【国語編】駒澤大学の入試対策・オススメ参考書

更新日: (公開日: KOMAZAWA

はじめに

本記事では駒澤大学の国語の傾向と対策、合格するための勉強法について紹介します。駒澤大学は関東圏の中堅私大と称される「日東駒専」の「駒」の部分に位置します。

東京都に3キャンパスを擁し、7学部で約1.5万人の学生が学ぶ大学となります。偏差値としては50前後で、就職・進路決定率は約98%となっています。

駒澤大学の国語は統一日程方式、T方式、S方式の三つ入試方式があります。しかし、統一日程方式はマーク式、T方式とS方式は記述&マーク式という部分以外、問題の出題傾向などは同じため、日程・学部別に分ける必要はなく、過去問演習を行ってもらい問題ありません。

また出題形式については大きな変動もなく、過去問演習の際は古い年度のものを使用し演習慣れすることをオススメします。ですが、グローバル・メディア・スタディーズ学部の入試問題は他学部とは傾向が違うため、過去問演習を行う際は注意が必要です。

各方式ごとの概要

駒澤大学は統一日程方式とT方式、S方式、T方式&S方式の4種類の形式に分かれます。統一日程方式とは全学部日程を指します。T方式とS方式はグローバル・メディアースタディーズ学部以外の入試形式を指します。T方式&S方式とはグローバル・メディア・スタディーズ学部以外を指します。

統一日程方式

  • 試験時間:60分
  • 配  点:100点満点
  • 目標点 :80点
  • 問題数 :26問
  • 形  式:全てマーク形式
  • 構  成:大問3題

大問[Ⅰ] 漢字
大問[Ⅱ] 現代文
大問[Ⅲ]古文

T方式

  • 試験時間:60分
  • 配  点:100点満点
  • 目標点 :80点
  • 問題数 :約22問
  • 形  式:記述&マーク式
  • 構  成:大問3題

大問[Ⅰ] 漢字
大問[Ⅱ] 現代文
大問[Ⅲ]古文

S方式

  • 試験時間:60分
  • 配  点:100点満点(国文学科200点)
  • 目標点 :8割
  • 問題数 :約22問
  • 形  式:記述&マーク式
  • 構  成:大問3題

大問[Ⅰ] 漢字
大問[Ⅱ] 現代文
大問[Ⅲ]古文

T方式&S方式

  • 試験時間:60分
  • 配  点:100点満点
  • 目標点 :80点
  • 問題数 :14問
  • 形  式:マーク式
  • 構  成:大問2題

大問[Ⅰ] 現代文
大問[Ⅱ] 現代文

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傾向と対策

それでは今から駒澤大学の国語を漢字、現代文、古文に分けて傾向と対策について紹介していきます。

漢字問題の傾向と対策

グローバル・メディア・スタディーズ学部以外の問題の大問[Ⅰ]は漢字問題が出題される傾向にあります。統一日程方式ではマーク式、T方式とS方式は記述式の解答で答える問題となっています。

また、グローバル・メディア・スタディーズ学部の問題でも漢字問題は出題される傾向にあります。

駒澤大学の国語で出題される漢字問題は主によく一般入試で出題される文章傍線部のカタカナを漢字に直す問題ではなく、短文の傍線部のカタカナを漢字に直す問題となっています。

出題される漢字のレベルですが、一般の漢字の問題集で対応することができます。
漢字問題に対応するためのオススメの参考書としては、「入試漢字マスター1800+」が挙げられます。


「入試漢字マスター1800+」
<特徴>
この参考書の特徴としては四つの章に分けられていることです。第1章では書き取り、第2章では読み、第3章ではセンター対策、第4章では四字熟語とこの一冊でほとんどの漢字問題を網羅することができます。

<使用時期>
8月~試験本番まで使用!
1週間に200語のペースで行いましょう。
使用方法としては始点固定方式で1~200、1~400、1~600と必ず始点は1~に固定して進めていきましょう。

駒澤大学の統一日程方式の漢字問題は、センター試験の漢字問題に似た形式の問題も出題される傾向にあるため、第三章のセンター対策の章も演習することをオススメします!

