明治大学の入試傾向と対策-日本史編-

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明治大学の入試傾向と対策-日本史編-

 
 

(1)明治大学の日本史 各学部の出題形式と出題傾向

 
 

・法学部

 
試験時間60分 配点100点
大問1 記述
大問2 選択
大問3 記述
大問4 選択
 
大学受験の多くの日本史問題において、ほとんどの大学・学部では「正誤問題」を軸にして入試問題が作成されています。
 
もちろん、明治大学のほとんどの学部でもそうなのですが、この法学部は「正誤問題」が出題されていません。
 
これが何よりの特徴で、「空所補充問題」のみで、入試問題が作られています。
 
難易度的には標準レベルの講義系参考書をマスターしていれば8割は得点できる標準レベルですが、法学部は国語がかなりの難問なので、なんとか日本史で得点を稼いでおきたいところです。
 
正誤問題が出題されないので、法学部に的を絞るのであればかなり割り切った勉強法が効果を発揮します。
 
空欄補充問題のみという事はリード文から用語を導き出して正しい表記をするという一問一答的な勉強が何より効果を発揮します。
 
本来であれば、「金谷の日本史」「石川の日本史」などの参考書で日本史のイメージや流れを理解する事に重点をおいた勉強をすることがセオリーですが、一問一答寄りに重点を置いた方が明治大学法学部の日本史では最短で得点出来る様になります。
 
出題範囲は、主に鎌倉時代以降からの出題が中心で、特に近世~近現代の歴史がかなり頻繁に出題されています。
 
法学部という性格上、条約や制度、法律に関する内容は必ず出題されると考えて勉強しておいて損はないでしょう。
 
文化史も例年出題されているので、対策が必要です。
 
 

・政治経済学部

 
試験時間 60分 配点100点
大問1 記述・論述
大問2 選択
大問3 選択
大問4 選択
 
政治経済学部の日本史を攻略する上で一番難題なのが大問1でしょう。
 
大問1では毎年史料問題に対する記述・論述問題が出題されています。
 
史料はよほど対策をしてきたという人でない限り初見の文章が出題されます。
 
史料問題では、その史料が成立した背景や年代などをあらわすキーワードを理解している事が重要になります。
 
史料集を読み込むだけでなく、通史系参考書と並行させて時代と史料のタテとヨコの繋がりも意識しながら勉強する必要があります。
 
正誤問題は細かい部分が問われていることも多く、参考書の隅から隅までを頭に入れていないと正答率は上がりません。
 
正誤問題を過去問や参考書で演習する場合は1つ1つの選択が何故間違いなのか?なぜ正しいのか?を明確にしてから次に進むようにしましょう。
 
論述問題の対策は必須です。
 
40字の論述が多かったですが、2015年は100字の論述問題が出題され、今後も難易度が上がる傾向にあると思います。
 
 

・商学部

 
試験時間60分 配点100点
大問1 選択・記述
大問2 選択・記述
大問3 選択・記述・配列
大問4 選択・記述
 
年代や人物などを選択させる5択方式の選択系の問題が20問と記述問題が20問の40個程度の問題が出題されます。
 
中でも資料問題の出題頻度が高く、十分に対策をしておく必要があります。
 
法学部同様、40題のほとんどを空欄補充問題が占めています。
 
全体的に見るとそれほど難易度の高い用語が多いわけではありませんが、テーマ史の中で難問が見られます。
 
特に多くの受験生が苦手とする文化史で難問が出題される傾向が強いです。
 
また、学部の性格上「土地制度史」や「商業史」などの社会経済史の重要テーマが幅広く出題されます。
 
テーマ史は時代をまたいでいる傾向が強く、全体的にタテの流れを意識して通史を勉強しておく必要があります。
 
 

