高3の勉強時間はどのくらい必要?難関私大への合格を目指すには
更新日: (公開日: ) COLUMN
「難関私大に合格したい!でも、どれくらい勉強すればいいの?」
ただ闇雲に長時間机に向かっても効果は薄いもの。効率的な学習計画と適切な勉強時間の配分が、難関私大へ合格するための近道です。
この記事では、難関私大合格を目指す高校生のための理想的な勉強時間と、効果的な学習法を紹介します。ぜひ最後までご一読いただき、受験勉強に活かしてください!
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□具体的に何から始めたらいいかわからない
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私立を狙う高3の勉強時間はどれくらい必要?
2012年にベネッセが行った調査によると、高校3年生の学校以外での勉強時間は2.1〜4.8時間でした。現代の大学入試はより難化していることを考えると、この数字を1.5倍にした3.15〜7.2時間を目安にするのが良いでしょう。
また、難関私立大学を目指す高3は、1日最低でも4時間以上、理想的には7〜9時間程度の勉強時間を確保することが望ましいです。
出典:ベネッセ教育研究開発センター(https://benesse.jp/berd/berd/center/open/report/daigaku_jyuken/2012/pdf/data_02.pdf)
偏差値別の勉強時間:10〜16時間
難関私立大学を目指す高3の勉強時間は、現在の学力レベル(偏差値)によっても大きく異なります。ここでは、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政大学)レベルの私立大学を目指す場合を例に、偏差値別の目安となる勉強時間をまとめました。
- 偏差値40の場合:1日約16時間の勉強が必要です。睡眠時間以外のほぼすべての時間を勉強に充ててください。
- 偏差値50の場合:1日約12時間の勉強時間が目安です。この場合、ある程度の余裕はありますが、それでも相当な努力が必要です。
- 偏差値60の場合:1日約10時間の勉強時間が目安です。比較的余裕がありますが、油断は禁物です。
ポイントは、この時間には学校での授業時間も含まれているということです。しかし、どの偏差値帯であっても、受験勉強には相当な時間と努力が必要であることに変わりはありません。
春休み・夏休みなど:10時間以上
高3の春休み・夏休みなどの場合、理想的には1日10時間以上の勉強時間を確保することをおすすめします。いきなりこの勉強時間を実現するのは難しいかもしれません。
もし勉強習慣が十分に身についていない場合は、まず1日1時間から始め、徐々に時間を増やしていくアプローチが効果的です。例えば、1週間ごとに1時間ずつ勉強時間を増やしていけば、1か月後には4時間、2か月後には8時間の勉強が習慣化されているでしょう。
>>高3春休みの勉強時間は?難関大学合格を目指すなら遊びは手放そう
>>高3の夏休みの過ごし方!大学受験に向け限られた時間を有効活用する勉強法とは
時期別で高3の勉強時間を使って何をすべき?
高3の受験勉強は、時期によって重点を置くべき内容が変わってきます。ここでは、高3の1年間を通じて、どのように勉強時間を使うべきかを詳しく見ていきましょう。
春:基礎固めと勉強習慣をつける
春の勉強時間は、主に以下の3つのポイントに集中してください。
- 各教科の基礎固め
- 苦手科目の早期対策
- 規則正しい生活リズムの確立
主に、「基礎固め」と「習慣づくり」に重点を置くことが大切です。しっかりと行うことで、夏以降の本格的な受験勉強への準備が整います。
関連記事:高3の塾は春からでも遅い?大学受験対策の塾選びと勉強法を解説
夏:基礎と演習を交互に行う
夏休みは、大量の時間を確保できるチャンスです。効果的に勉強時間を活用するために、以下の3つのポイントに注目しましょう。
- 基礎と演習の交互学習
- 圧倒的な勉強量の確保
- 過去問演習と秋以降の計画立案
ポイントは、夏休みを「量」と「質」の両面で勝負する時期と捉えることです。大量の学習時間を確保しつつ、基礎と応用をバランス良く学ぶことで、受験に向けた実力を大きく伸ばすことができます。
関連記事:高3の塾は夏からだと遅い?大学受験対策の塾選びと勉強法を解説
秋:面接、小論、独自試験の対策も始める
秋の勉強時間は、主に以下の3つのポイントに注力すべきです。
- 模試を通じた実力把握
- 志望校に合わせた受験戦略の策定
- 得意科目の強化
英語が得意なら、より高度な長文読解や英作文の練習に時間を割くなど、得意分野をさらに磨きをかけましょう。冬の入試直前期に向けた最終調整の準備を整えてください。
関連記事:高3の塾は秋からだと遅い?大学受験対策の塾選びと勉強法を解説
冬:入試直前の総仕上げを行う
冬は、受験勉強の総仕上げの時期です。この時期の勉強時間は、主に以下の3つのポイントに集中すべきです。