読解問題の傾向と対策

駒澤大学の現代文の傾向としては空所補充②内容問題③記述問題④論述問題などが出題される傾向にあります。

空所補充問題の対策

空所補充問題の対策方法としては、前後の文脈をもとに答える方法があります。まず空所補充問題は前後関係がヒントになりやいです。
例えば、空所補充欄より前の文章が具体的な文章であれば、空所補充欄は抽象的な選択肢が答えになりやすい場合や空所補充欄より後の文章が否定的な文章であれば、空所補充欄は肯定的な文章または肯定的から否定的に変わる接続詞の選択肢が答えになる場合が多いため、空所補充欄の前後関係をしっかり捉えることが解答のポイントになります。

それらの前後関係(抽象具体関係や対比関係)などをもとに現代文を解くことを解説しているオススメの参考書としては「現代文の解法 読める!解ける!ルール36」「現代文読解基礎ドリル」が挙げられます。


現代文の解法ルール36」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては現代文の読み方に特化したインプット参考書となっています。構成としては、読み方やルール、ミニコラムを用いて学習していく参考書となっています。
また、参考書自体小さいため持ち運びが良い点や各問題、数分で解ける問題が多く収録されている点から通学などの移動時間や休み時間などを活用して使用するのもオススメです!

<使用時期>
入試初期に使用しましょう。使用ペースとしては、1日各単元2ずつで行い、1ヶ月で二周は行うようにしましょう。
使用方法としては、各単元のルールで学んだことを意識して問題を解くようにしましょう。また問題を解いた次の日は前日の復習から始めるようにしましょう。


現代文読解基礎ドリル」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては読解法の説明とイメージ図が記載されている点です。また「現代文の解法」で学んだことをより実戦的に学習できる参考書でもあります。そしてセクション毎に分けられているので、取り組む際もセクション毎に進めることができる構成になっています。

<使用時期>
入試初期に使用!
使用ペースとしては基本的に1日1章ずつ行い、約2ヶ月ほどで完成させるようにしましょう。

使用方法としては、各章毎の解説を読み、問題を解いていくようにしましょう。問題を解くときに、大事だと思う文に線などを引いたり、抽象具体、対比などに線を引くようにしましょう。そして線を引いた箇所を解答解説などを見て引いた箇所が正しかったか、ズレがなかったかなどを確認しましょう。

ここで重要なことは「現代文の解法」で学んだ知識を活かして内容を捉えることができているか、理解できているかなので、問題の正答率も重要ではありますが、内容、解答へのアプローチが正しいかなどを重点的に学習しましょう。

内容説明問題の傾向と対策

内容説明問題の傾向は、傍線部の説明問題と本文内容一致問題が出題される傾向にあります。内容説明問題の対策方法は、基本的に空所補充と同じように、前後の文脈や関係をもとに解いていく形になっています。

また本文内容一致問題は基本的には文章の各段落のポイントと全体のポイントを抑えることが解答の鍵になります。そのため、各段落何を説明しているのか、何を伝えたいのかなど要旨を掴み、頭の中で要約しておくと良いでしょう。

記述式問題の傾向と対策

記述式問題の傾向としては抜き出し関連の問題が出題される傾向にあります。
抜き出し問題の対策方法としては、文章中のキーワードを抑えたり、各段落の共通語を抑えることが重要になります。そして駒澤大学の国語の抜き出し問題は、空所補充系の問題の出題傾向も多いため、空所補充問題の対策方法も有効的な対策になります。

現代文オススメ参考書

駒澤大学の現代文の対策でオススメの現代文の参考書について一挙に紹介します。


入試現代文へのアクセス 基本編」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては本文解説と設問解説が分けられている点です。本文解説と設問解説が分けられていることによって、文章を正しく読めていたのかなどが本文解説で確認することができます。
また問題演習と今まで学習してきた読解法、読解のアプローチの両方をこの参考書で行うことができるため、「現代文の解法」や「現代文読解基礎ドリル」より実戦的な演習を初めて積みたい人にとってオススメの一冊です。

<使用時期>
5月~7月まで使用!1日1題のペースで使用。
使用方法としては各テーマを意識しながら演習を行う。本文解説で確認してから設問解説を確認する。その際に、設問の正答数は重要ではありますが、今まで学習した読解法を基に正しく文章を読めたか、捉えることができたかなどに重点を置いて学習を行いましょう。


