塾の選び方で失敗しない基準は?波長が合う先生で選ぶのが正解

更新日: (公開日: COLUMN

「塾、どこにしよう」。受験勉強をはじめようと思って塾を探しはじめたものの、ホームページを見ても料金やサービスがどこも似たように見えて、結局決められない。そんな状態で止まっていませんか。

僕たちは大学受験専門の塾で、毎年たくさんの高校生の受験相談に乗っています。そのなかではっきりいえることが1つあります。それは、塾は機能やサービスを並べて比べても失敗するということです。本当に見るべきなのは、もっとシンプルなところにあります。

この記事では、僕たちが普段から受験生に伝えている「失敗しない塾の選び方」をできるだけ本音でお話しします。良い塾を見極める基準、逆にやめたほうがいい塾の特徴、大学受験ならではの確認ポイントまで、これを読めば自らに合う塾を選ぶときの軸がはっきりするはずです。

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塾選びでいちばん大切なのは波長が合うか

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最初に、いちばん大切な大前提をお伝えします。すごく抽象的で感覚的に聞こえるかもしれませんが、塾選びは「波長が合うか」、ここに尽きます。サービスの内容や料金を細かく比べるのは、そのあとの話です。

このあと良い塾の基準や確認すべきポイントを具体的に解説しますが、その全部の土台にあるのが、この「波長」という感覚です。

サービスや料金より先に信頼できると思えるかを見ること、波長が合わない塾では頑張れるものも頑張れないこと、そして塾を決める瞬間は結局のところ理屈より直感だということ。この3つの視点から、その理由が見えてきます。

サービスや料金より先に信頼できると思えるかを見る

塾を探していると、つい「自習室が使い放題か」「映像授業の数は多いか」「月謝はいくらか」といった条件で比べたくなります。もちろんそれも大切ですが、その前に必ず見てほしいことがあります。目の前にいるその大人を、自分は信じられるかです。

塾の説明会や受験相談に行くと、先生やスタッフが対応してくれます。社員でも大学生のスタッフでも構いません。その人と話してみて「この人になら自らのことを任せられそうだ」と思えるか。

これから1年、人によっては2年、自分が過ごす環境です。そこにいる人を信頼できなければ、どれだけサービスが良くても続きません。

逆に言うと、サービスの細かい違いは入ってみないと分からない部分も多いものです。でも「この人は信頼できそうか」は、話してみればある程度わかります。だからこそ、機能比較よりも先に、人を見てほしいのです。

波長が合わない塾では頑張れるものも頑張れない

なぜ波長をそこまで重視するのか。理由はシンプルで、人との相性が悪い環境では、頑張れるものも頑張れなくなるからです。

考えてみてください。アットホームで先生との距離が近い雰囲気がいいなと思って入った塾で、いざ通いはじめたら先生がやたら堅苦しく、こちらの志望校を聞いて「なんで国公立を目指さないの?学歴は大切だよ」なんて、心のないアドバイスをしてくる。これだと「ちょっと違うな」と感じてしまいますよね。

勉強は1年なり2年なり、長く続けるものです。その間ずっと、合わない人のもとで気を張りながら通うのは想像以上にしんどいことです。モチベーションが下がる原因が、勉強の中身ではなく人間関係になってしまう。

これが「波長が合わない塾」の怖いところです。だからこそ、自らの肌感覚に合うかを大切にしてほしいのです。

入塾の決め手は理屈より直感だったという実例

実は、僕自身がそうでした。今でこそ偉そうに塾選びのポイントを語っていますが、自分が高校生のときにここまで密に考えて入塾したかというと、正直そんなことはありません。

マナビズムの講師が塾に入ったのは高2の夏休み、部活がいちばんしんどい時期でした。賢いと評判だった先輩に「お前、塾行こうや」と首根っこを掴まれるといったように連れて行かれて、「勉強したくないっす」といっても「いいから来い」と。

そこで当時の代表に会った瞬間に、「あ、この人だったらついていきたいな」と、子どもながらに思ったのです。

当時はまだ今ほどサービスも整っていませんでした。それでも夏に集団授業を受けて「ここだな」と感じて、そのまま通い続けました。結局のところ、決め手はサービスが合うかより「この人を信頼できると思えるか」という直感だったわけです。

