【関関同立】過去問はいつから?挑むべき人・まだ早い人の基準と正しい解き方

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目次

はじめに

10月下旬。受験生のキミは、そろそろ過去問に手をつけ始めている頃だと思います。周りの友達が「もう赤本3年分解いた」と話しているのを聞いて、焦っている人もいるかもしれません。一方で、解いてみたものの点数が全然取れず、「このまま過去問を続けていていいのかな」と不安になっている人も多いんじゃないでしょうか。

まず大前提として、受験生は全員、いずれ過去問をやらなければいけません。過去問を一度も解かずに本番を迎える、というのはありえない話です。ただし、「今すぐ毎週過去問を解くべき人」と「まだ早い人」、そして「もう少しレベルを下げた問題から取り組んだ方がいい人」がいるのも事実です。

結論から言うと、合格最低点から30点以上離れている人は、毎週過去問を解くよりも、まず基礎を固める方が合格に近づきます。

マナビズムでは、関関同立の合否は「自学自習の質」で決まると考えています。どれだけ過去問を解いたかではなく、今の自分に必要な勉強を、正しい順番でやれているか。この記事では、マナビズムの講師陣が話している内容をもとに、過去問に挑むべき人・まだ早い人の基準と、これから過去問に取り組む上での注意点を、幅広くお伝えします。

こんな人におすすめ
・過去問をいつから、どのくらいのペースで解けばいいか分からない人
・過去問を解いても、合格最低点との差がなかなか埋まらない人
・「とにかく過去問をたくさん解けば慣れる」と思っている人
・受験勉強を始めた時期が遅く、過去問に入るタイミングに迷っている人

過去問に挑む前の大前提:大問ごとの「解き方」を知っておく

「まだ早い」「もう解くべき」という話をする前に、全員に分かっておいてほしい大前提があります。それは、過去問に挑む前に、志望校の大問ごとの解き方を知っておくということです。

大問ごとの解き方を即答できるか

たとえば英語なら、

・関大の段落整序問題は、こういう手順で解く
・同志社の内容一致問題は、こういうことに注意して解く
・この大学の大問構成はこうなっているから、こういうことを意識して解く

こういったことを、キミは意識できているでしょうか。もし、こうしたことを意識できていない、あるいは「この大学の大問2はどう解くの?」と聞かれてすぐに答えられないという人は、たしかに過去問演習に挑むべきではありません。

大問ごとの解き方を知らないまま過去問を解くのは、「まだ早い」以前の問題です。

なぜ解き方を知らないまま解いてはいけないのか

過去問は、本番と同じ形式の問題で、今の自分の実力を測るための教材です。ところが、大問ごとの解き方を知らないまま解くと、測れるのは「実力」ではなく、「解き方を知らなかったこと」だけになってしまいます。

たとえば、段落整序問題は、手順を知っているかどうかで、かかる時間も正答率も大きく変わる問題です。手順を知らずに解いて点が取れなかったとしても、それは英語の実力が足りないのか、手順を知らなかっただけなのか、区別がつきません。これでは、解いたあとに何を直せばいいのかが分からず、せっかくの過去問がもったいない使い方になってしまいます。

解き方の情報は、すぐに手に入る

とはいえ、安心してください。大問ごとの解き方は、今すぐにでも知ることができる情報です。

マナビズムの公式LINEでは、関関同立の各大学の英語の入試傾向と対策をまとめた攻略本(関関同立バイブル)を無料で配布しています。各大学独自の問題形式と、それに対してどんなアプローチ・解き方が必要なのかがまとめてあるので、まだ見ていない人はぜひ受け取っておいてください。

時間配分と目標点を決めてから解く

解き方を知ったら、次は各大問の時間配分と目標点を決めます。「この大学はこういう手順で解いていかないといけないんだな」と知った上で、各大問の時間配分と目標点を決めてから過去問に取り組む。これが正しい順番です。

決め方は、難しく考えなくて大丈夫です。

・まず、試験全体で何点取りたいか(合格最低点を超える点数)を決める
・次に、その点数を、大問ごとに「ここで何点取る」と割り振る
・最後に、試験時間を、大問ごとに「ここは何分で解く」と割り振る