全レベル問題集レベル3
<特徴>
この参考書の特徴としては日東駒専や産近甲龍の中堅私立大学の現代文の問題を基にした問題が記載されている参考書です。また解答解説もわかりやすいため、過去問に入る前の演習にぴったりな問題集となっています。

<使用時期>
使用時期は10月〜11月にかけて使用!
使用する際は、時間を計り演習を行いましょう。そして今まで学習してきたことを活用し、読解を行いましょう。そして解答解説で解き方のズレなどを確認するようにしましょう。


「駒澤大学の赤本」
<特徴>
この参考書の特徴としては駒澤大学のT方式とS方式の入試問題が記載されています。

<使用時期>
12月~入試本番にかけて行う!
ただ、実際には赤本をどの時期にどれぐらいやるべきかは受験生の現在の実力等によって異なります。自分は「いつから・何年分すべきか?」を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
過去問・赤本に関する合格者の使い方・何年分すべきか?

古文の傾向と対策について

大問[Ⅲ]は主に古文問題の出題となっています。
※グローバル・メディア・スタディーズ学部を除く
駒澤大学の古文で高得点を取るために重要なチカラは以下に分けることが出来ます。

  • 空所補充
  • 内容問題
  • 意味問題
  • 単語問題
  • 文法問題
  • 現代語訳問題
  • 作品問題

内容説明問題の傾向と対策

内容説明問題の傾向は、傍線部の説明問題や内容一致問題が主に出題される傾向にあります。
内容説明問題の対策としては、単語、主語、文法、読解がしっかりしていないと解けません。そのため、単語、文法、読解などの基礎を固める学習から行いましょう。

内容問題や内容一致問題を解く時は、内容を理解していると同時に、誰が、どこで、何をしたのかなどを抑えることがポイントになります。そのため、主語の捉え方や単語の意味、文法理解が不可欠になるため、しっかり基礎基本を完璧にするところから始めましょう。

空所補充問題の傾向と対策

空所補充問題の傾向としては、古文文法や短文に関する空所補充問題が出題される傾向にあります。
空所補充問題の対策としては、基本的に助詞や助動詞、形容詞の空欄補充問題が問われたりすることが多いため、文法に関する知識をしっかりと学習することが重要になります。

これらの古文文法対策として「望月光の古文教室古典文法編」を活用して学習していくことをオススメします。こちらの参考書の特徴と使用時期に関しては古文オススメ参考書の欄をご覧ください。

意味問題と現代語訳問題の傾向と対策

意味問題や現代語訳問題の傾向としては、傍線部の文章を現代語訳したり、またはその傍線に関する最適なものを選択する問題が出題される傾向にあります。
意味問題や現代語訳問題の対策としては、古文単語と古文文法が理解できていれば対応できます。意味問題はマーク式の出題が多いため、選択肢と自分の考えた訳を照らし合わせて解答していくことをオススメします。

また現代語訳問題は記述式の問題が出題される傾向にあるため、単語をしっかり訳したり、正しい文法の意味に訳して答えることが重要になります。そのため、両問題とも、単語の意味、古文文法の意味、使われ方などをしっかり学習しておけば解ける問題となっています。

それらを学ぶ参考書は、古文単語では「マドンナ古文単語230」、古文文法は「望月光の古文教室古典文法編」となっています。この参考書の特徴と使用時期に関しては古文演習教材の欄をご覧ください。

作品問題の傾向と対策

作品問題の傾向としては、〇〇物語の出典時代を問う問題、作者などに関する問題と様々な角度から出題される傾向にあります。

作品問題の対策としては、問題集で出題された問題の出題を覚えることにつきます。またそれ以外にも、王道の物語の出典を覚えるようにしましょう。年代毎の有名な物語、作者毎の物語、種類毎の物語と様々角度から作品や物語に関する知識をインプットするようにしましょう。

古典文法問題の傾向と対策

古典文法問題の傾向としては、同じ文法が使われているもの選択する問題や品詞分解が正しいものを問う問題などが出題される傾向にあります。
古典文法問題の対策としては、「望月光の古文教室古典文法編」を使用して対応していくことです。この参考書の特徴と使用時期に関しては古文演習教材の欄をご覧ください。

