【国語編】成城大学の入試対策・オススメ参考書

更新日: (公開日: SEIJO

はじめに

本記事では成城大学の国語の傾向と対策、合格するための勉強法について紹介します。成城大学は関東圏の中堅私大と称される「成成明学」の「成」の部分に位置します。東京都に1キャンパスを擁し、4学部11学科で約5千人の学生が学ぶ大学となります。偏差値としては55前後で、就職率は97%となっています。

成城大学の国語は学部毎に出題される問題が多少異なります。従って、学部別に分ける必要があり、日程・学部を確認して過去問演習を行う必要があります。

入試形式

社会イノベーション学部 

  • 試験時間:60分
  • 配  点:100点満点
  • 目標点 :80点
  • 形  式:記述式、マーク式
  • 構  成:大問2題

大問[Ⅰ] 現代文(漢字問題・空所補充・内容問題・記述問題)
大問[Ⅱ] 現代文(漢字問題・空所補充・内容問題・記述問題)

文芸学部

  • 試験時間:90分
  • 配  点:150点満点
  • 目標点 :120点
  • 形  式:記述式、マーク式
  • 構  成:大問2題

大問[Ⅰ] 現代文(漢字問題・内容問題・記述問題・空所補充)
大問[Ⅱ] 古文漢文融合問題(意味問題・文法問題・内容問題・記述問題・主語問題)

経済学部

  • 試験時間:60分
  • 配  点:100点満点
  • 目標点 :80点
  • 形  式:記述式、マーク式
  • 構  成:大問2題

大問[Ⅰ] 現代文(漢字問題・空所補充・内容問題・記述問題)
大問[Ⅱ] 現代文(漢字問題・意味問題・記述問題・空所補充・内容問題)

法学部

  • 試験時間:60分
  • 配  点:150点満点
  • 目標点 :120点
  • 形  式:記述式、マーク式
  • 構  成:大問2題

大問[Ⅰ] 現代文(漢字問題・空所補充・内容問題・記述問題)
大問[Ⅱ] 現代文(漢字問題・記述問題・意味問題・内容問題・空所補充)

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入試傾向と対策

それでは今から成城大学の国語を現代文と古文に分けて傾向と対策を紹介していきます。

現代文について

①漢字問題・語句問題の傾向と対策

成城大学の現代文で出題される漢字問題は主に傍線部を漢字に直すまたは平仮名で書く問題となっている。

出題される漢字レベルは一般的な漢字問題集で対応できるレベルとなっています。ですが、記述形式なためしっかり覚える必要があります。

語句問題は熟語や現代文特有のキーワードの意味を問う問題が出題される傾向にあります。対策方法としては、それらの語句の意味や使用法を含めて覚えることです。

漢字問題・語句問題に対応するためのオススメの参考書としては「TOP2500」が挙げられます。


・TOP2500

<特徴>
この参考書の特徴としては漢字と現代文用語の両方を学習できる点です。漢字編では読み取り、書き取りの問題が収録されているため、どちらの学習も行うことができ、また漢字の意味も記載されているため、意味問題の学習にも役立てることができます。語彙編では、カタカナ語や四字熟語、慣用句などが収録されている。

<使用時期>
9月~試験本番まで使用しましょう。1週間に200語のペースで行いましょう。
使用方法としては始点固定方式で1~200、1~400、1~600と必ず始点は1~に固定して進めていきましょう。

また使用する際、漢字編の漢字はただ覚えるだけではなく、必ず意味もセットで覚えるようにしてください。

②空所補充問題の傾向と対策

空所補充問題の傾向としては、選択肢から語句や接続詞を空所補充する問題や文章から適切な語句を抜き出し空所補充する問題などが出題される傾向にあります。

空所補充問題の対策方法は4つあります!

