【国語編】明治大学の入試対策・オススメ参考書

更新日: (公開日: MEIJI

はじめに

本記事では明治大学の国語の傾向と対策、合格するための勉強法について紹介します。明治大学はGMRACHの「M」の部分を占める大学で、主に東京都千代田区にキャンパスがあり全10学部で約3万人の生徒が学んでいます。

偏差値としては約60.0~67.0と学部によってバラツキがあります
明治大学の偏差値・合格最低点の詳細についてはコチラ!

明治大学の国語は学部によって出題形式、問題構成、問題難易度が大きく変わるため、この記事では明治大学の全学部統一試験の国語の傾向と対策について紹介していきます。

過去問演習する際も学部間の難易度や出題形式の違いに考慮しながら行ってください。
入試年度の違いによる出題形式の大きな変更は特にないため、過去問演習の際は古い年度のものも使用し演習慣れをすることをオススメします。

概要

  • 試験時間:60分
  • 配  点:100点満点
  • 目標点 :80点
  • 問題数 :約28題
  • 形  式:マーク式+漢字書き取り 語句抜き出し
  • 構  成:大問3題

大問[Ⅰ]現代文(論説・評論文・随筆)
大問[Ⅱ]現代文(論説・評論文・随筆)
大問[Ⅲ]古文
※文学部の一般入試選抜試験にて、大問[Ⅲ]では漢文が出題される。
基本的には上記のような大門構成になっていて、学部によっては大門[Ⅳ]まで出題される学部もあります。

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傾向と対策

それでは今から明治大学の国語の大問毎の傾向と対策について紹介していきます。

大問[Ⅰ]について

大問[Ⅰ]では現代文が出題されます。ジャンルとしては主に評論・随筆が出題されます。学部によりますが毎年文章量は標準的もしくは少し多めで、出題形式としては以下となっています。

  • 傍線部解釈
  • 語句の空欄補充

一般入試選抜試験の大問[Ⅰ]では本文中からの抜き出しや、漢字の書き取りなど出題形式は様々で総合的な国語力が問われますが全学部統一試験の大問[Ⅰ]では傍線部解釈が中心的に出題されます。このように明治大学の国語の出題形式は一般入試選抜試験と全学部統一試験の間で大きな違いがあるため受験生は注意しましょう。

明治大学の国語は現代文の占める割合が高く、大問[Ⅰ]大問[Ⅱ]合わせて全部で28題のうち22題が現代文で出題されます。そのため、ここを落とすと目標点に達することができません。したがって、大問[Ⅰ]は8割以上の正答率を目指すようにしましょう。

大問[Ⅱ]について

大問[Ⅱ]でも現代文が出題されます。ジャンルは大問[Ⅰ]大問[Ⅱ]共に評論が出題されることもあれば、どちらか一方が随筆の場合もあります。文章量は大問[Ⅰ]よりも多めになっていて出題形式は以下のようになっています。

  • 漢字
  • 空欄補充
  • 傍線部解釈
  • 現代文常識
  • 本文の適切なタイトル

全学部統一試験の大問[Ⅱ]は一般入試選抜試験に近いような出題形式で出題されます。上記で述べたとおり、明治大学の国語は現代文の占める割合が高く、大問[Ⅰ]大問[Ⅱ]合わせて全部で28題のうち22題が現代文で出題されます。そのため、ここを落とすと目標点に達することができません。したがって、大問[Ⅱ]でも8割以上の正答率を目指すようにしましょう。それでは、大問[Ⅰ]大問[Ⅱ]で8割以上を目指すための具体的な対策について紹介していきます。

①読解力

明治大学の現代文は60分という試験時間の割には文章量が多いため素早くかつ正確に文章を読む必要があります。そのため、重要でないところはさらっと読み飛ばし、接続語などから文章の中の重要な部分を見つける能力が必要になってきます。
したがって明治大学の現代文で8割以上の得点を目指すにはまずは正しい現代文の読み方、解き方を身につけましょう。その際にオススメの参考書が「現代文解法の新技術 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略)」です。


現代文解法の新技術
<特徴>
この本は現代文の問題を解くのに必要な能力を養成する現代文参考書となっています。10行程度の短い長文に択一問題が1題のみという形式で現代文の解法を学んでいきます。
読解力のある人が自然に行っている思考プロセスが文章化され、わかりやすく解説されています。練習問題は易から難まで幅広く、記述・要約等幅広い問題形式に対応することができます。上記で述べたとおり、明治大学の国語は試験時間に対して文章量が多いので現代文を素早く読み解く能力を身につけましょう。