みなさんにも、この感覚を大切にしてほしいと思っています。

塾選びで見るべき順番を示した図。サービスや料金の比較より先に「信頼できる先生かどうか」を見ることを表している

本当の選び方は?良い塾を見極める3つの基準

「波長が大切なのはわかったけど、もう少し具体的な基準がほしい」。そう思いますよね。波長という大前提の上で、僕たちが「良い塾」だと考える基準は次の3つで見極められます。

受かる基準を本音で示してくれるか

僕が「この人は信頼できる」と判断するときの絶対的な基準が、たった1つあります。それは受かるための本当の基準を、きちんと目を見ていってくれるかです。

正直に言うと、僕は受験相談でかなり厳しいことをいいます。「1日何時間やるんだ」「自習はどれくらいやるんだ」と。すると受験生はだいたい顔が引きつります。しかし、その引きつるような真実を、魂を持ってきちんと伝えてくれる先生こそ、僕は良い先生だと思っています。

逆に、ぬるま湯につけるような先生は良い先生ではありません。「君のペースに合わせてやってあげるよ」「まずは英単語を1週間で50個からやってみようか」。耳触りはいいですが、それで本当に受かるのでしょうか。

1年後の今日、「なんであのとき、もっと頑張らなかったんだろう」と後悔するのが目に見えています。後悔先に立たず、です。「ちょっとしんどいかも、自らについていけるかな」と思わせてくれる先生こそ、あなたにとっての恩師になり得る人だと、僕は思っています。

今の自らの悩みや不安を解消できる塾か

次に大切なのが、今あなたが抱えている悩みや不安を、その塾が解消してくれるかです。先生がどれだけ良い人でも、自らの悩みと噛み合っていなければ意味がありません。

これは病院と同じだと思っています。野球で肘を壊して肘が痛いと悩んでいる子が、どれだけ腕のいい眼科の先生のところに行っても、肘は治せませんよね。眼のことなら専門だから治せても、肘や肩はわからない。

その先生は良い先生かもしれないけど、自らの症状とは合っていないから、自らにとっては良くない病院になってしまう。塾もまったく同じです。

例えば「家で全然勉強できない」という悩みを持っている子が、自宅で映像授業を見るオンライン塾に入っても、結局家で勉強できないわけですから、どれだけ良い授業が配信されていても成績は上がりません。

だから「先生が良さそう」だけでなく、「今の自らの悩みに、その塾の仕組みが合っているか」をセットで見てほしいのです。もし自らの悩みをうまく言葉にできなかったり、そもそも何が不安かわからなかったりするなら、それを一緒に整理してくれる場として無料受験相談を使うのも手です。

自らの基準を引き上げてくれる環境か

3つ目は、自らの基準そのものを引き上げてくれる環境かです。これが、良い塾かをわける最後の決め手だと思っています。

「今からやればどこでも行ける」。僕はこの言葉を一度もいったことがありません。むしろ「どこでも行けるわけじゃないよ、それくらいの努力はしないとダメだよね」と伝えます。努力の方向、進め方、必要な勉強時間まで、かなり生々しく話します。

それは受験生を脅したいからではなく、本当のことを伝えるのが大人の仕事だと心から思っているからです。

合格を当たり前のゴールとして、そこから「どのように成長していくか」を一緒に考えてくれる。自分一人ではたどり着けなかった基準まで引き上げてくれる。そういう環境にこそ、人は本気で飛び込めます。

低い基準に合わせてくれる塾よりも、自分を引き上げてくれる塾を選んだほうが、結果的に受かる可能性は高くなります。

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やめたほうがいい塾の特徴3選

良い塾の基準の裏返しになりますが、「これは避けたほうがいい」という塾の特徴もはっきりあります。ここを知っておくと、塾選びで地雷を踏みにくくなります。

ペースに合わせるだけで受かる基準を示さない塾

1つ目は、こちらのペースに合わせてくれるだけで、受かるための基準を示してくれない塾です。「無理のないペースでいきましょう」「君のペースで大丈夫」。

一見やさしくて安心しますが、ここに落とし穴があります。受験には締め切りがあり、合格に必要な勉強量という動かせない基準があるからです。そこに目をつぶって心地よさだけを提供する塾は、結果的にあなたを合格から遠ざけてしまいます。やさしさと甘さは違う、ということです。

