高校生が塾に行くべきか迷ったら?判断基準と学年別・季節別のポイントを解説
更新日: (公開日: ) COLUMN

塾に行くべきか悩んでいませんか?周りの友達が次々と行きはじめて不安になったり、親から「塾に行く?」と聞かれて迷ったりしているかもしれません。
高校生の塾選びは、1人ひとりの目標や学習スタイル、家庭の経済状況がまったく違うからこそ正解のない難しい判断です。ある人には最適な選択でも、別の人には必ずしもベストな選択とは限りません。
そこで本記事では、「高校生が塾に行くべきかどうか」を判断するための具体的な基準を紹介します。大切なのは、「塾は絶対に必要なもの」でも「まったく必要ないもの」でもないということです。
あくまでも選択肢の1つとして、冷静に検討していきましょう。これから説明する内容を参考に、状況に合った最適な判断ができれば幸いです!
高校生の通塾率はどのくらい?
まず、令和5年における文部科学省の調査によると、高校生の通塾率は以下のとおりです。
学年 |
公立 |
私立 |
---|---|---|
高1 | 34.2% | 30.1% |
高2 | 36.3% | 29.4% |
高3 | 45.8% | 30.8% |
※政府統計の総合窓口(実施:文部科学省)子どもの学習費調査 令和5年度 子どもの学習費調査より、支払いのパーセンテージを参照
公立では学年が上がるにつれて通塾率も増加する傾向にあり、これは大学受験を意識する生徒が増えるためと考えられます。半数を超えない数値から見ても、塾に行くことは決して「当たり前」ではなく、あくまでも選択肢の1つであることがわかります。
塾に行かなくてもいい人は?
以下のような特徴がある人は、必ずしも塾に行く必要はないかもしれません。
- 地頭が良い
- 勉強が好き
- 学校の勉強に真面目に取り組んでいる
- ずば抜けて得意な科目がある
- 勉強に目的意識がある
当てはまるキミは、ぜひ以下のページをチェックしてください!次からは、本題の「塾に行くべきかの判断基準」をお伝えします。
関連記事:【大学受験】塾に行かなくても頭がいい人の特徴とは?塾なしのポイントを解説
塾に行くべきか悩んだときの6つの判断基準
大前提として、「周りが塾に行きはじめたから」「塾に通っている人が少ないから大丈夫」といった他人基準での判断は避けましょう。自らの目標や現状を冷静に見つめ直し、以下の6つの判断基準に照らし合わせて考えてください。
- 本気で志望校に合格したいか
- 成績・偏差値を今より上げたいか
- 勉強の仕方に迷っていないか
- 自学自習のモチベーションを保てているか
- 参考書選びに迷っていないか
- 模試の判定が低くても逆転合格を目指したいか
本気で志望校に合格したいか
志望校合格を本気で目指すなら、塾は味方となります。なぜなら、塾には合格に向けた実績とノウハウが蓄積されているからです。
独学では気づきにくい弱点の発見や、学習計画の立案、志望校に特化した対策など、合格確率を高めるための要素が詰まっています。特に難関校を目指す場合、塾のサポートは武器となるでしょう。
また、塾の講師は受験のプロ。受験に向けた不安や悩みの相談にも乗ってくれます。本気で志望校を目指すなら、塾という選択肢を真剣に検討する価値があります。
成績・偏差値を今より上げたいか
成績や偏差値を上げたいと考えているときも、塾はキミの選択肢の1つです。塾では、現在の学力を正確に分析し、弱点を克服するための具体的な方法を提示してくれます。
また、定期的なテストや模試を通じて、成績の変化を可視化できます。数値として成果や結果が見えることは、モチベーション維持にも良く、同じ目標を持つ仲間との切磋琢磨も成績向上の原動力となるでしょう。
勉強の仕方に迷っていないか
塾に行くべきか悩んでいるとき、勉強の仕方に迷いがあるときも塾は解決策となります。独学では「何からはじめればいいのか」「この勉強法で合っているのか」といった不安が付きまとうはずです。
一方で塾では、プロの講師が学力や目標に合わせた具体的な学習方法を提案してくれます。また、科目ごとの攻略法や、時間配分の方法なども学べます。
分からないところをその場で質問できる環境も整っているため、悩んでいるならまずは塾の体験授業を受けてみることをおすすめします。
関連記事:塾の体験授業では何をする?内容から流れ・見極めポイントを解説
自学自習のモチベーションを保てているか
塾に通わない、つまり独学での課題はモチベーションの維持です。自分で勉強方法を確立し、不明点を解決し、さらに継続的なやる気を保つのは、並大抵のことではありません。
塾では、定期的な通学というリズムができ、自然に勉強のやる気を保ちやすい環境が整います。また、講師からの励ましや、目標を共有する仲間の存在も、やる気の維持に効果的です。
特に受験期は精神的にも不安定になりやすいです。そのようなときこそ、プロのサポートを受けられる塾の存在は心強いでしょう。
参考書選びに迷っていないか
参考書選びの失敗は、貴重な時間とお金の無駄遣いにつながります。塾では、大学別の対策授業を行っているため、どの参考書を使うべきか的確なアドバイスがもらえます。
また、学力レベルや志望校に合わせて最適な教材を選ぶことも可能で、使い方についても具体的な指導を受けられます。「どこから手をつければいいのか」「どのように解くべきか」といった悩みも解消できるでしょう。
模試の判定が低くても逆転合格を目指したいか
模試の判定が低くても、諦めずに逆転合格を目指したいなら、塾の力を借りるべきです。なぜなら、塾には数多くの逆転合格実績とそのためのノウハウが蓄積されているからです。
判定が低い原因は、勉強方法の間違いや対策の不足にあることが多いです。塾では、その原因を的確に分析し、逆転合格に向けた具体的な戦略を立ててくれます。
また、モチベーションが下がりがちな時期こそ、プロの指導者による的確なアドバイスと励ましが必要です。本気で逆転合格を目指すなら、塾のサポートを活用することを強くおすすめします。
まずは無料体験授業で、キミの可能性を一緒に探してみませんか?
