【物理編】法政大学の入試対策・オススメ参考書

更新日: (公開日: HOSEI

本記事では法政大学の化学の傾向と対策、合格するための勉強法について紹介します。法政大学は1920年に設置された、東京都千代田区富士見に本部を置く日本の私立大学です。GMARCHの「H」の部分を占める、受験者の多い大学です。現在あるキャンパスとしては、市ヶ谷キャンパス・多摩キャンパス・小金井キャンパスの3つがあります。

市ヶ谷キャンパスには法・文・経営・国際文化・人間環境・キャリアデザイン・デザイン工・グローバル教養学部が、多摩キャンパスには経済・社会・現代福祉・スポーツ健康学部が、小金井キャンパスには情報科学部・理工学部・生命科学部が所属しています。

はじめに

法政大学の入試の中で物理を採用している学部は情報科学部・デザイン工学部・理工学部・生命科学部の一部の入試方式のみです。過去問演習の際はさまざまな形式・古い年度のものも使用し、演習慣れをすることをオススメします。この記事では主に情報科学部A方式について説明します。

入試概要

  • 試験時間:60分
  • 配  点:100点
  • 目標点 :7割
  • 問題数 :80問(空欄数)
  • 形  式:マークシート方式
  • 構  成:大問4題

入試傾向と対策・オススメ参考書 

それではこれから法政大学の物理の傾向と対策について紹介していきます。解答形式については全てマークシート方式で変わりはないものの、出題される分野や範囲が大問ごと・年度ごとに固定されているわけではないため、傾向に沿って具体的な対策を説明していきます。まずは、法政大学物理にみられる大きな3つの特徴は以下のようになっています。

①あらゆる分野から、基礎~標準レベルまでの問題が出題される
②誘導にうまく乗ることが求められるマーク式選択問題が出題される
③制限時間に対して、必要とされる計算量がやや多くなっている

それでは、1つずつ説明していきます。

①あらゆる分野から、基礎~標準レベルまでの問題が出題される
法政大学の物理では、様々な分野から入試基礎~標準レベルの問題が出題されることが多くなっています。そのため、初めから焦って無理に難問に手を出しすぎることなく、じっくり基礎を固めていくことが合格を狙うカギとなります。特に物理に苦手意識を持っている受験生は「宇宙一わかりやすい高校物理」シリーズ(力学・波動編と電磁気・熱・原子編がある。画像は力学・波動編)から受験勉強を始めることをおすすめします。


<特徴>
文字だけでなくイラストが多用されている、解説も丁寧な参考書です。高校物理初学者向けの教材になっています。公式やその理解が丁寧に解説されているだけでなく、その知識を使った演習問題も収録されているので、知識の定着が図りやすい構成になっていることが特徴の1つとしてあげられます。

<使い方>
①公式を暗記する
本編を読み進めながら公式を理解・暗記しましょう。

②別冊問題集を解く
できるだけ参考書は見ずに問題を解きましょう。どうしてもわからない場合のみ解説を見ながら解いてください。

③復習
別冊問題集の問題をすべて自分で解説しながら解けるようになるまで丁寧に復習しましょう。

<使用時期>
高校物理初学者や物理に対して苦手意識を持っている人は、受験勉強開始と同時にこの参考書に取り組み始めましょう。具体的な使用時期として、2月に力学・波動編、3月に電磁気・熱・原子編に取り組むことが望ましいです。

この参考書に取り組んだ後は「物理のエッセンス」シリーズ(力学・波動編と熱・電磁気・原子編がある。画像は力学・波動編)に取り組み、実際に問題を見てから解答に取りかかるまでのスピードを上げていくことを意識しましょう。


<特徴>
問題解法の定石が簡潔にまとめられており、解法定石を使った例題が収録されています。問題数もさほど多くはありません。公式の解説などが詳しく書かれているわけではないので、初学者向けではありません。

<使い方>
①解法定石を読む
公式を暗記しながら、「いつ」その公式を使うのか理解しましょう。

②例題を解く
例題を解くときには解法定石を意識して解くようにします。

③復習
すべての例題を解説できるようになるまで復習するしましょう。

<使用時期>
前述したように、公式の解説などが詳しく記されている参考書ではないため初学者向けではありません。したがって初学者の人は前出の「宇宙一分かりやすい高校物理」シリーズを終えたあとの5月に力学・波動編、6月に熱・電磁気・原子編に取り組みましょう。

②誘導にうまく乗ることが求められるマーク式選択問題が出題される
法政大学情報科学部の入試では、大問4題全てがマークシート方式での解答が求められます。そのため、マークシート方式問題の特徴である問題文の誘導にうまく乗れるかどうかが合否を分けるカギとなります。

そのため、公式や基本的な解法がある程度使いこなせるようになったと感じたら「全レベル別問題集」シリーズ(全4冊。画像は1.基礎レベル)に取り組み、実際の問題で公式を活用することに慣れていきましょう。


