中堅私大古文演習の効果的な使い方
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中堅私大古文演習
中堅私大古文演習の概要と使用目的
「MARCH・関関同立レベルの古文読解の演習をしたい。」「早慶レベルに行く前に、MARCH・関関同立レベルの問題で十分に問題演習をしたい」という人にこの参考書はおすすめです。
文字通り中堅私大の入試問題を集めた問題集で、読解系の設問がほとんどなので、一通り古文のインプットの勉強(単語・文法)と古文読解の勉強をした上でこの参考書に入るのがベストです。
基礎が出来ていない人には向いていない参考書になりますので使用時期には注意が必要です。
古文の効率的な勉強法を知らない人はこちらをクリックして確認するようにして下さい。
中堅私大古文演習の具体的な内容
具体的にこの参考書が扱っている問題は、明治大、関西学院大、立命館大、日本大、西南学院大などと偏差値53~60の大学の問題を題材にしています。
文法などの解説は必要最低限に絞られているので、受験勉強後半の過去問演習に入る前に使いたい参考書です。
本文解釈や出典に関する解説は網羅されているので、このあたりの知識を補いながら読解をメインに勉強したい人には問題数も多いのでピッタリでしょう。
こういった受験後半の読解の訓練を積むための参考書は使い方が重要になりますので、確認するようにして下さい。
中堅私大古文演習の使い方
1.問題を解く(制限時間30分~50分)
この時期の演習では、極力辞書は使わないようにして下さい。
もちろん本番で辞書を使う事は出来ませんので、文脈などから意味を推測する癖をつけてください。
その際、現代の日本語を基に考えてしまうと、間違う可能性が高いので文脈から判断するようにして下さい。
2.答え合わせと解説を熟読する
この時、自分が間違った設問の傾向を分析する事が大切になってきます。
単語なのか、、助動詞なのか、、敬語なのか、、
間違ってしまった部分をインプットで使った参考書で復習し直してください。
この時期の演習では、自分の苦手な部分をあぶりだしていき、瞬時に復習していく必要があります。
この参考書のみならず、苦手な部分を見極めながら、勉強時間の配分をしてください。
3.解説を基に間違った問題を解いてみる
この時、何故その答えになるのか?解説をしっかり読み込んで人に説明できるレベルにならないといけません。
正解にはなったけど、なんとなく解いてしまった、、、、、という問題に関してもしっかりとこのプロセスを行いましょう。
4.本文と現代語訳を対照させながら精読する
ただ読んでも意味がありません。
特に省略されている主語や目的が何故そうなるか?意識しながら読んで下さい。
解説に書いてあることや本文解釈に乗ってあることを思い出しながら、「ここはこうなんだよ!」と友達に説明出来る様に意識しながら精読すると効果的です。
5.本文を音読する
本文を読む⇒日本語に訳すをひたすら繰り返して全ての文が完璧にスラスラ訳せる様になるまで行ってください。
6.問題を解く(2周目)
ここまでのプロセスをしっかりと実践していれば、1題20分以内で解ける様になっているはずです。
この制限時間を目標にもう一周解いていきましょう。
ここから先に関しては、2周目間違った問題の部分だけ重点的に復習していけばいいです。
スラスラ訳せない文章に関しては、完璧に訳せる様にしておいてください。
時間がかかるので、わからなかった部分だけのチェックで構いません。
中堅私大古文演習の注意点
この本書を使う前には、必ず古文単語と文法をマスターしておくようにしてください。
また、古文単語は「マドンナ古文単語」と「古文単語FORMULA600」で、文法は「富井の古典文法をはじめからていねいに」と「富井の古文読解をはじめからていねいに」を使って勉強するようにマナビズムでは指導しています。
この参考書の載っている文学史の問題は、私大入試に頻出のものばかりなので、本書でしっかり復習しておいてください。
また、ただ暗記するだけではなくてそれぞれの出典がどういう内容の事が書かれているものなのか理解しておけば、今後同じ出典の文章を読解する上で非常に有利になるので確認するといいでしょう。
このような地道な作業を繰り返すことで、古文を解く上でのポイントも分かって来るし、確実に点数を伸ばすことが出来ます。
本書を最低2回解いた後は、志望校の過去問に入って本格的に古文を仕上げていく事になります。
私立大学の場合は、問題の解き方に特徴がある場合が多く、過去問で問題を解く感覚を掴んでおくことは大きなアドバンテージになります。
関関同立を志望する人は関関同立古文を勉強するのもいいでしょう。
受験勉強後半では、「弱点克服」と「復習」を何よりも効率的にやっていく事が大切です。
必死に単語を覚えたのに読めない、、、、、
覚えたはずの文法を忘れていた、、、、
という気持ちになることもあるかもしれませんが、分からない事に気づかないまま本番を迎えていい結果を残せない方が本末転倒です。
どんどん自分の苦手を浮き彫りにして一つ一つ確実に潰していきましょう!