英文読解入門基本はここだの特徴・使い方・勉強法

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この記事では「英文読解入門基本はここだ」の特徴と正しい使い方について解説していきます。
この参考書は、SVOCなど英文構造を把握する力、英文読解の基本を身につけることができます。

英文読解入門基本はここだの概要

  • 分類:英文読解参考書
  • 問題数:例題50問
  • 目標習熟期間:入試初期~入試中期
  • オススメ度:★★★★☆
  • 対象レベル:高校基礎~私大標準

この参考書は英文読解基本はここだよりも発展的な英文解釈の技術を学ぶことができる参考書です。
SVOCなど構文解説が非常に丁寧なため、複雑な文構造の文章が出題される関関同立やMARCHの英語を読解するのに必要な読解力を身につけることができます。

使用法は英文読解基本はここだと同じで、自分で和訳と文構造を考えてから解説を読むという風に進めましょう。こちらもコピーをして使用することをオススメします。

分量も多く最初は内容も難しいと感じるかもしれませんが、1周ですべて理解しようとするのではなく、繰り返し使用し徐々に理解していきましょう。ペースとしては最初は1日1〜3題で慣れてくると5〜7題くらいにペースを上げましょう。

50問の例題を用いて、英文を読み解く上で重要なポイントや頻出の表現など詳しく解説されています。

目標習熟期間としては入試初期から入試中期としています。この参考書はある程度文法の基礎がインプットされていることを前提としており、その状態で使ったほうが効果も高い参考書なので遅くとも7月末までに英文法の知識はインプットが済んでいる状態が望ましいです。

オススメ度は★3つとなっています。英文読解の基本を学ぶ参考書なので、すでに文法・英文読解の基礎が固まっている人には簡単に思えるかも知れませんが、文法の知識がインプット出来ているか確認したい人やこれから英文読解を学びたい人にはオススメの1冊となっています。

対象レベルは高校基礎から私大標準レベルまでとなっています。
※私大標準レベルとは産近甲龍・日東駒専などを指します。

そもそも英文解釈とは?

英語の長文を読めるようになるために、文法や単語・熟語の知識はもちろん必要ですが、これらをただ知っているだけじゃ長文を読めないので、その橋渡しの役割をするのが英文解釈です。
例えるなら、長文を読むのは、鳥が空から下の全体を大まかに見ているイメージである一方、英文解釈は、細部を細かく虫眼鏡を使って見ているイメージです。

この鳥の視点でみられるようにするためには、まずは虫眼鏡の視点で見ていく必要があります。
具体的には、一文一文どれがS(主語)・V(述語)・O(述語)・C(補語)・M(修飾語ーSVOC以外)なのか、どれが(どこまでが)名詞、形容詞、副詞(のカタマリ)になるのか、修飾語はどこに掛かるのか等、文の構造を精密に分けていき、そっから文法や単語・熟語の知識を使って、(文脈も考慮して)英文をどう解釈していくかを考える、という作業をしていきます。

こういった作業はちまちましていて、地味で、めんどくさいと感じるかも知れませんが、この英文解釈をしっかりできるようになれば、どんな長文も怖くなくなります。
なぜなら、長文は、結局1文1文の集まりでできているもので、その1文1文がちゃんとわかればいいのですから。ただ、この英文解釈にかける時間は入試直前までやっていく必要があるほど莫大な時間がかかるので、そのぐらい重要なものだと認識してください。

英文読解入門基本はここだの特徴

中学から高校基本のレベルの文章が扱われていて、基本事項ではあるものの、英文解釈(読解)でよく高校生が読み間違したり、苦手にしている部分を扱っているので、後にやるであろう英文解釈の橋渡しになっています。
特徴としては4点あげることが出来ます。

①英文読解の基礎を学べる
→英文読解基本はここだという参考書は英語長文を読む上で重要な構文や間違えやすい頻出の文章がまとめられ、解説されています。夏休み明け本格的に長文読解へ入っていく人はまずこの参考書で英文読解の基礎を学ぶことをオススメします。

②ちょうどいい分量
→この参考書は165ページに英文読解の基礎が詰め込まれています。英文読解の基礎を学ぶのに取っ掛かりやすい分量で、長文演習に入る前にサクッとインプットできます。

③豊富な例文
→解説に用いる例題50題に、例文121題、類例168題、Let’s Try18題と豊富な例題で英文読解を学ぶことができます。基本的な内容が中心ですが、中には難易度の高い文章もあるので例題で基本を学んだ後は他の例文やLet’s Tryなどにも挑戦してみましょう。

