【理系数学編】関西大学の入試対策・オススメ参考書
更新日: (公開日: ) KANSAI
はじめに
典型問題を正確に素早く解答する力をつけるために、基礎から標準レベルの問題の演習をするべきである。難易度は、例年定型的な良問が出題されており、標準レベルの問題までのアウトプットの練習をしっかりこなした生徒であればほとんどの問題を見たことがあるパターンの問題と結び付けて解答できるはずである。
概要
・試験時間:100分
・満点:200点
・大問数:4問
・各大問の形式は以下のとおりである。
番号 | 形式 | |
[Ⅰ] | 大問 | 結果のみまたは記述式 |
[Ⅱ] | 大問 | 記述式 |
[Ⅲ] | 大問 | 結果のみ |
[Ⅳ] | 小問集合(5問または6問) | 結果のみ |
傾向と対策
・基礎から標準レベルの問題の演習が大切
大問4は例年、基礎的な小問集合が出題される。関西大学理系数学攻略の最大のポイントは、この大問4を正確に素早く解答することである。全体的には、難問はないが計算に時間がかかる印象を受ける。
大問4の小問集合が素早く解ければ、時間切れの心配もなく時間内にすべての問題に取り組むことができるだろう。よって、典型問題を正確に素早く解答する力をつけるために、基礎から標準レベルの問題の演習をするべきである。
基礎から標準レベルの問題を演習するためにオススメの参考書は、文系の数学重要事項 完全習得編【河合塾SERIES】と文系の数学 実戦力向上編【河合塾SERIES】である。
◆文系の数学 重要事項 完全習得編【河合塾SERIES】
使用目的は、入試頻出の解法パターンを暗記すること。
解法パターンとはすなわち解答までのプロセスのことである。自分が知っている解法パターンの数は、自分の武器の数となり「見たことある問題」を1問でも多くすることは受験数学を乗り切る上で非常に重要なことである。
この参考書はいわゆる「受験頻出のパターン」が一通り網羅されている。総例題数は152題と多すぎず、基礎的なインプット完成のために必要最小限の量となっている。これから受験数学を勉強する上で軸となる参考書である。
◆文系の数学 実戦力向上編【河合塾SERIES】
「文系の数学 重要事項 完全習得編」での解法パターンの暗記が一通り終わった後、ワンランク上の解法パターンを覚えるためのインプット教材として使用する。
この参考書では、より関関同立入試の本番に近いレベルの解法が一通り網羅されている参考書である。総例題数は90題と精選されており、真のインプット完成のために必要最小限の量となっている。この参考書の例題がすべて答えることができるようになれば、受験数学(ⅠA・ⅡBの範囲)のインプットは完成したと言える参考書である。
◆ 初めから解ける数学Ⅲ 問題集【マセマ出版】
数学Ⅲの解法パターンを覚えるためのインプット教材として使用します。解法パターンとはすなわち解答までのプロセス。自分が知っている解法パターンの数は、すなわち自分の武器の数となり「見たことある問題」を1問でも多くすることは受験数学を乗り切る上で非常に重要なことです。
この参考書はいわゆる「受験頻出のパターン」が一通り網羅されています。総例題数は126題と多すぎず、基礎的なインプット完成のために必要最小限の量となっています。これから受験数学を勉強する上で軸となる参考書です。
難易度は、例年定型的な良問が出題されている。
標準レベルの問題までのアウトプットの練習をしっかりこなした生徒であれば、ほとんどの問題を見たことがあるパターンの問題と結び付けて解答できるはずである。
大問・分野ごとに、難易度の大差がないことに注意
理系数学の小問集合の出題範囲は幅広いが、いずれも典型問題なので、まずはこの問題での失点を防ぐために、典型的な解法が一通りのっている参考書で解法を暗記する。
出題形式は空所補充と記述式の問題があるが、問題間に難易の差はほとんど見られない。
よって、「空所補充の方が簡単だ」という先入観を持たずに、自信のある分野から解き始めていくべきである。
記述の書き方を練習しよう
記述問題では、ただ答が合っていれば満点というわけではないことに注意しよう。空所補充形式の問題では、正確に答を合わせることのできる能力だけしか問われないが記述の問題では、正確に答を合わせることのできる能力はもちろん、自分の考えた解答を相手に文章で説明する能力も問われている。
自分ではわかったつもりでいても、相手にその内容が正確に伝わらなければ大失点につながりかねない。よって、日ごろ参考書で学習する際・数学の授業の板書などで、よく出てくる数学的な表現や言い回しを自分で使えるようにする必要がある。
また、模試の記述部分で答は合っているのに減点された箇所に関してなぜ減点されたのか、どうすれば減点されないのかを解答集と照らし合わせて考えるなどの地道な努力も必要である。
計算過程はできるだけ簡潔に
数Ⅲの微分・積分の分野の問題では、計算過程を全て書いてしまうと解答用紙のスペースが足りなくなってしまう可能性が高い。よって、過去問演習の際に自分の解答を、解答用紙のスペースの中におさめる練習をすべきである。本番前の短期間ではなかなか習得しにくい力なので、過去問演習に入り次第本番を意識して練習していこう。
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