一浪してマーチ落ちしたらどうする?考えるべき進路とは
更新日: (公開日: ) COLUMN
MARCHに合格するため一浪の道を選んで不合格となってしまった場合、その後の進路を落ち着いて考えられない人もいるかもしれません。しかし、MARCHは難関大学ですから、一浪でも落ちてしまうという人は決して少なくありません。
一浪してMARCH落ちとなった事実は変えられませんから、その後の選択が大切になります。本記事では、一浪してMARCHに落ちた人が考えてほしいことをまとめています。また、今から一浪をスタートして、MARCH落ちを防ぎたいという人にとって大切なポイントも紹介していますから、ぜひ参考にしてください。
一浪してMARCH落ちする人はいる?
MARCHは関東の難関大学群です。レベルは大学や学部によって異なりますが、偏差値は概ね57~66程度あります。そのため、一浪してもMARCHに受からないという人もいるのが現実です。
たとえば、現役時に「あと少しで合格できた」という学力があった人でも、浪人してから順調に学力向上が見込めないと、MARCH合格は難しくなります。そして、一般的に、浪人後に学力向上するのは2割程度といわれており、勉強を続けたからといって必ず成績が上がると思っていると油断につながり、失敗するリスクが高くなります。そのため、一浪すればMARCHに合格できると自信がある場合でも、油断せず全力で勉強を積み重ねてください。
MARCHは浪人しても全落ちがあり得る
「MARCHのいずれかに入学したい」と思って浪人しても、全落ちする可能性は大いにあります。大きな理由は、主に3つ挙げられます。
- MARCHの入試問題が難化傾向にある
- MARCHの全入試を対策するのは難しい
- 浪人したからといって順調に成績向上するかはわからない
MARCHの入試問題は難度が高く、さらに難化傾向にあるため、注意が必要です。合格に対して安心できるほどの学力を習得するためには、現役時代の想定よりもさらに上の成績が求められるでしょう。
そして、浪人したら確実に成績向上するわけではないため、学力アップが見込める対策が重要です。
適切な学習計画や勉強法で効率的に弱点を解消して、ミスなく得点できる実力を身に付けてください。
一浪してMARCHに落ちたら考えるべきこと
一浪してMARCHに落ちてしまった場合、考えるべき選択肢は大きく3つあります。
- 浪人全落ちは二浪も視野に入れる
- 浪人全落ちから専門学校の選択肢
- 浪人失敗からMARCH以下に下方修正はあり?
浪人全落ちは二浪も視野に入れる
一浪の結果、全落ちしてどこの大学へも入学できないという場合には、二浪も視野に入れましょう。改めて、MARCHに入学したい理由・動機をよく考えて検討してください。
また、「二浪後もMARCHを志望しているけど、また全落ちして大学進学を断念するのも嫌だ」という場合には、滑り止めも受験しましょう。滑り止めは複数受験し、MARCHからレベルを2つ程度落とした安全圏の大学を候補に選ぶと安心です。
浪人全落ちから専門学校の選択肢
一浪の全落ちが決まったら、今から入れる専門学校を目指すというのも選択肢のひとつです。就職に役立つスキルや知識を習得できるため、専門学校卒業後の進路として選べる職業に興味がある場合は有効な選択肢といえます。
しかし、大学を目標にしている受験生の場合には、基本的におすすめできる進路ではありません。浪人全落ちのショックが原因で、目標や目的を見失っている状態ではないか、もう一度よく確認してください。
大学進学に強いこだわりがあり、再度の浪人が許されるのであれば、もう一度受験する選択肢も考え直してみましょう。
浪人失敗からMARCH以下に下方修正はあり?
