【大学受験】1年で受かる合格者の2月の勉強計画は?過ごし方を解説
更新日: (公開日: ) COLUMN
高2から受験勉強をはじめるのは、決して遅くありません。
高3になってからはじめる受験生も、確かにいます。
一方で、今から動き出せば十分にライバルと差をつけられる時期でもありす。
また、難関私大を本気で目指すなら、2月からの過ごし方がすべてを左右します。
この記事では、2月から大学受験勉強をはじめる高2生に向けて、1年で合格を勝ち取るための具体的な勉強計画と科目別スケジュールを解説します。
- 「何からはじめればいいかわからない」
- 「どの科目をどれくらいやればいいの?」
など、この1か月の過ごし方を変えて、本気で合格を目指してください。
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2月から受験勉強をはじめる高2生必見!
関関同立・MARCHなど難関私大志望者に向けて、科目別・文理別の勉強スケジュールを徹底解説しました。
英語・数学・古文・社会などの具体的な進め方や勉強量の目安を紹介します。
以下では、動画を見られない方に向けてテキストでもまとめています。
大学受験の勉強は2月から「全科目」をスタート

2月から大学受験勉強をはじめるなら、まず理解してほしいのが
「全科目を同時進行で、基礎から徹底的にやる」
というのが最短ルートだということです。
この時期から本格的にスタートを切れば、高2生でも難関私大合格は十分に可能です。
- 「英語が苦手だから、まず英語だけ集中しよう」
- 「古文は後回しでいいかな」
こんな風に考えていませんか?これが危険な落とし穴です。
英語・数学は範囲が広く、学力を向上するまでに長い期間が必要です。
そうすると、高3からでは時間が足りなくなりかねません。
2月からの2か月間(2月・3月)で一気に走らせることが、4月以降の成績の伸びを決定づけます。
「全科目の基礎」を1科目ずつ順番にやっていたのでは、入試本番までに間に合いません。
1科目集中は危険!なぜ後回しが失敗するのか

「2月は英語だけやって、3月から社会をはじめます」
これは、大学受験で失敗する典型的なパターンです。
1科目だけに集中すると、無意識に「得意科目」や「やりやすい科目」に逃げ続けてしまうからです。
「英語が少し伸びて嬉しくなり、暗記が面倒な社会を避け、また英語に戻る……」
これを繰り返すうちに、気づけば夏になっても社会がゼロのままという事態になります。
2月の高2生にとって、残された時間は実質1年ちょっとしかありません。
科目を後回しにすればするほど、その科目に割ける時間が減ります。
そして、最終的には「間に合わない」という結果になるのです。
本格的に動き出せるかが分岐点
2月〜3月は「基礎の徹底と勉強習慣の確立」がテーマです。
基礎学力を徹底的に固められ、高3に向けての十分な準備時間が確保できるためです。
文系は英語・国語・社会、理系は英語・数学・理科を2月から取り組んでください。
そうすると、4月時点で「受験体質」が完成します。
この差が、夏以降の伸びの決定的な違いになります。
夏までに基礎が固まっている人は、夏以降に過去問演習や応用問題にじっくり取り組めます。
一方、夏になってもまだ基礎をやっている人。
秋以降に焦りが生まれ、結果的に間に合わなくなるでしょう。
大学受験に向けて2月に勉強習慣を身につける

2月の高2生がまず取り組むべきことは、「勉強に負荷をかける習慣を作る」ことです。
モチベーションが高い2月に、勉強の型(毎日のルーティン)を決めてしまいましょう。
もちろん、部活などで時間に差はあります。
全国大会レベルで夜まで練習があるような場合は、削る科目を決めても構いません。
しかし、一般的な高校生なら、全科目を回せない理由はないはずです。
「2月から全科目」が基本です。
この時期に勉強習慣が身につけば、高3になってからも無理なく勉強を続けられます。
サボってしまうと、高3になってから急に頑張ろうとしても体がついていきません。
- 「今日は疲れたから英語だけやろう」
- 「社会は明日やろう」
この小さなサボりが、夏以降の致命的な遅れにつながります。
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2月からの大学受験の勉強は「英語」が最優先