こうして決めておけば、過去問を解いたあとに、「この大問は目標点に届いた」「この大問は時間を使いすぎた」と、大問ごとに振り返ることができます。振り返りができて初めて、過去問は「次に何をすべきか」を教えてくれる教材になるのです。

時間配分と目標点が決まっていない状態で過去問を解いても、それは「まだ早い」も何も、そもそも過去問を解けていない状態です。ここは大前提として、必ず押さえておいてください。

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「まだ早い」の基準は、合格最低点との差

では、大問ごとの解き方を知った上で、それでも「まだ毎週過去問を解くレベルではない」のは、どんな人なのでしょうか。

過去問にまったく触らない方がいい、とまでは言いません。ただ、毎週解くべきレベルではない人には、はっきりとした特徴があります。

特徴1:志望校の特徴の分析が甘い

一つ目の特徴は、志望校の特徴の分析が甘いことです。前の章でお伝えした「大問ごとの解き方」「時間配分」「目標点」が決まっていない状態は、まさにこれに当たります。まずはここを固めることが先です。

特徴2:合格最低点から30点以上離れている

二つ目の特徴は、合格最低点との差です。講師陣の感覚としては、次のように考えてください。

・合格最低点まであと10〜30点:毎週解く、あるいは週に2〜3回分解くことに意味がある
・合格最低点から30点以上離れている:毎週解いても、まだあまり意味がない
・マイナス60点、70点と大きく離れている:毎週何回分解いても、大きな成長は見込めない

合格最低点との差 過去問演習の位置づけ 今やるべきこと
マイナス10〜30点 毎週、または週2〜3回分解く意味があるゾーン 過去問演習と、弱点の分析・復習
マイナス30点以上 毎週解いても効果は薄い 単語・文法・読み方など基礎の定着
マイナス60〜70点 何回分解いても大きな成長は見込みにくい 基礎の徹底インプットを最優先

自分の「点差」を正しく知る

この基準を使うには、まず自分の点差を正しく知る必要があります。合格最低点は、赤本や大学の公表している入試結果で確認できます。合格最低点は年度によって上下することがあるので、1年分だけでなく、複数年分を見ておくと安心です。

そして、自分の点数は、前の章で決めた時間配分を守って、本番と同じ条件で解いたときの点数で考えてください。時間を延長して解いた点数や、途中で答えを見ながら解いた点数では、正しい点差は分かりません。

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なぜ点差が大きいと、過去問演習の効果が薄いのか

「点差が大きいなら、なおさら過去問をたくさん解いて追いつかないといけないんじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。でも、実際は逆なんです。

必要な勉強の時間が、過去問に削られてしまう

過去問演習は、解くだけで終わりではありません。解いたあとには、答え合わせをして、間違えた問題を復習し、なぜ間違えたのかを分析する必要があります。つまり、過去問1回分には、解く時間に加えて、復習と分析の時間がかかるのです。

点差が大きい子がこれを毎週続けると、本来やるべき勉強の時間が、過去問の演習や復習・分析によって、どんどん削られてしまいます。必要なことを学ぶための時間が過去問に奪われて、結局「急がば回れ」の逆になってしまうのです。

これは、個人的な感覚としても、あまり良くないことだと講師陣は考えています。

点差が大きいのは、読み方・解き方「以前」の問題

合格最低点から30点以上離れているということは、最初にお話しした読み方や解き方、特徴的な設問の考え方以前の問題であることが多いんですね。たとえば、

・英単語がちゃんと入っているか
・英文法が身についているか
・古典文法なら、「に」の識別をその場で即答できるか

このあたりが、そもそも抜け落ちている可能性が非常に高いのです。だから、まずはそこを固めてください、というのが第一優先になります。

段落整序の手順や、内容一致問題の注意点といった「解き方」は、あくまで、単語や文法がある程度身についている人が、最後に点数を伸ばすためのものです。単語の意味が分からない文を、どんなに上手な手順で読もうとしても、内容は取れません。

「まずは過去問を何回分もやって慣れる」は本当?