マナビズムの自習コンサルタントでは、毎週の個別指導で「やるべきこと」を明確にし、キミの努力を確実な成果につなげます。今、キミが抱えている不安の気軽な相談からぜひお聞かせください!
【学年別】塾に行くべきかどうかの判断ポイント
ここからは、より詳しく高校生の各学年で重視すべきポイントを紹介します。
高校1年生
高校1年生が塾に行くべきか悩んだときの判断ポイントは、「早期スタートによる余裕の確保」です。志望校が明確になっている場合や、学力に不安がある場合は、早めの通塾を検討すると良いでしょう。
早期スタートのメリットは、基礎からじっくり学べることと、受験期に向けて時間的・精神的な余裕を持てることです。特に、数学や英語など積み上げが重要な教科は、1年生のうちから体系的に学ぶことで、より確実な学力向上が期待できます。
高校2年生
高校2年生が塾に行くべきか悩んだときの判断ポイントは、「受験を見据えた戦略的な学習計画の開始」です。国公立や難関私立大学を志望する場合、高校2年生からの通塾は特に効果的です。
この時期から塾に行くことで、基礎固めと勉強習慣の確立を同時に進められます。その結果、高校3年生で本格化する受験シーズンを、焦ることなく乗り切ることができます。
▶︎ 高校2年生から塾に通えば大学受験に間に合う?高2からの塾の選び方を解説
高校3年生
最後に、高校3年生が塾に行くべきか悩んだときの判断ポイントは、「残り時間を最大限に活用した学習」です。早くから受験勉強をはじめていた人と比べると、使える時間は限られています。
特に難関私大を狙っているのであれば、受験直前期の専門的なサポートの重要性も総じて高まります。時間は限られていますが、的確な学習法と計画、適切な指導があれば、十分に挽回可能です。
▶︎ 【大学受験】高校3年生から塾は遅い?高3からの塾選びのポイントも解説!
【季節別】塾に行くべきかどうかの判断ポイント
では、季節ごとにみるとどうでしょうか。それぞれの時期に応じた判断のポイントを参考に、自分に合った時期を選びましょう。
春
春は新学年のスタートという節目で、「基礎固めに良いタイミング」です。新しい学年で扱う内容の予習や、前学年の復習を効率的に行える時期となります。
特に高校1年生は、中学との学習レベルの違いに戸惑うことも多いため、春からの塾通いを検討する価値があります。また、新学期がはじまってからでは手遅れになりやすい学習習慣の確立にも最適です。
▶︎ 【大学受験】春期講習は意味ない?学年別のメリットやマナビズムの春期講習を紹介
夏
夏は「長期休暇を活用した集中学習」にぴったりな時期です。夏休みという長期休暇を利用して、苦手科目の克服や得意科目の強化に取り組むことができます。
特に受験生にとっては、この時期に基礎固めを完了させ、秋以降の応用学習へスムーズに移行するための機会です。また、普段の学校生活では取れない学習時間を確保できる点もメリットとなります。
▶︎ 【大学受験】夏期講習は本当に意味がない?メリット・デメリット、行くべき人を解説
秋
秋は「2学期の学習内容のフォロー」を目的に通塾したい時期です。2学期は新しい単元が増えて学習内容も複雑化し、学校の授業についていけなくなりやすいです。
特に高校2年生は、受験を意識しはじめる時期でもあるため、塾での学習サポートを検討する価値があります。加えて、定期テスト対策と受験勉強の両立にも役立ちます。
▶︎ 秋期講習は意味がない?講習としての特徴や学年別の受験対策を解説
冬
最後に、冬での通塾は「受験直前の最終調整」に良いタイミングです。特に高校3年生にとって、この時期は受験に向けた総仕上げの時期となります。
模試の結果を踏まえた弱点補強や、志望校の過去問演習など、より効率を求めた学習が必要になってきます。また、年末年始の長期休暇を活用するためにも、塾のサポートを検討しても良いでしょう。
【種類別】高校生が塾選びでよくある失敗の例
塾は、その種類によって特徴や学習スタイルも異なるため、自分に合わない選択をしてしまうケースが少なくありません。ここでは、種類別に分けて塾選びの失敗例を紹介しておきます。
塾のタイプ |