単語問題の傾向と対策

単語問題の傾向としては、傍線部の単語の意味を答える形式の問題となっています。単語問題の対策方法としては、古文単語帳でのインプットにつきます。オススメの古文単語帳を古文演習教材欄で紹介しているのでご覧ください。

古文オススメ参考書

駒澤大学の古文対策にオススメの参考書について一挙に紹介します。


マドンナ古文単語230」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴として単語の詳しい解説です。各単語に語源や覚えるのをサポートする例文などが記載されています。

<使用時期>
入試初期~試験本番まで使用!1週間に45語のペースで行いましょう。
使用方法としては始点固定方式とは1~45、1~90、1〜135、1~180と必ず始点は1~に固定して進めていく勉強法を指します。単語を覚える際は、語源や例文などを使用して効率良く覚え、アウトプットする際は付属の単語カードで何度も演習を重ねましょう!

<特徴>
本書は古典文法を「参考書×映像授業」の形で学べる革新的な参考書となっています。
講義動画だけではなく暗記事項と練習問題もまとめられているので、古文が苦手な受験生でもイチから高速学習できる参考書となっています。

<勉強ペース>
・1〜2ヶ月で終わらせるようにしましょう。
・毎週1〜2章で全9章を終わらせるようにしましょう。

参照:「八澤のたった6時間で古典文法」の正しい使い方
購入ページ:「八澤のたった6時間で古典文法


富井の古文読解をはじめからていねいに」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては文法や単語などを覚えてから古文の読み方に着眼点を置いた参考書となっています。収録内容も初心者でもわかりやすい内容で、楽しく古文読解についての知識を身につけていける参考書です。

<使用時期>
入試初期~入試中期まで使用!
使用ペースとしては1ヶ月から2ヶ月で完成させるように行いましょう。
使用方法としては解説を読んでいき、習得問題を解きながら進めていきます。また駒澤大学の古文は作品問題が出題される可能性が高いため、別冊の古文読解マニュアルを使用して古文常識や作品常識をインプットするようにしましょう。


古文上達 基礎編 読解と演習45」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては古文文法と古文読解の両方の演習を行うことができる参考書となっています。また記載されている問題も癖のない問題が多いため、古文の演習参考書として初めて使用する際にオススメの一冊です。

<使用時期>
入試中期に使用!
使用ペースとしては1日1〜3題ほどのペースで演習を行いましょう。
使用方法としては集中講義を読み、練習問題、実践問題と演習を積んでいきましょう。問題を解く際は富井の古文読解で学んだことを活用しながら、主語の取り方など古文読解の知識を演習通して確認するようにしましょう。


岡本梨奈の古文ポラリス1」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては解説がとても詳しい点です。設問解説以外にも本文解説があり、本文理解がしっかりできていたかなども確認できるようになっています。また古文文法や論旨展開などの解説も行なってくれている参考書なため古文が苦手な人にとてもオススメの一冊となっています。

<使用時期>
使用時期は10月~11月にかけて
使用方法は、まず問題を解きます。次に設問解説で答え合わせを行います。そして論旨展開で自分の読解は正しかったか、内容を理解できていたかなど確認し、本文解説や重要文法に目を通していきましょう。


「駒澤大学の赤本」

<特徴>
この参考書の特徴として駒澤大学のT方式とS方法日程の問題が記載されています。

<使用時期>
12月~入試本番にかけて行うようにしましょう。
ただ、実際には赤本をどの時期にどれぐらいやるべきかは受験生の現在の実力等によって異なります。自分は「いつから・何年分すべきか?」を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
過去問・赤本に関する合格者の使い方・何年分すべきか?

まとめ

まず始めるべきは現代文は現代文の読解の学習、古文は古文単語、古文文法覚えることです。

その後、読解法を用いた実戦演習と漢字、古文単語を並行して進めるようにしましょう。この際も、身に付けた読解法をアウトプットしていくようにしましょう。

そして、冬にかけて駒澤大学の赤本を用いてより実戦的な演習を積むようにしましょう。
ぜひ参考にして駒澤大学の国語の目標点である80点以上を取るようにしましょう。

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