後ほど、文理別にスケジュールをわけて話しますが、最初に共通で押さえてほしいのが英語です。
英語は文系・理系のどちらでも必須の科目であり、もっとも時間がかかります。
何からすべきか迷っているなら、まず英単語です。
難関私大を狙うなら、年内または1月末までに単語帳1冊を完了することを目標とし、週200語程度のペースで進めてください。
システム英単語(通称:シス単)を使う場合、最低200語、理想は300語を1日で進めます。
このペースなら約10週間(2か月半)で1周終えられます。
まずは「1語1訳」でいいのでスピード重視で1周をやり切る。
完璧主義になって1ページずつ丁寧にやると、結局1周目が終わらず、後半の単語はまったく覚えられません。
単語を”回す癖”を作れるかが、2月スタートの明暗をわけます。
文法・英文解釈を両立する
2月スタート組は、文法と英文解釈を同時に進めます。
もし11月や12月からはじめていれば解釈先行もありえますが、2月からなら並行がベストです。
例えば、英文解釈は肘井先生の『読解のための英文法 必修編』を使用する場合。
週5テーマのペース、1日最低1テーマ、週10テーマ=3週間で1周が目安です。
また、英文法は成川先生の『深めて解ける英文法 インプット&アウトプット』を使います。
インプットとアウトプットを1セットにして、週1〜2単元のペースで進めましょう。
この2つを同時進行することで、2月のうちに英語の”理解と構文処理の型”が固まります。
3月以降は、この基礎をもとに長文読解に入れる基盤を作れます。
関連記事:高2の受験勉強スケジュール|時期別に大切なポイントや年間・1日の計画について解説
関連記事:高2の冬からの受験勉強と塾選び!今からでも間に合うやっておきたい8つのこと
【文系編】2月の勉強スケジュール

2月の文系受験勉強は、以下の科目配分が基本です。
| 科目 |
比率 |
補足 |
|---|---|---|
| 英語 | 5 | 受験全体の中で最優先。単語・文法・読解を中心に毎日触れる。 |
| 選択科目(日本史・世界史・政経など) | 3 | 教科書+一問一答を軸に。週ごとに章単位で進める。 |
| 現代文 | 1 | 苦手なら増やしても良い。船口先生『最強の現代文』推奨。 |
| 古文 | 1 | 古文単語600+文法基礎。3〜4か月で1周が目安。 |
現代文が得意・時間が限られるなら、英語・社会が4、古文が0.5、現代文が0.5でもOK。
ただし、英語に全体の半分の時間を割くことは絶対に守ってください。
① 現代文の基礎固め
文系科目ではまず現代文からはじめます。
マナビズム生は映像授業で進めますが、参考書でやるなら「船口のゼロから読み解く最強の現代文」です。
1〜2か月(目安1.5か月)で1周を目標に、週2題ペースで進めましょう。
1周目で「読み方の型」を叩き込み、2周目で精度を高めます。
現代文は、ただ問題を解くだけでは成績が伸びません。
「なぜこの答えになるのか」という根拠を、文章のなかから正確に見つける訓練が必要です。
船口先生の参考書は、その読み方の基礎を丁寧に教えてくれます。
② 古文単語と文法を並行する
古文は単語と文法を並行して進めます。
単語帳は『グループ30で覚える古文単語600』を使います。
次第レベル(段階的なレベル設定)に対応した内容で、週50語でOK。
12週間(約3か月)で1周できます。定期テストを考慮しても、6月までに完走するイメージです。
古文文法は、学校の授業や参考書で
- 「助動詞(〜だ、〜た、などの言葉)」
- 「助詞(〜を、〜に、などの言葉)」
の基本をしっかり固めましょう。
文法が理解できていないと、単語を覚えても文章が読めません。
単語と文法を同時に進めれば、3月末には古文の基礎が完成します。
③ 社会(日本史・世界史・政経)を進める
社会は暗記量に差があるため、1週間で1章を基準に調整します。
日本史なら山川の教科書+一問一答(用語を問題形式で覚える参考書)を使います。
世界史なら『時代と流れで覚える』または山川の教科書。
または、政経(政治・経済)は鍵山先生の『面白いほどわかる』シリーズが適しています。
章の長さに応じて、2週にわけたり、逆に2章同時に進めたりして構いません。
重要なのは、「1週間で1章」というペースを守ることです。
このペースを守れば、6月までに教科書1周が完了し、夏以降に演習(問題を解く練習)に入れます。
暗記科目は、1周目で完璧に覚えようとせず、何周も繰り返すことで定着します。
1周目は「ざっと流れを理解する」程度で構いません。
2周目、3周目で細かい用語を覚えていきましょう。
【理系編】2月の勉強スケジュール

