【次は合格するために】浪人生の親が知っておきたい5つのこと【保護者必見】
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後期入試が終わり、浪人が見えてきた今。
保護者の方が「子どもを少し休ませてあげたい」、「塾は4月からでいいのでは」と考える時期です。
しかし、浪人は決して1年の猶予を得られる甘い選択ではありません。
そこで今回は、浪人生の親が知っておきたい5つのことをまとめました。
本当に浪人の選択肢を選ぶべきなのか、現状も踏まえて判断する一助としてください。
YouTubeでもご覧いただけます!
動画でも、浪人生の親が知っておきたいことをお伝えしています。
後期入試が終わり、浪人の道が見えている今、保護者はどう動くべきか?
「少し休ませてから塾へ」では甘すぎます。
なぜ合格できなかったのかを言語化し、原因を解決できる環境を選ぶことが大切です。
親の”甘さ”が、お子さんの努力を止める可能性にも触れました。
※動画での伝え方は、忖度なくストレートです。共感できない部分があっても構わないというスタンスである点に留意してください。
以下では、動画を見られない方に向けてテキストでも紹介します。
【次は合格するために】浪人生の親が知っておきたい5つのこと
浪人が決まった保護者の皆さんが知っておきたいのは、以下の5つです。
- 大学受験は無理にやらなくてもいい
- 塾に通うのは4月からでは遅すぎる
- 合格最低点が出ない状態で年を越してからでは遅い
- 塾の授業を受けるだけでは解決しない
- 不合格の原因究明は第三者を頼る
大学受験は無理にやらなくてもいい
マナビズムの立場としては受験指導者ですが、大学受験は”しても・しなくてもいい”という価値観も否定しません。
人生全体で見れば、家族旅行など別の幸せを優先する選択もあり得ます。
ただし、一致している大前提は「子どもの幸せ」です。
それを決めるのは親でも、そして私たち指導者でもなく本人です。
だからこそ、「君の人生。君はどうしたい?」と本人に聞いてください。
「親として行くのがいいと考えているのだけれど、あなたはどうする?」といった切り口でも良いでしょう。
そのうえで、
- 「借りを作ってでも頑張るから行かせてくれ」となるか
- 「今回は我慢して、大学生になってから連れていって」となるか
など、本人の選択に委ねるのがベターです。
就職・浪人のどちらを選ぶにしても、最終的な決定権は子ども本人、保護者はそのサポート役が基本です。
関連記事:浪人生になるデメリットとは?大学受験を成功させるポイントも解説
塾に通うのは4月からでは遅すぎる
浪人が見えてきた結果、揺らぐ気持ちがあるのもわかります。
しかし、強く伝えたいのは、受験勉強の基準が甘いということです。
- 「後期まで頑張ったし、4月までラスト10日くらいは遊ばせて、塾は4月からでいい」
この考え方は、現代の大学受験では”甘すぎます”。
いま力を振り絞れない状態自体が、勉強量不足や分析力不足など結果が出なかった要因と地続きです。
浪人を選ぶのであれば、決めた日からはじめるのが理想的です。
1週間でも勉強しない期間を作ると、学習習慣がなくなるリスクもあります。
- 「そんなに勉強するの?」
- 「浪人生って朝から晩まで?」
という戸惑いはよくありますが、それだけやってもなお勝ち切れない人が浪人です。
保護者の方の”頑張る基準”が低いと、お子さんの頑張りのストッパーにもなってしまいます。
お子さんも、そして親御さんも同様に、
- 合格した未来の自分が今の立ち居振る舞いを見て、それで受かっていると思えますか?
- 来年の入学式で門の前で写真を撮る自分を想像したとき、”いまはそんなにやらなくていい”といえるでしょうか?
