英検はいきなり2級に合格できる?飛び級は?向いている人や勉強方法を解説

更新日: (公開日: COLUMN

英検2級は、高校卒業レベルの英語力を証明できる資格です。

大学入試でも英検を利用した入試に使えることから、取得を目指している高校生は少なくないでしょう。

なかには、「準2級を受けずに、いきなり2級に挑戦できるの?」「飛び級は可能なの?」と疑問に思っている人もいるはずです。

そこで今回は、英検2級に初挑戦する方法や、勉強法を詳しく紹介します。

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□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
□勉強しているが成績が伸びない

上記に1つでも当てはまる受験生は今すぐ無料受験相談にお問い合わせください。

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英検はいきなり2級に合格できますか?

英検 いきなり2級 合格

英検は基本的に、どの級からでも挑戦できます

「前の級に合格していないと次の級を受けられない」という制限はありません。

英検協会の公式情報を見ても、飛び級を禁止するルールはどこにも書かれていないからです。

準2級を持っていなくても、いきなり2級を受験できます。

いきなり英検2級に挑戦する3つのメリット

英検 いきなり2級 メリット

英検の2級にいきなり挑戦するメリットは、以下の3つです。

  1. 学習期間を短縮できる
  2. 費用を抑えられる
  3. 大学入試での優遇措置を受けられる

学習期間を短縮できる

いきなり英検の2級に挑戦すると、3級や準2級のための勉強時間を省略できます

単純に高いレベルの英語力を身につけている場合は、下の級の勉強をする必要がなくなるからです。

ただし、これは現在の英語力によって変わります。

もし基礎がしっかりしていなければ、いきなり2級に挑戦しても学習量自体はあまり変わらないかもしれません。

費用を抑えられる

英検 いきなり2級 費用

いきなり英検の2級に合格できれば、下の級の受験料を節約できます

以下は英検の受験料を試験級・会場別にまとめた表です(単位:円、税込)。


準会場
本会場
備考
1級 12,500 本会場のみ実施
準1級 10,500 本会場のみ実施
2級 6,900 9,100
準2級プラス 6,400 8,700
準2級 6,100 8,500
3級 5,000 6,900
4級 2,900 4,700 一次試験のみ
5級 2,500 4,100 一次試験のみ

2025年調査時点の数値ですので、公式サイトもぜひご覧ください。

ちなみに、いきなり2級に合格であれば18,200円、3級から順番にであれば49,000円です。

費用だけで見ると約1/3の費用で済みますし、2級のみ受験の場合、準会場なら6,900円(本会場の約24%OFF)です。

大学入試での優遇措置を受けられる

英検2級を持っていると、一部の大学入試で優遇措置を受けられます

実際、関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館)のような難関私立大学でも、英検2級のレベルが目安です。

すでに英検2級を持っているなら、入試で活用するような戦略も可能です。

ただし、これから取得を目指す場合は、英検対策と受験勉強を両立できるかをよく考える必要があります。

両方に時間を使うことで、かえって受験勉強がおろそかになるリスクも踏まえて、慎重に判断してください。

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いきなり英検2級に挑戦する2つのデメリット

英検 いきなり2級 デメリット

いきなり2級に挑戦する際の主なデメリットは以下の2つです。

  1. 挫折しやすい
  2. 学習量が膨大になる

挫折しやすい

準備不足のまま2級に挑戦し、不合格になれば英語学習への意欲が低下します

英検2級は高校卒業レベルの英語力です。

高校1年生や2年生の場合は、追加でかなりの学習が必要になります。

いきなり2級に合格できるケースはまれだと考えるべきです。

もし英語の基礎がしっかりしていない状態で挑戦して不合格になると、

  • 「英語は難しい」
  • 「自分には向いていない」

と感じてしまい、その後の学習意欲が下がってしまうかもしれません。

学習量が膨大になる

準2級と2級の間には難易度の差があり、いきなり2級に挑戦すると学習量が膨大になります

ただし、挑戦する年齢(高1、高2、高3)や現在の学力によって、必要な学習量は変わってきます。

項目
準2級
2級
レベル 中学卒業〜高校初級程度 高校卒業程度
CEFR対応 A2 B1
語彙レベル 中学英単語+α(シス単第1章前半) シス単1〜2章必須(3章まで推奨)
語彙数の差 基礎 準2級より+1600語程度
話題の特徴 日常的な話題が中心 社会的かつ抽象的なテーマ、ビジネス場面も
ライティング メール返信(40〜55語)+意見(55〜65語) 要約+意見(分量・難度ともに上)
リスニング構成 会話10問+内容一致10問(計20問) 会話15問+内容一致15問(計30問)
リスニング難易度 簡単、話題も日常的 内容が抽象的で専門性も高め
二次試験難易度 質問も簡単で答えやすい 抽象的な意見も求められる
問題の傾向 高校入試レベルの文章中心 大学入試レベルの文章も登場
参考書レベル 英語長文ハイパートレーニングLv.0 ハイパートレーニングLv.2/ソリューション1級
合格基準スコア 約1322 約1520
大学入試での活用 一部推薦で加点対象 一部大学で英語免除や加点対象
推奨勉強時期 中3〜高1前半 高2〜高3(大学受験前提)
取得までの期間 前の級から約1年 準2級から約2年(準2級プラス新設で短縮化)

