【文系数学編】龍谷大学の入試対策・オススメ参考書

RYUKOKU

龍谷大学は、京都府に深草、大宮キャンパス、滋賀県に瀬田キャンパスを構える、国内最大級の仏教系総合大学です。9つの学部と1つの短期大学部で約2万人の学生がキャンパスライフを送っており偏差値は50前後、就職・進路決定率は97.7%(2018年度)です。
龍谷大学の偏差値・合格最低点の詳細についてはコチラ!

2020年4月には理工学部を改組して先端理工学部が開設されるなど、進化し続ける龍谷大学から目が離せません。この記事では、そんな龍谷大学を目指す受験生のために文系数学の傾向・対策・勉強法について説明します。

はじめに

まずはじめに、龍谷大学の入試における文系数学の立ち位置について説明します。文系数学が出題されるのは、一般入試のA、B日程においてです。日本史、世界史、政治・経済との選択科目として出題されます。学部間、日程間で問題形式や難易度に差はないので、傾向や対策、勉強法については同じと考えて良いです。

概要

  • 試験時間:60分
  • 配  点:100点
  • 目標点 :8割5分以上
  • 形  式:記述式
  • 構  成:大問3題

試験の概要について説明します。試験時間は60分、大問3題という構成であり、時間に関して比較的余裕がある試験となっています。
目標点としては8割5分以上と示しました。
合格者平均点について、A日程が9割前後、B日程が8割強(2019年度)となっているため、問題の難易度に関わらず8割5分以上の得点率を目指すようにしましょう。

傾向と対策

ここではまず、龍谷大学の文系数学を攻略するために、傾向について解説します。
頻出分野としては、指数・対数、確率、図形と方程式、微積分などが挙げられ、他にも三角関数や、図示問題が出題されることもあります。ある程度の偏りはあるものの、幅広い範囲からの出題となっています。大問1つの中に2、3個の小問が配置されていることが多く、各小問が誘導問題になっていることもあるので注意が必要です。

全問記述式であり解答に至る過程も書く必要があるので、解くまでの道筋を自分で導く必要があります。
大問3題全て同じ形式での出題となっているので、大問ごとに対策を行う必要はありません。これらの傾向から、龍谷大学の文系数学を攻略する上での対策は

  1. 苦手分野を作らない
  2. 解答まで自力でたどり着く力をつける
  3. 記述力をつける

この3点に集約されます。では、この対策を踏まえた勉強法とは一体どんなものなのでしょうか?次の章で詳しく説明します。

勉強法

みなさんお待たせしました、いよいよお待ちかねの勉強法を紹介します。
勉強法の大きな流れは「インプットのためのインプット」→「アウトプットのためのインプット」→「アウトプット」となります。「カタカナばっかりで意味がわからない…」「インプットのためのインプットって何…」と混乱する人も多いと思います。
もう少し具体的に書くと「解法暗記のための教科書内容理解」→「解法暗記」→「演習」というこの3ステップです。
ではそれぞれのステップについて、より詳しく解説していきます。

①インプットのためのインプット

「インプットのためのインプット」より具体的には「解法暗記のための教科書内容理解」
このステップでは、数学の勉強を進めていく上での基礎力をつけていきます。 数学の勉強をしていると、様々な場面で様々な用語、公式、定理などが出てきます。例えば、問題集の解説、過去問の解答などなど…そんな時にこれらの用語、公式、定理の意味や成り立ちを把握していないと解説や解答が伝えたいことを十分に理解することができず、学習の効果が薄くなってしまいます。

英単語や構文を覚えないまま長文を読もうとしても意味がないですよね?それと同じことが数学においても当てはまります。
なので、教科書の内容をきちんと理解することは、数学の学習を進めていく上で避けては通れない道なのです。「教科書読んでもわからないよ…」という人にオススメの参考書が、「高校とってもやさしい数学」シリーズです。

 
やさしい高校数学」の使い方!
<特徴>
このシリーズは数ⅠA、数Ⅱがそれぞれ2冊、数Bが1冊の合計5冊から構成されています。
この参考書の1番の特徴は、文字通り「とってもやさしい」ことです。著者自身が、教科書の内容を先生に代わってやさしく噛み砕いて説明することを心掛けた」と述べているように単に重要事項を暗記させるのではなく、その導出部分を詳しく説明していて、まさに本質的な参考書と言えます。

