【数学編】専修大学の入試対策・オススメ参考書

更新日: (公開日: SENSHU

はじめに

本記事では専修大学の理系数学の傾向と対策、合格するための勉強法について紹介します。専修大学は東京都千代田区神田神保町3-8に本部を置く日本の私立大学です。キャンパスは神田キャンパス・生田キャンパスの2つがあり、7学部18学科が設置されています。約18000人の学生が学んでいます。首都圏の主な中堅私立大学を指す日東駒専の『専』の部分を占めている大学です。偏差値としては47.5~62.5で、就職・進路決定率は約97.6%(2018年度)となっています。

近年の専修大学の一般入試で数学Ⅲを含む理系数学を採用している入試はネットワーク情報学部の前期個別F方式のみとなっています。過去問演習の際はさまざまな年度のものを使用し、演習慣れをすることをオススメします。

専修大学のネットワーク情報学部では、受験する入試の種類によって数学Ⅲの有無が違います。専修大学のネットワーク情報学部を志望する人は自分の数学に対する得意・不得意を分析し、得点戦略を立てて受験勉強を進めていきましょう。

概要

  • 試験時間:120分
  • 配  点:200点
  • 目標点 :8割
  • 問題数 :約16問
  • 形  式:全て記述式
  • 構  成:大問5題

大問Ⅰ:複素数平面
大問Ⅱ:積分
大問Ⅲ:確率漸化式
大問Ⅳ:空間図形
大問Ⅴ:三角関数

入試傾向と対策

それでは今から専修大学の理系数学の傾向と対策について紹介していきます。大問ごとに出題形式については大体決まっているものの、分野や範囲が年ごとにあまり決まっていないため、全体的な傾向に沿って具体的な対策を説明していきます。まずは、専修大学理系数学にみられる大きな3つの特徴は以下のようになっています。

  1. 標準レベルの問題が主に出題
  2. 全て記述式である
  3. 試験時間に対して問題数が多い

それでは、1つずつ具体的に説明していきます。

①標準レベルの問題が主に出題
専修大学の理系数学では、教科書の練習問題や章末問題など学校の授業で扱われる範囲内の問題が出題される傾向にあります。そのため、学校の教科書や定期試験のレベルの土台を固めるために「初めから始める数学」シリーズを夏休みまでにⅠ・A・Ⅱ・B・Ⅲすべて完成させるようにしましょう。(画像は数学Ⅰ)

 
初めから始める数学」の使い方!
<特徴>
同目的の他の参考書と比べて解説量が2倍以上あること、解説が噛み砕いて丁寧に説明されていることなどから、数学に対して苦手意識を持っている人や高校数学初学者にもやさしく、分かりやすい参考書となっています。説明文が話し口調で書かれているため親しみやすいという点もこの参考書の大きな特徴の1つです。これは問題集ではないため、問題数がそれほど多くはありません。問題演習を目的とする参考書ではないため、解き方のパターンをインプットした後は(または並行して)問題集に取り組むことをおすすめします。

<使用時期>
高校数学・学校の教科書・授業内容が全く理解できない状態で受験勉強を始めるのであれば、受験勉強開始と同時にこのシリーズの数学Ⅰに取り組み始めましょう。2月から受験勉強を始める場合は、2月に数学Ⅰ、3月に数学Aといったように1か月に1冊を完成させるイメージで進めていくと6月までの5か月で終わらせることができます。

「スバラシク面白いと評判の初めから始める数学」シリーズを使って基礎知識をインプットした後は、学校の教科書などと並行して「チャート式解法と演習数学IA(通称:黄チャート)」を使って問題演習を積み、入試基礎レベルの完成に努めましょう。

 
チャート式数学ⅠA・ⅡB」の使い方!
<特徴>
黄チャートは、日東駒専や産近甲龍などの中堅私立大学からMARCHや関関同立などの難関私立大学文系と国公立大学文系レベルをカバーしている参考書です。そのため、教科書や定期試験レベルの問題から入試の基礎レベルへの橋渡しとなる役割を果たすことが期待されます。例題と解説、重要な公式やチェックポイントが1ページにまとめられた見やすいレイアウトと数学ⅠAは837題、数学ⅡBは1160題、数学Ⅲは739題という圧倒的な問題数が大きな特徴の1つです。

