日本史 史料問題 一問一答の効果的な使い方
更新日: (公開日: ) JAPANESE-HISTORY
日本史 史料問題 一問一答
日本史 史料問題 一問一答の概要と使用目的
この参考書は史料問題に焦点を絞って、出題パターンを踏まえた解説と、詳細な通釈(現代語訳)をすべての史料に施し、インプットした知識を本書でアウトプットすることで知識を定着させることができます。
レベルは基礎用語からマニアレベルの用語まで幅広く載っているので、関関同立やMARCHなどの難関私大だけではなく、それ以上の大学を目指す受験生まで使用対象者となっています。
使用目的はインプットで覚えた知識をアウトプットで使えるようになること、すなわち知識の定着度の確認することにあります。
日本史の勉強で大切なことはまず歴史の流れを理解する事にありますので、いきなり一問一答に入る事は効率が良くありません。
まだ歴史の流れを覚えているか不安だという人は「金谷のなぜと流れがわかる本」や「石川 日本史 実況中継」などで歴史の流れをインプットするようにして下さい。
いきなり全てを暗記しようとしてしまうとかなりの量や難易度の高い問題に途中で挫折してしまう人もいると思いますので、簡単なレベルから何周も覚えていくようにして下さい。
また、センターだけで日本史を使うというような受験生にはこの参考書は不要となります。
日本史 史料問題 一問一答の具体的な内容
この参考書は過去20年分の大学入試データを分析し、頻出するすべての史料問題を収録しており一問一答系の問題集のなかでも網羅性はトップクラスです。
入試での出題頻出の高さと志望校レベルによって3段階に区別されているので何を重点的に覚えれば良いのかなども分かりやすくなっています。
また史料対策の一問一答ですが、問いと答えがずらっと並んでいるだけのものではなく、見開きで左側に資料、右側に解説・関連知識というレイアウトで、資料の中で大切な箇所は強調されており、一目で分かるようになっており使いやすいよう工夫されています。
日本史 史料問題 一問一答の使い方
この参考書は1通りインプットが完成した夏以降にインプットからアウトプットへの橋渡しとして使用するのがよいでしょう。またよくある誤字も載っているので入試で記述のある大学、関関同立では同志社・立命館を受験する人は漢字まで意識して使用するようにしましょう。
その際にあいまいな知識や知らない知識を見つけたらそのたびに、「日本史B 表解演習書」など自分の使っているインプットの参考書で確認して、不足している知識を自分の使っている参考書に一元化を徹底することによって受験で絶対に勝てる最強の一冊を作り上げて、より知識の量を増やし定着化させましょう。
また、史料に特化したこの参考書では、この史料はいつの時代でどのような時代背景があって起こったのかなどを意識しながら学習することで印象に残り、理解も深まりやすくなるので本書の学習の際には隣にインプット系の参考書をおきながら常時調べながら進めていくとよいでしょう。
日本史 史料問題 一問一答の注意点
日本史を勉強するにあたって意識して頂きたいのは、単純暗記やアウトプットだけでは点数は伸びないという事です。
日本史の問題は大きく分けて5種類あります。
1.1問1答問題(短文を読み、その短文に該当する用語を答える問題)
2.空欄補充問題(文章中の[]を時代の流れに沿って埋めていく問題)
3.正誤問題(短文を読み、その記述が正しいのか、間違っているかを判定する問題)
4.時事問題(戦争や一揆が起こった年を答える問題)
5.地図問題(地図で示されている国や地名を答える問題)⇒出ない大学もあります。
単純な暗記で正答することができるのは1と4だけです。
たしかに問題を解きながら覚える勉強法が合っている人もいると思います。
しかしそのやり方は出会える用語も限られているので効率が非常に悪いです。
この1~5の全てに対応する為の日本史の学習の考え方としては、理解⇒暗記⇒応用という3段階があります。
歴史の流れを理解する事で歴史用語を効率よく暗記する事ができますが、一問一答は歴史の流れを把握する為に適した参考書ではありません。
「石川 日本史 実況中継」や「日本史B 表解演習書」など、歴史の流れが掴みやすい参考書でインプットを行い、覚えているかの確認と発展的な語句のインプットに使用するのが適切です。
また、史料問題は受験する大学によっては出題頻度が極端に低い大学もあります。そのような場合は時間対効果が悪いので用語のインプットを極限にまで深めてから史料対策にとりかかるようにしましょう。