龍谷大学の文系数学を攻略するためには、本質的な理解が前提となるので、「インプットのためのインプット」として最適な参考書です。
講義形式の「ここが大切!」穴埋め形式の「確認しよう!」の2ステップで高校数学の重要事項が無理なく頭に入る構成となっています。さらに、少し難易度を上げた例題と問題から成る「解いてみよう!」を解くことで重要事項の定着を図る参考書になっています。

また、高校数学の各単元に入る前に中学数学、あるいは数ⅠAの復習ページが設けられていることも魅力的です。それによって、数学の各単元ごとの繋がりが明確になり、新しい単元の学習をスムーズに行うことができます。

<使用方法>
この参考書の使用方法は大きく分けて3つあります。

①日々の授業と並行して使う。
教科書内容をわかりやすく説明している参考書なので、日々の授業と並行して使用することで授業の理解度も上がります。進め方としては、「ここが大切!」をよく読み「確認しよう!」に書き込み「解いてみよう!」を解いていきましょう。
どこかでつまずいた場合も、そのまま次へと進んでも大丈夫です。予習・復習、さらには定期テスト前などのタイミングでこの参考書を使って何度も復習するようにしましょう。

②高校数学をもう一度学びなおすために短期間で行う。
「高校数学は全然わからない…」「今までサボっちゃって…」という人も、受験で数学が必要になるかもしれません。そんな人はこの参考書を使って短期間で重要事項をマスターしましょう。進め方は基本的に①と変わりません。

しかし、①に比べてこの参考書での学習にかける期間が短いので、①のように期間をあけて何度も復習を行うことが難しいです。
なので、どこかでつまずいた場合は、1つ前のステップに戻って丁寧に理解するようにしましょう。すなわち、1度目の学習の中で復習も行い、完璧にするという気持ちを持ちましょう。ただこの場合においても、模試の前などに苦手分野に絞って復習するなど、自分なりにに工夫を加えて復習の機会を設けることが理想的です。

③高校数学の本質的事項を復習するために短期間で行う。
「高校数学の基礎はだいたいわかる!」という人にも、この参考書を使用して復習することを勧めます。インプット・アウトプットの各段階でつまづく人は特にこの参考書がオススメです。
本質的事項まで深く理解することができ、理解が曖昧だった部分や、公式や定理の導き方までも学習することができるので、あと一歩レベルアップするための参考書として最適です。この場合も進め方は基本的に①と同じです。ある程度の理解はもともとできているのでスピードを上げて学習していきましょう。自分のわからないこと、知らないことがあればその都度マークをつけましょう。

<使用時期>
①授業のペースと同じ
高校などでの授業のペースに合わせて使用していきましょう。使用方法の欄で述べたように、予習・復習、定期テスト、模試前などに使用すると効果的です。

②受験勉強開始後〜春ごろまで
ここで大切なことはなるべく短期間で深く理解するということです。
教科書内容の理解はとても大事なのですが、時間をかけすぎてしまうとインプットとアウトプットのステップにかけることができる時間が少なくなってしまいます。なので、1冊あたり2週間程度のペースで進めていきましょう。期間としては、2〜3ヶ月程度が目安となります。

この参考書を使った勉強をやりきることができれば、数学の基本について本質的な理解が得られ、その後の学習が格段に楽になります。数学を苦手に思う人にとってはゼロからのスタートとなり大変に、数学を得意に思う人にとっては内容が簡単に思えて退屈に感じることもあるかもしれませんが「自分が何のためにこの参考書を勉強しているのか」ということを常に意識して「インプットのためのインプット」を完成させていきましょう。

②アウトプットのためのインプット

「インプットが終わった!いよいよ演習だ!」と思ったそこのあなた!ちょっと待ってください。
教科書内容の理解はあくまで「インプットのためのインプット」です。なので、通常のインプットすなわち「アウトプットのためのインプット」は別に行う必要があります。

このステップで行うインプットとは、ズバリ「解法暗記」です。解法暗記とは、典型問題とその解法の対応関係を背景や理由も理解した上で(重要!)覚える勉強法です。
解法だけでなく、解法に至るまでの考え方も理解して覚えるというのがポイントになります。