・文学部

 
試験時間60分 配点100点
大問1 選択
大問2 記述・論述
大問3 選択
大問4 選択・正誤・配列
大問5 記述
 
古代から近現代までが1題ずつ出題される構成になっていて、各時代を均等に出題しようという意図が読み取れます。
 
複数の時代にまたがるテーマ史の出題は少ないですが、史料問題は毎年出題されているので対策が必要になります。
 
受験生にとってなじみのない資料の空欄補充や読解力を試す問題も見受けられます。
 
全体的に難易度はそれほど高くはないが、時代配列の問題は比較的に年代の幅が狭く、関連性や時代の流れを正確に理解していないと失点してしまう可能性の高い問題が出題されるので一問一答的な勉強に偏りすぎてはいけません。
 
論述問題は短文のもので個別に対策しておく必要はありません。
 
総合的に見ると、文学部の出題は、空欄補充問題・正誤問題・配列問題・資料問題と日本史を幅広く理解できているかどうかを試すような出題傾向になるので、王道の力を養う勉強をしていく必要があります。
 
 

・経営学部 

 
試験時間60分 配点100点
大問1 選択・記述
大問2 選択・記述
大問3 選択
 
解答個数は50個程度で、記述問題2~3個を除くとそれ以外は全てマーク選択問題になっています。
 
分野別に見ると、社会・経済史の出題が目立ちます。
正誤問題が3割を占め、配列問題、年号を問う問題、前後の出来事を問う問題など様々な形式で出題され、総合的な理解を試されます。
 
史料問題も毎年必ず出題されるので目を通しておく必要があります。
 
近現代史の比重が高く、大問3題目は必ず近現代史が出題されると考えて完璧にしておきましょう。
 
 

・情報コミュニケーション学部

 
試験時間60分 配点100点    
大問1 選択・記述・配列
大問2 選択
大問3 選択・配列
 
一部の問題を除きほとんどの問題が選択式の問題になっています。
 
最近になって正誤問題の比重が多くなり難易度は上がっている傾向にあります。
 
時代別で見てみると、テーマ史・近代史・現代史1題ずつの出題が定着しています。
 
内容的には政治・外交史が多く出題されますので注意しておきましょう。
 
政治外交を攻略する為には、同時に何が起こっているのかというヨコの関係とどういった順番で起きたのかのタテの関係を整理しながら勉強していく必要があります。
 
「金谷の日本史」「石川の日本史」のような講義系参考書の内容を体に染み込ませるくらい何回も熟読していく事が鍵になってきます。
 
 

・国際日本学部

 
試験時間60分 配点100点
大問1 記述・選択
大問2 選択・記述
大問3 選択・記述
大問4 選択・配列・記述
 
選択問題は4択・5択のマーク選択問題が中心になっていますが、正解語句の組み合わせを問う問題など、やや難易度が高いものが出題されることがあります。
 
時代はまんべんなく出題されますが、記述問題はほとんどが歴史用語を問うものです。
 
国際日本学部という学部の性格上、外交史をはじめ、文化史においても外来文化との関係を問う問題が多く出題されます。
 
文化史の比重が高いのがこの学部の特徴で、資料問題は初見の資料も出題され、設問内容も多岐にわたり非常に難易度が高いです。
 
正しい表記をする為の勉強にも時間を割く必要があるので、他学部に比べると受験生を悩ませる内容となっています。
 
 

(2)明治大学の日本史の学部別対策と勉強法

 
 

・学部別出題傾向一覧

 

空欄補充 正誤問題 配列問題 史料問題 論述問題
法学部 × × ×
政治経済学部 ×
商学部 × ×
経営学部 × ×
文学部
情報コミュニケーション ×
国際日本学部 × ×

 
 

・使用する参考書一覧

 

政経 経営 情報 国際
金谷の日本史「なぜ」と「流れ」が分かる本 × ×
石川の日本史B講義の実況中継 × ×
日本史B表解演習書
日本史B一問一答完全版
日本史B用語集
実力をつける日本史100題
日本史史料問題一問一答
“考える”日本史論述 × × × × × ×

