【日本史編】龍谷大学の入試対策・オススメ参考書

更新日: (公開日: RYUKOKU

はじめに

本記事では龍谷大学の日本史の傾向と対策、合格するための勉強法について紹介します。龍谷大学は関西圏の難関私大と称される「産近甲龍」の「龍」の部分に位置する大学です。京都府と滋賀県に3キャンパスを擁し、9学部1短期大学部で約2万人の学生が学ぶ大学となります。偏差値としては50前後で、就職・進路決定率は約97%となっています。
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近年の龍谷大学の日本史は全日程・全学部で同一の形式を取っています。従って、日本史の対策を学部別に分ける必要はなく、日程・学部を問わず過去問演習をしても構いません。出題形式としては下線が引かれていてその語句について答える問題や、空欄補充の問題が中心となっています。正しい文を選ぶ問題も出題され、その問題は配点が高くなっているので注意が必要です。

これらに関しては近年大きな変動はなく、過去問演習の際は古い年度のものも併せて使用し、演習慣れをすることをオススメします。

概要

  • 試験時間:60分
  • 配  点:100点満点
  • 目標点 :65~75点
  • 問題数 :40題
  • 形  式:全てマーク形式
  • 構  成:大問3題

大問[Ⅰ] 古代に関する問題
大問[Ⅱ] 中世以降に関する問題
大問[Ⅲ] 近代に関する問題

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傾向と対策

それでは今から龍谷大学の日本史の大問毎の傾向と対策について紹介していきます。

具体的な対策に入る前に、龍谷大学日本史における大きな3つの傾向についてお伝えします。

  1. 時代の偏りがあり、近世以降の出題が多い。
  2. 「4つの中から当てはまらないものを選べ」という出題形式が多い。
  3. 文化史では、仏教と関連した問題がよく出題される。

この3点です。1つずつ説明していきます。

①出題される時代に偏りがあり、近世以降の出題が多い。
龍谷大学の日本史では、例年約7割程度の問題が安土桃山時代以降を指す近世からの出題となっています。そのため、特に時間に余裕のない受験生は全時代をまんべんなく学習するよりも、近世の範囲を重点的に学習した方が高得点が見込めます。これらの問題には難易度にもばらつきがあるため、自分が正解できる問題を確実に得点につなげることが重要です。ここで、まず重要になるのが「流れを掴むこと」です。この作業には、学校で配られるような教科書を使うことをおすすめします。


「山川教科書」
しかし、教科書は市販の参考書などと比べると文字が多く、理解しづらいと感じている受験生が多い傾向にあります。この課題を解決するためには「金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本【改訂版】-原始・古代史-」がおすすめです。


金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本」の使い方はコチラ!
<特徴>
授業をそのまま参考書にしたものなので語り口調で書かれていることもあり因果関係が理科しやすく非常に親しみやすい参考書となっています。そのため、高校日本史の初学者にもおすすめです。

<使用時期>
入試勉強初期~7月
教科書と併用するか、教科書よりも進んだ範囲の予習にも使えるため早い段階でこの参考書を用いて通史を一通り理解することをおすすめします。高校の日本史の授業は入試までに終わらない学校もあるため、この参考書で予習をしておきましょう。使用時期としては、夏休みに入るまでの7月までに一周終えておくことが望ましいです。

②「4つの中から当てはまらないものを選べ」という出題形式が多い。
「4つの中から当てはまらないものを選べ」という出題は、センター試験にもよく見られる形式です。この形式の問題は先に1つの正解を見つけようとするよりも、選択肢の全体を見渡して条件に合わないものを消去法で選んでいくことが大切です。

この形式の問題に対しては、主に演習問題が掲載されている参考書の使用をおすすめします。ここでは、「はじめる日本史-要点-演習-改訂版-」を紹介します。


はじめる日本史-要点-演習-改訂版-」
<特徴>
この参考書は日本史の基礎事項が整理されているうえに、過去に実際に出題された入試問題も掲載されているためより実践を意識した演習をすることができます。基礎事項のまとめのページがあるため高校日本史初学者でも取り組める参考書となっています。

<使用時期>
7~9月
日本史の知識を一通りインプットするのもいいですが、基礎事項を確認できる問題も掲載されているので日本史の教科書や先ほど紹介した「なぜと流れがわかる本」と併用するのもおすすめです。使用時期としては、夏以降から本格的に赤本に取り組んでいくまでの間に使用することをおすすめします。

③文化史では、仏教と関連した問題がよく出題される。
龍谷大学は西本願寺に設けられた「学寮」をルーツとしている仏教校です。そのため、日本史の入学試験においても仏教に関連した文化史の問題が多く出題される傾向にあります。文化史を重点的に勉強するのであれば文化史のみにフォーカスした参考書ではありませんが「日本史B一問一答【完全版】2nd-東進ブックス-」がおすすめです。


日本史B一問一答【完全版】2ndの使い方!
<特徴>
頻出度を表す星の数(★~★★★)が問題ごとについているため、自分の実力や志望校に合わせた演習をすることができます。空欄の延べ数が6720題と、豊富な問題数も大きな特徴の1つです。

<使用時期>
「なぜと流れ」「はじめる日本史」修了後!
一問一答形式であるがゆえにこの参考書から流れを学ぶことは難しいため、ある程度基礎が固まった頃から使用することをおすすめします。具体的な時期としては「なぜと流れがわかる本」や「はじめる日本史」一周終わった夏以降に取り組むことが理想的です。


「龍谷大学の赤本」
<特徴>
龍谷大学の最近3カ年分の実際に出題された問題が収録されています。

<使用時期>
11月~入試本番
※夏の段階で志望校の過去問を1度解いてみることをおすすめします。
ただ、実際には赤本をどの時期にどれぐらいやるべきかは受験生の現在の実力等によって異なります。自分は「いつから・何年分すべきか?」を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
過去問・赤本に関する合格者の使い方・何年分すべきか?

まとめ

まず始めるべきは教科書の理解です。
教科書の理解を深めるために流れを重点的に解説した参考書を使用し、学校の授業よりも早めに進む気持ちで取り組みましょう。
一通りの全体像をつかんだ後は、演習系の参考書や一問一答形式の参考書も併せて使用して細かい知識まで確認するようにしましょう。そして、冬にかけて龍谷大学の赤本を用いてより実践的な演習を積むようにしましょう。

ぜひ参考にして龍谷大学の日本史の目標点である80点以上を取るようにしましょう。
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