【政治・経済編】立命館大学の入試対策・オススメ参考書

更新日: (公開日: RITSUMEIKAN

はじめに

近年の立命館大学の政治経済は全程・学部により僅かな差はあるものの、ほとんど同一の形式をとっている。
日程・学部問わず過去問演習をしても問題はない。出題形式についても大きな変動はなく、過去問演習の際には古い年度のものを使用することも可能である。

入試概要

  • 試験時間 80分
  • 配点 100〜200点満点(学部により満点換算値が異なる)
  • 構成 大問3題は例年変わらない。
  • 形式 選択問題(マーク問題)と記述問題がどちらも出題される。
    記述問題がかなり多い。

入試傾向

例年、記述問題の比率が選択問題よりも圧倒的に高い。記述問題は基本的な単語からアルファベット、数字まで幅広い。「アルファベットで」「カタカナで」「漢字で」と文字数を含めて形式を指定する問題が2014年度から増加している。
選択問題は「ふさわしくないもの」を選ばせる問題が多い。グラフに関しての問題や計算問題も出題される。

難易度としては基本的な問題が多いものの、選択肢に難しい単語があったり、見たことのないグラフを読み取らせる問題など、難解なものも出題されるため全体としてはやや難しい。
出題される分野としては、経済分野からの出題がやや多い。
特に多いのは国際経済(外国為替レート、国際収支など)と日本経済(高度経済成長、公害、農業、中小企業など)。

次いで市場メカニズム、金融、労働、社会保障の問題が多い。政治分野からは日本の憲法(明治憲法、日本国憲法)がやや多い。次いで国際政治(国連、冷戦、パレスチナ問題など)、近代民主政治、社会契約論、日本の政治(国会、内閣、裁判所、地方自治など)の順で出題が多い。

対策

政治経済は単語を丸暗記しても点数に結びつかないことが多い。
きちんと意味を「理解」して覚えていくことが何よりも大切である。記述問題が多いので、すべての言葉を漢字で書けるようにしておく。
ただしだからといって書いて覚えるのは時間がかかりすぎ、効率が悪いので、まずは繰り返し赤シートなどを使って「見て」覚える。そしてある程度口で言えるようになれば、一度書いていき、漢字が書けなかったものに対してだけ繰り返し書いて覚えていく。

この順序を必ず守ること。
グラフの問題に関しては見たことのないグラフでも持っている知識を応用すれは解くことができる。
見たことのないグラフを見た途端心が折れてしまう受験生が多いが落ち着いて問題に取り組めば難しくないことも多い。それでは以下に、より具体的な政経の勉強法と対策を示す。

まず、政治経済だけでなく、社会科目というものは演習がそれほど重要ではないことを念頭に置いておく必要がある。
つまり暗記が成績アップのほぼすべてを握る。ゆえに演習の参考書を数多くこなすよりも、自分で決めた一冊のインプット用参考書を完璧にすることが重要である。
そしてさらに、政治経済には他の社会科目と異なる点がある。

それは「各章ごとで内容が独立」していることである。つまり、日本史や世界史のように流れが無いため、前の範囲が分かっていなければ、次に進めないということはない。ということは、前からどんどん進めていくのは1周目のみにとどめ、2周目以降は苦手な章を潰していくことに時間を費やす方が効率的ということになる。

インプットからアウトプットにかけて勉強を進めることは、当然この科目にも当てはまるが、政治経済の場合、重要語句の理解と暗記をインプットに位置づけ、知識の確認や模試・過去問で点数が出てくる段階をアウトプットに位置づける。

【インプット】

社会科目全般に言えることだが、暗記がすべての鍵を握る。
つまり勉強を「インプット」「アウトプット」の2段階に分けたとすれば、この「インプット」期が社会の成績アップのすべての鍵を握っているわけである。

政治経済のインプット期に特に意識しなければいけないのは「理解」である。他の社会の科目と比べ、非常に思考力を問う出題が多い政治経済は、ただ参考書を丸暗記しただけでは絶対に対応できない。
参考書を読み進める中で、疑問に思ったところは用語集などで全て潰し、理解しながら進めていくことが大切になる。

「理解」の後に「暗記」の段階に入るわけだが、そこで注意したいのが、試験本番まで、回し続ける参考書は1冊だということ。
それはずっと変わらない。何冊も使用してしまった場合、同じ範囲の重要語句を何度も見てしまったり、復習がしにくかったり、非常にデメリットが多い。それよりも、回す参考書は1冊と決めてしまって、その1冊を回し続ける方が、同じ範囲の重要語句を何度も見てしまうというタイムロスが無く、非常に復習の効率が上がる。

しかし、政経は、1冊の参考書で全てのことが完全に網羅されているような参考書は存在しない。(1番近いのは学校の教科書だが、それで勉強できるなら苦労しない。)だから、回すと決めた参考書に、他の参考書、模試、過去問の解説の情報を一元化する。

そうすることで、自分の参考書に穴がなくなる。さらに、回す参考書がパワーアップしていき、それを回しているだけで、他の参考書、受けた模試、やった過去問の復習にもなる。おすすめの参考書は以下のとおり。


畠山のスパッとわかる政治・経済爽快講義」の使い方!
講義形式(語り口調)で政治経済をわかりやすく解説してくれている。初めて政治経済を勉強する人でもとりかかりやすい。見開きで左ページがまとめで右ページが解説という構成。
赤シートで隠して学習することができるので暗記の確認にも向いている。ただし、解説が雑であったり全く解説がなくまとめページに単語のみが記載されているものもあるのでこの参考書と後述の用語集との併用は必須。この参考書の代わりに後述の「清水の新政治・経済攻略」でも構わない。