もちろん、意図があって最初はあえて緩く始めるケースもあります。「まずは勉強する習慣をつけてほしいから、最初は軽めに」というように、狙いがあるなら問題ありません。

問題なのは、最後まで受かる基準を示さないまま、ただペースに合わせ続ける塾です。

売上やノルマ優先で入塾をすすめてくる塾

2つ目は、合格よりも、塾の売上やノルマを優先して入塾をすすめてくる塾です。塾も会社ですから、売上や生徒数から完全に逃れられないのは事実です。

それでも、ノルマありきで「とにかく入ってください」というスタンスの塾は避けたほうがいいでしょう。判断の主導権が、あなたではなく塾側にあるからです。本来、合う合わないを決めるのはあなた自身であるべきです。

見分け方として、「入ってください」という圧の強さに注目してください。本当にことを考えている塾なら、即決を迫るよりも、まず悩みを聞き、合うかを一緒に確かめようとするはずです。

合わない生徒にも合わないといわない塾

3つ目は、本当は合わない生徒にも「合わない」といわない塾です。これは意外と見落とされやすいですが、とても大切なポイントです。僕たちは、説明や相談をした結果「この子はうちより別の選択肢のほうが合格の可能性が高い」「本人のメンタル的にもそっちのほうが安心だ」と思ったら、入塾をお断りします。

例えば志望校の傾向によっては、正直に「うちよりこちらが向いているよ」と伝えます。塾にとっては生徒を逃すことになりますが、それでも本当のことを伝えるのが大人の仕事だと考えているからです。

逆にいえば、どのような生徒に対しても「ぴったりです」「絶対合います」としかいわない塾は、少し疑ってかかったほうがいいかもしれません。あなたにとって本当に最適な選択肢を、塾の都合で隠している可能性があるからです。

家で勉強できない人がオンラインを選ぶと失敗する?

ここで、塾選びでよくある具体的な落とし穴を1つ取り上げます。「家で勉強できないから、自宅で受けられるオンライン塾にしようかな」という選び方です。結論からいうと家で勉強できない人がオンライン塾を選ぶと、失敗しやすいので注意してください。

理由はシンプルです。オンライン塾の多くは、自宅で映像授業を見て、自宅で自習するスタイルが前提になっています。つまり「家で勉強できる」ことが大前提のサービスです。

家で集中できないという悩みを抱えた人が、その悩みがそのまま障害になる環境を選んでしまうと、どれだけ優れた授業が配信されていても、そもそも机に向かえないので成績は上がりません。

これは前の章でお話しした「今の自らの悩みを解消できる塾か」という基準そのものです。

家で勉強できないことが課題なら、強制的に勉強に向かう環境がある通塾型や、自習を管理してくれる仕組みのある塾を選ぶほうが、悩みと解決策がきちんと噛み合います。サービスの形式そのものより、「その形式が自らの悩みを解決する方向に働くか」で判断してください。

大学受験で塾を選ぶときに確認したい3つのこと

ここまでは塾選び全般の話でしたが、大学受験に絞ると、特に確認しておきたいポイントがあります。大学受験は範囲が広く、自分一人での管理が難しいからこそ、塾の仕組みが合否を左右します。

大学受験の塾選びでは、次の3つを必ず確認してください。

授業時間より自習時間をどう設計してくれるか

大学受験で意外と見落とされるのが、授業よりも自習をどう設計してくれるかという視点です。例えば難関私大の合格に必要な勉強時間を考えると、その大半は授業ではなく自習が占めます。

つまり合否の多くは、授業以外の時間をどう使うかで決まるということです。それなのに、塾は授業の質や量ばかりをアピールします。確認すべきは「授業のない時間に何を、どこまでやるか」を一緒に決めて、修正してくれる仕組みがあるかです。

僕たちが自習コンサルティングという1対1で勉強計画を立てる仕組みを大切にしているのも、まさにここが合否をわけると考えているからです。「自らのペース」ではなく「合格するペース」で、毎週やることを具体的に決めてくれる塾か。ここを必ずチェックしてください。

志望校別の対策があるか

次に、自らの志望校に合わせた対策があるかを確認してください。大学受験は、志望校ごとに出題の傾向がまったく違うからです。

同じ難関私大でも、大学が変われば問題の作り方も、求められる解き方も変わります。「全員に同じ授業」をするだけの塾では、この差を埋めきれません。確認したいのは、自らの志望校の傾向を踏まえた専用の対策があるか、です。

