【日本史編】早稲田大学の入試対策・オススメ参考書

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本記事では早稲田大学の日本史の傾向と対策について紹介します。早稲田大学は早慶上の「早」を占める日本の最難関私立大学です。全13学部で約5万人が学んでいます。

はじめに

早稲田大学の入学試験は学部・学科によって出題傾向が異なり、学部・学科に即した対策が必要です。したがって、過去問演習する際は自分の志望する学部の過去問でないと問題数や出題形式が違ってしまう可能性があります。その点は注意して過去問演習を行いましょう。

本記事では早稲田大学政治経済学部・法学部・文化構想学部・文学部・教育学部・商学部・社会科学部・人間科学部・国際教養学部の傾向と対策について解説していきます。

各学部の概要と特徴

それでは早稲田大学各学部の日本史の概要と特徴について紹介していきます。

政治経済学部

  • 試験時間:60分
  • 配  点:70点
  • 目標点 :7〜7.5割
  • 形  式:マーク式 & 記述式(論述あり)
  • 構  成:大問5題

傾向

政治経済学部の日本史の問題形式は主に文章問題、史料問題の2種類です。特に史料問題は頻出で大問5題のうち4題で史料が出題されることもあります。問題の内容は文章・史料の空欄補充問題、下線部に関する正誤問題や選択問題、一問一答形式の記述問題など語句問題の出題が多いです。

語句問題以外では、地図問題が毎年必ず出題され、グラフや写真が出題されることもあり幅広く知識を身につけている必要があります。そして、最大の特徴は論述問題が出題されることです。字数は120〜150字程度のものが多く、その大問で出題されている史料と関連付けて出題されます。

法学部

  • 試験時間:60分
  • 配  点:40点
  • 目標点 :7.5割
  • 形  式:マーク式 & 記述式
  • 構  成:大問4題

傾向

法学部の日本史の問題形式は主に文章問題、史料問題の2種類です。大問4題のうち3題が文章問題、1題が史料問題という形になっています。

問題の内容は文章・史料の空欄補充問題、下線部に関する正誤問題や選択問題、一問一答形式の記述問題など語句問題の出題が多いです。地図問題は出題されませんが、地名を問う問題は出題されるので地理的知識も身につけている必要があります。

文化構想学部

  • 試験時間:60分
  • 配  点:50点
  • 目標点 :7〜7.5割
  • 形  式:マーク式 & 記述式
  • 構  成:大問4題

傾向

文化構想学部の日本史の問題形式は文章問題がほとんどです。史料問題の大問が出題されても1題で、史料問題が出題されず、文章問題だけの年もあります。問題の内容は文章・史料の空欄補充問題、下線部に関する正誤問題や選択問題、一問一答形式の記述問題など語句問題の出題が多いです。

特徴としては、文章問題はテーマ史で出題され、時代はある程度長い範囲含まれます。1つまたは複数のテーマが一連の流れで出題されるので、通史の理解・テーマごとの理解が必要です。

文学部

  • 試験時間:60分
  • 配  点:50点
  • 目標点 :7〜7.5割
  • 形  式:マーク式 & 記述式
  • 構  成:大問6題

傾向

文学部の日本史の問題は大問6題全て文章問題です。単独で史料問題が出題されることはありませんが、文章中にさらっと史料が出題されることもあるので注意しましょう。

大問6題ということもあり、原始〜近現代まで様々な時代の範囲が出題され、近現代だと最近の時事問題なども出題される時があります。特徴としては、他学部と比べて圧倒的に正誤問題・説明問題の出題が多いです。半分以上が正誤問題・説明問題なので、その点は注意しましょう。

さらに文化史の出題が頻出で、美術作品など写真で出題される場合が多く、文化史などは語句だけ暗記するのではなく資料集でどんな作品なのかしっかり確認しましょう。

教育学部

  • 試験時間:60分
  • 配  点:50点
  • 目標点 :7〜7.5割
  • 形  式:マーク式 & 記述式
  • 構  成:大問4題

傾向

教育学部の日本史の問題は史料問題の出題が多く、大問5題のうち3題で史料が出題された年もあります。文章問題のうちにも史料が出題されることもあるので、史料の対策が必要になってきます。