<使用時期>
前述したように学校の定期試験から日東駒専や産近甲龍などといった中堅私立大学レベルへ引き上げるための参考書となっているため、学校で配られる教科書などを利用し、解法や公式を「覚えた」だけではなく「理解した」状態にしながらこの参考書に取り組むことが理想的です。具体的な使用時期としては、問題数が多いため6,7月の2カ月をかけて数学ⅠA、8,9月の2か月で数学ⅡB・10,11月の2カ月をかけて数学Ⅲに取り組むことで理解の穴がない状態をつくることが望ましいです。1周演習をしただけで満足することなく、2周・3周と問題に「慣れる」状態まで持っていくことが理想的です。

②全て記述式である
専修大学理系数学の特徴として、全問で記述式回答を求められることが挙げられます。つまり、答えだけでなく途中式や論理展開、グラフ・図・表を正確に記述することで部分点をもらえる可能性があるということです。記述式問題に絞った対策をするので際は、「総合的研究-記述式答案の書き方」をおすすめします。


総合的研究-記述式答案の書き方」の使い方!
<特徴>
「記述式答案の書き方」のみに話題を限定した数少ない参考書です。そのため、少しの言葉遣いの違いや論理的な説明の順序、条件と命題の違いの意識、いろいろな文字の立場の理解など学校の授業などでは深いところまで扱われにくいが入試でよく出題されるトピックが取り上げられています。

<使用時期>
前出の黄チャートなどを使って、ある程度の入試基礎レベルの知識やテクニックが身についた状態で取り組み始めることが望ましいです。具体的な使用時期としては、ここでは「黄チャートⅡB」と同じ8月から取り組むことをおすすめします。ただし、この参考書はⅠA・ⅡBの範囲までしかカバーされていないため、Ⅲの範囲に関しては黄チャートを何度も繰り返して論理展開に慣れることが重要になります。

もしそれだけで心配な場合や時間的に余裕がある場合は、「大学入試短期集中ゼミノート数学3記述試験対策ノート」を使って対策をすることもできます。


「短期集中ゼミノート数学」
<特徴>
例題とそれに対する記述解答が左ページに記載されており、右ページで記述のしかたが習得できるようになっています。薄型かつ書き込み式であることも大きな特徴の1つです。頻出かつ重要な45個の項目が厳選され、掲載されています。

<使用時期>
前出の「黄チャートⅢ」と同時期に取り組むのが望ましいため、ここでは具体的な使用時期を10月~11月とします。

③試験時間に対して問題数が多い
専修大学理系数学では120分の試験時間に対して16問の問題を解くことが課されています。単純計算すると、1問にかけることができる時間は約7~8分です。このスピードに慣れるためには、実際に過去に出題された問題を120分という制限時間内に解答するトレーニングをすることが最も効果的です。このトレーニングに必要な参考書は「赤本」です。


<特徴>
実際に専修大学の一般入試で出題された問題が3年分掲載されています。合格者の最低点などの入試情報が掲載されていることも大きな特徴の一つです。

<使用時期>
十分な演習を積んだあと、12月ころから入試本番に向けて取り組みはじめるのが理想的ですが、まだ解法のパターンが身についていない・問題を見たときに即座に解法が頭に浮かばない受験生は前出の参考書や教科書に戻って基本事項の理解に穴がないか確認するようにしましょう。
この様に赤本をどの時期にどれぐらいやるべきかは受験生の現在の実力等によって異なります。自分は「いつから・何年分すべきか?」を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
過去問・赤本に関する合格者の使い方・何年分すべきか?

まとめ


※2月から受験勉強を始めた際の年間スケジュール

大問ごとの傾向と対策について紹介してきましたが、1年間の勉強の流れとしては上記の流れになります。
まず始めるべきは数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲの基本的な問題の解き方パターンや公式のインプットです。いずれも1度で終わらせず、何度も復習するようにしましょう。その後、それぞれの演習系の参考書を用いて何度も繰り返し演習をし、12月以降は赤本の演習に取り組める状態にしましょう。

また、先の参考書で疑問点などが生じた場合は解説を読んで「分かった気」にならず、前の講義系の参考書や教科書などに戻って公式などの再理解をすることが大切です。そして、冬にかけて本番前まで専修大学の赤本を用いて時間なども意識し、より実践的な演習を積むようにしましょう。ぜひ参考にして専修大学の数学の目標点である8割以上を取れるようにしましょう。

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