受験相談で外部の生徒さんの話を聞くと、「まずは過去問演習を何回分もやって、長文に慣れていくのが大事ですよね」と言う子がとても多いです。

その気持ちは、めちゃくちゃ分かります。実践演習をしていく中で、なんとなく読み方や解き方のコツがつかめるんじゃないか。過去問なのだから、まんま同じ問題が出る可能性だってある。焦っている中で、できる限り過去問を軸にして、何回分も長文演習をしたいと考えるのは自然なことです。

でも、点数で言えば、合格最低点から30点以上離れていたら、それはほぼ意味がないと考えてください。「慣れ」で埋まるのは、せいぜい形式に戸惑う分の数点です。30点以上の差は、慣れではなく、基礎の積み上げでしか埋まりません。

マナビズムが大切にしている「理解→暗記→演習」の順番

マナビズムでは、どの科目の勉強も、「理解→暗記→演習」の順番で進めることを大切にしています。まず、なぜそうなるのかを理解する。次に、理解したことを暗記して、すぐに使える状態にする。そして最後に、演習で使えるかどうかを確かめる。

過去問演習は、この中の「演習」にあたります。理解と暗記が足りていない状態で演習だけを増やしても、順番が逆になってしまうので、点数は伸びません。点差が大きい人が、毎週過去問を解いても成長しにくいのは、まさにこの順番が崩れているからなのです。

まずは長文読解のための「武器」を揃える

最終的にみんなが倒さないといけないのは、英語にしても、現代文・古文にしても、長文読解です。そして、長文読解に必要な「武器」は、ある程度決まっています。

長文読解に必要な武器とは

英語なら、英単語・英熟語、英文法、そして英文の構造を正しく取る力(英文解釈)。古文なら、古文単語と古典文法。そして、どの科目にも共通して、文章をどう読むかという「読み方」。これらが、長文という敵を倒すための武器です。

過去問は、この武器を使って戦う場所です。武器を持たずに戦場に出ても、何度戦っても勝てるようにはなりません。まずは武器を揃えることが先なのです。

武器が揃っていない原因を、正直に振り返る

その武器は、本来であれば、10月下旬の今の時点で、もうすでに揃え切っていたはずのものです。それなのに、まだ揃えられていない。その原因が勉強量なのか、勉強の質なのかは、人によって違うと思います。

・そもそも勉強時間が足りていなかった
・時間はかけていたけれど、覚えたかどうかを確認していなかった
・参考書を「一通り終わらせた」だけで、完成させていなかった

ちゃんとやりなさいと言われていたにもかかわらず、まだ武器が揃っていないという点は、大いに反省してほしいところです。原因を正直に振り返らないと、残りの期間でも同じことを繰り返してしまうからです。

それでも、あきらめる必要はまったくない

ただ、武器が揃っていないからといって、「あなたはもうあきらめてください」と言うつもりはまったくありません。今からやるべきことは、残りの期間を踏まえて毎週の勉強計画を立て、足りない武器を一つずつ揃えていくことです。

難しいことは、まったく必要ありません。やるべきことは、とてもシンプルです。

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点差がある人の正しい進め方:毎週の計画で基礎を埋める

では、具体的にどう進めていけばいいのでしょうか。講師陣が伝えている進め方は、次のとおりです。

まず確認する4つのこと

・自分は公募推薦を受けるのか、一般入試なのか
・試験まで、残りの期間はどれくらいあるのか
・2週間に1回解く過去問の中で、今の自分の弱点はどこなのか
・大前提として、単語・文法・読み方を、ちゃんと理解して押さえられているか

公募推薦を受ける人は、一般入試だけを受ける人よりも試験が早いので、残りの期間はさらに短くなります。まずは自分の受験スケジュールを整理して、試験日から逆算してください。

過去問は「2週間に1回」で弱点を見つける道具にする

点差がある人にとって、過去問は「毎週解いて点数を上げるもの」ではなく、「2週間に1回解いて、今の弱点を見つけるもの」と考えてください。

2週間に1回、本番と同じ条件で解いてみて、どの大問で、どんな理由で点を落としているのかを分析する。「単語が分からなかった」「文法問題で落とした」「文の構造が取れなかった」。こうして見つかった弱点が、次の2週間で埋めるべき穴になります。

