【国語編】青山学院大学の入試対策・オススメ参考書
更新日: (公開日: ) AOYAMA-GAKUIN
はじめに
本記事では青山学院大学の国語の傾向と対策、合格するための勉強法について紹介します。青山学院大学は私立最難関と称される「MARCH」の「A」の部分に位置します。
東京都に1キャンパス、神奈川県に1キャンパスを擁し、11学部で約2万人の学生が学ぶ大学となります。
偏差値としては55〜65前後で、就職率は約98%となっています。
青山学院大学の偏差値・合格最低点の詳細についてはコチラ!
青山学院大学の国語は個別日程と全学部日程です。従って、国語の対策を学部別に分ける必要があり、日程・学部毎に過去問演習を行ってもらう必要があります。
出題形式については大きな変動もなく、過去問演習の際は古い年度のものも使用し演習慣れをすることをオススメします。
概要
- 試験時間:70分
- 配 点:100点満点
- 目標点 :80点
- 設問数 :38問
- 形 式:マーク形式
- 構 成:大問3題
※2019年度問題参照
大問[Ⅰ] 現代文( 漢字問題・内容説明・空所補充・語彙問題)
大問[Ⅱ] 現代文(空所補充・内容説明・漢字問題)
大問[Ⅲ]古文(内容 説明・現代語訳問題・意味問題・古文文法)
※文学部日本文学科・史学科・比較芸術学科のみ
傾向と対策
それでは今から青山学院大学との国語の大問毎の傾向と対策について紹介していきます。
現代文
大問[Ⅰ][Ⅱ]は現代文問題となっています。
年によって異なりますが、2019年度は漢字に関する問題5〜6問、空所補充問題2問、内容説明問題13〜14問が出題される形式となっています。
①漢字問題の傾向と対策
青山学院大学の現代文で出題される漢字問題は文章傍線部のカタカナを漢字に直す問題、文章傍線部の漢字の読み問題、文章傍線部の漢字の訓読みをする場合の読み問題、四字熟語の意味を答える問題など、様々な問題が出題される傾向にあります。
出題される漢字のレベルですが、青山学院大学の現代文は難関レベルではありますが、漢字問題に関しては、一般の漢字の問題集で対応することができます。
またマーク形式なため、記述形式よりは正解しやすい傾向にあります。
漢字問題に対応するためのオススメの参考書としては「入試漢字マスター1800+」「頻出現代文重要語700」が挙げられます。
「入試漢字マスター1800+」
<特徴>
この参考書の特徴としては四つの章に分けられていることです。第1章では書き取り、第2章では読み、第3章ではセンター対策、第4章では四字熟語とこの一冊でほとんどの漢字問題を網羅することができます。
また入試頻出の評論文特有の表現を意識した例文や派生語や同音異義語などのチェックができる構成となっています。
<使用時期>
9月~試験本番まで使用!
1週間に200語のペースで行いましょう。使用方法としては始点固定方式で1~200、1~400、1~600と必ず始点は1~に固定して進めていきましょう。また青山学院大学は漢字や語句の問題がよく出題される傾向にあります。普通に漢字を覚えるだけではなく、意味や読み方、使い方、そして四字熟語も目を通すように学習しましょう。
「頻出現代文重要語700」
<特徴>
この参考書の特徴としては右ページに語句の解説、左ページに語句の問題が記載されています。また評論、随筆、小説のジャンル別に配列されていたり、難読語や四字熟語の記載されている参考書となっています。
<使用時期>
入試初期から使用(5ヶ月)
使用ペースとしては約5ヶ月ほどで完成させるようにしましょう。使用方法としては、右ページ語句の意味を覚えて、左ページの問題でアウトプットする形になります。この時、語句を覚える際に、語句の意味を暗記するだけでは、覚えにくいため出来るだけ記載されて語句の意味を自分の中で簡単にしたり自分の言葉にしたりして、理解をした上で覚えるように使用しましょう。
②空所補充問題の傾向と対策
空所補充問題の傾向としては、2019年度青山学院大学の現代文では、各大問1題ずつ空所補充問題があり出題されています。また文章に合わせた語句、語彙を選択する空所補充問題が出題される傾向にあります。
空所補充問題の対策方法としては、前後の文脈をもとに答える方法があります。
具体的に、空所箇所よりも前半の文章が、具体的な例や説明をしていたら、抽象具体関係と判断し、空所箇所はそのまとめや抽象的な説明がなされている選択肢を選ぶ。
また青山学院大学の現代文は語彙、語句、キーワードの空所補充問題の出題傾向があるため文の流れを理解していても、選択肢の語彙の意味や使い方を知らなければ正解しにくい問題があるため漢字や語彙などの使い方、意味などを勉強しておく必要があります。
そして抽象具体関係や対比関係などをもとに現代文を解くことを解説しているオススメの参考書としては「現代文の解法 読める!解ける!ルール36」「現代文読解基礎ドリル」が挙げられます。