<使用時期>
入試初期(2ヶ月)
この参考書はインプット用の参考書なので、1周だけで終わるのではなく読解力が身につくまで何周もしましょう。目安としては3~4周です。

②語彙力

読解力を身につけるのと並行して行わなければいけないのは、現代文を読み解く上での最低限の語彙力です。語彙力といっても日常的に使うような言葉ではなく、評論でよく使用される重要ワードやそのテーマにある背景知識のことです。これらの知識があるか無いかで、文章に対する理解や読み解くスピードに大きな違いが出ます。

背景知識があると、文章がどのようなテーマか分かれば大体内容を推測しながら読むことができます。したがって、現代文においてもある程度の語彙力を身につけている必要があります。その際にオススメの参考書は「イラスト図解でよくわかる!現代文読解のテーマとキーワード」です。


イラスト図解でよくわかる!現代文読解のテーマとキーワード」
<特徴>
この参考書は、評論文を理解するうえで背景となる「頻出テーマ」の理解とテーマを理解するうえで核となる「必修キーワード(語彙)」の理解を目的としています。他の無機質に単語が並ぶ現代文の単語帳と違って、現代文が苦手な人にも理解しやすいようにイラスト図解を用いて解説されています。文章が得意な人は文章で、イラストがわかりやすい人はイラストで学ぶことができます。

<使用時期>
入試中期~入試本番まで使用!
上記の「現代文の解法新技術」を終え、読解力の基礎が身についた後に始めましょう。目標としては1〜2ヶ月で1周で、入試本番までには5周以上こなしましょう。毎日必ず少しでも読み進めていくように心がけましょう。

③読解演習

上記の参考書で現代文読解の基本が身についたら、あとはたくさん演習を積んでインプットした知識をアウトプットすることが重要です。
問題演習をしていく際は、身につけた読み方、解き方を常に意識して解いていきましょう。
明治大学の現代文は大問[Ⅰ]でが傍線部解釈が中心で大問[Ⅱ]では様々な問題が出題されます。したがって、問題演習をたくさんこなして色々な問題に触れ、総合的な国語力を身につける必要があります。

その際にオススメの参考書は「マーク式基礎問題集現代文」「全レベル問題集現代文レベル3」「現代文読解力の開発講座」「GMARCH & 関関同立の現代文」です。


「現代文マーク式基礎問題集」
<特徴>
この参考書はセンター形式の現代文問題集で、評論10題・小説10題で構成されています。問題の難易度も徐々に上がっていく形式で、現代文のインプットを終えた人が使う1冊目のアウトプット参考書として適しています。
センター形式の問題なので傍線部解釈問題も多く掲載されていて、傍線部解釈問題が多く出題される明治大学現代文の大問[Ⅰ]を解くトレーニングになります。

この様に、参考書は現在の自分の実力や志望校に応じて正しいタイミングに正しいものを選ばなければ成績はあがりません。「正しい参考書の選び方が出来ているか不安!」という方は以下の記事を参考にしてください。
【合格者は知っている!】失敗しない参考書の選び方・使い方

<使用時期>
「現代文の解法新技術」終了後!
「現代文の解法新技術」で身につけた読解法を意識しながら解きましょう。20題収録されているので、3日に1題(週2〜3題)のペースで解いていきましょう。この参考書はアウトプット用の参考書なのでなんどもやる必要はありません。


全レベル問題集現代文レベル3
<特徴>
この参考書は日東駒専レベルの問題が全12題掲載されている問題集で、問題形式も様々なのでこの参考書を解いて色々な問題に触れましょう。解説も丁寧で、読解において重要なポイントやキーワードがまとめられているので復習がやりやすいです。1度しか解かないアウトプット参考書ですが新しい知識を身につけることもできます。

<使用時期>
「現代文マーク式基礎問題集」終了後!
こちらも3日に1題(週2〜3題)のペースで解いていきましょう。この参考書はアウトプット用の参考書なのでなんどもやる必要はありません。


現代文読解力の開発講座の使い方
<特徴>
この参考書は全10題と問題数は少なく、問題よりも解説がとても多くなっています。どちらかというとインプット系の参考書で扱っている問題はレベルが高いものが多いですがある程度読解力が身についている人が取り組む事でさらに効力を発揮します。

やはり本書の特徴としては本文の要約問題である読解力開発問題です。
この問題に何度も取り組む事で問題はなんとなく正解できるが、文章全体を通して筆者が何を言いたかったのかがわからないということはなくなり、総合的な国語力が身につきます。