さらに、出題される史料は初見のものも多く、史料を勉強する際は史料の内容を理解するだけでなく、初見の史料を見ても対応できるように史料の読み方なども身につける必要があります。

文章問題の内容としては、記述式の空欄補充問題、年代整序問題、正誤問題、下線部に関する選択問題の出題が多いです。地図問題は出題されませんが、地名を問う問題も出題されるので地理的知識も身につけている必要があります。

商学部

  • 試験時間:60分
  • 配  点:60点
  • 目標点 :7〜7.5割
  • 形  式:マーク式 & 記述式(論述あり)
  • 構  成:大問6題

傾向

商学部の日本史の問題形式は大問6題のうち文章問題・史料問題が半分づつ出題されることが多いです。有名な史料だけでなく、マイナーな史料も出題されるので対策が必要です。

基本的には正誤問題、空欄補充問題、下線部に関する選択問題などマーク式の問題がほとんどですが、文章問題の空欄補充は記述式で出題されます。さらに、20字〜30字程度の論述問題が出題されます。

社会科学部

  • 試験時間:60分
  • 配  点:40点
  • 目標点 :7〜7.5割
  • 形  式:マーク式
  • 構  成:大問4題

傾向

社会科学部は早稲田大学の中でも少ない、全問マーク式で出題される学部です。問題形式ですが、文章問題と史料問題が出題されます。2017・2018年は史料問題はほとんど出題されませんでしたが、2019年は大問4題のうち2題で史料が出題されているので、史料対策は必要になってきます。

問題の内容としては正誤問題の出題が圧倒的に多く、選択肢5つの記述から不適切な内容の記述を選択する問題が頻出です。難易度の高い正誤問題が出題されることもよくありますが、消去法などうまく使って正答できるように過去問演習に取り組みましょう。

人間科学部

  • 試験時間:60分
  • 配  点:50点
  • 目標点 :7〜7.5割
  • 形  式:マーク式
  • 構  成:大問5題

傾向

人間科学部は早稲田大学の中でも少ない、全問マーク式で出題される学部です。問題形式としては大問5題のうち文章問題・史料問題が半分づつ出題されることが多いです。

問題の内容としては、空欄補充問題、年代整序問題、正誤問題、下線部に関する選択問題が頻出です。明らかに難しい問題が出題されることもあるので、過去問演習でアウトプットを行いながら復習の際に用語集などで細かい知識をインプットしていくことが重要です。

国際教養学部

  • 試験時間:60分
  • 配  点:50点
  • 目標点 :7〜7.5割
  • 形  式:マーク式 & 記述式
  • 構  成:大問4題

傾向

国際教養学部の日本史の問題形式は主に文章問題、史料問題の2種類です。問題の内容としては、記述式の空欄補充問題、年代整序問題、正誤問題、下線部に関する選択問題の出題が多いです。

国際教養学部ということで、内容も対外関係・国際関係のものが多いです。最大の特徴としては、英語の史料問題が毎年出題されるということです。英語の読解問題のような形で、日本語で正誤問題や下線部に関する語句の記述問題が出題されます。

早稲田大学を受験できる英語力があれば問題なく読み取れる内容なので、そこまで心配する必要はありません。ただ、ぶっつけ本番となると厳しいので過去問演習でしっかり対策をしましょう。

入試対策

早稲田大学の日本史の難易度はとても高いため、通史・語句共に高いレベルの理解が問われます。基本的には教科書に書いてあることが出題されますが、本文からではなく教科書の端っこや欄外からの出題も珍しくありません。

したがって、最初はざっくり通史を学ぶ程度で良いですが徐々に教科書を読み込んでいき、最終的には教科書の内容を文字通り隅から隅まで暗記するようにしましょう。

語句に関しても難易度の高い語句ももちろん出題されますが、標準的なレベルの語句でもいつもとは違う聞き方や教科書には載ってないような情報を使って出題されることがあります。1単語に対して1つの情報だけ覚えるのではなく、1単語に対して複数の情報を暗記することが必要です。

