勉強の本当の意味とは?勉強しなければいけないと言われる6つの理由
更新日: (公開日: ) COLUMN
勉強とは、志望校合格までの道のりを逆算し、今この時期に何をすべきかを判断するための道具です。「勉強しているのに成績が上がらない」「勉強する意味がわからなくなった」と感じている受験生は少なくありません。
点数だけを追いかけていると、何のために机に向かっているのかが分からなくなります。今回は、勉強という言葉の本来の意味から、目的意識のない勉強で結果が出ない理由、そして大学受験における勉強の本当の意味まで、順番に解説します。
この記事でわかること
- 勉強とは何のためにするのかを、逆算という視点から言葉にできるようになります
- 目的意識のない勉強で結果が出ない3つの理由がわかります
- 合否の3分の2を占める自習の質を高める考え方がわかります
- 点数だけで測れない勉強の意味を、自らの言葉で説明できるようになります
勉強とは合格から逆算して行動を決める道具
勉強という道具を正しく使うために欠かせないのが、合格までの期日から逆算して今の行動を決める発想です。行き当たりばったりに参考書を進めるのではなく、合格までの期日から逆算して、今週・今日やるべき量を先に決める発想が土台にあります。
例えば、英単語を1週間で100個覚えるペースで進めていくと、全体を仕上げるまでに約5か月半かかる計算になります。夏までに単語を仕上げたい受験生にとって、このペースでは間に合わない可能性が高いといえるでしょう。
こう考えると、勉強は「頑張ること」そのものが目的ではありません。合格から逆算した基準に対して今の自らの位置を確認し、次に何をすべきかを決めるための道具だと分かります。

勉強本来の意味を知る2つの手がかり
勉強という言葉が本来どのような意味を持っていたのかは、辞書の定義と語源の両方から読み取れます。手がかりは大きく2つあります。
| 観点 | 日本語「勉強」 | 英語「study」 |
|---|---|---|
| 由来 | 「勉め強いる」=気が進まないことを無理に行うこと | ラテン語「studium」=熱意・情熱 |
| ニュアンス | 消極的 | 自発的 |
それぞれの手がかりを詳しく確認します。
国語辞典が示す勉強の意味
国語辞典を引くと、「勉強」には学問や技芸を学ぶ意味に加えて、商品を安く売るという意味も載っています※1。
「勉強」という漢字は「勉め強いる」と書きます(用語:勉め強いる=気が進まないことを無理にでも行うこと)。本来は、気が進まないことを仕方なくする意味を持つ言葉でした。商人が値引きをする意味で使う「勉強」の言い回しも、学問を学ぶ意味とは別に古くから使われてきた用法です※2。
つまり「勉強」という言葉そのものには、もともと消極的なニュアンスが含まれていたことになります。
語源からわかる自発的な学びの姿
一方、英語の「study」の語源をたどると、勉強は本来自分から取り組むべきものだと分かります。
英語の「study」はラテン語の「studium」に由来し、熱意や情熱といった意味を含む言葉です※3。日本語の「勉強」が持つ消極的なイメージとは対照的に、学ぶこと自体への意欲が語源に表れています。
言葉の由来を比べると、勉強は「やらされるもの」ではなく、目的を持って自分から取り組むものに本来近いことが見えてきます。
目的意識のない勉強で結果が出ない3つの理由
目的意識を持たずに勉強を進めると、同じ時間をかけても結果につながりにくくなる理由がはっきりしています。主な理由は3つあります。
とりあえず覚える勉強は基準が下がる
「大事だから覚える」という理由だけで勉強を進めると、達成すべき基準そのものが下がります。
英単語を覚えるのは、長文を読んだ瞬間に意味が反射的に出てくる状態を作るためです。この目的を意識せずに「とりあえず覚える」ことだけを目標にすると、覚えた気になっているだけで安心してしまいます。その結果、実際の読解には結びつかない状態に陥りやすくなります。
頑張っている感覚こそ基準が低い証拠
「頑張っているのに成績が上がらない」という感覚自体が、基準の低さを示すサインです。
今井先生が担当する受験相談では、合格していく受験生ほど「14時間ぐらいはやってます」と、当たり前のような顔で答えるといいます。頑張っている実感を強く持っているうちは、その基準はまだ合格ラインに届いていないといえるでしょう。