まず1つ目は「前後の文脈をもとに答える方法」があります。空所箇所よりも前半の文章が、具体的な例や説明をしていたら、抽象具体関係と判断し、空所箇所はそのまとめや抽象的な説明がなされている選択肢を選ぶ。

次に2つ目は、空所箇所より前半が具体的な文章で後半が抽象的な文章な場合は、空所箇所は、まとめにつなげる接続詞を選択するといったように空所箇所の前後の内容をしっかり把握することが重要になります。

更に3つ目は、文中から抜き出して空所補充する問題などは、その文章の中で重要となる語句やキーワードを捉えることが重要になります。

最後に重要なのは「抽象具体関係や対比関係などをもとに現代文を解くこと」です。具体的な解放に沿って解説しているオススメの参考書としては「現代文の解法 読める!解ける!ルール36」、「現代文読解基礎ドリル」が挙げられます。


・現代文の解法 読める!解ける!ルール36

<特徴>
この参考書の特徴としては現代文の読み方に特化したインプット参考書となっています。構成としては、読み方やルール、ミニコラムを用いて学習していく参考書となっています。

<使用時期>
入試初期に使用しましょう。使用ペースとしては、1日各単元2ずつで行い、1ヶ月で二周は行うようにしましょう。

使用方法としては、各単元のルールで学んだことを意識して問題を解くようにしましょう。またここでのインプットが今後の現代文の読解において重要になるため、確実に理解し、読解法をインプットしましょう。


・現代文読解基礎ドリル
<特徴>
この参考書の特徴としては読解法の説明とイメージ図が記載されている点です。またセクション毎に分けられているので、取り組む際もセクション毎に進めるごとができる参考書となっています。

<使用時期>
入試初期に使用しましょう。使用ペースとしては基本的に1日1章ずつ行い、約2ヶ月ほどで完成させるようにしましょう。

使用方法としては、各章毎の解説を読み、問題を解いていくようにしましょう。問題を解くときに、大事だと思う文に線などを引いたり、抽象具体、対比などに線を引くようにしましょう。そして線を引いた箇所を解答解説などを見て重要な箇所に線を引けたか、抽象具体、対比などは間違っていなかったなどを確認するようにしましょう。また現代文の解法で学んだこともこの演習で活用し、アウトプットしていきましょう。

③内容説明問題の傾向と対策

内容説明問題の傾向としては、傍線部について問う問題や文章全体の内容一致問題が出題される傾向にあります。また記述問題が出題されることもあるため対策が必要になります。

内容説明問題の対策方法としては、基本的に空所補充と同じように、前後の文脈や関係をもとに解いていく形になっています。そして、ここでも対比関係、抽象具体関係を意識して文書を読むようにしましょう。

そうすることによって、問われている問題に対して対応することができます。実際に傍線部の具体的なことを問う問題などが出題されたことがあるため、傍線部の前後関係などの理解が重要になります。また内容一致問題に関しては文の要約や文章の要点を理解できていれば、解答することができるため、要約する力を身につけることが重要になります。

現代文演習教材

現代文のオススメの参考書は「入試現代文へのアクセス基礎編」、「入試現代文へのアクセス発展編」、「全レベル問題集現代文3」、「赤本」が挙げられます。

 
・入試現代文へのアクセス基礎編、発展編

<特徴>
この参考書の特徴としては本文解説と設問解説が分けられている点です。本文解説と設問解説が分けられていることによって、文章を正しく読めていたのかなどが本文解説で確認することができます。

またこの参考書を使用することで現代文の解法や現代文読解基礎ドリルで学習したことができているか、正しく文章関係を理解できていたか確認することができます。

<使用時期>
5月~7月まで使用しましょう。1日1題のペースで行いましょう。
使用方法としては各テーマを意識しながら演習を行う。本文解説で確認してから設問解説を確認する。その際に、設問の正答数は重要ではありますが、正しく文章を読むことが出来たか、理解できていたかに重点をおいて演習するようにしましょう。


・全レベル問題集現代文3
<特徴>
この参考書の特徴としては読解のポイントやひとこと要約、文章解説と設問解説がある点です。そのため文章をしっかり理解できていたかなどが確認できる参考書となっています。また収録されている問題も実際の入試問題をもとに作られた問題集なため、実践的な演習を行うことができます。

<使用時期>
10月~11月まで使用しましょう。1日1題のペースで行いましょう。
使用方法としては問題を解き、答え合わせをします。解説を見る際は、文章の解説から目を通し、文章をしっかり理解できていたかなどを確認、そして設問解説で間違えを確認しましょう。また最低でも2周は演習を行うようにしてください。


・船口の最強の現代文記述トレーニング

<特徴>
この参考書の特徴としてはわかりやすい解説とシンプルなレイアウトです。記述問題が苦手な受験生も無理なく進めていくことができます。また記述問題ポイントや採点基準などが記載されているため、非常にわかりやすい参考書となっています。

