【世界史編】日本大学の入試対策・オススメ参考書
更新日: (公開日: ) NIHON
はじめに
日本大学の日本史の傾向と対策、合格するための勉強法について紹介します。日本大学は日東駒専の「日」の部分を占める大学です。東京都千代田区に本部を置く大学で、全16学部で約7万人が学んでいます。
偏差値としては55前後となっています。
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日本大学の世界史は学部・学科によって出題傾向が異なり、学部・学科に即した対策が必要です。したがって、過去問演習する際は自分の志望する学部の過去問でないと問題数や出題形式が違ってしまう可能性があります。その点は注意して過去問演習を行いましょう。
本記事では日本大学法学部・文理学部・経済学部・商学部・国際関係学部・危機管理学部・スポーツ科学部・生物資源科学部の傾向と対策について紹介していきます。
各学部概要と特徴
それでは今から日本大学の日本史の各学部の概要と特徴について紹介していきます。
法学部
- 試験時間:60分
- 配 点:100点
- 目標点 :7.5割
- 問題数 :40問
- 形 式:マーク式
- 構 成:大問4〜5題
<傾向>
法学部の問題は正誤問題、空欄補充問題、年代整序問題、年表問題など様々な形式で出題される。特に正誤問題は、a・bの記述を読んで正しい正誤の組み合わせを答えるという問題が大問丸ごと出題されることが多い。空欄補充問題は文章の中で出題されるので、語句だけでなく時代の流れを理解しておく必要がある。年表問題や都市の場所を答える地図問題も出題されます。
文理学部
- 試験時間:60分
- 配 点:100点
- 目標点 :7.5割
- 問題数 :40問
- 形 式:マーク式
- 構 成:大問4〜5題
<傾向>
文理学部の問題は長めの文章を読んで、それに関する選択問題や正誤問題を答えるものが多く、下線部に関する一問一答形式の選択問題が多い傾向にある。年表問題は毎年必ず出題されます。さらに、イラスト問題や地図問題も多く出題され、「ドンソン文化に特有の青銅器」を選択したり、説明文にふさわしい建造物の写真を選択する問題なども出題されます。
経済学部
- 試験時間:60分
- 配 点:100点
- 目標点 :7.5割
- 問題数 :40問
- 形 式:マーク式
- 構 成:大問4題
<傾向>
経済学部の問題は短文や文章を読んで答える問題、年表問題が毎年出題される。短文・文章問題は、空欄補充や下線部に関する問題など一問一答形式の選択問題が多くなっている。年表問題は毎年出題され、年表の中での空欄補充や正しい説明文を選択する問題が主に出題される。地図に関する問題も出題される年があるので、地理関係はチェックしておく必要がある。
商学部
- 試験時間:60分
- 配 点:100点
- 目標点 :7.5割
- 問題数 :40問
- 形 式:マーク式
- 構 成:大問4題
<傾向>
商学部は正誤問題、年表問題、文章問題、地図問題が毎年出題される。正誤問題はa・bの記述を読んで正しい組み合わせを選択する問題で、毎年5〜10問出題される。年表問題は年表に関連した一問一答形式の空欄補充問題、正誤問題が多く出題される。文章問題は長めの文章になっているが、ほとんど下線部に関連した一問一答形式の問題なので、語彙力が問われる。
地図問題は毎年戦いや戦争が絡んだ地域が出題される傾向にあり、「天下三分が定まった戦いはどこで行われたか」や「第二次バルカン戦争で敗北した国はどれか」など戦争や戦いが行われた場所や勝敗関係など抑えておく必要がある。
国際関係学部
- 試験時間:60分
- 配 点:100点
- 目標点 :7.5割
- 問題数 :40問
- 形 式:マーク式
- 構 成:大問4題
<傾向>
国際関係学部は毎年大問4問で、正誤問題・地図問題・年表問題・文章問題の構成になっている。正誤問題は短文を読み、正誤の正しい組み合わせを選択する問題。地図問題は「地図上のAの地域に6世紀後半に建てられた国はどれか」や「地図上のBの地域にあった王国を6世紀に滅ぼした国はどれか」などの選択問題の出題がほとんどで、正確に地理関係を把握しておく必要がある。
年表問題は年代整序問題などは出題されず、年表に関連した一問一答形式の選択問題や正誤問題の出題が多い。文章問題も同様、一問一答形式の空欄補充問題や下線部に関する選択問題の出題が多い。
危機管理学部・スポーツ科学部
- 試験時間:60分
- 配 点:100点
- 目標点 :7.5割
- 問題数 :40問
- 形 式:マーク式
- 構 成:大問4題
<傾向>
危機管理学部・スポーツ科学部も国際関係学部と同様に、毎年大問4問で、正誤問題・地図問題・年表問題・文章問題の構成になっている。正誤問題は短文を読み、正誤の正しい組み合わせを選択する問題。地図問題は地図に関連した選択問題だけでなく、正誤問題も出題される。
