漆原の物理最強の88題の効果的な使い方
更新日: (公開日: ) PHYSICS
【漆原の物理 最強の88題の概要と使用目的】
物理を勉強している生徒によくある特徴があります。
それは、「基本問題は解くことができるものの、模擬試験などの応用問題を出題されると解けなくなる」ということです。
なぜそのようなことが起こるのでしょうか。それは物理という科目の性質に理由があります。
物理とはどんな科目か…
物理の勉強のイメージは、公式を覚えて問題を解くということでしょう。
ここでいう「公式を覚える」とはいったいどういうことでしょうか。
よくテスト前に公式を暗唱して覚えようとしている人を見かけますが、それで公式を暗記しても覚えたとは言えません。
公式を覚えるというのは、公式を暗唱できるということはもちろんのこと、公式の使い方を理解して、『いつ』『どんな時に』公式を使えばいいのかを理解するということです。
物理では、このように「公式を覚え」て、さまざまな問題パターンを覚えることが必要になります。
さて、上記のように「公式を覚え」ても、応用問題を出題されると解けなくなるということにはいったいどんな理由があるのでしょうか。
その理由は、複数ある物理の公式は頭に入っているものの、それぞれがバラバラに頭に入っていているためだと考えられます。
しかし、現実には物理の公式というのは、互いに密接に関連しあっているのです。
それぞれの公式の関連を理解していないと難しい問題を解くことができないのです。
また、問題を解くときにはその関連している公式を決まった手順で使っていくことが必要になります。
この順番がわかっていないと物理で点数をとることは難しくなってしまいます。
この参考書では、公式を使う手順を『解法体系』と呼び、その解法体系を知ることで、どんな難しい問題にでも対応できるようになっています。
使用する時期は、人にもよりますが11月以降となるでしょう。基本問題が解ける状況で
ないとこの参考書を使用しても得られる効果は少ないので、基本問題を解けるようになっ
てからこの参考書を使用するようにしてください。
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【漆原の物理 最強の88題 の具体的な内容】
全部で25個のセクションにわかれています。25個のセクションそれぞれに重要なテーマ
があり、その問題を解くための解法がはじめに示されています。この解法を例題でチェッ
クした後に実際の入試問題で『解法体系』をチェックするようにしましょう。
【漆原の物理 最強の88題 の使い方】
1.「漆原の解法」を確認する
どんな問題でも同じように解くことのできる『解法体系』が各セクションのはじめに書かれているので、まずは確認してください。
この『解法体系』はこの問題集を通してずっと使っていくものなので、問題を解く間も意識し続けるようにしてください。
2.入試問題から厳選した例題で『解法パターン』を確認する
例題は答えを見ながらでいいので、解法の手順や考え方、具体的な手の動かし方(図の描き方)などを確認してください。
重要問題を解くにあたって必要になる知識が詰め込まれているので、必ず書いていること全てを理解するようにしてください。
3.重要問題を解く
入試問題から厳選された問題を通して、解法パターンをマスターできるようにしていき
ます。ただし、問題の難易度は少し高いものとなっているので、はじめからすべての問題
に目を通すのではなく、「無印」→「最重要」→「差がつく!」→「一度はやっとく!」と
いう順で優先して問題を解くようにしてください。(無印は必ず取り組む問題、右に行くほど余裕がなければやらなくてもよい)
4.解答と解説を読む
解答と解説が別冊で非常に詳しく書かれているので、できた問題・できなかった問題にかかわらず必ず全部読むようにしてください。
解答・解説の中には、重要テクニックや式変形をする上でのコツなどがまとめられていたり、覚えてしまえばすぐに点数につながるポイントなどが書かれているので、必ず隅から隅まで読むようにしてください。
また、解けなかった問題は、必ず解説を読んだ直後に自分で手を動かして解き直すようにしてください。
そうすればこれまでは解けなかった問題でも自力で解くことができるようになります。
【漆原の物理 最強の88題 の注意点】
この参考書は難易度が高くなっています。
「漆原の物理 明快解法講座」を自分の力で解くことができていない状態でこの参考書に手を出すと難しすぎるという状態になってしまうので、必ずこの順番で使用するようにしてください。