龍谷大学の文系数学では、この典型問題にあたるレベルの問題が出題されるので、このステップの勉強が得点に直結すると言えます。では、解法の暗記に最適な参考書とは一体何でしょうか?ー答えは「文系の数学 重要事項完全習得編」です。


文系の数学 重要事項完全習得編」の使い方!
<特徴>
この参考書は、文系数学の入試を攻略するために必須の典型問題を押さえている、いわゆる網羅系問題集と位置付けられます。
難易度としても教科書から入試問題への繋ぎ目としての役割に最適なレベルの問題が収録されています。1番の特徴として、ⅠAとⅡBが1冊にまとまっていて、152の例題と120の演習問題から構成されていることが挙げられます。
このコンパクトさにもかかわらず、入試に必要なポイントを網羅している点で、他の網羅系問題集と差別化されます。流れとしては、「問題」→「解答」→「解説講義」→「文系数学の必勝ポイント」という構成になっています。

<使用方法>
①例題を解く。
この際、5分以上考えても解法が思い浮かばなければ次の②のステップに進みましょう。

②「解答」→「解説講義」→「文系数学の必勝ポイント」を読む。
ここでは「自分がなぜ解けなかったのか」「解法ではどのように考えているか」「自分の解答をより良くするにはどうすれば良いか」ということを意識しながら読み進めていきましょう。意識せずに流し読みしてしまうと、十分な理解が生まれません。常に問題意識を持ちながら勉強していくことがポイントです。

③「解説講義」「文系数学の必勝ポイント」を頭に入れた上でもう一度「解答」を読む。
このステップを踏むことで、自分で記述式の問題に対峙する際に必要な「解答の流れを導く力」が養われます。

④演習問題を解く。
この参考書はコンパクトにまとまっている分、演習問題にじっくりと取り組む余裕があります。
例題で学んだことを実際に使う練習を行い、新しい解法に出会えばチェックし、わからない問題があれば例題に戻って確認するようにしましょう。演習問題までしっかりとやることで1つ1つの例題と解法に対しての理解が深まるので、このステップをおろそかにしてはいけません。

⑤復習を行う。
自分がわからなかった問題に絞って①から③のステップを繰り返しましょう。この復習のステップが最も大事といっても過言ではありません。最初の段階では知らない解法が多いのは当たり前です。復習を何回も繰り返すことを通して解法を暗記していくことがこの勉強法の肝なので「この参考書に載っている問題に解けない問題はない!」と言い切れるように「理解して」覚えていきましょう。

<使用時期>
教科書内容の理解が終わり次第〜夏頃まで
「アウトプットのためのインプット」すなわち解法暗記のステップは、しっかりと教科書内容の理解が終わった後にはじめるようにしましょう。秋頃からアウトプット、すなわち演習のステップに入るのが理想的なので、夏頃までに終わらせるようにしましょう。

期間としては、2〜3ヶ月が1つの目安となります。
解法暗記が一通り終わったら、1度過去問を見てみましょう。「あれ?案外解法を知ってる問題が多いな。」と感じることができます。
数学の学力が飛躍的に向上するのはこの段階です。
最初は見慣れない問題ばかりで苦労すると思いますが、ここを乗り越えれば1つ大きな壁を超えたと言えるので挫けずに勉強していきましょう。

⑶アウトプット

「さあいよいよアウトプットだ!演習だ!」と意気込んで過去問を解こうとしたそこのあなた!2度目のストップです。
龍谷大学の赤本は通常3カ年分しか掲載されておらず、過去問のみでは演習量が十分ではありません。
また、過去問は本番間近に解いて自分の実力を測る、あるいは自分に自信をつけるために取っておく方が良いです。「じゃあ何を解いて演習すればいいの?」という人にオススメな参考書は「数学 基礎問題精講」シリーズです。