年表問題は年代整序問題などは出題されず、年表に関連した一問一答形式の選択問題や正誤問題の出題が多い。文章問題も同様、一問一答形式の空欄補充問題や下線部に関する選択問題の出題が多い。
生物資源科学部
- 試験時間:60分
- 配 点:100点
- 目標点 :7.5割
- 問題数 :40問
- 形 式:マーク式
- 構 成:大問4題
<傾向>
生物資源科学部は大問4問で、ほとんど説明問題・年表問題・文章問題2題の構成になっている。説明問題は「中国文明の発生について述べた文として適切なものを選択せよ」や「殷について述べた文として適切なものを選択せよ」などそれぞれ独立した問題の出題がほとんどで、年代整序問題も出題される。
年表問題は年表の空欄補充問題がほとんどですが、出来事を年表の正しい位置に入れる問題も出題されます。文章問題は空欄補充や一問一答形式の選択問題がほとんどで、数問正誤問題が出題される。
対策
日本大学の世界史は各学部傾向が少しづつ異なりますが、全学部通して出題される語句のレベルは標準的です。したがって、語句は教科書レベルの基本的なものを優先的に暗記していきましょう。
文章問題も出題されますが、ほとんどが空欄補充や一問一答形式の選択問題です。世界史一問一答などを使用して基本的な語句は網羅しましょう。ただ、年表問題は全学部で出題され、年代整序問題が出題される学部もあるので、語句暗記だけでなく時代の流れ・通史の理解も必要です。
重要な出来事が起こった年はその年だけでなく、その年の前後に起こった出来事までチェックするようにしましょう。地理問題や地図問題はほとんどの学部で出題されます。通史のインプットをする際に教科書だけで行っていては日本大学で出題される地理問題に対応することができません。インプットを行う際は必ず資料集も準備し、戦争や戦いが起こった国や地域の位置関係などは必ず把握しましょう。
オススメ参考書・問題集
それでは今から世界史のオススメの参考書をインプット用参考書とアウトプット用参考書に分けて紹介していきます。
インプット用参考書
「時代と流れで覚える!世界史B用語」の使い方!
<特徴>
この参考書は世界史の時代の流れを理解しながら重要語句を暗記していくことができます。語句レベルは簡単〜標準レベルのものが多いので、世界史が苦手な人にもオススメです。
<使用時期>
目標習熟期間は3ヶ月
入試初期〜入試本番まで使い続けましょう。「世界史B一問一答」と並行して進めていく。最初は一周を1ヶ月程度のペースで進めていき。徐々にペースを上げていく。
「世界史資料集」
<特徴>
学校で配られるものならばなんでも良いです。日本大学はほとんどの学部で地図問題・地理問題が出題されます。通史のインプットする際は必ず資料集も準備して、戦争や戦いが起こった国や地域の位置関係などは必ず把握するようにしましょう。
<使用時期>
勉強中にわからないところがあれば参照する。毎ページづつ進めていくものではない。
アウトプット用参考書
「世界史B一問一答完全版」の使い方!
<特徴>
世界史の一問一答の問題集です。日本大学は空欄補充問題や下線部に関連した選択問題など語句レベルの問題の出題が多くなっています。
語句を知っていれば解ける問題も多いので、重要語句の暗記が得点につながりやすいです。この参考書で標準〜教科書レベルの語句を徹底的に暗記していきましょう。
<使用時期>
「時代と流れで覚える!世界史B用語」と並行しながら進めていく。教科書でその日読んだ範囲の知識をこの一問一答で確認する。
※1周目では使用しないでください。どうしても一問一答のみで行うと、語句暗記が中心となり覚えやすい反面、流れ等は理解できず、問題に対応できるインプットができません。
「はじめる世界史」
<特徴>
この参考書は標準レベルの問題集です。特徴としては、「入試に出る地図」として、世界史の重要な地理関係が解説されているので、地理問題が頻出の日本大学を受験する人にオススメです。
<使用時期>
入試中期〜入試後期にかけて使用する。
「世界史問題集完全版」の使い方!
<特徴>
様々なレベル・形式の問題が収録されている参考書です。テーマ史・地域史ごとに正誤問題や地理問題なども出題されているので、日本大学を志望する人が仕上げに行う問題集としてオススメです。
<使用時期>
「はじめる世界史」終了後に使用する
まとめ
※2月から開始した場合!
紹介したオススメ参考書を使用した際の世界史の年間学習スケジュールはこの様になります各学部の概要で紹介したとおり、学部によって出題形式や出題分野が異なります。
入試勉強を始める際は自分の志望学部の傾向にあった勉強を行いましょう。ぜひ参考にして日本大学の世界史の目標点を取れるようにしましょう。