毎週の計画を立てて、穴を埋めていく

弱点が見つかったら、それを埋めるための勉強を、毎週の計画に組み込みます。単語が抜けているなら単語帳に戻る。文法が抜けているなら文法の参考書に戻る。文の構造が取れないなら英文解釈に戻る。

そして、1週間やってみて、計画どおりに進んだか、本当に覚えられたかを確認し、次の週の計画を修正する。毎週毎週、計画を立てて、実行して、確認して、修正する。このサイクルを回すことから、すべてが始まります。

マナビズムでは、この毎週のサイクルを一人で回すのが難しい受験生のために、自習コンサルティングを行っています。毎週1対1で面談をして、勉強計画の作成と修正、そして覚えたことが本当にできるようになっているかを確かめるアウトプットテストを行い、自学自習の質を高めていきます。

マイナス40点以上なら、論理読解の話ではない

正直に言うと、合格最低点から40点以上離れている人は、論理的読解がどうとか、関大の段落整序の対策がどうとか、そういう段階ではありません。

マイナス40点以上の人は、きっちり基礎を定着させてから、意味のある過去問演習をしていってください。

焦る気持ちは分かります。でも、基礎が定着すれば、過去問の点数は、それまでとは違うペースで伸びていきます。今は、そのための準備の時間だと考えてください。

基礎が抜けたまま過去問演習をしても、点差は埋まらない

ここまでの話は、講師陣の共通した意見です。もう一人の講師も、ほぼ同じ意見を話しています。

単語を即答できない子が、過去問だけで点差を埋めることはない

たとえば、英単語を1個1個即答できない子が、過去問演習をやりまくったからといって、点差が埋まるわけではありません。それで点数が上がるなら、誰も苦労しないですよね。

結局は、1個1個の基礎の部分が定着していないのに演習をしても、しょうがないということです。

日本史・世界史の例で考えてみる

分かりやすいのは、暗記科目の日本史・世界史です。たとえば、関大の日本史の過去問で40点の子が、「毎週関大の日本史を解いて、経験値を積みながら、出てきた難しい用語を覚えていくんだ」と言っているとします。

一見、効率が良さそうに聞こえますよね。でも、出てきた難しい用語を覚える前に、まずは参考書1冊、一問一答と、時代と流れの用語を覚えなさい、という話なんです。

40点しか取れていないということは、難しい用語どころか、基本的な用語や時代の流れが入っていない可能性が高い。その状態で過去問の難しい用語を拾っていっても、基本の部分はスカスカのまま。点数は、なかなか上がりません。

点数が伸びない一番の原因は、インプットの部分をサボり続けていることです。

インプットの積み重ねが、一番の近道

結局、インプットのところをサボって、サボって、サボり切っているから、できるようにならない。これが一番多いパターンです。だからこそ、インプットの部分の積み重ねが一番大事だというのが、講師陣の一致した考えです。

マナビズムでは、関関同立に合格するために必要な勉強時間を、約1,500時間(授業約500時間+自学自習約1,000時間)と考えています。その大部分を占めるのが、自分で覚えて、自分で確認する自学自習の時間です。過去問を解く時間も大切ですが、それ以上に、基礎を一つずつ自分のものにしていく時間の積み重ねが、合否を分けるのです。

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勉強を始めた時期で、過去問のタイミングは変わる

もう一つ、別の視点からも考えておきましょう。それは、「過去問に挑んでいく」ことと、「過去問を定期的にやり続ける」ことの違いです。一度解いてみることと、毎週・隔週のように定期的に解き続けることは、意味が違います。そして、その判断に大きく関わるのが、受験勉強をスタートした時期です。

6月以降にスタートした人は、11月に1回解くくらい

6月以降に勉強を始めた人は、おそらく11月に関関同立の過去問を1回解くくらいになると思います。10月は、別に解かなくてもいいかもしれません。

なぜかというと、6月から始めたとすると、6・7・8・9・10月の5か月。この5か月で、関関同立の過去問を定期的に演習して意味があるレベルにまで到達するのは、相当地頭のいい子だけだからです。

