【日本史編】同志社大学の入試対策・オススメ参考書
更新日: (公開日: ) DOSHISYA
概要
同志社大学の日本史は標準~難関レベルの問題で構成されている。
また、記述式とマーク式が半々ぐらいで出題されている。
記述問題は比較的に簡単な問題になっており配点も高くなっている。
それに対し、マーク問題はレベルの高い問題が多い傾向にある。
同志社の特徴として、日本史は得点調整により大幅に点数が下がる可能性がある。
つまり、素点で高得点を取る必要がある。
そのためには、配点の高い記述問題をどれだけ落とさないかがカギになっている。
漢字ミスをなくし、高得点を狙いたい。本番では8~8.5割を目指したい。
出題数
例年、大問3~4題、小問60問前後の範囲で出題されている。
配点は150点(1部の学部では200点に換算)。
試験時間は75分で、解答時間には余裕があり、見返しをする時間もある。
形式
出題形式としては用語記述と記号選択が中心となっている。
文章への空所補充や、下線部が引かれていてそれにこたえる問題が中心。
全大問で、記述問題と記号問題の比率が大体半分ぐらいになっている。
配点は記述のほうが高くなっている。
例年、記述式の配点が全体の60%程度を占める。
選択式では用語選択・語群選択が大半を占めるが、文章正誤・年代整序なども若干出題される。
その他、例年、多くの学部で史料問題が出題されている。
教科書掲載の基本史料に加え、市販史料集に掲載される史料からの出題も多い。
1.出題傾向
大きく「時代」「分野」そして「その他」の3つに分けて話そう。
時代
日程によって変動はあるものの、全日程を合計すると江戸~昭和までの出題率がとびぬけて多い。
原始・古代も江戸時代などに比べれば出題率は少ないものの、よく出題されている。
中世に関しても、原始・古代と同じぐらいの出題率になっている。
中世の中では鎌倉時代がよく出題されているので、重点的にする必要がある。
安土桃山時代、平成の出題率は極めて低いため後回しにしてもよい。
分野
同志社大学では文化史の問題がよく出題される。
特に中世の文化の出題率が約30%と一番高くなっている。
宗教関連などの、テーマ別に出題されることが多い。
2番目に多い範囲が、近現代の文化である。
この範囲が頻出なのは立命館と似ている。
受験生の盲点となりやすい範囲なので、ここで差がつくことが多い。
対策をせずに行くと大きな失点をしてしまうのでしっかりと対策をする必要がある。
史料問題もよく出てくるので、史料集などを使い、史料を覚える必要がある。
時間がある人は史料集の一問一答をやるのも効果的である。
その他
- テーマ性を鮮明にした出題が多い。
- 学部により、かなりの難易度差が生じているが、特定の学部が毎年難しく(あるいは易しく)なることはない。
- 全日程を総合すると、ほぼ全時代・全分野から出題される。
なお、原始・古代の考古学分野や古代・中世の外交史、各時代の社会経済史では難度の高い用語が出題されるので注意したい。
2.対策
- 150点満点で120点(80%)以上を目標にしたい。
全時代・全分野から出題され、大半の教科書に掲載されている標準レベルの用語からの出題が80%程度を占めているので
教科書を中心に未習範囲を残さず、基本事項を確実に理解・習得することが大切である。
なお、その際、前近代からの出題比率が70%を超えるという点を意識して学習を進めること。
- 記述式の配点が高いので、歴史用語を(読みも含めて)正確に記述できるかがカギとなる。
日頃から、手で書いて覚えるように意識することが大事である。
- 教科書掲載の史料や図版、あるいは欄外の脚注などに目を通していることを前提とする出題が多い。
また、近年は地名などの地理的感覚を試す問題も増えているので、教科書をスミからスミまで熟読しておくことが必要である。
また、中国史・挑戦史など東アジア史の基本用語に関する出題もあるので、教科書に掲載される東アジア情勢などにも留意すること。
- 年代整序や年代を問う問題が出題されるので、年表などを利用しつつ、時代・時期を意識しながら学習を進めること。
また余裕があれば、史料問題対策として市販の史料集にも目を通しておきたい。
- 頻出テーマや用語が繰り返し出題される。志望学部を問わず、すべての日程の過去問を、できれば5年分くらい解き、関連事項も含めて、重要テーマをしっかりと学習すること。
その際、テーマ別に知識を整理すると、より効果的である。
以上が「同志社大学の日本史」の詳細である。
これを踏まえ、さらに推奨したい参考書を紹介する。
◆金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本 (東進ブックス)
「金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本」の使い方はコチラ!