こうした切り口で、いま一度考えてみてください。
合格最低点が出ない状態で年を越してからでは遅い
受験生は、合格最低点が出ない状態で「年を越してから勉強」と考えるのでは遅いです。
動くのは”今”、親御さんには「浪人が決まって辛いけど、1年一緒に頑張ろう」とまず背中を押してほしいです。
- ①後期が終わったから少し羽を伸ばす
- ②なんとなく近くや大手の塾に入る
- ③授業”だけ”受ける
これでは、浪人を決めても来年の合格率は下がります。
大切なのは、”羽を伸ばす癖”を消し、結果を出す”成功者”のように振る舞えるかです。
“最低限ここまではやる”という下限や、上限を勝手に下げてしまう例(=旅行などの例外)を作ってはいけません。
- 勉強しないときは「勉強させてください」
- 勉強しかしていない状態になると「大丈夫?」
この間で揺れてしまえば、中途半端になってしまいます。
保護者の方は深い愛情を持って、お子さんの努力を妨げずに後押しする行動を意識してください。
塾の授業を受けるだけでは解決しない
浪人生が保護者の方の支援を受けて塾に通えたとしても、”授業を受けるだけ”では解決になりません。
不合格の要因が復習不足だったのに、「わかりやすい授業を受けて復習する」だけを繰り返す。
これでは、”復習のやり方・強度”が変わらず、同じ失敗の繰り返しです。
もちろん、不合格を見た直後に自らの失敗要因を直視するのは辛いはずです。
しかし、来年また”不合格”を見るほうがもっと辛く、乗り越えるのは簡単ではありません。
嫌でも振り返り、今から失敗の原因を言語化する行動こそが、浪人成功への最短ルートです。
不合格の原因究明は第三者を頼る
不合格の原因究明は、親御さんと高校生が連携しても難しい課題です。
親御さんがどれだけ丁寧に聞いても、火傷するような喧嘩になりやすいからです。
第三者が適切な問いの連鎖で深掘りするほうが、子は素直に答えやすく、本当の核心(心の琴線)に触れられます。
たとえ親が教育関係者であっても、関係性の近さが”わかってるよ”を誘発し、話が進みません。
第三者だからこそ、結果から見える課題を率直に、そして関係性を壊さずに伝えられます。
マナビズムでも、コンサルタントが、現役時代の失敗原因を客観的に分析し、改善策を提案しています。
少しでも不安を感じているのであれば、ぜひお気軽にお声がけください。
浪人が決まったときに考えたい塾の本当の選び方
浪人が決まったとき、塾選びの基準はたった1つです。
なぜ合格できなかったかを言語化し、それを解決できる環境であるかです。
“環境”=設備やカリキュラムだけでなく”人”も含みます。講師が信頼に足る人かも重要だからです。
逆に、避けたい選び方は以下のとおりです。
- 親御さん主導で勝手に(無理やり)申し込む
- 家で勉強できないタイプに在宅前提の学習形態を”押し込む”
そもそも、本人が大学受験を本気で望んでいないのなら、無理に入れないほうが良いです。
本来、受験は幸せになるための手段です。
自分を嫌いになるような進め方は、将来にも禍根を残すため本末転倒だと考えてください。
あらためて親は浪人生となったお子さんに何をすべきか
親御さんは、浪人生を選んだお子さんに対して休んでほしい気持ちを持っているはずです。
しかし、どれだけ辛くても休む時期ではありません。
来年の今ごろ、スーツ選び・入学式の準備をしている自分たちを想像し、そこから逆算して動いてください。
なんとなく資料請求を片っ端から、なんとなく近い・大手だからではなく、
- ①原因の究明する
- ②解決手段を探る
- ③実行できる環境を作る
という順序で選ぶのです。
浪人生は、一日中自習室にいても朝と夜は家にいるからこそ、毎日顔を見て過ごせる保護者の影響は大きいです。
親・本人・指導者の三人四脚で進める意識を持って、浪人を1年で成功するために行動を起こしてください。
なお、家での不安や言葉はすぐに子ども経由で学習現場に届きます。
その前提で、家庭内の言葉かけにも留意する(人・仕組み・場所)の順で選びましょう。
関連記事:浪人生活をはじめる前に確認!最後まで頑張るためのコツや塾・予備校を紹介
まとめ
高校生が浪人生への道を見てしまった、いまが分岐点です。
「ひとまず休む・なんとなく選ぶ」ではなく、”合格からの逆算”を考えてください。
原因を言語化し、解決策を見つけて、実行できる環境を整えるのがスタートラインです。
来年の春、親子で笑顔の入学式を迎えるためにも、甘さを捨てて厳しい現実と向き合う覚悟を持ちましょう。
とはいえ、何をしたら良いのか判断に困る保護者の方がほとんどだと思います。
マナビズムでは、受験生と親御さんを交えた無料受験相談を行っています。
今、抱えているお悩みから今後を踏まえて、合格できる計画をご提案しますので、ぜひお気軽にお声がけください!