過去問演習で出題された単語は用語集で必ず調べて知識を深めましょう。過去問演習で新しく学んだ知識は一問一答や教科書に書き込んで知識を一元化することがオススメです。以下では早稲田大学の日本史を攻略するのにオススメの参考書を紹介しています。

オススメ参考書・問題集

それでは今から日本史のオススメの参考書をインプット用参考書とアウトプット用参考書に分けて紹介していきます。

インプット参考書


山川教科書」の使い方!
<特徴>
多くの学校で教科書として使用されている参考書です。早稲田大学の日本史はほとんどこの教科書から出題されますが、教科書の端や欄外からもよく出題されます。最初の何周かは本文の内容だけに集中して読み込み、慣れてくると欄外や注釈なども暗記するようにしましょう。

<使用時期>
入試初期から使用し、入試本番まで使用し続ける。


日本史史料問題一問一答の使い方!
<特徴>
この参考書は日本史の重要な史料が網羅されています。史料問題が頻出の学部を志望する人は出題頻度の低い★マークの史料まで暗記しましょう。

<使用時期>
入試中期から使用し始める。


山川 詳説日本史図録の使い方!
<特徴>
学校で配られたものであればなんでも良いです。早稲田大学は地図問題や美術作品の出題がされる学部もあるので、地図や写真を確認するためにも資料集は必須です。


日本史用語集」の使い方!
<特徴>
早稲田大学の日本史は1つの単語に対して1つの情報では足りません。
過去問演習で出題された単語は用語集などで他にどんな情報があるのか確認して、珍しい問い方をされても正答できるようにしましょう。

<使用時期>
勉強中にわからないところや知識を深めたい単元があれば参照する。

アウトプット参考書


日本史B一問一答の使い方!
<特徴>
この参考書は大学受験に必要な日本史の語句が網羅されています。早稲田大学を志望する人は★マークの語句まで暗記する必要があります。
一問一答を同じように繰り返していても、違う形でその語句が問われたら答えることができないので、答えの方ではなく問題文の方を赤シートで隠して暗記するなど工夫しましょう。

<使用時期>
「山川日本史」と並行しながら進めていく。その日読んだ範囲の知識をこの一問一答で確認する。
※「山川日本史」が1周目のタイミングでは使用しないでください。どうしても一問一答を使用すると、語句暗記が中心となり覚えやすい反面、流れ等は理解できず、問題に対応できるインプットができません。


はじめる日本史」
<特徴>
標準レベルの語句の出題が多い参考書。一問一答でいうと★★・★★★マークの語句が中心に出題されています。この参考書で問題演習をして標準レベルの語句をしっかり身につけましょう。

<使用時期>
入試初期から使用する。


日本史問題集 完全版」の使い方!
<特徴>
上記の「はじめる日本史」よりも難易度が高い問題集です。一問一答でいうと★マークの語句が中心に出題されています。

<使用時期>
「はじめる日本史」終了後に使用する。


「実力をつける日本史100題」
<特徴>
過去問だけでなく、参考書独自の問題で実力をつけることができます。早稲田大学を志望する人はこの参考書の内容は網羅しておきたいです。
論述問題も出題されているので、論述が出題される学部の人も対策が可能です。

<使用時期>
「日本史問題集完全版」終了後に使用する。


「日本史B標準問題精構」
<特徴>
早慶上智レベルの問題が多数収録されている参考書です。
過去問をベースに作られているので実践的に問題演習することができ、解説も非常に詳しいのでアウトプットしつつ解説を読んでインプットすることができます。

<使用時期>
「実力をつける日本史100題」終了後に使用する。

まとめ


※2月から開始した場合!

紹介したオススメ参考書を使用した際の日本史の年間学習スケジュールはこの様になります各学部の概要で紹介したとおり、学部によって出題形式や出題分野が異なります。

入試勉強を始める際は自分の志望学部の傾向にあった勉強を行いましょう。ぜひ参考にして早稲田大学の日本史の目標点を取れるようにしましょう。

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