 
・金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本
金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本 原始・古代史 金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本 中世・近世史 金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本 近現代史
この参考書は日本史の勉強し始めにはピッタリの参考書です。
非常に基礎的な用語しかのっていないため、無駄なく時代の流れや因果関係をつかむことができます。
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・石川の日本史B講義の実況中継
石川晶康 日本史B講義の実況中継(1)原始~古代 石川晶康 日本史B講義の実況中継(2)中世~近世 石川晶康 日本史B講義の実況中継(3)近世~近代 石川晶康 日本史B講義の実況中継(4)近現代
この参考書は時代の流れをつかむことが主な使用目的ですが、「金谷の日本史」よりも詳しく、かなり細かい知識の語句も書かれていて深い部分までのインプットにも使える参考書です。
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・日本史B 一問一答 完全版
日本史B 一問一答
この参考書は入試での出題頻出の高さと志望校レベルによって4段階に区別されているので何を重点的に覚えれば良いのかなども分かりやすくなっています。
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・日本史B用語集
日本史B用語集
とても難易度の高い用語や、正誤問題に出くわしたときにこの参考書を使用してください。
この用語集はインプットで使用した参考書の網羅しきれていないところの補足に使用してください。
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・日本史 史料問題 一問一答
日本史 史料問題 一問一答
この参考書は史料問題に焦点を絞って、出題パターンを踏まえた解説と、詳細な通釈(現代語訳)をすべての史料に施し、インプットした知識を本書でアウトプットすることで知識を定着させることができます。
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・”考える”日本史論述
%22考える%22日本史論述
この参考書の問題は論述例題が39題+参考例題7題が時代順に並んでいて資料や指定語句を使う論述など様々な問題が載っています。
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・法学部と商学部は一問一答型の学習に重点を置く

 
大学受験の日本史の問題には空欄補充問題や正誤問題、配列問題などの様々な形態の出題がなされ、特に一問一答型の学習に重点を置きがちな受験生を苦しめるのが正誤問題でしょう。
 
日本史で高得点を取る為には、用語の単純暗記学習に力を入れるのではなく、時代の流れや因果関係を理解する理解型暗記学習に重点を置かなければなりません。
 
ですが、明治大学の法学部と商学部の問題には空欄補充問題しか出題されておりません。
 
その為、一問一答的な暗記が得意だという受験生からすれば比較的得点しやすいでしょう。
 
マナビズムのルートで言えば、まずは日本史の時代の流れやイメージを掴んでいくために、「金谷の日本史」「石川の日本史」から勉強していくのがセオリーですが、この2学部に限っては「日本史B表解演習書」という参考書から勉強を始めます。
 
この参考書は通史と演習を一緒にこなす事が出来る素晴らしい参考書です。
 
「金谷の日本史」「石川の日本史」よりは史実の流れに重点を置いた解説をしているわけではありませんが、年表などで流れを確認出来るだけでなく、赤シートを使って空欄補充問題の練習をすることも出来ます。
 
まずはこの参考書を完璧にしていくなかで、理解しにくい用語に関しては用語集で確認する様にして下さい。
 
用語集にしか書いていないようなマニアックな知識が問われることもあるので、都度用語集に目を通しておくことは大切です。
 
「表解演習書」に載っていない周辺知識を用語集で見つけたら、付属の表解板書に書き込んでいきましょう。
 
表解演習は復習効率の非常に高い参考書です。
 
この参考書は入試本番まで何周も勉強します。
 
そこに載っていない付加的な情報で書き込んでいき復習の中で定着させていきます。
 
これは情報の一元化という暗記効率を飛躍的に高める勉強法です。
 
受験後半期になればなるほど効果を発揮し日本史の成績を押し上げてくれるので、コツコツと書き込んでいきましょう。
 
記述対策に赤シートで隠して正しい表記で書く練習も大切です。
 
まずは講義を熟読して赤シートで隠して書けるかどうか確認して下さい。
 
一通りマスターしたら、「一問一答 完全版」に取り組みます。
 
この参考書はレベル別に4段階にレベルが分かれていますが、法学部の場合は少しでも日本史の得点を上げておきたいのでマニアレベルまでやっておきましょう。
 
国語が合格最低点に到達しているのであれば、難関私大レベルでも構いませんが、社会科の得点は少しでも伸ばしておきたいところです。
 
次は「実力をつける日本史100題」です。この参考書は完全にオリジナルの問題が100題収録されていて過去問演習に入る前の問題演習には難易度的にも丁度いい参考書です。
 