6月以降に始めた人は、12月・1月のラスト2か月が勝負になります。

それくらい、シビアな世界

実際、マナビズムの講師の一人は、4月から受験勉強を始めて7月末まで部活をしていましたが、過去問で合格最低点を取れるようになったのは1月の中旬だったそうです。4月から始めても、それくらいかかる。それくらい、関関同立の受験はシビアな世界だということです。

だからこそ、6月以降にスタートした人は、過去問を定期的に回すには、まだちょっと早いと考えてください。

6月以降スタートの人が、今やるべきこと

では、6月以降にスタートした人は、11月までに何をすればいいのでしょうか。答えは、これまでの章でお伝えしてきたことと同じです。

・単語・文法・英文解釈などの基礎を、理解→暗記の順番で固める
・日本史・世界史なら、参考書1冊、一問一答、時代と流れの用語を覚える
・覚えたことは、問題集やテストでアウトプットして、本当にできるかを確認する
・11月に過去問を1回解いて、弱点を確認する

ここで焦って過去問を何回分も解くより、基礎をしっかり固めておく方が、ラスト2か月の伸びは大きくなります。

4月スタートで得点レベルに届いていない人は、勉強法を見直す

逆に、4月頃に受験勉強を始めていて、月1回か2回、第一志望の過去問を解いているのに、まだ得点できるレベルに至っていない人は、勉強法を間違えている可能性がかなり高いです。

勉強のスタート時期 過去問についての考え方
4月頃 第一志望の過去問を月1〜2回解いて得点レベルに届いていないなら、勉強法を見直す必要がある
6月以降 10月は解かなくてもよい。11月に1回解くくらい。勝負は12月・1月のラスト2か月

勉強法を間違えている人によくあるのは、次のようなパターンです。

・参考書を読んで「分かった」で終わり、覚えたかどうかを確認していない
・覚えたことを、問題でアウトプットしていない
・計画を立てても、うまくいかなかったときに修正していない

どれも、「理解→暗記→演習」のサイクルや、毎週の計画の立て直しができていないことが原因です。こうした受験生のために、マナビズムでは、大学別の対策講座や、合格までの戦略設計を行う直前期の講座も用意しています。気になる人は、受験相談で聞いてみてください。

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過去問を解いたあとの「復習・分析」のやり方

ここまで、点差によって過去問の位置づけが変わるという話をしてきました。どのゾーンにいる人でも共通して大切なのが、過去問を解いたあとの復習と分析です。過去問は、解いた瞬間ではなく、解いたあとにどれだけ考えたかで、価値が決まります。

ステップ1:大問ごとに、目標点と比べる

解き終わったら、採点をして、合計点だけでなく大問ごとの点数を確認します。そして、最初に決めておいた大問ごとの目標点と比べてください。

・目標点に届いた大問
・目標点に届かなかった大問
・時間を使いすぎた大問

この3つに分けるだけで、どこに課題があるのかが見えてきます。

ステップ2:間違えた原因を分類する

次に、間違えた問題について、「なぜ間違えたのか」を考えます。原因は、大きく次のように分けられます。

・単語・熟語の意味が分からなかった
・文法の知識が足りなかった
・文の構造が取れず、意味が読み取れなかった
・大問の解き方の手順どおりに解けていなかった
・時間が足りなかった

原因が分かれば、次にやるべき勉強が決まります。過去問の分析は、次の2週間の勉強計画をつくる作業です。

ここで、単語・文法・構造といった基礎の原因が多い人は、まさにこの記事でお伝えしてきた「基礎を先に固めるべき人」です。逆に、手順や時間配分の原因が多い人は、基礎はある程度できているので、過去問演習の回数を増やして、解き方を磨いていく段階に入っています。

ステップ3:基礎の教材に戻って穴を埋める

原因が分かったら、それを過去問の中だけで解決しようとせず、今まで使ってきた基礎の教材に戻ってください。知らなかった単語は単語帳で、分からなかった文法は文法の参考書で確認する。こうすることで、過去問で見つかった穴が、基礎の教材とつながって埋まっていきます。

