英文解釈の参考書ルートは?志望校とスタート時期でレベル別に組む方法
更新日: (公開日: ) COLUMN
「英文解釈の参考書、結局どの順番でやればいいの?」「ルートを調べても塾やYouTubeごとに言うことが違って、何が正解かわからない」——そんなふうに手が止まっていませんか。
英文解釈はやり方を間違えると、何冊やっても点数につながらない分野です。でも順番とレベルの組み方さえ合っていれば、英語が苦手なところからでもしっかり読めます。
マナビズムは、関関同立をはじめとした中堅私大に逆転合格することだけを考えて、参考書ルートを研究し尽くしてきました。この記事では、関関同立を第一志望にしている君が、自らのスタート時期と学年に合わせて英文解釈の参考書ルートを組むための考え方を、順番にお話しします。
英文解釈の参考書ルートは中堅レベルを分厚くして時期に合わせて組むのが正解
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英文解釈の参考書ルートは、万人共通の最短ルートを探すのではなく、関関同立など中堅私大を志望するなら中堅レベルの基礎と演習を分厚くしたルートを、自らのスタート時期と学年に合わせて組むのが正解です。その理由は、次の3つの切り口から整理できます。
万人共通の最短ルートを探すと遠回りになる
ネットで「英文解釈 参考書ルート」と調べると、たくさんの塾やYouTuberがそれぞれのおすすめを紹介しています。正直に言うと、いまは情報化社会なので、紹介されている参考書そのものは、どこもかなり似てきています。
ただ、ここに落とし穴があります。ルートは「無駄なく、最短で」を売りにしています。一見すると効率よく見えますよね。しかし、その最短ルートは「ある程度英語ができる人」を前提に組まれているです。
現場でたくさんの生徒を見てきて一番起こりやすいのが、最短ルートの参考書をトントントンとこなしただけで、肝心の基礎が身についていないまま入試本番を迎えてしまうパターンです。その結果、本命の関関同立どころか、滑り止めの中堅私大すら届かなかった——そういう悲しいケースを何度も見てきました。
だから、君がいま探すべきなのは「だれにとっても速いルート」ではありません。「英語が得意ではない自分が、関関同立に着実に届くルート」です。この2つは似ているようでまったく別物だと、まず知っておいてください。
関関同立など中堅私大は基礎と演習を分厚くしたルートを選ぶ
| 試験の種類 | 文法・知識問題の出方 | ルートへの影響 |
|---|---|---|
| 共通テスト | 単独の文法問題は出ない。読解のなかで評価される | 文法軽視に見えやすい |
| 国公立二次 | 記述・論述中心で、最終到達点は最難関レベル | 君の本命がここなら別ルート |
| 関関同立など中堅私大 | いまだに文法・細かい知識をしっかり問う | 基礎と知識を分厚く固めるのが必須 |
では、関関同立に着実に届くルートとは何か。それは中堅レベルの基礎と演習を、人よりも分厚く積むルートです。
ここで多くの人が誤解しているのが「文法はもう細かく覚えなくていい」という風潮です。たしかに、いまの入試のメインである大学入学共通テストでは、発音・アクセントや語句整序といった知識を単独で問う問題は出題されません。
共通テストの問題作成方針でも、語彙や文法などの知識は、読むこと・聞くことのなかで活用できるかを通して評価する、とされています※1。共通テストや国公立の二次試験を見ていると、たしかに文法を細かく問う問題は減ってきています。
ここが大切なところ。関関同立をはじめとした中堅私大は、いまだに英文法や細かい知識をしっかり聞いてくるわけです。
例えば近畿大学では細かい知識が問われますし、立命館大学でも2026年の問題を見ていると、細かい関係表現を覚えているかが問われる場面が増えました。共通テストの感覚で「文法はある程度でいい」と判断すると、私大の問題で足元をすくわれます。
「周りも取れていないから取れなくていい」という考え方もありますが、長文など他のところで点が取れる前提の話です。マナビズムを選んでくれる生徒は、偏差値40台から50台後半がボリュームゾーン。
長文がまだ苦手な生徒が多いからこそ、頑張れば結果が変わりやすい文法・知識をしっかり固めるルートのほうが、合格の再現性が高くなります。
自らのスタート時期と学年に合わせてルートを組む
もう1つ、絶対に外せない視点があります。それは同じ参考書ルートでも、スタートする時期と学年によって組み替える必要があるということです。
考えてみてください。高3の3月からスタートする人と、高3の7月からスタートする人が、まったく同じ冊数・同じペースで参考書を進められるはずがありませんよね。残された時間が違えば、何を削って何を厚くするかも変わってきます。
私たちは、この「スタート時期別・学年別の参考書ルート」を、研究を重ねて作り込んでいます。大切なのは、自らのいまの位置から逆算して「いつまでに・何を・どのレベルまで」やるかを決めること。この記事の後半で、時期別の組み方も具体的にお話しします。