<特徴>
1.基礎レベルは公式の使い方を確認できるような問題のみ掲載されているため、初学者が公式に慣れるのに使いやすい構成になっています。2.共通テストレベルではセンター試験形式の問題を演習することで、公式への理解を深めることができます。

<使い方>
①問題を解く
時間制限なしで構いません。

②「Point」を読む
①の段階で解けなければ、解説を全て見る前に「Point」を見て再度取り組んでみましょう。

③解説を読む
解説を読んでもわからなければ、「宇宙一わかりやすい高校物理」シリーズなどに戻って公式・解法を確認するようにしましょう。

<使用時期>
物理のエッセンスを使って解法定石が理解できるようになった状態で、この参考書鵜を用いて演習を始めることをおすすめします。具体的な使用時期としては、6月にレベル1、7月にレベル2に取り組むことを目安とします。

マークシート方式は、共通テストとなるセンター試験の問題形式と同じです。この問題形式にもっと多く触れたい受験生は、「センター試験過去問」に取り組むこともおすすめです。


<特徴>
過去実際にセンター試験で出題された問題と解答・解説が掲載されています。15年28回分という豊富な問題量も大きな特徴の1つです。比較的ていねいな解説が掲載されていますが、万が一理解できない部分がある場合は前出の解説系参考書(「宇宙一わかりやすい高校物理」など)や学校の教科書などに戻って公式の成り立ちなど細かい部分まで確認するようにしましょう。

<使用時期>
基本的な解法技術や公式などを演習を通して理解し、問題を読んでから解答に取り掛かるスピードを上げるために使用します。具体的な使用時期としては、受験物理において前出の参考書・問題集で不明点がない状態ができている8月~9月ころとします。

マークシート方式に慣れてきた受験生は、「良問の風」に取り組み、さらに複雑な問題にも対応できる応用力を身につけましょう。


<特徴>
標準レベルの大学に合格するために必要な問題が過不足なく収録されています。「これ一冊を極めれば十分」と言っても過言ではないほどの良書となっています。

<使い方>
①問題を解く
小問がある場合は必ず誘導を意識しましょう。なお、分からない問題に対しても最低10分以上は時間をかけてこれまでに学習した内容を総動員させて考え抜きましょう。考える時間が長いほど解説を読んだ際の理解が深まり、学習効率が上がります。

②解説を読む
考え抜いても分からなければ「KEYPOINT」をヒントにしましょう。それでも分からなければ解説を確認し、また答案を自力で作成できるか再確認しましょう。

<使用時期>
今までの参考書で自分の持っている知識や技術に穴がないと感じている受験生におすすめしたい参考書です。ここでは具体的な使用時期として10~11月ころとします。

③制限時間に対して、必要とされる計算量がやや多くなっている
法政大学情報工学部の物理では、60分という制限時間に対して80個の空欄が存在するため時間配分が重要になってくる上に、1つ1つの問題に解答するために必要な計算の量が多くなっていることも特徴の1つであるといえます。そのため、ここまでの参考書や問題集で知識をつけ、演習を積んだ受験生は「法政大学理系学部の赤本」を使ってより入試本番を意識した演習を積むようにしましょう。


<特徴>
実際に法政大学の入試で出題された問題が3年分掲載されています。合格者の最低点などの入試情報が詳しく掲載されていることも大きな特徴の一つです。また法政大学の場合、ほとんどが入試方式ごとに分かれて出版されているためそれぞれの受験学部・入試種別に沿ったより細かい情報を手に入れることができます。過去問を選ぶ際、必ず自分の志望する学部・受験予定の入試形式のものを選ぶようにしましょう。

<使用時期>
今までに紹介した参考書や問題集などで十分な演習を積み、11~12月ころから入試本番に向けて取り組みはじめるのが理想的ですが、まだ解法のパターンが身についていない・問題を見たときに即座に解法が浮かばないと感じる受験生は学校の教科書や今までに使った参考書などに戻って基本事項の理解に穴がないか、今一度確認するようにしましょう。

まとめ


※2月から受験勉強を始めた際の年間スケジュール
大問ごとの傾向と対策について紹介してきましたが、1年間の勉強の流れとしては上記の流れになります。

まず始めるべきは全ての範囲の基本的な知識や公式などのインプットです。いずれも1度で終わらせず、何度も復習することが大切です。その後、それぞれのレベルの問題集を用いて何度も繰り返し演習をすることで入試基礎学力および法政大学の物理の入試に対応できる応用力を養いましょう。そして、11~12月以降は赤本の演習に取り組める状態を作れることが望ましいです。

また、先の参考書で疑問点などが生じた場合は解説を読んで「分かった気」にならず、前の講義系の参考書や教科書などに戻って基本知識の再理解をすることが大切です。難しい問題ばかりにチャレンジするよりも焦らず、基礎を固めることで揺るがない入試基礎学力の土台を築くことができます。

そして、冬にかけて本番前まで法政大学の物理が出題される学部学科・入試種別の赤本を用いて時間配分を意識し、より実践的な演習を積むようにしましょう。ぜひ参考にして法政大学物理の目標点である7割以上を取れるようにしましょう。

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