また語彙や語句は上記の「入試漢字マスター1800+」、「頻出現代文重要用語」が挙げられます。
「現代文の解法 読める!解ける!ルール36」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては現代文の読み方に特化したインプット参考書となっています。構成としては、読み方やルール、ミニコラムを用いて学習していく参考書となっています。
<使用時期>
入試初期に使用(1ヶ月)
使用ペースとしては、1日各単元2ずつで行い、1ヶ月で二周は行うようにしましょう。使用方法としては、各単元のルールで学んだことを意識して問題を解くようにしましょう。また各問題、数分で解ける問題が多く収録されているため、通学などの移動時間や休み時間などを活用して使用するのもオススメです。
「現代文読解基礎ドリル」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては読解法の説明とイメージ図が記載されている点です。
例えば、第6章では「一体性」についての解説が記載されており、その解説も文だけでなく、図が使用されている。また「一体性」を表す言葉を探す具体的な手順も記載しています。
セクション毎に分けられているので、取り組む際もセクション毎に進めるごとができる参考書となっています。
<使用時期>
入試初期に使用(2ヶ月)
使用ペースとしては基本的に1日1章ずつ行い、約2ヶ月ほどで完成させるようにしましょう。使用方法としては、各章毎の解説を読み、問題を解いていくようにしましょう。
問題を解くときに、大事だと思う文に線などを引いたり、抽象具体、対比などに線を引くようにしましょう。
そして線を引いた箇所を解答解説などを見て重要な箇所に線を引けたか、抽象具体、対比などは間違っていなかったなどを確認するようにしましょう。
また現代文の解法で学んだこともこの演習で活用し、アウトプットしていきましょう。
③内容説明問題の傾向と対策
内容説明問題の傾向としては、大問[Ⅰ][Ⅱ]合わせて約13〜14題出題されています。
内容説明問題の対策方法としては、基本的に空所補充と同じように、前後の文脈や関係をもとに解いていく形になっています。
そして、ここでも対比関係、抽象具体関係を意識して文書を読むようにしましょう。
実際に2019年度の問題において、傍線部について具体的に説明している文章を選択する問題が出題されており現代文の解法や現代文読解基礎ドリルで学んだことを活用し抽象具体関係を意識して読めば解答できる問題となっています。
④現代文演習教材
現代文のオススメの参考書は「入試現代文へのアクセス基礎編」「入試現代文へのアクセス発展編」「現代文読解力の開発講座」「GMARCH&関関同立の現代文」「赤本」が挙げられます。
「入試現代文へのアクセス」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては本文解説と設問解説が分けられている点です。本文解説と設問解説が分けられていることによって、文章を正しく読めていたのかなどが本文解説で確認することができます。またこの参考書を使用することで現代文の解法や現代文読解基礎ドリルで学習したことができているか正しく文章関係を理解できていたか確認することができます。
<使用時期>
5月~7月まで使用!
1日1題のペースで行いましょう。使用方法としては各テーマを意識しながら演習を行う。本文解説で確認してから設問解説を確認する。その際に、設問の正答数は重要ではありますが、正しく文章を読むことが出来たか、理解できていたかに重点をおいて演習するようにしましょう。
「現代文読解力の開発講座」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては現代文の読解演習だけでなく、要約に重点を置いている点である。また文章を筆者の立場で①追イカケル②立チドマル③見クラベルとし、筆者は何を考えているかを考える方法を記載しています。
<使用時期>
7月~8月の夏休み期間に使用!
使用ペースとして、一日1題で、3周は取り組むようにしましょう。使用方法としては要約問題に必ず取り組むようにしてください。1周目から要約問題を取り組むのが望ましいが、難しかったり、理解できなかったりしたら解答をみてもいいのでどのように要約されているか確認しましょう。
1周目の要約はどのように要約されているか解説などを活用し、分析していきましょう。そして2周目から自分で要約できるようにしていきましょう。
「GMARCH & 関関同立の現代文」
<特徴>
この参考書の特徴としては解説がとてもわかりやすく、大学の過去問を使用しており、実践的な参考書なっています。また大学ごとに傾向や対策を記載した参考書となっています。
<使用時期>
9月〜10月を目処に使用!