志望校別バイブルのような形で、大学ごとの対策を用意している塾なら、限られた時間を本当に必要な勉強に集中させられます。漠然と「難関大対策」と書いてある塾よりも、「志望校の、この問題への対策」まで踏み込んでくれる塾を選びましょう。

受けっぱなしにしない演習の仕組みがあるか

3つ目は、授業を受けっぱなしにせず、解けるところまで持っていく演習の仕組みがあるかです。これが大学受験では特に重要になります。

授業を聞いて「わかった」と思っても、実際に自分で問題を解いてみると解けない。これは受験勉強でだれもが経験することです。

「わかる」と「解ける」の間には壁があり、その壁を越えるには演習を繰り返すしかありません。授業を提供するだけで、そのあとのアウトプットを本人任せにしている塾だと、この壁の前で止まってしまいます。

僕たちがリーズニングゼミという演習フォローの仕組みを設けているのも、授業の受けっぱなしを防ぐためです。

確認すべきは、授業のあとに「本当に解けるようになったか」をテストや演習で確かめ、できていなければその場で指導してくれる仕組みがあるか。ここがあるかないかで、伸び方が変わります。

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まとめ:入塾前に必ず体験授業と受験相談を受けよう

ここまで塾の選び方をお話ししてきましたが、最後にいちばん伝えたいことを。塾は、入る前に必ず体験授業と受験相談を受けてから決めてください

この記事で繰り返しお伝えしてきた「波長が合うか」「信頼できると思えるか」「自らの悩みを解消できるか」は、ホームページの情報だけでは絶対にわかりません。実際に足を運んで、その場の空気を感じ、先生やスタッフと話してみてはじめてわかることだからです。

特に、今の自らの不安をうまく言葉にできない人、そもそも何からはじめればいいかわからない人ほど、まず無料の受験相談を使ってほしいと思います。僕たちは「入ってください」というスタンスでは話しません。

悩みを一緒に整理して、できる手札を全部出します。そのうえで、うちが合うと思えば来てくれればいいし、合わないと思えば正直にそう伝えます。合う合わないを決めるのは、あなた自身です。

塾選びは、これからの受験生活を左右する大切な選択です。だからこそ、ホームページの比較だけで決めず、自らの目と肌感覚で確かめてください。まずは気軽に、無料受験相談に来てみてください。

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よくある質問(FAQ)

ダメな塾の特徴は何ですか?

主に3つあります。1つ目は、こちらのペースに合わせるだけで「受かるための基準」を示してくれない塾。2つ目は、合格より売上やノルマを優先して入塾をすすめてくる塾。3つ目は、本当は合わない生徒にも「合わない」といわず、何でも「ぴったりです」という塾です。心地よさだけを提供する塾や、即決を強く迫る塾には注意してください。

良い塾の選び方で最初に見るべきポイントは何ですか?

サービスや料金よりも先に「波長が合うか、目の前の先生やスタッフを信頼できると思えるか」を見てください。これから1年以上を過ごす環境です。人を信頼できなければ、どれだけ設備やサービスが整っていても続きません。機能比較は、その次の段階で十分です。

学習塾を選ぶときの決め手は何ですか?

決め手は「受かる基準を本音で示してくれるか」です。耳触りの良いことだけを言う先生ではなく、たとえ厳しくても、合格に必要な勉強量や努力の方向を、目を見て正直に伝えてくれる先生がいる塾を選んでください。あわせて、自らの今の悩みをその塾の仕組みが解決してくれるかも確認してください。

大学受験の塾選びで失敗しやすいのはどのようなときですか?

授業の質や量だけで塾を選んでしまうときです。大学受験は合否の多くが自習時間で決まるため、「授業のない時間に何をどこまでやるか」を設計してくれる仕組みがあるかが重要です。また「家で勉強できない」のに自宅学習が前提のオンライン塾を選ぶなど、自らの悩みと解決策が噛み合っていない選び方も失敗の典型です。

体験授業ではどこを確認すればいいですか?

授業のわかりやすさはもちろんですが、それ以上に「先生やスタッフと自らの波長が合うか」「自らの悩みや不安を相談したときに、本音で答えてくれるか」を確認してください。あわせて、授業のあとの自習をどう管理してくれるか、年間の総費用はいくらかも、その場で遠慮なく質問しておくと安心です。

参考情報

※1 文部科学省「令和5年度子どもの学習費調査」

https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/mext_00002.html

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