部活と勉強を両立するには?勉強できる時間を洗い出して使い切る方法

更新日: (公開日: ) COLUMN

部活と勉強の両立は、勉強できる時間を消去法で洗い出し、その時間を受かる基準の量で使い切ることで成り立ちます。

部活で疲れて帰ってきて、机に向かう気力が残っていない。そんな日が続いて、勉強が遅れているのではと不安になっていませんか。この記事では、部活を続けながら勉強を積み上げる考え方と、時間の洗い出し方、1日のスケジュール、崩れたときの立て直し方を解説します。

この記事でわかること

  • 部活と勉強の両立は、勉強できる時間を数え、受かる基準の量で使い切ることで成り立つ
  • 両立が苦しくなるのは、時間が減ることと、使える時間を数えないことが重なるから
  • 昼休み・朝・待ち時間を勉強に変える具体的な方法
  • 両立が崩れたときの立て直し方と、引退前に仕上げたい土台
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部活と勉強の両立は何で決まるのか

【動画でもご覧いただけます!】

両立を決めるのは、勉強に回せる時間を把握しているかと、その時間をいいわけなしで使うかどうかです。

動画に出演するマナビズムの今井先生と川本先生は、2人とも部活と受験を両立した経験を持っています。2人は、まず両立はできるといい切っています。

ポイントは2つです。1つ目は、1週間に勉強できる時間が何時間あるかを、自分で把握すること。2つ目は、部活をいいわけにせず、その時間を合格に必要な自習量で使い切る覚悟を持つことです。

部活があるから勉強できないと考える人と、勉強できる時間を答えられる人の違いを比べた図

この記事では、動画の内容をもとに、時間の数え方から使い切り方までを順に見ていきましょう。

部活と勉強の両立が苦しくなる2つの理由

苦しくなるのは、部活で時間が減ることに加えて、勉強に使える時間を数えないまま過ごしてしまうからです。

部活と勉強の両立が苦しくなる2つの理由を比べた図

以下の2つに分けられます。

勉強できる時間が物理的に減る

部活がある日は、通学・食事・入浴などの時間も重なり、机に向かえる時間は限られます。

スポーツ庁の運動部活動ガイドラインのFAQは、日本スポーツ協会の報告を引いています。休養日は少なくとも1週間に1〜2日、週当たりの活動時間は16時間未満が望ましい、という内容です※1。運動部が対象の目安で、実際の活動量は学校や部によって違います。

それでも、部活が生活の大きな部分を占めることは、この目安からも読み取れるでしょう。文化部でも、準備や片付け、本番前の練習で帰宅が遅くなることはあります。

勉強できる時間を数えないまま過ごしている

勉強に使える時間が週に何時間あるのかを答えられないと、必要な勉強量もペースも決められません。

動画で講師は、部活があるからこれだけしか勉強できない、という考え方に疑問を投げかけています。勉強する時間は実はあるはずだ、というのです。

部活やバイトなどのざっくりした予定が頭に浮かんでいるだけで、必要な勉強時間を見ていない受験生もいます。受験勉強の出だしでこの状態は危ない、というのが講師の見方です。何時間取れるかが分かってはじめて、全体像から逆算した量とペースが決まるからです。

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部活と勉強を両立する3つの基本方針

両立の方針は、時間を数える、使い切る、睡眠を守る、の3点に絞れます。

部活と勉強を両立する3つの基本方針を並べた図

方針は、以下の3つに分けられます。

勉強できる時間を消去法で洗い出す

勉強できる時間は、勉強に使えない時間を引いて、余った時間をすべて数える消去法で出します。

動画の講師は、ご飯を食べる、歯を磨く、髪を乾かすといった時間を除き、何もない時間は全部勉強に数えると説明しています。「疲れているから1日これくらい」と感覚で決める方法は違う、という立場です。

洗い出しは、漏れがないように計算します。1日ではなく、1週間の合計で数えてください。曜日ごとの部活の予定が違っても、週で見れば全体像がつかめます。

洗い出した時間を受かる基準の量で使い切る

洗い出した時間は、中途半端に使わず、受かる基準の量で使い切ります。受かる基準の量とは、合格に必要な自習量のことです。

部活を続けると決めたのも自分、そのなかで勉強すると決めたのも自分です。講師は、それなのに中途半端に頑張るのはおかしいと話しています。

量が足りないまま計画だけ整えても、質は上がりません。量があるから質が上がる、というのが講師の考えです。

「気合いが必要」というと、精神論に聞こえるかもしれません。講師も、計画や勉強法は部活の有無にかかわらず必要だと述べています。そのうえで、部活をしている人に特別に必要なのは、やり遂げる覚悟と気合いだというのです。

気合いは、勉強できる時間を数え、基準を知ったうえではじめて生きます。数えないまま気合いだけで押し切ろうとしても、続きません。

睡眠を削らずやっていない時間をなくす

勉強時間は、睡眠を削って作るのではなく、使っていない時間をなくして作ります。

厚生労働省の睡眠ガイドは、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保するとしています※2。睡眠不足の影響には、学業成績の低下なども報告されています※2。

勉強時間と睡眠時間のバランスが大切、という趣旨も示されているのです※2。

動画の講師は、時間を生み出すというより、勉強していない時間をなくす発想だと説明しています。睡眠を守ったまま積み上げるには、ぼんやり過ごしている時間のほうを減らす順番です。