  
数学 基礎問題精講」の使い方!
<特徴>
この参考書は、ⅠAとⅡBで2冊に分かれていてⅠAが例題、演習問題ともに135題ⅡBが例題、演習問題ともに167題とコンパクトではあるものの充実した問題数を誇る網羅系問題集です。
構成としては、「例題」→「精講」→「解答」→「ポイント」→「演習問題」という流れになっています。
レベルとしては「文系の数学 重要事項完全習得編」や龍谷大学の文系数学入試と同じレベルの典型問題を扱っており、アウトプット用の問題集として最適です。なぜ、解法暗記に用いられることの多いこの参考書が演習に最適かというと

この参考書を用いることで「解法暗記」→「演習」→「過去問演習」と一貫して入試本番と同じレベルの問題を解くことができるからです。また、網羅系問題集の特徴である充実した解説も、記述式の龍谷大学の文系数学を攻略するために大きな役割を果たします。さらに、解法暗記で使用した「文系の数学 重要事項完全習得編」に比べて問題数が多いので演習段階に入った時期によって使い方を変えることができる点も重要なメリットです。

具体的にいうと「解法暗記に時間がかかってしまってもう11月だ…」という人なら苦手分野に絞った学習「数学が得意だった、あるいは得意になってサクサク勉強が進んでいる。どんどん演習したい!」という人なら例題だけでなく演習問題も含めた学習。というように、1人1人の状況に合わせて使用方法をカスタマイズできるのです。

<使用方法>
①例題を解く。
この際に「精講」や「ポイント」「解答」を簡単に見ないようにすることが大事です。
解法暗記のための勉強ならば、わからなければ答えを確認してもいいですが、このステップは演習のステップです。すでに解法の学習は一通り済ませているので、わからない問題に対しても実直に向かい合い、考える時間を取るようにしましょう。ただ、むやみに考え続けることも有益な時間の使い方とは言えないので、本番で大問1題に使える20分という時間を1つの区切りとして進めるようにしましょう。

②「精講」「解答」「ポイント」を確認
特に意識してもらいたいのが、自分の解答と模範解答の違いです。記述力が必要となってくるので、「なぜその記述になるのか」ということを突き詰めて考え、記述で使う考え方や用語、流れを自分のものにしましょう。

③復習を行う。
復習では、「なぜ自分が解けなかったのか」ということを意識して、解けなかった問題に絞って学習しましょう。
この際に、自分の知らない解法は別のノートに集めて覚えるようにすると効果的です。演習がメインの目的となる参考書なので、新しい問題を解くことに重点が置かれていることを意識して復習に時間をかけすぎないことが大切です。

<使用時期>
秋頃〜冬頃(基本のパターン)
基本的には、解法暗記が終わった秋頃から過去問を解きはじめる冬頃まで進めるようにしましょう。
期間としては、2〜3ヶ月が1つの目安となります。ただ、特徴と使用方法の欄で述べたように、1人1人の状況に合わせた使い方ができるので、自分に合ったペースや期間で進めていくことがオススメです。

このステップが終われば、解法暗記で学んだ解法を、完全に自分のものとして使うことができるようになっています。なので、後は過去問を用いて最後の演習を行っていきましょう。その際のポイントもこのステップと同じです。


「龍谷大学赤本」
ここまでの学習をやりきれたあなたには、もう怖いものはありません。自信を持って過去問演習を行い、入試本番へと向かっていきましょう。ただ、実際には赤本をどの時期にどれぐらいやるべきかは受験生の現在の実力等によって異なります。自分は「いつから・何年分すべきか?」を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
過去問・赤本に関する合格者の使い方・何年分すべきか?

まとめ

ただしこの表は1つのモデルケースなので、自分の状況に合わせた勉強計画を立てるようにしてください。もう一度1年の流れを簡単にまとめるとまずは教科書内容の理解から始まり→解法の暗記→問題集や過去問を通した演習という流れになります。

数学の学力はすぐに伸びるものではなく、階段を上がる時のような伸び方をすると言われています。
どういうことかというと、階段の踊り場のように、上に上がることができないでいるように思える時期があるということです。もしあなたが数学の力が伸びず、悩んでいたとしても正しい方法で正しい努力を積み重ねているのなら、それはあなたが踊り場にいるということなのかもしれません。

「あと少しで上へ上がれるはず」そう自分に言い聞かせながら、数学の勉強を進めて、龍谷大学への合格を果たしましょう。合格の瞬間の喜びは、何にも変えがたい努力の結晶です。
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