【物理編】勉強法・オススメ参考書・問題集

更新日: (公開日: PHYSICS

物理勉強法(インプット編)

物理とはどんな科目でしょうか。
多くの人が持っているイメージは、『公式を覚えてそれを使って問題を解く』というものです。
確かにそうですが、本当に公式を覚えるだけで問題が解けるようになるのでしょうか。
答えは「ノー」です。これは皆さん数学を履修したことがあるのでよくおわかりでしょう。

数学でも公式を覚えてそれを使えばいいのですが、その公式を表面的に覚えているだけで、いったい何に使うのかがわからなければ問題を解くことはできないでしょう。これは物理にも全く同じことがあてはまります。

公式を文字として丸暗記しているだけではいつまでたっても問題を解くことができるようにはなりません。
では、丸暗記ではない公式の覚え方とはいったいどんなものなのでしょうか。
それは公式の成り立ちを理解することにあります。
物理というのは身近な出来事を題材にした内容が多く含まれているため、具体的なイメージを持ちやすい科目であると言えます。

公式の成り立ちを覚えておけば、問題を解いている途中に公式をド忘れしてしまったときでも、慌てずに対応することができるようになります。
また、公式を理解して覚えるときには、出てきた文字の単位に着目するとよいでしょう。単位というのは、メートルとか秒といった数値の後ろにつくものです。これを意識して公式を覚えておけば、わかりにくい問題が出てきたときにも、公式を間違って利用してしまうことが避けられます。

また、一問一答のような問題パターンの覚え方はできるだけ避けましょう。
なぜなら、物理の問題集に載っている問題がそのまま入試に出されるわけではないからです。試験本番で初めて見た問題を解けるようになるには、いつでもどこでも使える汎用性のある解法を理解しておくことが必要になります。
問題集に出てくる問題パターンを知ることは大事ですが、その問題が出てこないと解けないということを避けるために、できるだけ万能な解法を身につけてしまうことがいいでしょう。

物理勉強法(アウトプット編)

物理はとにかくアウトプットの方が大事です。
インプットで公式の成り立ちや意味を理解して覚えたら、どんどんアウトプットしていきましょう。しかし、やたらたくさんの問題集に手を出せばいいというわけではありません。むしろ、数は少なくてもいいので、説明の詳しい参考書を何度も何度も解き、公式の使い方や問題の解き方を覚えていくことが重要となります。

とにかく、必要なのは自分の手を動かして、問題を解きながらどの公式をどういうときに使えるかを体で覚えることです。誰もが自転車に始めは乗れないように、始めから物理の問題をスラスラ解ける人などほとんどいません。
しかし、失敗しながら徐々に方法を修正して自転車に乗れるようになるように、物理でも問題を何度も何度も解くことで公式を理解し問題を解けるようになっていきます。

始めはなかなか問題が解けないかもしれませんが、根気よく続けていくことで解けるようになります。わからないからといって投げ出すのではなく、答えを熟読してひとつひとつ理解していくという姿勢を持つことが大事です。

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物理オススメ参考書・問題集


「漆原晃の物理シリーズ」
<特徴>
簡潔にまとめられており、説明口調で書かれているので理解しやすい1冊となっています。ただし、解説が著者独特のものになっているので授業や他の参考書との接続に注意しなければなりません。
力学→電磁気→熱→波動→原子といった流れで取り組みましょう!

<使用時期>
入試初期~入試中期
目標進度:1冊/2~3週
習熟期間:3~4ヶ月


「宇宙一分かりやすい高校物理シリーズ」
<特徴>
イラストがふんだんに使われているので物理初学者でも理解しやすい一冊となっています。左ページに説明,右ページがすべて図解の構成となっています!また、別冊問題集によってアウトプットを行えるので解く力も付きます。

<使用時期>
入試初期~入試中期
目標進度:1冊/2~3週
習熟期間:2ヶ月


「物理のエッセンスシリーズ」
<特徴>
物理の本質を理解できるような説明と例題が掲載されています。初学者が使用するのは難しいので、基礎的な問題を解ける場合の再インプット用の参考書として使用することをオススメする。

<使用時期>
入試中期~入試本番
目標進度:1単元/1~2週
習熟期間:入試本番まで


「良問の風 物理」
<特徴>
解説が非常に丁寧な物理の問題集となっています!また、入試における落としてはいけない問題をまとめてくれているので、これを仕上げるだけでもかなりの実力がつきます。関関同立・MARCH志望にオススメの標準レベルの問題集です。

<使用時期>
入試中期
目標進度:インプットと並行
習熟期間:3~4ヶ月


「物理 入試の革新」
<特徴>
良問の風よりも難易度の高い問題集として用いる。関関同立・MARCH志望で良問の風だけでは演習が足りない場合は本書をオススメします。
標準~難関レベルの問題を収録!

<使用時期>
入試中期~入試後期

目標進度:インプットと並行
習熟期間3~4ヶ月


「物理 標準問題精講」
<特徴>
早慶上智などの最難関レベル大学を志望する受験生にオススメする問題集である。タイトルには「標準」とあるが全く標準レベルで無いものも多く収録されているので注意が必要である。

<使用時期>
入試後期~入試本番まで
目標進度:インプットと並行
習熟期間:3~4ヶ月

まとめ

1年間の学習スケジュールはこの様になります!
※2月から受験勉強をスタートした場合
物理は公式の丸暗記ではなく、理解した上で公式を覚えることが重要です。科目の性質を理解した上で、勉強を進めていきましょう!

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