文法事項の確認ができる
→この参考書の例題や例文に出てくる文章は基本的な文法事項で構成され、解説でも瀕死の知識など文法事項がある程度インプットできていることが前提とされています。

長文読解に入る前に自分が本当に文法の知識が身についているかどうか再確認でき、自分の苦手分野発見にもつながります。文法は理解できているはずなのに、なぜか長文が読めないという人にオススメです。

英文読解基本はここだのメリット

  • ちょうど良い分量
  • 豊富な例文
  • この1冊で中堅私大の英語長文にある程度対応できる

英文読解基本はここだのデメリット

  • この参考書だけでは難関私大の英語長文には対応できない
  • 英単語の解説は無い

英文読解基本はここだのメリット・デメリットはこのようになっています。
英文読解基本はここだは英文読解を少ない分量で学べますが、これだけは難関私大に対応できず、英文読解の解説を中心としているため英単語の解説などは少なめになっているようです。

また、英文法の知識がインプットできている事を前提としているため、英文法がまだ身に付いていない人には適さない参考書でしょう。

英文読解入門基本はここだの使い方・勉強法

①例題を自分で和訳し、文構造も書き込む
解説を読む前にまずは自分で例題を読んで、SVOCなどの文構造を書き込み和訳してみましょう。頭の中である程度和訳ができていても、実際に書き出してみるとうまく訳せない場合もあるので、実際和訳を書き出すことが重要です。

巻末に例題の文章がまとめられているので、コピーするなどして和訳や文構造を書き込めるようにしましょう。

②解説を読み、要点が抑えられていたか確認する
自分で和訳と文構造を考えた後は解説を読んで、解説と自分の和訳と文構造を照らし合わせてズレを確認し、間違えていたならなぜ間違えたのかを理解しましょう。

③音読する
解説を読んだ後は例題を5〜10回ほど音読しましょう。例題を数回呼んで解説を読んだだけではすぐに忘れてしまうので、音読をして、言語としてアウトプットすることで記憶に定着し易くなります。
音読をするときは和訳も頭の中で理解できているようにしましょう。

④理解できるまで繰り返す
例題50題全ての文章が理解できるようになるまで、上記の ①〜④のプロセスを繰り返しましょう。他にも例文や類例はありますが例題50題の応用なので、まずは例題50題を理解し、慣れてきたら他の例題にも挑戦していきましょう。

英文読解入門基本はここだの注意点

題名の通り、読解入門基本はここだ!とはいっても、中学~高校基礎レベルの文法がわかっていないとやりずらいものになっているので、その部分があやふやになっている人はまずそこをクリアしてから取り組んでください。おススメは大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】」。これを先にやってからこの参考書に取り組むとスムーズに勉強できます。

また、本書では、この参考書が終わったら、次は「ポレポレ英文読解プロセス50」をやってくださいと書かれていますが、英文のレベルが大学入試標準~難と急に跳ね上がってしまうので、その間になるレベルのものをやった方がいいです(産近甲龍には不要で、関関同立志望者はできたらやる、という程度で大丈夫)。そのおススメ参考書は「入門英文解釈の技術70」
英語に自信があったらその上のレベルである「基礎英文解釈の技術100」をやってもいいでしょう。

「入門英文解釈の技術70」が産近甲龍、関関同立の基礎レベルまでで、「基礎英文解釈の技術100」が関関同立はもちろん、同志社大学関西学院大学の英文和訳問題のレベルまで対応しています。また、本書に書かれている通り、短期間で終わらすのがベストです。3日~1週間で終わらすのがベストですが、遅くても2週間で終わらせること。時間がとれない人は1か月かけてもよい。

それまでに行いたい参考書

上記でも述べましたが、英文読解入門基本はここだは基本的な文法事項がインプットできていることが前提とされています。したがって、「深めて解ける!英文法INPUT」や「ネクステージ(Next Stage)」をそれまでに行なっている状態が望ましいです。


前者の参考書は英文法を単元ごとに講義形式で丁寧に解説している英文法のインプット用参考書です。英文法が苦手な人やまだしっかり文法の基礎が身についていない人にオススメです。


後者は大学受験に必要な英文法の知識が網羅されている英文法のアウトプット用参考書です。英文法がある程度インプットされていて効率よくアウトプットし、英文法の知識を定着させたい人にオススメです。

次に使用すべき参考書

前述したように、英文読解入門基本はここだは英文読解の基本を中心に解説されているので、この1冊だけでは関関同立・MARCHなどの難関私大の長文には対応することができません。

中堅私大を目指す人は英文読解基本はここだを使用したあとは、本格的に長文演習に入っても問題ありませんが、難関私大を目指す人には「基礎英文解釈の技術100」をオススメします。


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