【日本史編】慶應義塾大学の入試対策・オススメ参考書

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はじめに

本記事では慶應義塾大学の日本史の傾向と対策、合格するための勉強法について紹介します。慶應義塾大学は私大最難関と称される「早慶上」の「慶」の部分に位置します。東京都と神奈川県に6つのキャンパスを擁し、10学部で約2万8千人の学生が学ぶ大学となります。偏差値としては62.5〜72.5となっています。

慶應義塾大学の日本史は学部日程毎に出題される問題が分けられているため、他学部、その他の日程の過去問を使用した演習を行う際は注意が必要です。

出題形式

それではまず、慶應義塾大学の日本史の出題形式について学部ごとに詳しく紹介していきます。

文学部

  • 試験時間:60分
  • 配点       :100点満点
  • 目標点 :7割
  • 形  式:記述式
  • 構  成:大問5題

大問[Ⅰ]空所補充問題
大問[Ⅱ]空所補充問題
大問[Ⅲ]空所補充問題(記述式)
大問[Ⅳ]空所補充・記述問題
大問[Ⅴ]記述問題・論述問題

法学部

  • 試験時間:60分
  • 配点  :100点満点
  • 目標点 :7割
  • 形  式:マーク式
  • 構  成:大問4題

大問[Ⅰ]空所補充
大問[Ⅱ]空所補充・時代整序問題・正誤問題
大問[Ⅲ]空所補充・正誤問題
大問[Ⅳ]空所補充・下線部問題

商学部

  • 試験時間:60分
  • 配点  :100点満点
  • 目標点 :7.5割
  • 形  式:記述式、マーク式
  • 構  成:大問3題

大問[Ⅰ]空所補充・記述問題
大問[Ⅱ]空所補充(マーク式・記述式)・記述問題
大問[Ⅲ]空所補充(マーク式・記述式)・記述問題

経済学部

  • 試験時間:80分
  • 配点  :150点満点
  • 目標点 :7割
  • 形  式:記述式、マーク式
  • 構  成:大問3題

大問[Ⅰ]論述問題・下線部問題
大問[Ⅱ]空所補充(選択式・記述式)・時代問題
大問[Ⅲ]空所補充・時代問題・論述問題・下線部問題・地図問題

入試傾向と対策

それでは今から慶應義塾大学の日本史について空所補充、下線部問題、正誤問題、時代整序問題、地図問題、論述問題に分けて傾向と対策を紹介していきます。

空所補充について

慶應義塾大学の日本史は文章中に空所補充問題が出題される傾向にある。空所補充問題は学部にもよるがマーク式か記述式もしくは両方の形式で出題される。そのため記述式で答える空所補充問題はしっかり用語を書けるようにしておきたい。また史料系の空所補充問題が出題される場合があるため、有名な史料などは確認しておきたい。

対策方法としては、主に用語のインプットになります。問題レベルは標準〜応用レベルの問題となっており、問題集や一問一答などで対応できます。また史料系の空所補充問題も有名な史料や問われやすい部分などをまずは押えていきましょう。問題集の使い方や勉強方法については日本史オススメ参考書欄で紹介します。

下線部問題について

下線部問題の傾向としては、文章中の下線部に関することが選択問題や記述式問題で出題される傾向にある。
対策方法としては、知識のインプットである。知識のインプットを行う際は、人物、年代、地域、事例などの一連のことをまとめて覚えるようにしてください。オススメ参考書や勉強法は日本史オススメ参考書欄で紹介します。

正誤問題について

正誤問題の傾向としては、文章中の下線部に関する不適切なものを選択する問題や正しい組み合わせの選択肢を選択する問題などが出題される傾向にある。

正誤問題の対策方法は、各時代、年号に、〇〇地域で、天皇や将軍、総理大臣などの歴史人物が行ったことは何か、また法律や◯◯令の内容などをしっかり覚えることが重要です。また問われる問題レベルが高いため、細かい部分まで知識をインプットするようにしてください。

時代整序問題について

時代整序問題の傾向としては、四つの選択肢を出来事順に並べる問題や空所系の時代問題などが主に出題される傾向にある。
時代整序問題の対策方法は、各年代に何が起こったのか、誰が何をしたか、何が制定されたのかなどを覚えることが対策として挙げられる。戦いや法律の制定、政策などの出来事を順番に並べることが問題として問われやすいため、戦いや合戦、法律の制定された年号などをしっかり覚えることが重要である。

地図問題について

地図問題の傾向としては日本の場所に関する問題から海外の場所に関する問題など幅広い範囲で場所に関する問題が出題される傾向にある。
地図問題の対策方法としては、工芸品や建築物、遷都地、戦いなどの場所に関する学習をすること重要である。また近代の時代の地図問題などでは、海外の都市や場所なども覚えておく必要がある。

論述問題について

論述問題の傾向としては、なぜその法律や政策などが作られたのかを問う問題や、法律や政策の内容を説明する問題など様々な論述問題が出題される傾向にある。

対策方法としては、論述問題集で演習していくことが主な対策方法となる。〇〇令の内容や〇〇制とは何かなどを覚えることが重要になります。またどういういった経緯でその法律や政策、戦いが始まったのかなど、因果関係を理解しておくことも重要になります。

日本史勉強法

日本史の勉強法としては、まず基礎語句、そして基本的な流れを覚えることが重要です!
基礎固めが終わったら、そこから難易度が高い用語や難しい流れを覚えていくようにしましょう。その際に、インプット用の参考書または教科書を一つ決め、その参考書に資料集やその他参考書の情報、過去問の重要点を一つにまとめていくようにしましょう。そうすることにより、一つの参考書で様々なインプット情報を学習することができ、効率よく勉強することができます!