この参考書は原始・古代史 中世・近世史 近現代史 文化史に分かれており
高校2年生から3年生の初めの受験初期に日本史という科目のイメージと大まかな流れ をつかむのに最適な参考書だ。
語り口調で書かれていて年表やユニークなイラストも 各所にあるので、初めて日本史を勉強する人にも取り組みやすい参考書だ。
細かい知識などの情報量が少ないという声もありますが、この参考書の使用目的はあくまで「なぜ」と「流れ」をつかむことなので
知識のインプットは次に紹介する「表解演 習書」などを使用すれば問題ない。
この参考書を使用する際に最も意識してもらいたいことは日本史の因果関係である。
具体的には「あの事件が起きたからこの制度ができたのか!」、「あの人が死んだからこの乱が起こったのか!」
というふうに意識できればこの参考書に限らず、すべての日本史の参考書において得られる知識がより深くより忘れにくくなること間違いない。
◆石川晶康 日本史B講義の実況中継
「石川晶康 日本史B講義の実況中継」の使い方はコチラ!
この参考書も金谷の日本史と同様に時代順に①~⑤(⑤は文化史)に分かれている。
語り口調で書かれていて、より詳しく日本史の流れがつかめる参考書だ。
使用するタイミングに関して
理想的な流れは金谷の日本史→石川の日本史ですが3年生から日本史の勉強を始める場合は金谷の日本史のみでも特に問題はない。
この参考書は基本的な流れをつかんでいることは前提で、主な使用目的はかなり詳しいところまで覚えるという参考書なのだ。
また語呂・系譜・写真・資料やよくある誤字も載っているので上手く使えば大きな力を発揮する参考書です。
※先にも述べたように本書は5冊に分かれているのでインプットした知識を持ち運ぶの には適さない。
本書で得た知識を別のインプット系の1冊の参考書に一元化することを徹底してほしい。
◆日本史B表解演習書 (東進ブックス)
「日本史B表解演習書」の使い方はコチラ!
この参考書は先の2冊とは異なり語句などのインプットが主な使用目的の参考書だ。
関関同立やセンター試験などで出題率の高い空欄語句補充をはじめ正誤問題対策にも力を発揮できる。
この1冊を完璧にすればセンター試験は9割・関関同立の入試でも7~8割は問題なく得点できる。
金谷や石川はどちらかといえば読み物系の参考書で冊数も多く、持ち運びには不向きだが
本書は1冊が2部構造になっていて1部目で流れをつかみ、2部目の表を使って情報をまとめることができる。
赤シートでチェックもできるなどの工夫がされているので通学途中の電車やバスの中でも手軽に開け、気になった事柄をすぐに確認できる。
だが、この参考書に限らず1冊にまとめられた参考書は細かい知識の省略が多いのも 事実である。
ではどうすればいいのだろうか?
答えは知識の一元化である!
省略された知識は用語集や資料集や模試の解説からコピーしたり、書き写すなどして表解演習書に一元化すればいい。
具体的にいうとこの参考書には資料が載っていないので、金谷・石川の日本史などからコピーして貼るといいだろう。
どんな参考書にも書いていること書いてないことがあり、その書いてないことを書き込み自分だけの最強の1冊を作ることが日本史に限らず暗記科目の最短のルートだ。
◆日本史用語集(山川出版)
「日本史用語集」の使い方はコチラ!
入試に出てくるほとんどの問題は、標準的な問題だ。
もしくは、NEW石川の日本史 をやっていれば対応できる。
しかし、ときにはとても難易度の高い用語や、正誤問題に出くわすこともある。
そんな時にこの用語集を見て、その用語をチェックしてほしい。
ほとんどの確率でその用語が載っているはずだ。
この用語集の使用目的は、インプットで使用した参考書の網羅しきれていないところの補足に使用してほしい。
補足した情報を自分の参考書に一元化してもよいだろう。
この用語集に書いてあることまで完璧にすれば、関関同立の問題で苦しむことはない。
1度調べたものには線を引くなどをしてもよいが、次に見返すことは凄く手間がかかるので、調べた用語はたくさん回す参考書に一元化せよ。
◆資料集 (学校で配布されたもの)
「山川 詳説日本史図録」の使い方はコチラ!
資料集だけを使って勉強しても覚えたり、理解したりするのは難しい。
しかし、資料集というのは資料や地図に加えて、かなり詳しい情報まで載っている。
なによりも社会科目では資料集を何度も開き、イラストで頭にインプットするということが非常に大事である。
そのためには資料集を使わない手はないだろう。
とにかく、わからないこと・興味のあることは遊び感覚で何度も資料集でイラストを見る。
これは社会科目すべてに通じる非常に重要な学習だ。
◆日本史B 一問一答 -完全版 (東進ブックス)
「日本史B一問一答【完全版】2nd」の使い方はコチラ!
その名の通り日本史の1問1答の完全版だ。
レベルは基礎用語からマニアレベルの用語まで幅広く載っている。
1通りインプットが完成した夏以降にインプットからアウトプットへの橋渡しとして使用するのがよいだろう。
またよくある誤字も載っているので同志社・立命館を受験する人は漢字まで意識して使用すること。
しつこくなるが1問1答を使用してあいまいな知識や知らない知識を見つけたらそのたびに、表解演 習書で確認・一元化を徹底的にして知識を定着化させよう。
以上が【関西大学の日本史】入試傾向と対策、合格するための勉強法である。
是非参考にして志望校合格をつかみ取りましょう。
合格するために重要なことは志望校の特徴にあった勉強を迷いなくすることです!
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