ステップ4:「1週間後に同じ問題が出たら解けるか」で確認する

復習が終わったら、最後に、「1週間後にこの問題がもう一度出たら、確実に解けるか」を基準に確認してください。実際に1週間後に解き直してみて、解けなければ、復習が「分かったつもり」で終わっていたということです。

マナビズムでは、覚えたこと・復習したことが本当にできるようになっているかを、アウトプットテストで確かめることを大切にしています。過去問の復習も同じで、確認するところまでやって、初めて自分の力になります。

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点差別:これからの1週間の使い方

ここまでの内容を、点差ごとに、1週間の勉強のバランスとしてまとめてみます。あくまで考え方の目安なので、自分の状況に合わせて調整してください。

マイナス10〜30点の人

このゾーンの人は、過去問演習に意味がある段階です。毎週1回分、あるいは週に2〜3回分の過去問を解き、そのたびに復習と分析をしっかり行いましょう。

ただし、過去問ばかりになって、基礎の確認がおろそかにならないように注意してください。過去問で見つかった単語や文法の穴は、その週のうちに基礎の教材で埋める。過去問と基礎の確認を、1週間の中で必ずセットにしておくことが大切です。

マイナス30〜40点の人

このゾーンの人は、毎週過去問を解くのではなく、2週間に1回程度にとどめて、残りの時間を基礎の定着に使いましょう。

1週間の大部分は、単語・文法・英文解釈などのインプットと、その確認テストに使います。2週間に1回の過去問は、「今どこが弱いのか」を見つけるための道具です。見つかった弱点を、次の2週間の計画に組み込んでいきます。

マイナス40点以上の人

このゾーンの人は、論理読解や大問ごとの細かい対策の前に、基礎の定着を最優先にしてください。1週間のほとんどを、単語・文法・読み方の基礎に使います。

過去問は、基礎がある程度固まってから、意味のある演習として取り組みましょう。それまでは、今の自分のレベルに合った問題集で、覚えたことが使えるかを確かめる方が、確実に力がつきます。

合格最低点との差 過去問の頻度 1週間の中心
マイナス10〜30点 毎週〜週2〜3回分 過去問演習+復習・分析+基礎の穴埋め
マイナス30〜40点 2週間に1回程度 基礎のインプットと確認テスト
マイナス40点以上 基礎が固まるまで最小限 単語・文法・読み方の徹底

どのゾーンでも、「過去問で見つけた穴を、その週のうちに基礎で埋める」ことは共通です。

基礎が固まったかどうかの確かめ方

「基礎を固めてから」と言われても、どこまでできたら固まったと言えるのか、分かりにくいですよね。講師陣が話していた中で、一つの基準になるのが「即答できるかどうか」です。

英単語:1個1個、即答できるか

英単語は、単語帳の単語を見て、すぐに意味が出てくるかどうかで確認します。「少し考えたら思い出せる」は、まだ固まっていない状態です。長文の中では、単語を一つずつ考えている時間はありません。見た瞬間に意味が分かる状態を目指しましょう。

古典文法:「に」の識別などを、その場で言えるか

古典文法なら、たとえば「に」の識別のような、識別問題をその場で即答できるかが基準になります。文法の知識は、本文を読みながらその場で使えて初めて意味があります。問題を見てから参考書をめくって確認するようでは、まだ固まっていません。

日本史・世界史:基本の用語と流れが入っているか

日本史・世界史なら、参考書1冊、一問一答、時代と流れの用語が、しっかり頭に入っているかどうかが基準です。過去問に出てくる難しい用語より先に、基本の用語と時代の流れを答えられるかを確認してください。

確認は、必ずテストの形で

どの科目でも、確認は「見直す」のではなく、「テストする」形で行うのがポイントです。単語帳を眺めるのではなく、意味を隠して答える。参考書を読み返すのではなく、問題を解いて確かめる。自分の感覚ではなく、テストの結果で「できる」を判断することが、基礎を本当に固めるコツです。

