最難関大学英語で9割以上を取りたい人向け‐ポレポレ英文読解プロセス50の効果的な使い方
[ポレポレ英文読解プロセス50の概要と使用目的]
ポレポレとかわいいらしい感じの名前をしているが、実際はかなり難易度の高い参考書です。
ハイレベルな英語を出題する旧帝大(東大・京大・一橋などの難関国公立)や早慶上智クラスの受験生が英文読解の勉強に入る前に英文解釈の勉強の為に使うのがベターな参考書です。
かなり難易度が高いので、ある程度英文解釈の勉強をしてきて英語が得意な人でないと手も足も出ないでしょう。
関関同立・MARCH志望の受験生の中でも特に英語のレベルが高い大学を志望していて
かつ英語が得意で9割を狙いに行きたいという人は取り組んでいいと思いますが、それ以外の人には必要ありません。
マナビズムは基本的にMARCH・関関同立レベルを専門とする予備校なので、大半の生徒はこの参考書を使うことはありません。
中には早慶レベル志望の生徒・英語で9割を取りにいこうとしている生徒もいるので
そういった人には「基本はここだ」⇒「入門英文解釈の技術70」⇒「基礎英文解釈の技術100」⇒「ポレポレ英文読解」とう順番で勉強してもらっています。
その中でも特に英語のセンスが高い人は「基本はここだ」⇒「基礎英文解釈の技術100」⇒「ポレポレ英文読解」という順番でもいいと思います。
この参考書を使うのはある程度英語の単語・文法・英文解釈のインプットの勉強が完成していることが前提になります。
理想としては、早慶以上のレベルを志望している人は夏休みまでにインプットを完璧にして夏休みからポレポレに入っていくといったスケジューリングでしょう。
関関同立レベルを志望する人であれば、秋ごろに取り組めば良いでしょう。
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[ポレポレ英文読解プロセス50の具体的な内容]
共通関係(and/but/or)や長い修飾語(準動詞・関係詞)・倒置・比較・挿入等、難関大学に特有の特殊文型を中心に扱った問題が50個収録されています。
難関大学レベルになってくると、英字新聞や論文レベルの英文が出題されるようになってくるため、英文の形がややこしくなってきます。
特に例題○○の横にライオンのマークがついてるものは難易度が高い例題です。
この参考書の英文はその入試で出題された英文の抜粋で、その部分は本文で最も重要な部分(つまり筆者の言いたい所)になっているので、題材としては結構いいものを扱っています。
[ポレポレ英文読解プロセス50の使い方]
1.全訳して構文を取る
SVOC・Mや名詞・形容詞・副詞のラベルを張りながら、本文では何が言いたいのかを意識して日本語訳を考えてください。
2.解説を読む
読解プロセスに書かれている解説ポイントはしっかり読む。
自分の和訳と訳例の比較をしてどう違うのかを考える。
特に、英文解釈の部分に関しては、何故そうなるのか?確実に理解したうえで先に進む様にして下さい。
3.音読を最低5回する
音読は何回やってもいいです。ただ、英文の意味をイメージしながら読むこと。
日本語約に関しては意味を前から取っていける様になるまで繰り返し音読しましょう。
4.復習時に訳を間違えた所だけを訳しなおす。
ただ、和訳を暗記して映し出すのではない。
「どういうプロセスを経て、そういう和訳に至るのか」がちゃんと入試本番で出せるようにするための確認作業だと思ってやってください。
早慶をはじめとする最難関大学を目指す人は50題すべてを勉強しよう。
1か月で4周程度勉強して、数か月後にもう一度みっちり勉強すればいいだろう。
[ポレポレ英文読解プロセス50の注意点]
ポレポレは『英文読解入門基本はここだ』の姉妹本だが、両書のレベルは全然違います。
『基本はここだ』が高1レベルなのに対して『ポレポレ』は最難関大学レベルの参考書です。
その間に基礎的なレベルの参考書に取り組んでおく必要があります。
同志社と関学は英文和訳が出題される(関学・国際学部の英語・英語型や立命館・国際学部のIR方式も)ので、本書の和訳で工夫されているところに関しては
その英文で筆者が読者に伝えたいメッセージが何なのかを意識しながら、訳すことを意識してください。
また、本書の訳例は結構意訳されているので、自分がどうやってその訳にするのかを無理に考える必要はありません。
本番でそのレベルで書ける受験生はなかなかいない(というか、だいたい、こういった訳例自体作るのにも調べたり
日本語がおかしくないかの確認などの準備もされている)ので、自分のやりやすい訳し方で大丈夫。
ただ、訳す時に、相手(答案を見る人)にどのように伝わっているのかの意識を持っておくこと。
ここまでちゃんと考えてから和訳の添削をしてもらって、添削後は上記の使い方の通り、その問題の和訳が出てくるかの確認をしてください。
もし添削ができない環境であれば、友達か家族の人でもいいので、その訳をいってみて、自分で説明してみて、言っていることが変じゃないかの確認をしてもらうこと。
文章がハイレベルなので、標準レベルの英文解釈を1冊やってから取り組むこと。
この参考書をやっていてもう無理ってなったら、今までやってきた文法や解釈の本に戻って、自分ができてなかったところや苦手としていた分野をよく復習してください。
関関同立レベルでは、その標準レベルである基礎英文解釈の技術100のレベルで十分。
同志社や関学志望者なら、11月~12月くらいにやってみてもいい。
ただ、英語を本番で8~9割以上にするなら必ずやる。
英文レベルは高いですが、この参考書までやるとかなり解釈が楽になってきて、本番の英文和訳問題も楽に解けるようになるので、かなりの自信につながる。
ただし、英語が苦手な人は無理してやる必要はない。
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