部活がある日の勉強スケジュールの作り方

部活がある日のスケジュールは、昼休み・朝・待ち時間を先に勉強へ割り当てて組むと、続けやすくなります。

部活がある日に勉強へ割り当てる昼休み・朝・待ち時間の3つの時間を並べた図

以下の3つの時間に分けて見ていきましょう。

昼休みや授業の合間を勉強に変える

昼休みと授業の間は、毎日ある時間として、勉強時間に数えられます。

動画で今井先生は、部活を7月末から8月に引退するまで、3年生になったタイミングから昼休みをずっと勉強にあてたと話しています。授業と授業の間も、同じように使ったそうです。

こうした時間は短いため、あらかじめ「この時間にやること」を決めておきましょう。机に座ってから迷う時間をなくせます。

朝は早く登校して1時間勉強する

朝練のない日は、早く登校して1時間勉強する時間を作れます。

今井先生は、学校が8時半にはじまる日に、7時半には登校して1時間勉強していたと話しています。

朝に回すときは、睡眠を削らないことが前提です。前の晩に早く寝る形にして、睡眠時間そのものは守ってください。

移動や待ち時間に覚えていない単語を見る

移動や待ち時間は、覚えていない単語だけを見る時間にします。

動画の講師は、単語帳を持ち歩くのが面倒だったため、覚えていない単語だけをリストにして小さく折り、ポケットに入れていたそうです。電車を待つ間などに、取り出して見ていました。

覚えていない単語に絞ると、短い待ち時間でも取り出して確認しやすくなります。

部活と勉強の両立が崩れたときの立て直し方

両立が崩れたら、まず記録で原因をつかみ、そのうえで週ごとに計画を直すのが順序です。

両立が崩れたときに、記録、原因の言語化、週単位の見直しの順で立て直す流れを示した図

立て直しの手順は、以下の3つに分けられます。

勉強時間を記録して原因を言語化する

まず、勉強した時間と内容を、毎日記録します。

記録するのは、何時から何分、何をやったか、できるようになったかの3点です。1週間分たまると、崩れた原因が見えてきます。

そもそも時間が取れていなかったのか、時間はあったのに集中できなかったのか、何をやるかが決まっていなかったのか。原因によって、直す場所は違います。

大切なのは、「なんとなく忙しかった」で終わらせず、原因を言葉にすることです。

計画を週単位で見直して修正する

計画は、1日ごとではなく、1週間単位で見直します。

毎日の計画が崩れるたびに作り直すと、続きません。週に1回、先週の記録をもとに、来週の勉強枠を決め直してください。試合や学校行事など、勉強時間が取れなくなる予定は、先にカレンダーへ入れておきます。

勉強計画の立て方も参考にしてください。

マナビズムの自習コンサルティング(1対1で勉強計画を立てる指導)でも、週1回、全科目の勉強計画を設計し、修正しています。「自分のペース」ではなく「合格するペース」から逆算して直すのが、週次の見直しの基本です。

部活をやめる前に無駄にしている時間を切り詰める

部活をやめたいと考える前に、今の時間の使い方に無駄がないかを確かめるのが先です。

動画で今井先生は、部活をいいわけにして勉強できないと考える前に、部活を続けても受かる計画を作ることが大事だと話しています。休憩時間などで無駄にしている時間を、どこまで切り詰めたかも問われます。

そのうえで部活をやめたいと考えるなら、本人が決めることだというのが、先生の立場です。

部活を続けるか辞めるかは、人によって事情が違います。ここでいえるのは、判断の前に確認する順番です。

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部活の引退前に仕上げたい勉強の土台

引退前に取り組みたいのは、英語の単語に毎日触れる習慣と、引退後に必要な勉強量を知ることです。

以下の2つに分けて見ていきます。

英語の単語は引退前から毎日触れる

英語の単語は、引退前から毎日短く触れておくと、引退後の本格的な勉強に入りやすくなります。

単語は、長文を読むときに意味が反射で出るようにするために覚えるものです。まとまった時間が取れない引退前は、移動や待ち時間の確認を、そのまま毎日の習慣にしてください。

引退後に必要な量に備えて、今は途切れさせないことが先です。覚えていない単語に絞って確認すれば、短い時間でも前に進めます。

引退後に必要な勉強時間を先に知っておく

引退後にどれだけの勉強が必要かを、引退前の今のうちに知っておいてください。

関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)の合格に必要な学習時間は約1,500時間です。そのうち塾の授業が約500時間、残り約1,000時間が自習で、合否の3分の2は自習の質で決まります。

関関同立の合格に必要な学習時間約1,500時間の内訳が、塾の授業約500時間と自習約1,000時間であることを示した図

仮に1年かけて自習約1,000時間を積むなら、1日平均で約2.7時間。毎日同じペースで1年続けた場合の単純な計算で、実際の計画は志望校や現在の学力で変わります。この数字を知っておけば、今の部活の期間にどこまで進めるべきかが見えてきます。

大学受験で部活をいつまで続けるかも参考にしてください。

部活を続けながら合格ペースで勉強したい人へ

部活を続けても、時間の数え方と使い方を整えれば、合格に必要な勉強量は積み上げやすくなります。

部活を続けながら関関同立を目指す受験生は、マナビズムの無料の受験相談を使ってみてください。今の悩みが解けそうかを確かめる場なので、入塾するかどうかは、聞いたあとで自分で決めて構いません。

公式LINEでは、カンカン同立バイブルなどの無料特典を配布しています。まずは、自分の1週間の勉強できる時間を数えるところからはじめましょう。

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参考・出典情報

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