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「レベルを下げて取り組む」という選択肢

この記事の最初に、「もう少しレベルを下げた問題から取り組んだ方がいい人もいる」とお話ししました。これは、点差が大きい人にとって、とても大切な考え方です。

関関同立の過去問は、基礎がある人のための問題

関関同立の過去問は、単語・文法・読み方といった基礎がある程度身についている人が、本番に向けて実戦力を磨くための問題です。基礎が抜けている状態で取り組むと、分からない箇所が多すぎて、どこから復習すればいいのかも分からなくなってしまいます。

1回の過去問で分からないことが多すぎると、復習にとても時間がかかります。しかも、その復習の多くは、本来なら基礎の教材でやるべき内容です。結果として、過去問の復習をしているつもりが、遠回りな基礎の勉強になってしまうのです。

今のレベルに合った問題で「できる」を積み上げる

点差が大きい人は、関関同立の過去問にこだわらず、今の自分のレベルに合った問題で、覚えたことが使えるかを確かめていく方が、確実に力がつきます。

今使っている参考書や問題集の演習問題でしっかり得点できるようになってから、関関同立の過去問に進む。この順番を守れば、過去問に入ったときに、復習すべきポイントが絞られ、1回1回の演習から得られるものが大きくなります。

レベルを下げることは、後退ではありません。今の自分に合った問題で「できる」を積み上げることが、関関同立への一番確実な道です。

焦りとどう付き合うか

10月下旬のこの時期、周りが過去問を解き始めていると、どうしても焦ってしまうと思います。講師陣も、その気持ちはめちゃくちゃ分かると話しています。

焦りが「過去問をたくさん解く」に向かいやすい

焦っているときほど、人は目に見える「本番の問題」に取り組みたくなります。過去問を解いていると、受験に向けて前に進んでいる実感が得られるからです。逆に、単語帳や文法の参考書に戻ることは、遅れているような気がして、不安になるかもしれません。

でも、この記事でお伝えしてきたとおり、点差が大きい人にとっては、基礎に戻ることこそが、前に進むための一番の近道です。焦りの気持ちに流されて過去問ばかりを解いていると、時間だけが過ぎて、点差は埋まらないままになってしまいます。

「何をやるか」が決まれば、焦りは小さくなる

焦りの多くは、「何をやればいいか分からない」ことから生まれます。今の自分の点差を知り、弱点を分析し、毎週の計画を立てる。やるべきことがはっきりすれば、あとはそれを一つずつこなしていくだけです。

計画を立てて、実行して、確認して、修正する。このサイクルを回しているうちに、焦りは「やるべきことをやっている」という手応えに変わっていきます。一人で計画を立てるのが難しいときは、遠慮なく相談してください。

公募推薦と一般入試で、考え方はどう変わる?

講師陣は、計画を立てるときに、「公募推薦なのか、一般入試なのか」「残りの期間がどれくらいあるのか」を確認するよう伝えています。この2つで、過去問との付き合い方も変わってきます。

公募推薦を受ける人

公募推薦は、一般入試よりも試験が早いので、残りの期間が短くなります。そのため、試験日から逆算して、過去問で形式と時間配分を確認する時間を、早めに確保しておく必要があります。

ただし、ここでも「点差」の考え方は変わりません。点差が大きい場合に、過去問を解く回数だけを増やしても、点数はなかなか上がりません。形式と時間配分の確認はしつつ、点差の原因になっている基礎の穴を優先して埋めていくことが大切です。

一般入試を受ける人

一般入試を受ける人は、公募推薦を受ける人よりも、基礎を固める時間が少し多く残っています。この時間を、基礎の穴を埋めることにしっかり使いましょう。特に、6月以降にスタートした人は、12月・1月のラスト2か月が勝負になるので、それまでに基礎を固め切っておくことが、合格の大きな分かれ目になります。

公募でも一般でも、「試験日から逆算して、点差の原因を埋める」という考え方は同じです。

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過去問を始める前の最終チェックリスト

ここまでの内容を、過去問に本格的に取り組む前のチェックリストとしてまとめました。すべてにチェックが入れば、毎週の過去問演習に意味がある状態です。チェックが入らない項目があれば、そこが今、優先して取り組むべきところです。