英文解釈の参考書をはじめる前に固めておく3つの土台
英文解釈は「英語の総合力の真ん中」にある分野です。そのため、土台が抜けたまま参考書に手を出すと、ほぼ着実につまずきます。英文解釈に入る前に固めておきたい土台は、次の3つです。
英単語の暗記をどこまで進めておく
英文解釈は「文の構造を正しくつかむ」訓練です。そもそも単語の意味がわからなければ、構造を取る以前の話になってしまいます。
目安としては、志望校レベルに対応した単語帳を1冊、見た瞬間に意味が出てくる状態まで仕上げてから英文解釈に入るのが理想です。完璧でなくても構いませんが、「7〜8割は即答できる」くらいまでは進めておきたいところ。
単語が曖昧なまま英文解釈をやると、「構造でつまずいたのか、単語でつまずいたのか」が自分でわからなくなります。これが復習を浅くする一番の原因です。
英文法のインプットを先に終わらせる
英文解釈の参考書には、大別すれば「理解を教えるインプット系」と「演習を積むアウトプット系」があります。英文法のインプットが終わっていない状態でアウトプット系の演習書に入ると、まず失敗します。
英文解釈とは、SVOCをただマークすることではありません。「ここまでが主語だな」「ここまでが形容詞句で前にかかっているな」と、文の構造を正確に把握して、それを印として表すことです。この土台になるのが英文法です。
マナビズムのルートでは、矢沢先生の『6時間で攻略する古典文法』と並ぶ形で、英文法は『デュアルエフェクト』と『たった7時間で英文解釈』でしっかりインプットしてから次に進んでもらいます。インプットとアウトプットをわけて考える——これは英語学習の大前提として、最初に押さえておいてください。
英文解釈に入れる目安となる学年・時期を知っておく
「英文解釈っていつからはじめればいいの?」という疑問はとても多いです。明確な学年が決まっているわけではありませんが、目安は単語と英文法のインプットがある程度進んだタイミングです。
現役生なら、高2の終わりから高3の春にかけて土台を固め、そこから英文解釈に入っていくのが1つの形。ただし、これはあくまで標準的な目安です。スタートが遅れた場合は、土台固めと英文解釈を並行させる必要も出てきます。
大切なのは「学年で機械的に決めない」こと。自らのいまの実力と残り時間から逆算して、入るタイミングを判断してください。

英文解釈の参考書ルートを4つのレベル別に進める
ここからは、英文解釈の参考書ルートを4つのレベルにわけて、それぞれの段階で「何を目指すのか」をお話しします。
ポイントは、レベルを飛ばさないこと。関関同立志望なら標準レベルの演習量を人より分厚く積むことです。
【入門レベル】英文の構造をつかむ段階
最初の入門レベルは、「英文には構造がある」という感覚そのものをつかむ段階です。
ここでは、SVOCの考え方や、修飾のかかり方の基本を学びます。英文解釈に慣れていない人や、英語が苦手な人は、文字だけの参考書より映像授業がついたもののほうが、丸暗記に逃げずに理解しやすくなります。
この段階のゴールは「読める」ことではなく「文に構造があると意識して読めるようになる」こと。ここを飛ばすと、後のレベルですべてが崩れます。
【基礎レベル】SVOCの判別を体に覚えさせる段階
次の基礎レベルは、SVOCの判別を「考えなくても手が動く」状態まで持っていく段階です。
入門で学んだ考え方を、たくさんの英文に当てはめて練習します。例えば副詞句に気づくには、「前が完全な文(SVOで要素がそろっている)だから、ここはおまけで副詞句だな」というように、理由をつけて判断できることが大切です。
ここで使いたいのが、マナビズムのルートの核になっている『デュアルエフェクト』です。中堅私大の基礎をしっかり固めて、まずそこを取り切るためには、ほかの選択肢ではなくこれが一番だと考えています。理由は次の3つです。
| 採用している理由 | 効果 |
|---|---|
| 問題と解答が別冊になっている | 解いている途中で答えを盗み見る「甘え」を断てる |
| 解説が丁寧で詳細 | なぜその答えか・なぜ他がダメかを根拠づけて自習できる |
| 単元ごとの演習+巻末のランダム演習(約20題) | 1冊で演習量が確保でき、合格基準でできているか確認できる |
特に、問題と解答が別冊になっている点は、地味ですがとても重要です。答えがすぐ横にあると、勉強が苦手な人ほど「なんとなく解いて横の答えを見て、合っていたことにする」という癖が出てしまうからです。
別冊なら、本当に理解して覚えていないと手も足も出ないので、「まだインプットが足りないな」という気づきももらえます。
【標準レベル】中堅私大の演習量を積む段階
ここが、関関同立志望にとって一番分厚くすべき段階です。標準レベル、つまり中堅私大レベルの演習量を、人よりたくさん積みます。
考えてみてください。早慶を目指している人が、明治・同志社レベルの長文を10題やっただけで終わるはずがありませんよね。