<使用時期>
「全レベル問題集3私大標準レベル」終了後
1~2日に1題(週3〜4題)のペースで解いていきましょう。この参考書はインプット系の参考書のため何度も繰り返し使用し、本書の内容を定着させましょう。目安としては3周です。


「GMARCH & 関関同立の現代文」
<特徴>
この参考書は名前の通りGMARCHと関関同立で実際に出題された現代文の問題で構成されています。
明治大学だけでなく、同レベルの難関私大の現代文の問題が収録されているので、様々な問題に触れることができ、過去問演習直前の問題集として適しています。
各大学の出題傾向や分析もされ、解説も詳しいため復習しやすいです。

<使用時期>
「現代文読解力の開発講座 」終了後!
3日に1題(週2〜3題)のペースで解いていきましょう。この参考書はアウトプット用の参考書なのでなんどもやる必要はありません。


「明治大学の赤本」
<特徴>
明治大学の最近3カ年の入試で実際に出題された問題が収録されています。

<使用時期>
11月~入試本番
一度、夏のタイミングで解いてみることをオススメする!
ただ、実際には赤本をどの時期にどれぐらいやるべきかは受験生の現在の実力等によって異なります。自分は「いつから・何年分すべきか?」を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
過去問・赤本に関する合格者の使い方・何年分すべきか?

大問[Ⅲ]について

大問[Ⅲ]では古文が出題されます。問題数としては6題出題され、文章量は標準的なものとなっています。

出題形式としてはこの様になっています。

  • 文法問題
  • 単語問題
  • 和歌
  • 解釈問題
  • 内容一致問題

全28題のうち6題が大門[Ⅲ]の古文で出題されます。
現代文に比べて古文の方が割合が少ないですが古文で得点を稼ぐことができれば他の受験生と差をつけることができるので古文でも高得点を目指しましょう。したがって、大問[Ⅱ]でも8割以上の正答率を目指すようにしましょう。
それでは、8割以上を目指すための具体的な対策について紹介していきます。

①語彙力・文法

古文で重要なのはまずは単語と文法です。
この2つの基礎ができていなければ長文読解へと進むことができません。さらに明治大学の古文は全6題のうち2題が単語・文法問題となっているため、基本的な古文の知識が重要になってきます。したがって、なるべく早いうちから古文単語・文法の勉強を始め、確実に得点を取れるようにしよう。

その際にオススメの古文単語帳と古典文法参考書は「古文単語FORMULA600【改訂版】」「ステップアップノート30古典文法基礎ドリル」「古文上達 読解と演習45」です。


古文単語FORMULA600」の使い方!
<特徴>
この参考書は見開きの左側には古文単語と訳が載っていて、右側には例文が載っているというシンプルな作りの古文単語帳です。さらに音声CDも付属されているため、スマートフォンなどに音声を入れて電車での通学などに聞いて暗記することもできます。単語量も過去の入試データから頻出の600単語が厳選され、GMARCHの古文でも十分な量です。

この様に、参考書は現在の自分の実力や志望校に応じて正しいタイミングに正しいものを選ばなければ成績はあがりません。「正しい参考書の選び方が出来ているか不安!」という方は以下の記事を参考にしてください。
【合格者は知っている!】失敗しない参考書の選び方・使い方

<使用時期>
入試初期~入試本番まで使用!
目標習熟期間は2ヶ月ですが、単語は覚えたと思っても忘れてしまうものなので入試本番まで使い続けましょう。最初は1日に30語程度覚えることを目標にして、慣れてきたらどんどんペースを上げていきましょう。

<特徴>
本書は古典文法を「参考書×映像授業」の形で学べる革新的な参考書となっています。
講義動画だけではなく暗記事項と練習問題もまとめられているので、古文が苦手な受験生でもイチから高速学習できる参考書となっています。

<勉強ペース>
・1〜2ヶ月で終わらせるようにしましょう。
・毎週1〜2章で全9章を終わらせるようにしましょう。

参照:「八澤のたった6時間で古典文法」の正しい使い方
購入ページ:「八澤のたった6時間で古典文法

 


古文上達 基礎編 読解と演習45」の使い方!
<特徴>
この参考書は入試に必要な文法事項を45項目に分けてそれぞれ解説している参考書です。文法事項の解説を読み、確認問題をした後はその文法事項が含まれた長文問題を解くと言う形で進んでいきます。
文法の勉強だけでなく、ちょっとした古典の長文にも慣れることができるので一石二鳥です。

<使用時期>
「ステップアップ30古典文法基礎ドリル」終了後!
目標習熟期間は3ヶ月程度で、この参考書の内容を習熟するまで繰り返し使用する。全部で45題あるので1日に1~2題のペースで解いていきましょう。

