るのも大変重要です。

また、生活リズムが崩れると、スケジュールが立てづらく、安定した勉強時間が確保できない恐れもあります。

そのため、日常的に早寝早起きして、大学受験に適した体調づくりをしましょう。

十分な睡眠時間をとる

浪人中は、十分な睡眠時間を確保しましょう。

特に、難関大学を志望する人のなかには、勉強時間を確保するために睡眠が疎かになるケースも多いです。

しかし、睡眠不足は不調の原因になり、集中力低下にもつながります。

受験を成功させるためには、多くの勉強時間とあわせて学習の質も大切ですから、よい睡眠がとれるように心掛けてください。

リフレッシュする

浪人生活中は、適度なリフレッシュも大切にしてください。

浪人生は受験に失敗した経験があるため、「1年間のすべてを勉強に捧げて後悔なく過ごしたい」という人もいるでしょう。

しかし、我慢を続けていると、ストレスが溜まったり疲れが出たりと、あなたにとってマイナスに働く場合もあります。

常に前向きで質の高い勉強をするためにも、適度にリフレッシュして気持ちの切り替えをしてください。

浪人しても成功しない?失敗率を高める行動

浪人しても成功しない?失敗率を高める行動

浪人の成功率を上げるためには、失敗する行動をとらないのも大切です。

そのため、特に以下の行動には気をつけましょう。

  • 模試の結果を信じすぎる
  • 本番に実力を発揮できない
  • 遊びの誘惑に負ける
  • 浪人したら成績が伸びると思い込んでいる
  • 宅浪している
  • 予備校・塾以外で勉強しない

