勉強してるのに成績が上がらないのはなぜ?原因は量じゃない
更新日: (公開日: ) COLUMN
勉強しているのに成績が上がらない、あるいは下がってしまうと感じている高校生は少なくないはずです。
まず断っておきたいのは、模試の偏差値のように他の受験生との相対的な位置づけの話ではないということです。日々のテストや内申点など、自分自身の学習成果としての「成績」についての話だと捉えてください。
成績が上がらない根本原因は、勉強量ではありません。参考書をこなした量である「進捗度」だけを追いかけていることが原因です。実際に人に説明できるか・初見の問題が解けるかという「習熟度」を確認できていません。
今回は、成績が上がらない・下がる根本原因から、習熟度を確認する具体的な方法、目的意識と逆算計画の重要性まで解説します。成績が上がらなくて辛いときの向き合い方まで確認していきましょう。
この記事でわかること
- 成績が上がらない・下がる根本原因
- 習熟度を確認する具体的な方法(復習のタイミング・検索練習)
- 目的意識と逆算計画が成績を左右する理由
- 成績が上がらなくて辛いときの向き合い方
成績が上がらないのは進捗度だけを追っているから
参考書をどれだけこなしたかという「量」だけで満足してしまうと、実力は思うように伸びません。
進捗度とは、参考書や問題集をどれだけこなしたかという量の指標です。一方、習熟度とは、実際にその内容を人に説明できるか、初見の問題として出されても解けるかという理解の深さを指します。

参考書を何周したかという進捗度だけを追いかけていると、こなした量に見合う実力が身についていない状態に陥ります。これが「勉強しているのに成績が上がらない」という状態の正体です。
成績が下がるのは進捗度の貯金が尽きたサイン
進捗度の貯金で点数を保てていた期間が終わると、そこから点数は急に伸び悩みます。
基礎的な内容のうちは、進捗度(こなした量)だけでもある程度は得点できてしまうことがあります。
しかし出題内容が応用的になるほど習熟度が伴っていないと得点できなくなり、それまで貯金で保っていた点数が急に下がって見えるのです。
成績が下がったときに「勉強時間を増やす」という量の対策だけで乗り切ろうとすると、同じ状態を繰り返しかねません。下がったタイミングこそ、習熟度を確認する勉強法に切り替える機会だと捉えてください。

成績を上げる勉強法は習熟度の確認から
習熟度を確認する方法は、大別すると2つあります。
復習は1か月後に解けるかで判断する
復習は、学習した直後に1回だけ行うのではなく、間隔をあけて繰り返すことで記憶に定着しやすくなります。1日後、3日後、1週間後というように、時間を空けながら復習を重ねる方法です。
目安の1つとして、「1か月経っても解けるか」を習熟度確認の基準にしてください。学習した直後にすぐ解けるのは当たり前です。時間が経ってから思い出せるかが、本当に定着しているかの分かれ目になります。

検索練習でアウトプットする
教材を読み返すインプットだけでなく、教材を閉じて内容を思い出す「検索練習」を取り入れることも効果的です。問題を解く、口頭で説明してみる、自分でテストしてみるといった形でアウトプットする習慣をつけましょう。
ポイントは、完全に忘れる前ではなく、少し忘れかけた頃に思い出す努力をすることです。覚えた直後にすぐ確認するだけでは、この効果は得にくくなります。

目的意識と逆算計画が成績を左右する
成績を左右するもう1つの要素は、何のためにその勉強をしているのかという目的意識です。
単語を覚えるのは、長文を読むときに0.1秒で意味が出てくる反射を作るためです。「とりあえず大事だから覚える」という姿勢では、いつまで経っても基準が上がりません。
目的意識を支えるのが、逆算思考です。合格から逆算して、今やるべきことを決める考え方です。単語を1週間に100個覚えるペースの場合、単語帳を1冊仕上げるまでに5か月半かかる計算になり、夏までに間に合わないと分かります。
常に「いつまでに何を仕上げるか」を先に決めておくことが、成績を左右するポイントです。逆算計画の具体的な立て方は逆算勉強計画の立て方で解説しています。

成績が上がらなくて辛いときの向き合い方
成績が上がらない状態が続くと、辛くなってしまうのは当然です。
ただし、「今から本気を出せばどこでも行ける」といった根拠のない励ましは、ここでは伝えません。辛さの正体は、頑張っている感覚があるのに基準が足りていないというギャップにあることが多いからです。
大切なのは、辛いという感情はいったん置いておき、進捗度だけを追っていないか、習熟度を確認できているかを点検することです。習熟度の確認・目的意識・逆算計画がそろってはじめて、頑張った分が成績として返ってきます。
成績を上げる勉強法はいつから変えるべき?
動き出すべきタイミングは、成績の伸び悩みに気づいた今です。 気づいたタイミングが遅くなるほど、受験本番までに立て直せる期間が短くなります。
合格したい時期から逆算して、今の勉強法のままで間に合うのかを一度点検してください。進捗度だけを追っている自覚があるなら、習熟度を確認する勉強法への切り替えは早いほど良い結果につながります。
偏差値が上がらない原因と対策も参考にしてください。
勉強法のクセは自分では気づきにくいものです
進捗度だけを追っているかは、第三者に見てもらってはじめて分かることが少なくありません。
マナビズムの受験相談は、入塾を条件にせず利用できる場です。今の勉強法を一緒に振り返り、習熟度を確認する勉強法への切り替え方を整理します。
今の勉強法のどこが進捗度止まりになっているか、率直にお伝えします。