それと同じで、関関同立に行く人が、中堅私大レベルの演習を数題こなして、あとは過去問だけで合格点に届くかというと、そんなことはありません。
この段階で私たちが強くおすすめしているのが『英語長文 特訓リーディング』です。他塾のルートにあまり入っていないのですが、量が多いぶん、中堅私大レベルを分厚く演習するには最強の1冊だと考えています。採用している理由は次の3つです。
- 演習量が豊富で、中堅レベルを分厚く積める
- 中堅私大の過去問から構成され、私大独自の問題に慣れられる
- レベル1〜4まで同じ解説のテイストで一気通貫している
中堅私大の問題は、共通テストとも国公立とも違う独特のクセがあります。
知識を重視してきたかと思えば、論理をしっかり追わないと正解が選べない問題もある。こうした私大独自の出題形式に、標準レベルのうちから慣れておけるのが、この1冊の強みです。
なお、関関同立・マーチを第一志望にしているなら、最終到達点はあくまで中堅私大です。国公立や最難関を見据えた記述中心の演習を、いまの段階から無理に入れる必要はありません。
【応用レベル】関関同立の合格点に乗せる段階
最後の応用レベルは、いよいよ志望校の合格点に乗せていく段階です。ここでは、標準レベルで積んだ力を使って、本格的に難しい構文を取る訓練や、志望校の過去問演習に入ります。
応用に入る条件は、標準レベルの演習で「合格基準」に届いていること。ここが届いていないのに応用へ進むと、ただ難しい英文に潰されて、答えを覚えるだけの作業になってしまいます。
関関同立は同じくくりに見えても、大学ごとに傾向が違います。関大・関学・同志社・立命館、それぞれの過去問のクセに合わせて、最後の仕上げをしていきましょう。

まとめ:英文解釈の参考書ルートを自習で完走するための仕組みが重要
ここまで読んでくれた君なら、もう気づいているはずです。英文解釈で差がつくのは「どの参考書を選ぶか」ではなく、「選んだルートを、正しい基準で、最後まで自習でやり切れるか」です。
その自習の質こそが合否をわけます。関関同立合格に必要な学習時間はおよそ1,500時間。そのうち授業は500時間ほどで、残りの約1,000時間は自分でやる自習です。合否の3分の2は自習の質で決まるということ。
だからこそ、自習を完走するための仕組みが必要です。具体的には、いつまでに何をどのレベルまでやるかを、ゴールの試験日から逆算して決めること。
「英文解釈を頑張る」という抽象的な決意には意味がありません。「○月までに標準レベルを合格基準で終える」「そのために今週は特訓リーディングを○題、各文に根拠をつけて解く」——ここまで具体化してはじめて、計画は実行できます。
「自分一人でこのルートを最後まで管理できる自信がない」「いつまでに何をやればいいか逆算してほしい」——そう感じたら、ぜひ一度、無料受験相談で君の状況を聞かせてください。スタート時期と志望校に合わせた英文解釈ルートの組み方を、一緒に整理します。
よくある質問(FAQ)
英文解釈の参考書はどれからはじめればいいですか?
まずは入門レベル、つまり「英文に構造がある」という感覚をつかむ参考書からはじめてください。英語が苦手な人や英文解釈に慣れていない人は、映像授業がついた参考書のほうが、丸暗記に逃げずに理解しやすくなります。いきなりアウトプット系の演習書(入門英文問題精講・英文熟考など)から入ると失敗しやすいので、順番を守るのが大切です。
英文解釈の参考書は何冊やればいいですか?
冊数で考えるのは、おすすめしません。大切なのは「入門・基礎・標準・応用の各レベルを、合格基準まで仕上げているか」です。関関同立志望なら、標準(中堅私大レベル)の演習量を分厚くするため、ここだけは1冊をしっかりやり込むことが多くなります。「何冊やったか」ではなく「初見の英文で構造を取れるか」で判断してください。
英文解釈の参考書はいつからはじめるべきですか?
明確な学年の決まりはありませんが、目安は「単語と英文法のインプットがある程度進んだタイミング」です。現役生なら、高2の終わりから高3の春に土台を固めて入っていくのが1つの形。ただしスタートが遅れた場合は、土台固めと並行することもあります。学年で機械的に決めず、自らの実力と残り時間から逆算して判断してください。
英文解釈の参考書ルートでいらない参考書はありますか?
「だれにとってもいらない参考書」というものは基本的にありません。ただし、自らのレベルや志望校に合っていない参考書は、結果的に遠回りになります。例えば関関同立志望なのに、最初から国公立・最難関向けの記述中心の演習に手を出すのは、いまの段階では不要なことが多いです。「自らの志望校と現在地に合っているか」を基準に取捨選択してください。
参考情報
※1 独立行政法人 大学入試センター「令和8年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト問題作成方針」
https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?d=646&f=abm00004493.pdf