②古文読解

上記の参考書で古文の基礎を身につけたら、古文読解→長文演習という流れでたくさん演習を積んでいきましょう。「元井太郎の古文読解が面白いほどできる本」「全レベル問題集 古文レベル3」「中堅私大古文演習」「首都圏難関私大古文演習」です。


元井太郎の古文読解が面白いほどできる本」の使い方!
<特徴>
この参考書は単語・文法を理解しただけでは読めない古文の読み方・解き方に焦点を当てて解説した参考書です。どんな問題・文章にも使える普遍性のある解法を、7つの「原則」に集約しています。長文読解を始める前にこの参考書で古文の読み方・解き方を身につけましょう。

<使用時期>
「ステップアップ30古典文法基礎ドリル」終了後!
※もう一つの「古文上達 読解と演習45」と並行しながら進めていく。
1週間で1〜2章で進めていき、目標習熟期間は1〜2ヶ月です。こちらも習熟するまでなんども繰り返しましょう。目安は3〜5周です。


大学入試 全レベル問題集古文3私大標準レベル
<特徴>
この参考書は日東駒専レベルの問題を扱うスタンダードな古文問題集ですが現代語訳と解説だけでなく読解ルールや文学知識もカバーしてくれている優秀な参考書です。
効率よく学習を進めるための要素が随所に盛り込まれ、復習もしやすいため数をこなす問題演習書として適しています。

<使用時期>
「元井太郎の古文読解が面白いほどできる本」終了後!
3日に1題(週2題)のペースで解いていきましょう。この参考書はアウトプット用の参考書なのでなんどもやる必要はありません。


中堅私大古文演習」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴はジャンル豊かな古文が24題収録されていて、出題形式も様々というところです。非常に解説も詳しいため復習がやりやすく参考書学習の人にはもってこいの参考書です。名前は中堅私大ですが問題の難易度はやや難しめで、この1冊をしっかりやればかなり力がつきます。

<使用時期>
「全レベル問題集 古文レベル3」終了後!
2日に1題(週3題)のペースで解いていきましょう。この参考書はアウトプット用の参考書なのでなんどもやる必要はありません。


首都圏難関私大古文演習」の使い方!
<特徴>
この参考書は首都圏にある難関私立大の入試問題を20題選んで収録しています。解説編には、問題本文と本文解釈を上下に併記など問題を解き終わった後の復習がとてもやりやすいです。
[本文解説]には、本文解釈を読んだだけではわからないことが理解できるように記述がされています。また、無理な設問には解けなくていいと明言するという合格点を取ることにフォーカスを当てている参考書です。本番を意識して制限時間や得点配分などの設定も丁寧で実戦形式で演習することができます。

<使用時期>
「中堅私大古文演習」終了後!
1~2日に1題(週2〜3題)のペースで解いていきましょう。この参考書はアウトプット用の参考書なのでなんどもやる必要はありません。


「明治大学の赤本」
<特徴>
明治大学の最近3カ年の入試で実際に出題された問題が収録されています。

<使用時期>
11月~入試本番
一度、夏のタイミングで解いてみることをオススメする!
ただ、実際には赤本をどの時期にどれぐらいやるべきかは受験生の現在の実力等によって異なります。自分は「いつから・何年分すべきか?」を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
過去問・赤本に関する合格者の使い方・何年分すべきか?

まとめ

<現代文>
読解力→現代文単語→演習
現代文の勉強法は上記のようになっています。

まず始めるべきは読解力を身につけることです。正しく、かつ素早く文章を読む方法を身に付けましょう。
やはり明治大学の国語は制限時間60分の割には文章量が多いので素早く・かつ正確に文章を読む必要があります。

時間内に問題を解くように日頃から心がけましょう。

<古文>
古文単語・文法→古文読解→長文演習
古文の勉強法は上記のようになっています。

まず始めるべきは単語と文法です、これができていなければその後の勉強がうまくいきません。

上記でも述べましたが、明治大学の国語の大問[Ⅲ]では、必ず2題程度単語・文法問題が出題されるため基礎をしっかり固めて確実に得点するようにしましょう。

古文読解で読み方、解き方のコツを身につけて長文演習していきましょう。
古文は多読が重要になってきます。夏にたくさん演習を行いましょう。

そして、冬にかけて明治大学の赤本を用いてより実践的な演習を積むようにしましょう。

実力があっても過去問演習を怠れば落ちる可能性も十分あるため、過去問演習・研究は怠ってはいけません。
ぜひ参考にして明治大学の国語の目標点である80点以上を取るようにしましょう。

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