<使用時期>
10月~11月まで使用しましょう。1日1題のペースで行いましょう。
使用方法としては各ポイントで学んだことを踏まえて問題を解いていきましょう。また記述問題はとにかく書くことが重要なので、最低でも3周は演習を行ってください。


・成城大学の赤本
<特徴>
この参考書の特徴としては成城大学の過去問が掲載されています。

<使用時期>
11月~入試本番にかけて行うようにしましょう。記述式問題やその解答の分析などを行い、得点に繋げていきましょう。

古文について

古文問題は文芸学部のみ出題される傾向にあります。問題形式としては、内容説明問題、意味問題、古文文法問題、主語問題などが出題される傾向にあります。

①内容説明問題の傾向と対策

内容説明問題の傾向としては、内容説明や内容一致の問題が出題される傾向になっています。

内容説明問題の対策としては、文章を理解していないと解けないため、そのために古文文法や単語、主語の捉え方、古文の読み方の学習が必要になります。古文の読み方が学べる参考書としてオススメなのは「図解古文読解講義の実況中継」です。

古文単語や古文文法などを学習するためのオススメ参考書は、「古文単語330」、「ステップアップノート30古文文法基礎ドリル」となっています。
これらの参考書の特徴と使用時期に関しては古文演習教材欄をご覧ください。

②意味問題の傾向と対策

意味問題の傾向としては、傍線部の意味について選択する問題となっています。
意味問題の対策としては、古文単語の意味、助動詞や助詞などの古文文法を理解していれば対応することができます。

それらを学ぶ参考書は、古文単語では「古文単語330」、古文文法は「ステップアップノート30古文文法基礎ドリル」となっています。この参考書の特徴と使用時期に関しては古文演習教材欄をご覧ください。

③古文文法問題の傾向と対策

古文文法問題の傾向としては、傍線部と同じ働きをしているものを選択する問題や品詞分解したときに正しいものを選択する問題、空所補充問題などが出題される傾向にあります。

古文文法問題の対策としては、助動詞や助詞の意味や語法などを理解することで対応できます。オススメ参考書として「ステップアップノート30古文文法基礎ドリル」が挙げられます。この参考書の特徴と使用時期に関しては古文演習教材欄をご覧ください。

④主語問題の傾向と対策

主語問題の傾向としては、本文の内容にそう主語を選択する問題になります。
主語問題の対策としては、基本的に助詞や敬語に着目することで解答することができます。

また古文の読解において主語を捉えることがかなり重要になります。それらを学習する参考書としてオススメな参考書は「図解古文読解講義の実況中継」が挙げられます。こちらの参考書の特徴と使用時期に関しては古文演習教材欄をご覧ください。

古文演習教材

古文のオススメの参考書は、「古文単語330」「ステップアップノート30古文文法基礎ドリル」「図解古文読解講義の実況中継」「古文上達基礎編読解と演習45」「古文ポラリス1基礎レベル、古文ポラリス2標準レベル」「赤本」が挙げられます。


・古文単語330
<特徴>
この参考書の特徴としてはKeyとPointの解説の部分で古文単語について理解することができる点や図解やイラストからも古文単語について学ぶことができる点などがあります。また古文常識も記載されているため、この一冊で古文基礎を身に付けることができる参考書となっています。

<使用時期>
入試初期~試験本番まで使用しましょう。1週間に45語のペースで行いましょう。
使用方法としては始点固定方式で1~45、1~90、1〜135、1~180と必ず始点は1~に固定して進めていきましょう。また使用するにあたり、KeyやPoint、イラストなどを使用し、古文単語をインプットしていきましょう。


・ステップアップノート30古典文法基礎ドリル
<特徴>
この参考書の特徴としてはこの参考書一冊である程度の古文文法について学習することができます。解説なども比較的シンプルで取り組みやすい参考書となっています。
しかし、インプットよりもアウトプットよりの参考書となっているため、よりインプット系の参考書を学びたい人は「富井の古文文法をはじめからていねいに」をオススメします。

<使用時期>
入試初期に使用しましょう。使用ペースとしては1ヶ月で完成するように行いましょう。
使用方法としては解説をまず読み、その後演習を行いましょう。そして古文の中で重要なのは助動詞です。助動詞に関しては、助動詞の全部の項目が終わったら、白紙のプリントを用意し、この参考書の後ろのページにある助動詞一覧表と同じ一覧表を白紙のプリントから何も見ず作成できるくらい助動詞を覚えるようにしましょう。


