宗先生の現代文の力を底上げする本
更新日: (公開日: ) JAPANESE
1.宗先生の現代文の力を底上げする本の概要と使用目的
ポイントを絞ったノウハウ集
[宗先生の現代文の力を底上げする本] は、詳しい解説と演習問題を通して、現代文の初級レベルの学習から国公立二次試験までの幅広い内容をカバーした問題集です。センター試験の受験も視野に入れた私立大学志望者、国公立大学の受験を視野に入れた受験生が学習の初期に手に取ることがふさわしいでしょう。
2.宗先生の現代文の力を底上げする本の具体的な内容
人気講師の宗先生が現代文で得点するにはどのようなアプローチで文章を読めばいいのかを平易な言葉で解説した参考書です。
本書では文章を「類比」「対比」「因果」といった3つのポイントから読むことをまずは学びます。
文章構造を把握する上でもっとも重要な働きをするものがこの3つの要素なのですが、問題文を実際にこれらのポイントから読み解くことのできる例題が収録されているため、解きながら理解を深めることができます。
次に、問題に解答するための8つのアプローチが紹介されます。
これは問題の出題形式を大まかに8つに分けたもので、例えば本文から一文が抜き取られ、その文をどこに戻すのが適切か?といった問いかけがされる「脱落文問題」の解き方が収録されています。
他にも空所に適語を入れる問題の解き方など、受験問題で目にする形式のほとんどをこの8つのアプローチで網羅しています。
文字が大きく図やイラストも見やすいため、書店で偶然見かけたら、ついつい手に取ってしまう参考書であるといえるでしょう。
3.宗先生の現代文の力を底上げする本の具体的な使い方
1.各章で与えられた課題を意識しながら例題に取り組む。
自分の答えが正解と違っていた場合は、ノウハウをきっちりと理解できていないということ。すぐにノウハウが紹介されている箇所に戻って、理解するまで次の項目には進まないこと。
2. 現代文は英単語のように一問一答でノウハウが存在しているわけではないため、そのノウハウを本文中でまずはどのように使用するかを学ばなければならない。
何かを学ぶというよりも、新しい習慣を身につけるといった方がより近い。
新しい習慣を身につけるためには自分が前の日に学習した内容をしっかりと思い出してすぐに使える状態にしておかなければならない。そのため、次の項目に進む前に、必ず前日に演習した箇所を振り返り、復習してから次へ進むこと。
4.宗先生の現代文の力を底上げする本の注意点
現代文の入門として適切な内容の本書ではありますが、収録されている問題の数や難易度がそれほど高くないため、中堅以上の私立大学を受験する受験生や国公立受験を考えている受験生は、さらに上の参考書例えば[センター現代文解法の新技術]や[入試現代文へのアクセス(発展編)]に進む必要があります。
また、テクニックは一度きりの学習で身につくものではないので、本書を学習し終わっても定期的に取り出し、忘れているものはないか点検する必要があります。
なんども反復し、多くの問題にアウトプットすることで、現代文を読み解くことのできる力は身につくのです。
この参考書をスタートに、さらなる学習へと励むように心がけてください。