 

・王道の日本史学習で正誤問題、配列問題に備えよう

 
法学部と商学部以外の学部で総合的な日本史力が求められます。
 
「金谷の日本史」「石川の日本史」のどちらを使用すべきかの目安をお話します。使用用途としては大きな違いはありませんが、「石川の日本史」の方が難しい用語がたくさん出てきます。
 
明治大学を志望するならば、「石川の日本史」から勉強してほしいところですが、日本史への苦手意識が強く、今まで全然勉強しなかったような人は「金谷の日本史」から勉強しても構いません。
 
その場合、「金谷の日本史」では用語数的に不十分だという意識を持って先の参考書に進む様にして下さい。
 
何周も通読したら、「表解演習書」に入って下さい。演習書で流れがわかりにくい所があれば、「石川の日本史」に戻って詳しい流れを復習して下さい。
 
様々な問題形式に対応する力を養う為には、難解な用語でも時代や流れに紐づけて整理していく事が大切です。
 
特に、テーマ問題に対応する為には、ヨコの繋がりや時代背景を意識しながら勉強していく必要があります。
 
全体的に明治大学の日本史の正誤問題は難化傾向にあり、特に情報コミュニケーション学部はそのあたりが顕著です。
 
勉強が過去問や問題演習に進んでいっても都度「石川の日本史」に戻って、定期的に復習する様にして下さい。
 
 

・史料問題対策は必須

 
多くの受験生が資料問題をなおざりにしがちですが、明治大学を目指すなら資料問題から逃れる事は出来ません。
 
史料というのはそもそも教科書の元になっているもので、史料を学べば教科書や参考書で重要視されている用語が何故重要なのかがわかるだけでなく、問題の出題のされ方を類推する力が付きます。
 
なので、本当のところは、史料問題が出題されるかに関わらず勉強した方が良いです。
 
ただ、ある程度ベースになる知識が付いてからの方が良いので、時期的には12月には遅くとも勉強を開始しておきたいところです。
 
使用する参考書は「日本史史料問題一問一答」と過去問の中で勉強していくだけで構いまいません。
 
史料問題は難しいようでほとんどの場合で出題パターンが決まっているようなところもあり、この1冊で史料問題の頻出パターン245題を一気に勉強しておきましょう。
 
政治経済学部を中心に史料が出来た時代背景や出来事などを問う難易度の高い問題が出題されます。
 
こういった問題に対応する為には、史料のヨコとタテの繋がりを意識しながら勉強していく必要があります。
 
通史系参考書をそばにおいて、「史料問題一問一答」を勉強しながらもいつでも周辺事項を確認できる様にしておきましょう。
 
 

・政治経済学部合格の砦 論述問題を攻略しよう

 
明治大学で論述問題が出題されるのは政治経済学部と文学部ですが、文学部の論述問題は短文なので個別に対応しておく必要はありません。
 
政治経済学部の論述問題は2013年と2014年は60字だったにも関わらず2015年は100字となり難化傾向にあり十分な対策が必要になります。
 
対策は史料問題の勉強を開始する12月には初めておきたいところです。使用する参考書は「“考える”日本史論述」です。
 
この参考書で論述問題の解答を導きだすための解法とテクニックを学びましょう。
 
論述問題を攻略する為には、個別の対応はもちろん、通史を勉強している段階から自分の言葉で説明できるようにすることが大切です。
 
理解するというのは自分の言葉で説明できるという事です。
 
初見の史料が出題されるだけでなく、史料に絡めた論述が出題させる事を考えると明治大学を志望する上で日本史の難易度が一番高いのは政治経済学部でしょう。
 

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