使用ペースとしては、一日1題、2ヶ月ほどで二周以上は演習を行いましょう。使用方法としては時間を計って本番を意識して演出を行いましょう。そして、答え合わせをする際は解答の根拠や解き方が間違っていなかったかなどを必ず確認するようにしましょう。
「青山学院大学の赤本」
<特徴>
この参考書の特徴として青山学院大学の全学部日程の問題が記載されています。
<使用時期>
12月~入試本番にかけて行うようにしましょう。使用方法としては、過去問に出てきた語彙や語句、キーワードなどを理解し、覚えるようにしましょう。
ただ、実際には赤本をどの時期にどれぐらいやるべきかは受験生の現在の実力等によって異なります。自分は「いつから・何年分すべきか?」を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
過去問・赤本に関する合格者の使い方・何年分すべきか?
大問 [Ⅲ]について
大問[Ⅲ]は古文問題 となっています。内容説明問題6問、空所補充問題1問、現代語訳問題2問、意味問題3問、そして古文文法問題3問が出題される形式となっています。
①内容説明問題の傾向と対策
内容説明問題の傾向としては、6題出題されており、全てがマーク式の問題となっています。内容説明問題の対策としては、まず文脈から解く問題や単語の意味、文法をもとに解く問題があり、それぞれ対策が必要です。
まず文脈から解く問題の対策として古文の読み方を学ぶ参考書を行う必要があります。古文の読み方が学べる参考書としてオススメなのは「図解古文読解講義の実況中継」です。
次に単語の意味や文法などをもとに解く問題の対策として挙げられる単語帳は、「GROUP30で覚える古文単語600」古文文法は「ステップアップノート30古文文法基礎ドリル」となっています。これらの参考書の特徴と使用時期に関しては⑥の古文演習教材の欄をご覧ください。
②空所補充問題の傾向と対策
空所補充問題の傾向としては、古文文法の空所補充問題が1題出題されています。空所補充問題の対策としては、基本的に助詞や助動詞の文法問題が出題される傾向となっています。
また実際に2019年度の青山学院大学の古文では係助詞の空所補充が出題されており、係助詞のルールを知っていないと解くことが出来ない問題となっています。
③現代語訳問題の傾向と対策
現代語訳問題の傾向としては、傍線部の文章を現代語訳した時に最適なもの選択する問題となっています。現代語訳問題の対策としては、古文単語と古文文法が理解できていれば対応できます。
④意味問題の傾向と対策
意味問題の傾向としては、傍線部の言葉の意味を最適なものから選択する問題となっています。
意味問題の対策としては、古文単語が理解できていれば対応できます。
⑤古典文法問題の傾向と対策
古典文法問題の傾向としては、助詞や助動詞などの問題が出題されます。
空所補充問題でも古文文法の問題は出題されていますが、こちらもほとんど同じような形で出題されています。
⑥古文演習教材
古文のオススメの参考書は「GROUP30で覚える古文単語600」「八澤のたった6時間で古典文法」「図解古文読解講義の実況中継」「古文上達基礎編読解と演習45」「中堅私大古文演習」「有名私大古文演習」「赤本」が挙げられます。
「グループ30で覚える古文単語600」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては豊富な単語量と単語の詳しい解説です。各単語に語源や覚えるのをサポートする例文、また相関図を使用した解説がなされている参考書となっています。
<使用時期>
入試初期~試験本番まで使用!
1週間に150語のペースで行いましょう。使用方法としては始点固定方式とは1~150、1~300、1〜450、1~600と必ず始点は1~に固定して進めていく勉強法を指しましょう。
また使用するにあたり、単語の語源や語呂合わせの例文などを使用して、単語を覚えていきましょう。
<特徴>
本書は古典文法を「参考書×映像授業」の形で学べる革新的な参考書となっています。
講義動画だけではなく暗記事項と練習問題もまとめられているので、古文が苦手な受験生でもイチから高速学習できる参考書となっています。
<勉強ペース>
・1〜2ヶ月で終わらせるようにしましょう。
・毎週1〜2章で全9章を終わらせるようにしましょう。
参照:「八澤のたった6時間で古典文法」の正しい使い方
購入ページ:「八澤のたった6時間で古典文法」
「山村由美子 図解古文読解講義の実況中継」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては85個のワザを用いて古文読解に関する知識を学ぶことができる参考書となっています。
<使用時期>
入試初期~入試中期まで使用!