2025年に準2級と2級の間に「準2級プラス」が新設され、難易度のギャップは埋まっています。

ただ、勉強量が多いのはお分かりいただけるはずです。

英検2級と準2級の間に2025年に新設する『準2級プラス』

英検 いきなり2級 準2級プラス

2025年から新設する「準2級プラス」は、準2級と2級の間の難易度を埋める新しい級です

これまで準2級と2級の間には難易度の差があり、苦労する高校生もいました。

準2級プラスであれば、準2級よりも少し難しく、2級よりも少し易しい問題構成です。

準2級で学んだ内容を深め、2級への橋渡しとなる知識や技能を身につけられます。

  • 準2級に合格したけれど2級にはまだ自信がないという方
  • 段階的に英語力を高めたい方

にとって、準2級プラスは良い選択肢となります。

関連記事:【英検準2級プラスとは?】準2級と2級の違いから大学入試での利用可否も解説

準2級 / 準2級プラスと2級を同時に受験する「ダブル受験」はどう?

英検2級 準2級プラス

英語力に自信がある場合は、2級のみを受験するのがもっとも費用対効果が高いです。

とはいえ、不安がある場合はダブル受験も検討できます

ただし、英語力に少し不安がある場合は、準2級プラスと2級の「ダブル受験」も選択肢の1つです。

準2級プラスは2級の形式に慣れるのに役立ちます。

万が一2級に合格できなくても、準2級プラスに合格していれば次回の挑戦へのモチベーションともなり得ます。

また、英語力が中学卒業〜高校初級レベルの場合は、準2級と2級のダブル受験も検討可能です。

準2級は確実に合格し、2級は挑戦的な目標として設定でき、段階的に英語力を伸ばす良い機会になります。

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英検2級に準2級なしでチャレンジできるレベルは?

英検2級 準2級プラス レベル

英検2級にいきなりチャレンジするなら、少なくとも以下のようなレベルの英語力が必要です

自分がこれらの条件に当てはまるか、正直に判断してみましょう。

  • 英語圏の映画やドラマを字幕なしで楽しめる
  • 学校の英語の定期テストで常に良い成績を取っている(高3レベルで)
  • 海外在住経験があり、会話は得意だが資格がない帰国子女

上記はあくまで一例です。

また、大学受験のために資格取得を目指している場合は、あまりおすすめできません。

英検対策に時間を取られ、受験勉強がおろそかになるからです。

戦略としても、すでに高い英語力がある人以外には向いていません。

本気で英検を取得したい、または志望校に合格したいのであれば、ぜひマナビズムへご相談ください!

状態に合わせたスケジュールで、迷わずキミは志望校への合格を目指せます。

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【関関同立に対応】いきなり英検2級に合格するための勉強法

英検 いきなり2級 勉強法

ここからは、本気で英検2級を目指している高校生に向けて、マナビズムが公開した勉強法を紹介します。

【動画でもご覧いただけます!】

この勉強法は、関関同立の入試でも活用できるスコアを目指します。

目標とすべきCSEスコア(英検のスコア)は2150点です。

これは「ただの合格(1980点)」ではなく、公募推薦や滑り止め(近畿大学など)で有利に使えるレベルです。

  • 合格点(一次試験+二次試験)はCSEスコア1980点以上
  • 各技能(Reading/Writing/Listening/Speaking)はそれぞれ650点満点

なお、この戦略は「楽な方法」ではなく、「本気で受かるための努力」の方法です。

英検2級で高得点を取れば、公募推薦などで有利に滑り止めを確保できます。

そのうえで2月の一般入試まで「関関同立に全集中できる環境」を作れます。

スケジュールの全体像

英検2級の勉強を効率よく進めるには、3か月程度の計画が必要です

以下は、3月から5月にかけての勉強スケジュールの全体像です。


主な目標
学習の柱
使用教材(例)
3月 英語の基礎体力作り 単語・文法・解釈(長文土台) シス単/ターゲット、深めて解ける英文法、肘井基礎
4月 実戦力の構築開始 長文読解演習・文法強化 入門英語長文問題精講、各文法問題集
5月 仕上げ&アウトプット期 過去問演習、熟語、ライティング・リスニング対策 世界一わかりやすい英検2級合格授業、過去6回全問題集、パス単熟語

