【国語編】東洋大学の入試対策・オススメ参考書
更新日: (公開日: ) TOYO
本記事では東洋大学の国語の傾向と対策、合格するための勉強法について紹介します。
東洋大学は中堅私大と称される「日東駒専」の「東」の部分に位置します。
東京都に2キャンパス、埼玉県に2キャンパス、群馬県に1キャンパスを擁し、13学部で約2.8万人の学生が学ぶ大学となります。偏差値としては約45〜62.5前後で、就職率は約98%となっています。
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はじめに
東洋大学の国語は学部個別日程です。従って、国語の対策を学部別に分ける必要があり、日程・学部毎に過去問演習を行ってもらう必要があります。ですが、基本的な出題形式は同じなため特別な対策は必要ではありません。
出題形式については大きな変動もなく、過去問演習の際は古い年度のものも使用し演習慣れをすることをオススメします。
概要
- 試験時間:60分
- 配 点:100点満点
- 目標点 :80点
- 設問数 :19問
- 形 式:マーク形式
- 構 成:大問2題
大問[Ⅰ] 現代文(空所補充・漢字問題・脱文挿入問題・内容説明・内容不一致)
大問[Ⅱ]古文(古文文法・空所補充・単語問題・解釈問題・内容問題)
傾向と対策
それでは今から東洋大学の国語の大問毎の傾向と対策について紹介していきます。
大問 [Ⅰ]ついて
大問[Ⅰ]現代文問題となっています。出題される問題は、漢字問題・空所補充・脱文挿入問題・内容説明・内容不一致が主に出題される傾向にあります。
①漢字問題
東洋大学の現代文で出題される漢字問題は文章傍線部のカタカナを漢字に直す問題、文章傍線部の漢字に直し、それと同じ漢字が使用されているものを選択する問題となっています。
出題される漢字のレベルですが一般の漢字の問題集で対応することができます。またマーク形式なため、記述形式よりは正解しやすい傾向にあります。
漢字問題に対応するためのオススメの参考書としては、「入試漢字マスター1800+」が挙げられます。
「入試漢字マスター1800+」
<特徴>
この参考書の特徴としては四つの章に分けられていることです。第1章では書き取り、第2章では読み、第3章ではセンター対策、第4章では四字熟語とこの一冊でほとんどの漢字問題を網羅することができます。
<使用時期>
9月~試験本番まで使用!
1週間に200語のペースで行いましょう。使用方法としては始点固定方式で1~200、1~400、1~600と必ず始点は1~に固定して進めていきましょう。
②空所補充と脱文挿入問題
空所補充問題の傾向としては、東洋大学の現代文では、語句や語彙の空所補充問題、接続詞の空所補充などがよく出題される傾向にあります。
空所補充問題の対策方法としては、前後の文脈をもとに答える方法があります。
例えば、空所箇所より前の文では具体的な説明をしている文で空所箇所より後の文ではまとめ的な説明をしている文の場合の接続詞を空所補充する問題では空所箇所からまとめ文が始まることがわかるのでそれに適した接続詞を選択することがわかります。
このように空所箇所の前後はどのような文であるかを理解するかがポイントになります。
脱文挿入問題の対策方法としては、基本的に空所補充問題の対策方法と同じなります。
脱文挿入問題の主な対策としては脱文が具体的なことを表した文なのか、それともまとめ文や抽象的な文かなどを判断することが重要になります。
まとめ文の脱文の場合は、そのまとめ文を具体的に説明している文の前後のどちらかに挿入すればよいので欠文からヒントを得ることがポイントになります。
そして抽象具体関係や対比関係などをもとに現代文を解くことを解説しているオススメの参考書としては「現代文の解法 読める!解ける!ルール36」、「現代文読解基礎ドリル」が挙げられます。
「現代文の解法 読める!解ける!ルール36」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては現代文の読み方に特化したインプット参考書となっています。構成としては、読み方やルール、ミニコラムを用いて学習していく参考書となっています。
<使用時期>
入試初期に使用!
使用ペースとしては、1日各単元2ずつで行い、1ヶ月で二周は行うようにしましょう。使用方法としては、各単元のルールで学んだことを意識して問題を解くようにしましょう。
また各問題、数分で解ける問題が多く収録されているため、通学などの移動時間や休み時間などを活用して使用するのもオススメです。
「現代文読解基礎ドリル」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては読解法の説明とイメージ図が記載されている点です。例えば、第6章では「一体性」についての解説が記載されており、その解説も文だけでなく、図が使用されている。
また「一体性」を表す言葉を探す具体的な手順も記載しています。またセクション毎に分けられているので、取り組む際もセクション毎に進めるごとができる参考書となっています。
<使用時期>
入試初期に使用!