理系の2月勉強は、以下の科目配分で進めます。
| 科目 |
比率 |
補足 |
|---|---|---|
| 英語 | 4 | 文系と同様に最重要。英単語300/週ペースで。 |
| 数学 | 4 | 「優しい高校数学」で1A2Bを3月中に終わらせる。 |
| 理科(物理・化学) | 2 | 物理→宇宙一わかりやすいシリーズ、化学→理論化学から。基礎を重点的に。 |
英数が中心軸で、理科は逃げずに並行してください。
英語も数学も理科も、2月から全部やるのが理系の基本です。
① 「ⅠA / ⅡBの基礎」を最速で終わらせる
理系は数学が勝負所です。
今から数学ⅠA / ⅡB(数学の基礎範囲)をはじめる人は、焦ってください。
理系の逆転合格は文系より圧倒的に時間がかかり、厳しいスケジュールとなります。
1年で合格圏に到達するには、2月からの加速が必要です。
教材は『やさしい高校数学』を使いましょう。
週2〜3章ペースで進め、2〜3月でⅠA / ⅡBの基礎を完了させます。
4月からはⅠA / ⅡBの演習+数Ⅲ(理系数学の応用範囲)の基礎を同時進行します。
数学は、「理解→演習→定着」のサイクルを回すのが肝要です。
1周目で解き方を理解し、2周目で自力で解けるようにし、3周目で完璧に定着させます。
焦らず、しかし着実に進めてください。
② 物理・化学の基礎を2週間・1単元ペースで進める
理科はまず基礎レベルの理解と暗記を徹底します。
- 『宇宙一わかりやすい』など講義系+『全レベル問題集レベル1』
- 理論化学からスタートし、講義+演習で定着
これが基本です。
1か月1単元では遅すぎますから、ペースは2〜2.5週間で1単元です。
「内容を理解して解ける」段階を早く作ることがポイントです。
物理や化学は、公式や法則を暗記するだけでは点数が取れません。
「なぜそうなるのか」という理屈を理解し、問題演習で使いこなせるようにする必要があります。
講義系の参考書で理解し、問題集で演習するという流れを2月から作りましょう。
まとめ:大学受験の2月は「全科目×基礎から」が逆転合格の鉄則
2月からの大学受験勉強でやるべきことは明確です。
| 項目 |
内容 |
|---|---|
| 英語 | 英単語200〜300語/週、文法・解釈を同時進行 |
| 文系 | 現代文を1.5か月で1周、古文単語600語を3〜4か月で1周、社会は1章/週 |
| 理系 | やさ高でⅠAⅡB基礎を3月までに完了、理科は2〜2.5週間/単元 |
| 勉強比率 | 文系=英5:社3:国2、理系=英4:数4:理2 |
まずは年間スケジュールを立てて動き出してください。
ここまで読み進めた大学受験生に伝えたいのは、ただひとつ。
「逃げずに、全科目を動かせ」ということです。
5科目すべてを2月から同時に回す、これが合格に間に合わせる唯一の方法です。
2月からはじめれば、ちょうど1年と少しの時間があります。
この時間を最大限活用すれば、逆転合格は十分に可能です。
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