浪人を失敗してもう一年頑張ると決めたら、諦めずMARCHに再チャレンジしましょう。最初から下の大学を目指すよりも、MARCHに向けて勉強した方が多くの学習時間を積み重ねる必要があるため、学力向上が見込めます。
そして、MARCHを目指した結果、現状を冷静に分析して直前で仕方なく下方修正する可能性はあるかもしれません。しかし、その場合にも、MARCHを受験した上で、ほかの大学も受けるとよいでしょう。
一浪してMARCH落ちを防ぐには
一浪してMARCH落ちを防ぐために大切な3つのポイントをお伝えします。
- 学習計画を再度見直す
- MARCH専門の対策をする
- 浪人生向けの塾・予備校も検討する
学習計画を再度見直す
現役時代の学習計画を見直して、スケジュールや勉強法に間違いがないか確認しましょう。受験の失敗には、「夏までに十分な基礎力固めが終わらなかった」「勉強時間が足りなかった」などの理由が多くあります。
前回の受験を見直さないまま浪人生活に入ってしまうと、同じ失敗を繰り返す可能性が高いです。そのため、前回の受験はなにが失敗だったかを把握して、改善した学習計画を作り直しましょう。
MARCH専門の対策をする
基礎力固めが終わってからは、MARCH専門の対策をしてください。基本的に、入試は各大学によって傾向が異なります。
浪人生活の1年間でMARCHへの合格率を高めるのであれば、できる限り効率的な勉強が重要です。入試科目の知識を満遍なく身に付けるのは膨大な時間が必要で、1年では足りないという人がほとんどでしょう。
そのため、MARCHの入試傾向に絞った対策をして、必要な知識を効率的に身に付ける勉強が大切になります。
浪人生向けの塾・予備校も検討する
「絶対にMARCH合格を実現したい」という人は、浪人生向けの塾・予備校を検討してください。
塾や予備校は、受験のプロによる指導やアドバイスが受けられるため、無駄のない学力向上が見込めます。
独学の場合は、最新の受験情報を集めたり入試傾向を正確に把握したりするのが難しく、時間もかかります。しかし、塾・予備校を利用すると、受験情報を収集しやすく入試傾向に沿った指導もしてくれるため、効率性が格段に上がります。
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浪人してMARCHに入ったら成功?
浪人生活を頑張って、志望校であるMARCHに入学できたら「大成功」と思う人がほとんどでしょう。確かに、志望校に合格できたら受験は成功といえます。しかし、MARCH合格を目指していたのは、大学で学びたいこと・経験したいことがあったからという志望動機を忘れないでください。
浪人成功をゴールに感じてしまった場合、なかには燃え尽き症候群になってしまう人もいます。やっとのことで希望の大学に入学できたのに、燃え尽きてキャンパスライフに身が入らないとなったら本末転倒です。
MARCH合格が実現したら、喜ぶと同時に、改めて入学後の目標を確認してください。大学で何を学び、将来的にどうなりたいかという部分を忘れずに、大学生活を過ごしましょう。
一浪してMARCH落ちに関連するQ&A
最後に、一浪のMARCH落ちに関するQ&Aをまとめます。
- 浪人生の基礎固めはいつまで?
- 浪人生の1日の勉強時間は?
- 浪人生の割合が多い大学はどこ?
- 浪人はなぜ辛い?
- ノー勉でMARCH合格はあり得る?
浪人生の基礎固めはいつまで?
浪人生の基礎固めは、夏頃までに終わらせましょう。時期としては、現役時代と変わりません。現役中に一度基礎固めをやっているはずですが、改めて理解不十分な教科はないか確認してください。現役時代の失敗が「基礎力不足」という人も多いため、知識を再確認して十分に基礎力がついてから過去問演習に取り組みましょう。
浪人生の1日の勉強時間は?
一般的には1日8時間程度です。しかし、平均的な目安であり、実際には志望校や学力の向上具合によって異なります。たとえば、難関大学を狙っている、逆転合格を目指しているという場合には、1日10時間以上の勉強が必要になるかもしれません。浪人生活開始前に、志望校と学力の差をしっかり把握した上で適切な年間計画を立て、逆算しながら1日の勉強時間を設定してください。
浪人生の割合が多い大学はどこ?
一般的に難易度の高い大学は現役で合格できないケースも多いため、浪人生の割合が高い傾向にあります。たとえば、東大や医学部などは浪人して入る割合が高いです。難関大学以上になると、一浪している在校生は珍しくありませんから、「絶対に入学したい」という強い志望動機がある場合には前向きに浪人を検討してみましょう。
浪人はなぜ辛い?
浪人はもう1年の受験勉強を乗り越えなければならないのが辛く、また予備校や塾に通わない場合には孤独に感じるケースも少なくありません。そのため、上手に気分転換しながらメンタルやモチベーション管理ができないと辛いと感じてしまう可能性が高いでしょう。
ノー勉でMARCH合格はあり得る?
元々の学力が高く、高校在籍中の授業や予習・復習のみで確実に知識を積み重ねることができた人のなかには、まったく勉強しなくてもMARCHに合格できる人はいるかもしれません。しかし、そのようなケースは非常に稀であると考えておきましょう。難関大学であるMARCHを志望し、合格したい気持ちが強いのであれば、十分な対策をして臨んでください。
まとめ
一浪でMARCH落ちしたとしても、志望校に強い動機がある場合には、二浪を検討しましょう。大学進学を志望している場合、専門学校を選ぶのはあとで悔いの残る可能性が高いです。
再度の浪人を決断したら、MARCH専門の対策をして全力で受験勉強に臨んでください。塾や予備校を利用すれば、受験の専門家があなたの学力にあった効率的な勉強法を提案してくれるはずです。
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