使用ペースとしては基本的に1日1章ずつ行い、約2ヶ月ほどで完成させるようにしましょう。
使用方法としては、各章毎の解説を読み、問題を解いていくようにしましょう。
問題を解くときに、大事だと思う文に線などを引いたり、抽象具体、対比などに線を引くようにしましょう。そして線を引いた箇所を解答解説などを見て重要な箇所に線を引けたか、抽象具体、対比などは間違っていなかったなどを確認するようにしましょう。また現代文の解法で学んだこともこの演習で活用し、アウトプットしていきましょう。
③内容説明と内容不一致問題
内容説明問題と内容不一致問題の傾向としては、内容説明問題は傍線部のことを説明しているものを選択する、内容不一致問題は本文と一致していないものを選択する問題が出題傾向にあります。
内容説明問題の対策方法としては、前後関係をもとに解いていくのが基本的な解き方である。ここでも、抽象具体関係や対比関係、類似関係などをもとに解いていきます。
例えば、傍線部の説明したものを選択する問題だった場合は、選択肢と傍線部が似た意味を持つ文や具体化した文を説明している箇所を抽象具体関係や類似関係をもとに読むことにより、問題を解いていくことができます。
内容不一致問題の対策方法としては、段落や意味段落毎に要約しておくことが重要になります。
東洋大学の不一致問題は、選択肢を見ると基本的には段落や意味段落毎のまとめ的文章や内容が選択肢に記載されているので、段落や意味段落毎に要点は何だったのか、内容は何だったのかなどをしっかり要約して理解していれば解くことができます。
また不一致問題だけでなく、一致問題に関しても同様の解き方で解くことができます。
現代文演習教材
現代文のオススメの参考書は「入試現代文へのアクセス基礎編」「入試現代文へのアクセス発展編」「全レベル問題集現代文3」「赤本」が挙げられます。
「入試現代文へのアクセス 基本編」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては本文解説と設問解説が分けられている点です。本文解説と設問解説が分けられていることによって、文章を正しく読めていたのかなどが本文解説で確認することができます。
またこの参考書を使用することで現代文の解法や現代文読解基礎ドリルで学習したことができているか、正しく文章関係を理解できていたか確認することができます。
<使用時期>
5月~7月まで使用!
1日1題のペースで行いましょう。
使用方法としては各テーマを意識しながら演習を行う。本文解説で確認してから設問解説を確認する。その際に、設問の正答数は重要ではありますが、正しく文章を読むことが出来たか、理解できていたかに重点をおいて演習するようにしましょう。
「全レベル問題集現代文レベル3」
<特徴>
この参考書の特徴としては実際の大学入試問題をもとにした問題集となっています。いわゆる大学の過去問や赤本などの解答解説は簡素な解答解説が多く理解しづらい部分がありますが、この問題集は実際の入試問題の解答解説が詳しいため、過去問などに入る前の実戦的な演習において非常に使用しやすい問題集となっています。
<使用時期>
5月~7月まで使用!
1日1題のペースで行いましょう。そして最低でも2周以上は演習を行うようにしましょう。
使用方法としては、時間を計り問題を解き、答え合わせのオーソドックスな使用方法で問題ありません。
問題を解き終えた際、プラスでこの問題の要約をすることをオススメします。簡単な要約で良いので行うようにしましょう。解説には「ひとこと要約」が記載されているのでそこで確認するようにしましょう。
「東洋大学の赤本」
<特徴>
この参考書の特徴として東洋大学の学部個別日程の問題が記載されています。
<使用時期>
12月~入試本番にかけて使用!
ただ、実際には赤本をどの時期にどれぐらいやるべきかは受験生の現在の実力等によって異なります。
自分は「いつから・何年分すべきか?」を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
過去問・赤本に関する合格者の使い方・何年分すべきか?