自分がやりやすそうな方を使えばよい。ただしどちらを使っても立命館大学には少し足りないので後述の「一目でわかる新政経ハンドブック」に移行することになる。


清水の新政治攻略―政治のしくみと時事」の使い方!
上記の畠山と同じく講義形式(語り口調)で政治経済をわかりやすく解説してくれている。図も多くイメージしやすい。赤シートで隠して学習することができるので暗記の確認にも向いている。
立命館を受験する場合は最終的に、後述する「一目でわかる新政経ハンドブック」を基本のインプット参考書として回すことになるが、その前段階で使用することになる。

畠山かこの参考書かは自分に合う方で構わない。本屋で実際手にとって見てみるのが良いだろう。この参考書は著者がハンドブックと同じで、ハンドブックとの対応箇所が書かれているので、畠山よりは移行がスムーズにできる。


一目でわかる新政経ハンドブック」の使い方!
立命館受験生は最終的にこの一冊をインプットの参考書として回すことになる。ただこの参考書はまとめられすぎており、理解しづらい。
そこで上記の「畠山のスパッとわかる政治・経済爽快講義」もしくは「清水の新政治・新経済攻略」のいずれかの参考書で「理解」の部分を終わらせてからこちらに移行するのが良い。

時期としては基本的に受験生の夏前までに「畠山」「清水」を終わらせ、夏からハンドブックを回すのが理想的なペースである。
その移行の際には「畠山」もしくは「清水」の参考書には記載されているが「ハンドブック」には記載されていないものを一元化していく。


「用語集 政治・経済」
インプットの参考書だけでは用語の説明が不十分である。そこでこの用語集を併用する。
インプットの参考書を進める中で解説がなかったり浅かったりするものをこの用語集で調べて補っていく。一度調べたものにはマーカーを引いておき、同じものを何度も引いてしまった場合は覚えられていないということを反省できるようにする。
あまりに何度も同じ単語を引いてしまう場合はインプットの参考書にその用語の説明を書き写してもよい。

【アウトプット】

政治経済のアウトプットは、模試と過去問のみで十分。模試と過去問以外に問題集を行いたい受験生には以下の参考書をオススメする!


「実力をつける政治・経済80題」
本書は正誤や語彙問題、記述問題など総合的な政治経済の実力をつけるための参考書である。


「マーク式基礎問題集政治・経済」
本書は正誤問題のみを扱う参考書となっている。特に正誤問題が苦手な受験生にオススメの一冊である。ただ、何となくやっても時間を無駄にすることになるので、必ず以下のやり方を守って取り組むこと。重要なのは、必ず毎回インプットに戻るということである。

①まず模試や志望大の過去問を用意し、解く。
②自分が回すと決めたインプット系参考書を、①でやってみた大問の1番点数の低かったところから完璧にしていく。
この時意識して欲しいのは、基本的に大問1題につき、出題される範囲は1単元であるということだ。例えば、政治経済であれば、大問1は日本国憲法、大問2は国際政治などであり、大問1の日本国憲法の問題の中で、国際政治の話を聞くことはありえない。

そこで、1番点数の低かった大問の該当の章をインプット系参考書で完璧に復習していく(ここで言う【完璧に】というのは参考書の中からならば、その範囲のどの部分を聞かれても絶対に解答できるというレベル)。
点数が低いところからやり始めるのは、伸びしろが確実に多いからである。伸びしろが多い部分から、成績を上げていく方が確実に時間対効果(勉強時間に対して、得られる成績の伸び率)が高い。

さらに、政治経済は他の社会科目と異なり、時代の流れなどがないため「前の章の知識が曖昧だから、次もいまいち理解できない」ということはありえないこともこの勉強法を可能にする一つの要因である。もちろん1年分全てを1日で終わらせることが出来れば理想的なのだが、最初はかなり労力がかかるので、1日大問1題ずつを網羅していくという形でも構わない。

気を付けなければいけないのは、問題を解いた後すぐに過去問の解説や模試の解説を読んだところで、知識がバラバラになるので、全く無意味ということである。
間違っても過去問や模試の解説のみで復習を終わらせてはいけない。

③もう1度①でやった模試や過去問を解く。
参考書で完璧にしているはずなので、その部分の大問はほぼ満点がとれているはずである。しかし、まだ確実に満点が取れるレベルには達成していない。それでは、確実に満点が取れるレベルまでどうやってもっていくのか。それが④になる。
※この段階で満点が取れれば、④のステップを踏む必要はない。

④③で出来なかった部分は自分の参考書では網羅しきれていなかったところなので、自分の参考書を育てるため、模試の解説を自分の参考書に書き写す。
この段階まできて、問題を間違えるパターンは2つで、

  1. ただの勉強不足
  2. 自分の参考書に書かれていない部分からの出題

が考えられるが、特に問題なのは(2)。なぜなら、(2)のパターンでの失点は、自分の使用参考書を何度回しても、できるようにはならない。ここでようやく模試の解説を使用することになる。

自分の出来なかった部分=「自分が使っている参考書に書かれていない部分」は模試の解説を参照し、自分の参考書の中(必ず同じ出題範囲のページ)に書き込んでいく。これをアウトプットでの1連の勉強のサイクルとする。
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