- 弱点分野の最終チェック
- 本番を想定した総合的な演習
- 体調管理と精神面の準備
大切なのは、この時期の勉強時間を「総仕上げ」と「本番への準備」に充てることです。知識の最終確認と実践的な演習を通じて実力を完成させつつ、心身ともに万全の状態で入試に臨めるよう準備することが、冬の勉強時間の目標です。
関連記事:高3の塾は冬からだと遅い?大学受験対策の塾選びと勉強法を解説
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高3から忙しくても勉強時間を伸ばす方法
受験を控えた高校3年生にとって、部活動や学校行事など、忙しい日々の中で効率的に勉強時間を増やすには、戦略的なアプローチが必要です。ここでは、忙しい高3生でも実践できる勉強時間を伸ばすための方法を紹介します。
勉強していない時間を減らす
高3の受験生が勉強時間を増やすには、「勉強する時間がない」のではなく、「勉強していない時間」を減らすことが重要です。1日24時間から、必要不可欠な活動の時間を引いた残りをすべて勉強時間と考えてみましょう。
例えば、以下のような時間配分を考えてみます。
- 睡眠:7時間
- 食事:2時間
- 通学:2時間
- 学校:6時間
- 部活:3時間
合計すると20時間になります。つまり、残りの4時間は勉強に充てることができるわけです。この考え方を基に、自分の1日のスケジュールを見直し、隙間時間を見つけ出すことで、効果的に勉強時間を確保できます。
全体的な勉強計画を立て、タスクベースで管理する
次に、志望校合格に必要なレベルから逆算して、月単位、週単位の計画を立てましょう。ただし、時間単位での細かい管理は避け、週ごとにタスクを管理する方法がおすすめです。
例えば、「今週は英語の長文読解を10題解く」「数学の微分・積分の基本問題集を1周する」といったタスクベースの目標を設定します。柔軟に時間を使いながら、確実に進捗を管理してください。
緊急度×重要度のマトリクスで優先順位を決める
時間管理の王道とも言える「緊急度×重要度のマトリクス」を活用し、タスクの優先順位を決めましょう。特に注目すべきは、「緊急ではないが重要なタスク」で、受験勉強の多くはこのカテゴリーに該当します。
一方で、「緊急でも重要でもないタスク」、例えば長時間のSNS利用などは積極的に削減します。こうして優先順位を明確にすることで、限られた時間をもっとも効果的に使うことができます。
キッチンタイマーを使用して休憩時間を管理する
効率的な勉強には適切な休憩が不可欠ですが、休憩時間が長引いてしまうことも多いものです。キッチンタイマーで休憩時間を厳密に管理し、決められた時間で勉強に戻ってください。
例えば、25分勉強したら5分休憩するポモドーロ・テクニックを採用する場合、5分の休憩時間をタイマーでセットします。休憩時間を「ギリギリまで」使うのではなく、むしろ少し早めに切り上げる習慣をつけることがポイントです。
スマホの画面をモノクロに設定する
スマホは現代の高校生にとって欠かせないものですが、同時に大きな時間泥棒にもなりかねません。
スマホの画面をモノクロに設定し、カラー画面による視覚的な刺激を減らすことで、長時間の使用を抑制します。特に、SNSや動画視聴などの娯楽コンテンツへの没頭を防ぐのに役立ちます。
不要な活動を徹底的に削減する
受験期の高3では、友人との遊びや娯楽時間を最小限に抑え、学校行事や部活動以外の時間を可能な限り勉強に充てることを意識しましょう。
ただし、ストレス解消や気分転換のための時間も必要です。完全に娯楽を排除するのではなく、効果的にリフレッシュできる短時間の活動を選ぶことがポイントです。
まとめ
高校3年生の受験勉強は、時間との戦いです。難関私立大学合格を目指すなら、1日10時間以上の勉強時間確保が理想的です。
春は基礎固めと習慣づくり、夏は基礎と演習の交互学習、秋は受験戦略の策定と得意科目の強化、冬は総仕上げと本番への準備と、時期に応じて学びましょう!
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よくある質問(FAQ)
高校3年生の受験期の勉強時間は?
高校3年生の受験期、特に難関私立大学を目指す場合は、1日10時間以上の勉強時間が必要とされます。ただし、個人の学力や目標大学によって適切な勉強時間は変わってくるため、自分に合ったペースを見つけることが大切です。
偏差値50だと1日何時間勉強すればいいですか?
偏差値50の高校生が難関私立大学を目指す場合、1日12時間以上の勉強時間が推奨されます。学力と目標とする大学のレベルの差を埋めるために必要な時間です。
偏差値70の高校生の勉強時間は?
偏差値70の高校生が難関私立大学を目指す場合、1日8時間以上の勉強時間が適切とされます。この時間を使って、より高度な問題への挑戦や、苦手分野の強化、小論文や面接対策など、総合的な受験準備に充てることが重要です。