大問 [Ⅱ]について
大問[Ⅱ]は古文問題 となっています。主に出題される傾向にある問題としては、古文文法問題、空所補充問題、単語意味、解釈問題、内容説明問題、内容一致問題となっています。
①内容説明問題・内容一致問題の傾向と対策
内容説明問題・内容一致問題の傾向としては、傍線部の内容を問う問題と内容に一致してないものを選択する問題が出題される傾向にあります。
内容説明問題の対策は、まず文章を読めていないと意味がないため、文法や単語などしっかり基礎を固めることが重要です。そして古文の読み方を学ぶ参考書を行う必要があります。これらの学習が終えて古文の内容を理解できれば問題を解くことができます。
②空所補充問題の傾向と対策
空所補充問題の傾向としては、古典文法の空所補充問題が出題される傾向にあります。
空所補充問題の対策としては、基本的に助詞や助動詞の文法問題の活用形や使われ方を理解しておくことがポイントになります。
③解釈問題の傾向と対策
解釈問題の傾向としては、傍線部の文章を現代語訳した時に最適なものを選択する問題となっています。解釈問題の対策としては、古文単語と古文文法が理解できていれば対応できます。
④単語意味問題の傾向と対策
単語意味問題の傾向としては、傍線部の言葉の意味を最適なものから選択する問題となっています。
単語意味問題の対策としては、古文単語が理解できていれば対応できます。
⑤古典文法問題の傾向と対策
古典文法問題の傾向としては、助詞や助動詞、そして動詞の活用形などの問題が出題される傾向にあります。
古文オススメ参考書
「読んで見て覚える重要古文単語315」
<特徴>
本書の特徴は一つ一つの単語の解説が詳しい点が挙げられます。また古文作品の読解と入試対応の観点から単語を厳選している古文単語帳となっています。
<使用時期>
入試初期~試験本番まで使用!
1週間に45語のペースで行いましょう。
使用方法は1~45、1~90、1〜135、1~180と必ず始点は1~に固定して進めて行きましょう
<特徴>
本書は古典文法を「参考書×映像授業」の形で学べる革新的な参考書となっています。
講義動画だけではなく暗記事項と練習問題もまとめられているので、古文が苦手な受験生でもイチから高速学習できる参考書となっています。
<勉強ペース>
・1〜2ヶ月で終わらせるようにしましょう。
・毎週1〜2章で全9章を終わらせるようにしましょう。
参照:「八澤のたった6時間で古典文法」の正しい使い方
購入ページ:「八澤のたった6時間で古典文法」
「図解古文読解講義の実況中継」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては85個のワザを用いて古文読解に関する知識を学ぶことができる参考書となっています。
<使用時期>
入試初期~入試中期まで使用!
使用ペースとしては1ヶ月から2ヶ月で完成させるように行いましょう。
使用方法は各章を順に演習していきましょう。そして、入試問題に挑戦という項目では、各章で学んだワザを活用し、読解していきましょう。ここでの学習が古文読解においてとても重要になるため、完璧にインプットするようにしましょう。
「古文上達 基礎編 読解と演習45」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴は古文文法と古文読解の両方の演習を行うことができる参考書となっています。ステップアップノート30古典文法基礎ドリルで学んだことをここでアウトプットするようにしましょう。
<使用時期>
入試中期に使用!
使用ペースとしては1日1〜3題ほどのペースで演習を行いましょう。
使用方法としては集中講義を読み、練習問題、実践問題と演習を積んでいきましょう。
東洋大学は古文文法と古文読解の両方が満遍なく出題されるため、古文文法の確認そして実況中継で学んだことを活かして読解演習を行いましょう。
「中堅私大古文演習」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては古文読解の実戦的演習を行う参考書となっています。古文上達基礎編読解と演習45よりも難しめな問題が収録されていますが、良問が多く取り組みやすい問題が収録されています。
<使用時期>
入試中期で使用!
使用ペースとしては一日1題で約2ヶ月かけて二周は演習を行いましょう。使用方法としては、演習を行う際に時間を計り、本番に近い演習を行いましょう。
1周目は正答率は高くないかもしれませんが、解答解説を確認する際に自分の読解と本文解釈にズレがないかを丁寧に確認するようにしましょう。そして2周目以降で正答率を上げられるように復習しましょう。
「東洋大学の赤本」
<特徴>
この参考書の特徴として東洋大学の学部個別日程の問題が記載されています。
<使用時期>
12月~入試本番にかけて使用!
ただ、実際には赤本をどの時期にどれぐらいやるべきかは受験生の現在の実力等によって異なります。
自分は「いつから・何年分すべきか?」を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
過去問・赤本に関する合格者の使い方・何年分すべきか?
まとめ
まず始めるべきは現代文は現代文の読解方法、古文は古文単語、古文文法覚えることです。古文単語を週45語ペースでまわすようにしましょう。
その後、読解法を用いた実戦演習と漢字、古文単語を並行して進めるようにしましょう。この際も、身に付けた読解法をアウトプットしていくようにしましょう。
そして、冬にかけて東洋大学の赤本を用いてより実戦的な演習を積むようにしましょう。ぜひ参考にして東洋大学の国語の目標点である80点以上を取るようにしましょう。
関連:【英語編】東洋大学の入試対策・オススメ参考書