模試の結果を信じすぎる

模試の結果を信じすぎるのはやめましょう。

特に、現役生の基礎力が固まっていない前半時期の模試では、浪人生の結果が良い成績で出やすい傾向にあります。

最初のうちのよい結果を鵜呑みにすると、安心感から成績向上しづらくなってしまうかもしれません。

そのため、模試の結果は参考程度に留め、間違えた問題を克服するのに活かしてください。

本番に実力を発揮できない

なかには、本番に弱く、本来の実力を発揮できない人がいます。

浪人中に効率的な勉強を続け、志望校合格に十分な学力が身についても、本番で実力を発揮できなければ成功率は下がります。

性格や精神面で本番に弱いという人は、勉強で対策できるものではないため、成功率を上げるのは大変難しいかもしれません。

本番に強くなりたい場合には、できる限り多くの模試を受けて、試験の雰囲気に慣れる努力をするとよいでしょう。

遊びの誘惑に負ける

浪人生は多くの勉強時間を確保するために、自己管理が大切であり、遊びの誘惑に負けてしまうのは大変危険です。

友達からの誘いはもちろん、勉強の合間にスマホやゲームを触っていて、やめられずに予定より長引いてしまったというのも気をつけましょう。

遊びを我慢し続けるのはストレスが溜まるため、適度に息抜きをしながら、志望校合格に必要な勉強時間は確保してください。

浪人したら成績が伸びると思い込んでいる

浪人したら現役時代より成績が伸びると思い込むのは避けてください。

普通に考えれば、現役時代に培った学力プラス浪人以降の勉強で、成績は伸びるだろうと思うのは当然かもしれません。

しかし、基礎から学び始める現役生と違い、浪人生は伸びしろが少ないため、同様の学力向上は見込めない可能性が高いです。

そのため、現役時代よりも勉強時間を確保し、効率的に学習しないと成績は伸びづらいと考えておいてください。

宅浪している

宅浪する場合、勉強に関するすべてを自分で管理する必要があるため、注意してください。

生活リズムが乱れると、勉強習慣も崩れやすくなります。

また、塾や予備校へ通っている浪人生と違い、受験の悩みを相談できず、ライバルや仲間と触れる機会もないため、やる気の維持が難しくなる可能性もあります。

そのため、徹底した自己管理に自信がない場合には、塾や予備校を検討した方がよいでしょう。

予備校・塾以外で勉強しない

予備校や塾に頼りすぎて、自習時間を確保しないのはやめましょう

大学受験に成功するためには、自主学習が大変重要です。

基本的に、授業は指導を受けるインプット学習がメインですから、学んだ知識をどれだけ理解しているかはわかりません。

そして、授業内容の習熟度を確認するためには、自宅で問題演習に取り組む必要があります。

授業だけで理解したつもりになるのは、大変危険ですから、自主学習で知識の確認作業をしてください。

浪人の成功率とあわせて知りたいこと

浪人の成功率とあわせて知りたいこと

最後に、浪人の成功率とあわせて知りたいことをまとめました。

  • 浪人して合格できる確率は?
  • なぜ浪人は失敗するのか?
  • 宅浪の成功率は?
  • 浪人生の何が辛い?
  • 浪人生が伸びないのはなぜ?
  • 浪人生は何時間勉強してる?

浪人して合格できる確率は?

明確なデータはありませんが、浪人生の志望校合格率は約10%といわれています。また、難関大学や医学部では合格率が上がる傾向にあるため、志望校に対する強い意志や行動力も成功するための大切な要因であると考えられます。そのため、「絶対に行きたい」と思える大学を志望校に定めて、浪人スタート時から本気を出して受験に臨みましょう。

なぜ浪人は失敗するのか?

浪人が失敗するケースは、時間に余裕を感じてしまう場合が多いです。現役中に培った学力があるなかで、さらに1年の時間ができるため、本気を出すのが遅れる人もいます。浪人したら「次こそは必ず成功させる」という強い意志を持って、すぐに勉強をはじめましょう。

宅浪の成功率は?

宅浪の成功率は、データがないため提示できません。しかし、宅浪は計画から勉強法まで、すべて自分で管理しなければいけないため、強い覚悟や行動力を必要とします。効率的な勉強法や学習計画に自信がない場合は、宅浪すると失敗のリスクが高いといえます。

浪人生の何が辛い?

浪人生は、遊びの誘惑に負けず勉強しなければいけないのが辛いといえます。友達と遊べない、趣味の時間が減る、というのは大変辛いと感じる人もいるでしょう。浪人を成功させるために我慢は必要ですが、無理を続けると受験へのモチベーションが下がる可能性もあります。そのため、学習計画に支障がない範囲で、適度にリフレッシュする日を設けて、上手にストレス発散しましょう。

浪人生が伸びないのはなぜ?

浪人生の成績が伸びない理由は、自己分析不足や勉強をさぼってしまうなどが挙げられます。現役時代に足りなかった部分を改善するためには、十分な自己分析をして苦手科目の克服や勉強法の見直しが必要になります。現役時代の反省を活かして、浪人後にどんな勉強をすればいいのか把握した上で、最初から全力で臨んでください。

【関連記事】

浪人生は成績が上がらない?伸びるタイプと学力向上するためのコツを解説

浪人生は何時間勉強してる?

浪人生は1日8時間以上を目安に勉強しましょう。現役高校生は、授業や自習などを含めて、1日7時間ほど勉強していると考えられるため、ライバルより多く机に向かう意識が大切です。また、難関大学を目指す場合には、さらに勉強する必要があり、目安は10〜14時間です。

【関連記事】

浪人生の勉強時間はどれくらい必要?スケジュール例や注意点も解説

まとめ

まとめ

浪人して志望校に成功する確率は約10%といわれており、大変厳しい数字といえます。

そのため、成功率を上げる努力をするとともに、失敗するリスクのある行動は慎むのが大切です。

また、早寝早起きや睡眠時間の確保など、勉強以外に心掛けたいポイントも把握しておきましょう。

記事を参考に、成功率が上がる対策をして、後悔のない浪人生活を過ごしてください。

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