【主な学習の流れ!】
Step1
基礎レベルの参考書「はじめる日本史」「日本史なぜと流れがわかる本」など
Step2
一般的な参考書、教科書、資料集、用語集「日本史標準問題精講」「日本史B一問一答完全版」など
Step3
過去問、正誤問題集、資料集、史料問題集、論述問題集など

日本史オススメ参考書


はじめる日本史」
<特徴>
はじめる日本史の特徴は日本史を基礎から学び直せる問題集となっています。収録されている問題も難しいものではないため、基礎を固める参考書としてオススメの一冊となっています。また別冊に重要史料、一問一答、重要年表が収録されています。

<使用方法>
使用時期としては、入試初期から入試中期までとなっています。具体的には、日本史の勉強を始めて夏休みに入るまでには基礎レベルの語句や知識はインプットされている状態が望ましいです。使用ペースとしては、1日4単元をペースに演習を行いましょう。

実際に使う際の流れはこの様になります。
<使用の流れ>
1.はじめる日本史で勉強する単元を教科書やはじめる日本などを使用してインプットする!←この際、教科書の太字などを特に意識して教科書を読む!
2.はじめる日本史をノートなどに書きながら問題を解く!
3.答え合わせを行い、間違えた問題にチェックを入れ、教科書に立ち戻り確認する!
4.演習した単元を別冊で重要史料の確認と一問一答の演習も行うようにしてください。
5.次の日、前日間違えた問題を確認、復習する!


山川教科書」の使い方!
<特徴>
日本史B教科書の特徴としては、日本史の知識がこの一冊に集約されており、ほとんど学校で使用されている参考書です。

<使用方法>
使用時期としては、入試初期から入試本番までとなっています。
使用方法としては、自分で一日分の読む量、インプットする量を決めてもらい、インプットした知識を「はじめる日本史」や「日本史標準問題精講」などでアウトプットしてください。ペースとしては、一ヶ月で最低教科書一周はまわすようにしましょう。


「日本史標準問題精講」
 <特徴>
本書の特徴は難関大学などの標準から応用レベルの問題を演習することができる点です。また解説もとても詳しいため、この一冊を完璧にしたらほとんどの大学に対応することができます。

<使用方法>
使用時期としては、入試中期から入試後期となっています。
使用方法としては、基本的には「一問一答」や「はじめる日本史」で基礎が出来上がってると思うので、普通に問題を解いていってもらい問題ありません。答え合せをし、そこで間違えた単元を一問一答や教科書などで復習するようにしましょう。


日本史B一問一答の使い方!
<特徴>
日本史B一問一答の特徴としては、難関私大などのカバー率が95%超、レベル毎の問題、圧倒的問題数と本書を完璧に覚えれば、ほとんどの問題に対応できる力が身につく問題集となっています。

<使用方法>
使用時期として入試初期から入試本番までとなっています。
使用方法は、星3つを1周目、星2つを2周目、星1つを3周目の順番で使用していきましょう。ペースとしては1日1章のペースで進めていきましょう。また空所補充問題が記述式の学部もあるため、用語は漢字でも書けるように覚えてください。


“考える”日本史論述」の使い方!
<特徴>
本書の特徴としては、日本史の論述問題について丁寧に解説がなされているため、論述問題を勉強したい受験生にオススメな参考書です。

<使用方法>
使用時期としては、入試中期から入試本番となっています。
使用方法としては、アプローチの部分で、頻出形式やテクニックなどを学習しましょう。そして、演習を行っていき、採点を行い、解説の部分でズレなどを確認していきましょう。


山川 詳説日本史図録の使い方!
<特徴>
本書の特徴としては教科書に記載されていない地図や写真、人物などの知識が記載されているため、教科書に記載されていない知識の問題が出題される大学の学習にオススメの参考書です。

<使用方法>
使用時期として入試初期から入試本番までとなっています。
使用方法としては日本史標準問題精講の学習を始める際に使用していきましょう。主に教科書のサブ教材として教科書に載っていない知識のインプットに使用しましょう。また本書の知識は教科書に一元化し、効率良く学習が行えるようにしてください。


「眠れぬ夜の土屋の日本史史料と解説」
<特徴>
本書の特徴としては入試で問われやすい史料問題の重要な箇所が赤文字になっているため、効率良く史料問題の重要な箇所を学習することができる参考書です。

<使用方法>
使用時期として入試中期から入試本番までとなっています。
使用方法は史料の赤文字の部分を主に覚えていきましょう。史料が多く収録されているため、一から最後まで完璧に理解することが難しい人は良く出る史料から学習したり、要所をしっかり覚えていくようにしてください。


「慶應義塾大学の赤本」
<特徴>
この参考書の特徴としては慶應義塾大学の過去問が掲載されています。

<使用時期>
11月から入試本番にかけて行うようにしましょう。論述問題などは学校の先生や塾の先生に添削してもらいましょう。
ただ、実際には赤本をどの時期にどれぐらいやるべきかは受験生の現在の実力等によって異なります。自分は「いつから・何年分すべきか?」を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
過去問・赤本に関する合格者の使い方・何年分すべきか?

まとめ

本記事では慶應義塾大学の日本史の傾向と対策、勉強法について紹介してきました!
慶應義塾大学の日本史は標準〜応用レベルの問題で、基礎標準レベルは必ず完璧にしておいてください。また学部によっては論述問題や時代整序問題などが出題されやすい学部もあるため、自分が受験する学部の問題を分析し、対策していきましょう!

以上【慶應義塾大学の日本史】入試傾向、対策、勉強法になります!是非、参考にして慶應義塾大学の合格を勝ち取りましょう!

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