□ 志望校の大問ごとの解き方・手順を、聞かれたらすぐに答えられる

□ 各大問の時間配分と目標点を決めている

□ 志望校の合格最低点を、複数年分確認している

□ 本番と同じ条件で解いて、合格最低点との差が30点以内に入っている

□ 単語帳の英単語を、1個1個即答できる

□ 文法や古典文法の識別(「に」の識別など)を、その場で即答できる

□ 日本史・世界史なら、参考書1冊と一問一答、時代と流れの用語が入っている

□ 毎週の勉強計画を立てて、実行・確認・修正のサイクルを回している

チェックが入らなかった項目こそが、今のキミの伸びしろです。そこを一つずつ埋めていけば、過去問の点数は必ず変わります。

特に、上から2つ目までの「解き方」と「時間配分・目標点」は、すぐに準備できる項目です。まだの人は、今日のうちに決めてしまいましょう。そして、4つ目以降の基礎の項目は、毎週の計画の中で、一つずつ確実にチェックを入れていってください。

過去問についてよくある質問

Q. 点差が大きい人は、過去問に一切触らない方がいいですか?

まったく触らない方がいい、ということではありません。大問ごとの解き方や形式を知るため、そして2週間に1回程度、今の弱点を確かめるために解くことには意味があります。ただ、毎週何回分も解いて点数を上げようとするのは、点差が大きいうちは効果が薄い、ということです。

Q. 公募推薦が近いのですが、それでも基礎を優先すべきですか?

公募推薦を受ける人は、試験までの期間が短いので、より計画的に進める必要があります。試験日から逆算して、過去問で形式と時間配分を確認しつつ、点差の原因になっている基礎の穴を優先して埋めていきましょう。残りの期間と点差の両方を見て判断することが大切です。迷ったら、一人で決めずに相談してください。

Q. 過去問の代わりに、どんな問題で演習すればいいですか?

点差が大きい人は、関関同立の過去問よりも、もう少しレベルを下げた問題から取り組む方が効果的な場合があります。今使っている参考書や問題集の演習問題で、覚えたことが使えるかを確かめながら進め、基礎が固まってきたら、過去問に移っていきましょう。

Q. 6月以降にスタートしたのに、もう10月に過去問を何回分か解いてしまいました。

解いてしまったこと自体は、問題ありません。大切なのは、その過去問から何を学ぶかです。解いた過去問を分析して、どの大問で、どんな理由で点を落としたのかを確認してください。そこで見つかった基礎の穴を、11月までの計画で優先的に埋めていきましょう。そして、11月に改めて1回解いてみて、点数と弱点がどう変わったかを確かめるのがおすすめです。

Q. 一度合格最低点を超えたら、もう基礎の勉強はしなくていいですか?

一度超えただけでは、まだ安心できません。過去問の点数は、年度による問題との相性でも上下します。合格最低点を安定して超えられるようになるまでは、過去問で見つかった穴を、基礎の教材で埋める作業を続けてください。基礎の確認は、本番直前まで続けるものだと考えておきましょう。

まとめ:過去問は「点差」と「基礎」で判断しよう

最後に、この記事のポイントを整理します。

・過去問に挑む前に、志望校の大問ごとの解き方を知り、時間配分と目標点を決めておく
・合格最低点まで10〜30点なら、毎週の過去問演習に意味がある
・30点以上離れているなら、毎週解いても効果は薄い。単語・文法などの基礎が先
・過去問は「理解→暗記→演習」の「演習」。順番が逆になると点数は伸びない
・長文読解に必要な武器を揃えることを最優先に、残り期間から逆算して毎週の計画を立てる
・マイナス40点以上なら、論理読解の話ではない。基礎の定着が先
・6月以降にスタートした人は、11月に1回解くくらい。勝負は12月・1月
・4月スタートなのに得点レベルに届いていない人は、勉強法を見直す

過去問は全員がやるもの。でも、今の自分に必要なのが「演習」なのか「基礎」なのかを正しく見極めることが、合格への一番の近道です。

「自分は今、過去問を解くべきなのか」「合格最低点との差を、どう埋めていけばいいのか」と迷ったら、ぜひ一度マナビズム豊中校舎にご相談ください。キミの今の状況に合わせて、合格までの計画を一緒に立てます。

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