使用ペースとしては1ヶ月から2ヶ月で完成させるように行いましょう。使用方法としては各章を順に演習していきましょう。そして、入試問題に挑戦という項目では、各章で学んだワザを活用し、読解していきましょう。その際、解説の図解で、ワザの使い方が正しかったかなどを確認するようにしましょう。
「古文上達 基礎編 読解と演習45」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては古文文法と古文読解の両方の演習を行うことができる参考書となっています。レベルとしては基礎からセンターそして中堅私大レベルにレベルアップしていく参考書となっています。
<使用時期>
入試中期に使用!
使用ペースとしては1日1〜3題ほどのペースで演習を行いましょう。使用方法としては集中講義を読み、練習問題、実践問題と演習を積んでいきましょう。また読解問題の演習を行う際に、図解古文読解講義の実況中継で学んだワザを必ず活用して演習を行うようにしてください。そして、実戦問題が解けなかったら、基礎が抜けていることになるため、基礎に立ち戻って抜けている単元を覚え直しましょう。
「中堅私大古文演習」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては古文読解の実戦的演習を行う参考書となっています。またこちらの問題集はほかの問題集と比較しても解説がとても詳しく、本文解説、設問解説、本文解釈と様々な視点から解説が記載されています。レベルとしてはMARCHや関関同立、日東駒専レベルの問題を扱っている参考書です。
この様に、参考書は現在の自分の実力や志望校に応じて正しいタイミングに正しいものを選ばなければ成績はあがりません。「正しい参考書の選び方が出来ているか不安!」という方は以下の記事を参考にしてください。
【合格者は知っている!】失敗しない参考書の選び方・使い方
<使用時期>
入試中期まで使用!
使用ペースとしては一日1題で約2ヶ月かけて二周は演習を行いましょう。使用方法としては読解する際に、古文上達同様に図解古文読解講義の実況中継の知識をもとに演習を行いましょう。演習を行う際に時間を計り、本番に近い演習を行いましょう。
解答解説を確認してする際に自分の読解と本文解釈にズレがないかを丁寧に確認するようにしましょう。また二周目を行う際は一周目で確認した解説の解法のポイントで学んだことを活用し、二周目の演習を行いましょう。
「有名私大古文演習」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としてはMARCHや日東駒専などの関東の有名私大の入試問題が20題出題されている参考書です。また入試に即した点数の評価として、合格確実・合格の可能性あり・頑張れといった三つの評価を問題を解いた点数ではかることができるようになっている。
<使用時期>
入試後期で使用!
使用ペースとしては、2日に1題のペースで、約1ヶ月半かけて演習を行いましょう。使用方法としては上記の古文の演習教材と同様に演習を行ってもらい問題ありません。復習する際に、まず出典に目を通します。そして本文解説を読み、本文解釈を行っていきます。
本文解釈をする際に一文一文丁寧に確認し、自分の解釈と解説の解釈とのズレを確認し、なぜその解釈になるのかを考えるようにしましょう。
「青山学院大学の赤本」
<特徴>
この参考書の特徴として青山学院大学の全学部日程の問題が記載されています。
<使用時期>
12月~入試本番で使用!
ただ、実際には赤本をどの時期にどれぐらいやるべきかは受験生の現在の実力等によって異なります。自分は「いつから・何年分すべきか?」を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
過去問・赤本に関する合格者の使い方・何年分すべきか?
まとめ
※2月から受験勉強を始めた際の年間スケジュール
大問ごとの傾向と対策について紹介してきましたが、1年間の勉強の流れとしては上記の流れになります。
まず始めるべきは現代文は現代文の読解の仕方、古文は古文単語、古文文法覚えることです。古文単語を週150語ペースでまわすようにしましょう。その後、読解法を用いた実戦演習と漢字、古文単語を並行して進めるようにしましょう。
この際も、身に付けた読解法をアウトプットしていくようにしましょう。そして、冬にかけて青山学院大学の赤本を用いてより実戦的な演習を積むようにしましょう。ぜひ参考にして青山学院大学の国語の目標点である80点以上を取るようにしましょう。
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