・図解古文読解講義の実況中継
<特徴>
この参考書の特徴としては85個のワザを用いて古文読解に関する知識を学ぶことができる参考書となっています。

<使用時期>
入試初期~入試中期まで使用しましょう。使用ペースとしては1ヶ月から2ヶ月で完成させるように行いましょう。

使用方法としては各章を順に演習していきましょう。そして、入試問題に挑戦という項目では、各章で学んだワザを活用し、読解していきましょう。また主語に関する問題が成城大学では出題される可能性があるため、主語の部分は古文読解においても重要ですし、出題傾向にあるためしっかりインプットするようにしましょう。


・古文上達基礎編読解と演習45

<特徴>
この参考書の特徴としては古文文法と古文読解の両方の演習を行うことができる参考書となっています。レベルとしては基礎からセンターそして中堅私大レベルにレベルアップしていく参考書となっています。

<使用時期>
入試中期に使用しましょう。使用ペースとしては1日1〜3題ほどのペースで演習を行いましょう。使用方法としては集中講義を読み、練習問題、実践問題と演習を積んでいきましょう。

また読解問題の演習を行う際に、図解古文読解講義の実況中継で学んだワザを必ず活用して演習を行うようにしてください。特に古文読解をする際は主語が取れるかが重要になるため、助詞や敬語などに着目し読解を行っていきましょう。


・古文ポラリス1、2
<特徴>
この参考書の特徴としては解説がとても詳しくわかりやすい点です。本文解説、設問解説、イントロ、重要文法、論旨展開など様々視点から古文読解の解説を行ってくれている参考書なため古文が苦手な人にとてもオススメの一冊となっています。

<使用時期>
使用時期は9月~10月にかけて行うようにしましょう。
使用方法は、まず問題を解きます。次に設問解説で答え合わせを行います。そして論旨展開で自分の読解は正しかったか、内容をしっかり理解できていたのかなどを確認し、本文解説や重要文法に目を通していきましょう。

また文芸学部の古文では漢文の問題が出題される傾向にあります。問題形式としては、返り点を付ける問題や書き下し文に直す問題などが主に出題される傾向にあります。そのため、最低限の漢文の知識は学習しておく必要があります。

そこでオススメな参考書として「漢文ヤマのヤマ」が挙げられます。


・漢文ヤマのヤマ
<特徴>
この参考書の特徴としてはこの一冊で漢文に関する知識のほとんどを身に付けることができる点です。

<使用時期>
使用時期は10月~11月にかけて行うようにしましょう。
使用方法は、ヤマを講義を読み、演習ドリルで学んだことをアウトプットしていく流れで問題ありません。そして翌日に、前日やった範囲を復習するようにしましょう。


・成城大学の赤本
<特徴>
この参考書の特徴としては成城大学の過去問が掲載されています。

<使用時期>
11月~入試本番にかけて行うようにしましょう。記述式問題やその解答の分析などを行い、得点に繋げていきましょう。

まとめ

現代文 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月
読解法  現代文の解法 現代文
読解基礎ドリル
必要に応じて復習
2単元/日 1章/日
現代文の演習 アクセス基礎編
アクセス発展編
全レベル問題集3
船口の現代文記述トレーニング
赤本
1題/日 1題/1日 2題/周
漢字・語彙 TOP2500
200語/周

 

古文 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月
古文単語 古文単語330
45語/週
古文読解法 読解講義の実況中継 復習
必要に応じて
古典文法 ステップアップ30 復習
2単元/日 必要に応じて
古文演習 古文上達 古文上達 古文ポラリス1古文ポラリス2 過去問演習(赤本)
2題/1日 1題/日 1題/日 2題/週
漢文学習 漢文ヤマのヤマ 復習
3単元/日 必要に応じて

※4月から受験勉強を始めた際の年間スケジュール

現代文、古文の傾向と対策について紹介してきましたが、1年間の勉強の流れとしては上記の流れになります。
まず始めるべきは現代文は現代文の読解の仕方、古文は古文単語、古文文法覚えることです。古文単語を週45語ペースでまわすようにしましょう。

その後、読解法を用いた実戦演習と漢字、古文単語を並行して進めるようにしましょう。この際も、身に付けた読解法をアウトプットしていくようにしましょう。

そして、冬にかけて成城大学の赤本を用いてより実戦的な演習を積むようにしましょう。
ぜひ参考にして成城大学の国語の目標点である8割以上を取るようにしましょう。

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