ここからは、それぞれ細かく解説します。

英単語

英検2級対策でもっとも重要なのは、単語力の強化です

使用教材は、システム英単語かターゲット1900のどちらか一冊を選びましょう。

どちらも頻度順(よく使う順番)で単語が並んでいるからです。

パス単は単語学習には使わないでください(この段階では不要です)。

3〜4月は週に200〜300語のペースで学習し、4月末までに1周完了を目指します。

5月には1日500語のペースで高速復習を行い、単語を定着してください。

「英検対策、受験の方法で使えるもっとも1冊を完璧に」する、これがゴールです。

英熟語(英検寄り)

英熟語(複数の単語がセットになった表現)の学習は、5月に短期集中で行うのが有効です

教材はパス単、英検2級の熟語セクションのみを使用します。

タイミングは5月の1か月間で短期集中し、週に100〜150語のペースで学習します。

パス単は品詞順(名詞、動詞など種類ごと)に並んでおり、英検でよく出る熟語を効率よく対策できます。

ただし、関関同立合格レベルには熟語800〜1000語が理想的です。

のちに「速読英熟語」への移行をおすすめします。

熟語対策は5月に短期決戦です。長期記憶より短期集中でCSEスコア対策を目指しましょう。

英文法(受験・共通)

文法は英検では比較的少ない配点ですが、関関同立合格には必須の分野です

教材は「深めて解ける英文法」(成川先生)がおすすめです。

インプット(知識を入れる)とアウトプット(問題を解く)形式で独学に向いています。

その他、ネクステ、スクランブル、パワステなどでも構いません。自分が継続できるものを選びましょう。

3〜4月は週に1〜2単元で進めます(関西大学志望なら1単元、関西学院大学・立命館大学志望なら2単元)。

5月は新出知識として週1単元、復習は週2単元のペースで進めましょう。

文法は英検では少なめですが、関関同立合格には必須です。

攻めと守りを使いわけると考えてください。

英語長文①

長文読解力を身につけるには、まず英文を正確に読む力(解釈力)が必要です

3月は肘井学先生の「読解のための英文法(基礎編・紫)」を使って、1週間に10テーマのペースで1か月で1周します。

4〜5月は「入門 英語長文問題精講」を週に2題のペースで進めましょう。

まずは英文解釈。精読→段落読解→全文読解の流れが長文攻略の核心です。

精読(丁寧に読む)からはじめ、段落単位の理解を経て、全体の文章を理解する力を段階的に身につけていきましょう。

英語長文②

英検特有の問題形式に慣れるには、専用の教材と過去問演習が必要です

4〜5月は「世界一わかりやすい英検2級に合格する授業」を使って、

  • Reading
  • Writing
  • Listening

の3技能を対策しましょう。2か月で1周するペースで、セクションごとにまとめて学習してもOKです。

5月には「過去6回全問題集」を使い、週1セット(1回分)×4週のペースで過去問演習を行います。

必ず解説付きのものを使用し、自己分析・復習を重視してください。

「英検独自の形式に対応するには、過去問×解説×分析が最短ルート」です。

実際の問題を解いて、間違えた箇所を分析し、弱点を克服してください。

二次試験(面接)対策

二次試験(面接)は、一次試験に合格してから対策をはじめても間に合います

一次試験合格者を対象に7月上旬頃となるため、対策は6月以降で十分です。

対策方法としては、英検公式サイトのカード・サンプルを使った訓練や、学校の先生や友人とのロールプレイ(役割演技)が有効です。

面接の内容は以下の5つです。

  1. パッセージ(短い英文)の音読
  2. 内容に関する質疑応答
  3. イラストの描写(絵の説明)
  4. 意見表明(カードに関連したテーマについて)
  5. 自由質問(カードに関連しない質問も含む)

日本語で「えーっと…」のような言葉を一切使わない、自信と流暢さがカギとなります。

内容の理解とコミュニケーション力を問うので、緊張せずに自らの意見を伝える練習をしておきましょう。

まとめ

英検 レベル

英検2級は、いきなり挑戦・合格が可能なラインです。

英検には飛び級の制限がなく、現在の英語力に自信があれば、準2級を受けずに直接2級に挑戦してみるのもアリです。

いきなり2級に挑戦するメリットとしては、学習期間の短縮、費用の節約、大学入試での優遇措置などがあります

一方で、挫折しやすくなる、学習量が膨大になるといったデメリットもあります。

大学受験と英検対策を両立するのは簡単ではありませんが、学習方法と明確な目標設定があれば、必ず成功できます。

マナビズムでは、関関同立合格に特化した学習プランと、自習コンサルティングで皆さんの合格をサポートします。

英検と大学受験の両方で成功したい方は、ぜひマナビズムにご相談ください。

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