よくある失敗例 |
選び方のポイント |
---|---|---|
集団授業型 | 自習時間を効果的に活用できず、ただ時間を過ごすだけになる 特定の教科に偏った学習で他教科がおろそかに 個々の生徒に合った復習や課題設定がされない |
自習指導の体制が整っているか確認 教科バランスを重視した指導方針があるか 個別の学習プラン作成やフォロー体制の有無 |
映像授業型 | 受動的な学習に終始し、アウトプットが不足 モチベーション維持が困難 学習計画が途中で滞る |
問題演習や添削指導の機会が組み込まれているか 進捗管理のサポート体制の確認 質問対応の仕組みが整備されているか |
自習管理型 | 基礎学力不足の状態で自習に任されすぎる 表面的な理解に留まる 理解度の確認が不十分 |
個別指導や映像授業との併用体制 定期的な理解度確認テストの実施有無 自身の学力レベルに適した支援体制があるか |
オンライン型 | 指導者の経験不足や指導力のばらつき 学習状況の把握が不十分 コミュニケーション不足による理解度確認の困難さ |
指導者の実績と経験の確認 定期的な面談や進捗確認の仕組みの有無 オンラインに適した質問対応体制の確認 |
どの塾のタイプを選んでも、単に授業を受けるだけでは十分な効果は期待できません。
- 学習の定着を確認できる仕組みがあること
- 継続的な学習をサポートする環境があること
- 自分に合った学習環境であること
上記を踏まえて、自分が「継続できる」と「成長できる」と実感できる環境を選びましょう。
まとめ:行くべき塾に迷ったらマナビズムへ
高校生が塾に行くべきかの判断基準としては、以下が挙げられます。
- 本気で志望校に合格したいか
- 成績・偏差値を今より上げたいか
- 勉強の仕方に迷っていないか
- 自学自習のモチベーションを保てているか
- 参考書選びに迷っていないか
- 模試の判定が低くても逆転合格を目指したいか
また、高1では基礎固め、高2では受験戦略、高3では残り時間の最大活用を重視しましょう。塾は必須ではありませんが、目的に応じて活用できる選択肢の1つです。
まずは無料の学習相談で、キミに最適な学習プランを一緒に考えてみませんか?
塾選びでは「継続できる」、そして「成長できる」環境を選ぶことが何より重要です。マナビズムでは、専属の自習コンサルタントが週1回のペースで学習プランを調整し、「受けっぱなし」にならない仕組みで成長を実感できます。
塾選びで迷ったら、ぜひマナビズムにご相談ください!
よくある質問(FAQ)
大学受験に向けての塾は無駄になりますか?
以下のようなケースでは、大学受験の塾は無駄になりにくいです。
- 自分に合った学習方法がわからない
- 志望校対策の具体的な方法を知りたい
- 勉強のモチベーションを保ちたい
- 質問できる環境が欲しい
一方で、自学自習で成績が伸びている、明確な学習計画を立てられる場合は必要ありません。塾を選ぶ際は、無料体験などを活用して、自分に合っているか確認することをおすすめします。
▶︎ 【大学受験】塾通いが無駄とされる理由5選|通塾が不要・必要なケースもそれぞれ紹介
塾選びに失敗したらどうしたらいいですか?
塾選びに失敗を感じた場合、まず以下の対応を検討しましょう。
- 講師に相談する
- カリキュラムの調整を依頼する
- クラス変更や講師変更を検討する
改善が見込めない場合は、転塾や退塾も選択肢の1つです。ただし、安易な判断は避け、保護者とよく相談した上で決めることが大切です。
▶︎ 【大学受験】塾選びで失敗した!後悔しないためにできること
大学受験は塾なし・予備校なしだと失敗する?
塾なし・予備校なしでも大学受験に合格することは十分可能です。実際、大学進学者の約3〜4割は塾や予備校に通わずに合格しています。
もし、独学で不安を感じる場合は、オンライン授業や映像授業など、柔軟な学習形態の活用も検討してみましょう。
▶︎ 大学受験は塾なし・予備校なしだと失敗する?通う割合と独学のメリット・デメリットを解説!
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