進捗度と習熟度の混同が空回りを生む
参考書を進めた量(進捗度)だけを見て安心していると、実際に解ける力(習熟度)とのズレに気づけません(用語:進捗度=参考書を進めた量)。習熟度とは、実際に問題が解ける力を指します。
進捗度と習熟度の違いは、川本先生が受験生に繰り返し伝えている考え方です。参考書を1周終えたかではなく、人に説明できるか、初見の問題を解けるかで、実際の実力を測るべきだという点を重視しています。
進捗度だけを追いかけていると、勉強した量に対して結果が伴わない、いわゆる空回りの状態になりやすくなります。
勉強の意味を自習で高める2つの条件
勉強の意味を実感できるかは、授業以外で過ごす自習の時間の質によって変わります。条件は2つあります。
合否の3分の2は自習の質で決まる
授業以外で過ごす時間の使い方1つで、合否のうち3分の2の部分が変わります。関関同立合格に必要な学習時間は約1,500時間とされ、そのうち自習にあたる時間は約1,000時間です。
塾の授業や映像授業でカバーできるのは約500時間分にとどまり、残りの約1,000時間をどう過ごすかが合否を左右します。授業を受けている時間だけを勉強の中心と捉えていると、実際に合否を決める自習の時間の使い方が後回しになってしまいます。
自習の内容は逆算の基準で選ぶ
自習で何をやるかは、参考書の順番ではなく、合格から逆算した基準で決めるべきです。
同じ参考書を使っていても、身につく力には差が出ます。「いつまでに何を仕上げるか」という逆算の基準を先に決めてから取り組むのか、目の前のページを進めるだけで取り組むのかの違いです。
マナビズムの自習コンサルティングでは、この基準を1対1で一緒に決めています。アウトプットテストで習熟度を確認しながら、自習の質を高める仕組みです。

大学受験の点数だけでは測れない勉強の意味
大学受験に向けた勉強の意味は、点数という結果だけでは測れません。ここでは2つの視点から確認します。
点数は逆算のための基準であってゴールではない
点数は、志望校合格に向けて今の自らの位置を確認するための基準であり、勉強そのもののゴールではありません。
模試や過去問の点数は、合格までの距離を測るいわば道具にすぎません。点数を上げること自体を目的にしてしまうと、何のためにその科目を勉強しているのかという目的意識が抜け落ち、基準そのものを見失いやすくなります。
例えば模試の英語の点数が同じでも、原因は単語力不足の場合もあれば、読解スピード不足の場合もあります。原因によって次にやるべき勉強は変わりますが、点数という結果だけを見ていては、この違いには気づけません。
つらいと感じた時こそ基準を疑うタイミング
勉強がつらいと感じた時こそ、自分が今追っている基準が正しいかを見直すタイミングです。
つらさそのものを否定する必要はありません。
ただし、そのつらさが「頑張っている感覚」に近いものなら注意してください。今の勉強量や進め方の基準が、合格から逆算した基準からずれている可能性があります。例えば模試の判定が伸び悩んでいるときに、勉強時間を増やすことばかり考えているなら、基準そのものがずれているサインかもしれません。
勉強の意味は基準を言葉にできたときに定まる
勉強の意味は、自分が今何を目指し、そのために何をすべきかを言葉にできたときにはじめて定まります。
広辞苑の定義や語源が示すように、勉強という言葉自体にはもともと消極的な響きがあったといえるでしょう。
しかし、合格から逆算して目的を持ち、その目的を自らの言葉で説明できるようになれば、迷わず今やるべき基準に沿って行動を選べます。その積み重ねによって、同じ勉強時間でも身につく力は変わります。
「なぜこの勉強をしているのか」を自らの言葉でいえるかが、勉強の意味を自らのものにできているかの分かれ目です。
受験相談で自らの基準を確認してみませんか
今の勉強に基準があるかは、自分一人では気づきにくいものです。マナビズムの受験相談では、今の勉強量や進め方が合格から逆算した基準に届いているかを、一緒に確認できます。
入塾を前提にした相談ではなく、まずは自らの基準を確認したいという気軽な気持ちでお問い合わせください。公式LINEでは、参考書ルートや対策情報も無料で配布しています。