【国語編】武庫川女子大学の入試対策・オススメ参考書
更新日: (公開日: ) MUKOGAWA
はじめに
本記事では武庫川女子大学の国語の傾向と対策、合格するための勉強法について紹介します。
武庫川女子大学は兵庫県西宮市池開町に本部を置く日本の私立女子大学です。兵庫県に4キャンパスを擁し、10学部17学科と1短期大学部で約8千人の学生が学ぶ、日本一学生数の多い女子大学となります。
偏差値としては50前後で、就職・進路決定率は約99.5%(2018年度)となっています。
近年の武庫川女子大学の国語は全日程・全学部で同一の形式を取っています。従って、国語の対策を学部別に分ける必要はなく、日程・学部を問わず過去問演習をしても構いません。
また出題形式についての大きな変動はないため、過去問演習の際は古い年度のものも使用し、演習慣れをすることをオススメします。
入試概要
- 試験時間:60分
- 目標点 :8割
- 形 式:マーク式
- 構 成:大問3題
大問[Ⅰ] 現代文
大問[Ⅱ] 古文
大問[Ⅲ] 現代文
※国語(1)の受験者は大問[Ⅰ]、[Ⅲ]を解答
※国語(2)の受験者は大問[Ⅰ]、[Ⅱ]を解答
入試傾向と対策
それでは今から武庫川女子大学の国語の入試傾向と対策について紹介していきます。
現代文
大問[Ⅰ][Ⅲ]では現代文が出題されます。
両方の大問とも漢字問題、語彙問題、空所補充、内容問題、内容一致問題などが主に出題される傾向にあります。また出題される文章量もどちらも同じくらいとなっています。
武庫川女子大学の現代文はマーク式で答える問題となっていますが、本文を理解していないと解答できないため、しっかり現代文の読解力を身につけておく必要があります。また国語(1)の受験者は現代文だけの問題で約8割の正答率を目指す必要があるため、読解力だけでなく、語彙力も身につけるようにしましょう。
【読解力】
そもそも現代文の問題を解くうえで重要なことは本文を速く正確に読み取ることです。
入試にはもちろん制限時間があるため、制限時間内で、いかに正確に本文を読み取ることができるか、筆者の主張を掴むことができるかが鍵になります。
特に国語(1)の受験者は現代文が2題出題されるため、速く正確に本文を理解し、主張を掴む力が必要になります。
そのような現代文の読解力を身につけるために、「船口のゼロから読み解く最強の現代文」、「現代文読解基礎ドリル」を使用して、現代文の解き方、読解の基礎を学習していきます。
「ゼロから読み解く最強の現代文」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては文章の構造やどうしてその答えになるのかなどの解説がとても詳しいため、現代文が苦手な受験生でも無理なく学習することができ、現代文の読解力を身につけることができる参考書となっています。
<使用時期>
入試初期に使用しましょう。使用ペースとしては、1ヶ月〜2ヶ月ほどで完成させましょう。使用方法としてはSTEP1を2周してから、STEP2の学習に入りましょう。STEP1で学んだことをSTEP2でアウトプットしてください。
ここでのインプットが今後の現代文の読解において重要になるため、確実に理解し、読解法をインプットしましょう。
「現代文読解基礎ドリル」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としてはより実践的に現代文の読解について学ぶことができる点です。またセクション毎に分けられているので、取り組む際もセクション毎に進めることができる参考書となっています。
<使用時期>
入試初期に使用しましょう。使用ペースとしては基本的に1日1章ずつ行い、約2ヶ月ほどで完成させるようにしましょう。
使用方法としては、問題を解くときに、大事だと思う箇所に線を引くようにしましょう。そして線を引いた箇所を解説などを見て重要な箇所に線を引けたかなどを確認するようにしてください。また船口の最強の現代文で学んだこともこの演習で活用し、アウトプットしていきましょう。
【読解演習】
「船口のゼロから読み解く最強の現代文」と「現代文読解基礎ドリル」で現代文の読解法や読解の基礎を学んだら、次から本格的な現代文の演習を行っていきます。
主に「入試現代文へのアクセス基礎編」、「入試現代文へのアクセス発展編」、「マーク式基礎問題集現代文」、「全レベル問題集現代文3」、「赤本」等を使用し、演習をこなしていきます。
「入試現代文へのアクセス 基本編」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては本文解説と設問解説に分けられている点です。本文解説では図表や段落のまとめなどが記載されていたり、また設問解説でも解説が詳しくなされているため、読解の基礎を学んだ受験生にとって使用しやすい参考書となっています。
<使用時期>
7月~9月まで使用しましょう。使用ペースは1日1題のペースで行いましょう。
使用方法としては各テーマを意識しながら演習を行う。解き終えたら、本文解説を確認し、正しく文章を読むことが出来たか、理解できていたかに重点をおいて演習するようにしましょう。そして設問解説を確認しましょう。
またここでの演習は時間を計らずに船口の最強の現代文や現代文読解基礎ドリルで学んだことを丁寧にアウトプットしていきましょう。
「現代文マーク式基礎問題集」
<特徴>
この参考書の特徴としては評論10題、小説10題計20題の問題が収録されています。主にセンター形式の問題が収録されており、解説も本文解説と設問解説の二つが記載されているため、使用しやすい参考書となっています。
<使用時期>
9月~10月まで使用しましょう。1日1題のペースで行いましょう。
使用方法としては問題を解き、答え合わせをします。また基本的には評論のみの演習で問題ありません。
「全レベル問題集現代文レベル3」
<特徴>
この参考書の特徴としてはわかりやすい解説と実践的な演習が行える点です。解説では読解のポイントなどが記載されているため、自分の読解が正しかったのかなど確認がしやすい参考書となっています。
<使用時期>
10月~11月まで使用しましょう。1日1題のペースで行いましょう。
使用方法としては時間を必ず計り問題演習を行ってください。そして解答解説を確認しましょう。この参考書は最低でも2周以上は演習するようにしてください。
【語彙力】
次に読解以外の部分において重要なのが現代文の単語・キーワード、漢字になります。それらを学ぶための参考書として「TOP2500」を使用して学習していきます。
「TOP2500」
<特徴>
この参考書の特徴としては漢字と現代文用語の両方を学習できる点です。漢字編では読み取り、書き取りの問題が収録されているため、どちらの学習も行うことができ、また漢字の意味も記載されているため、意味問題の学習にも役立てることができます。それ以外にも四字熟語やカタカナ語などの学習もできるため、この一冊で語彙力を身につけることができる参考書となっています。
<使用時期>
9月~試験本番まで使用しましょう。1週間に200語のペースで行いましょう。
使用方法としては始点固定方式で1~200、1~400、1~600と必ず始点を1~に固定して進めていきましょう。
武庫川女子大学の現代文は、漢字や語彙系の問題が出題される傾向にあります。そのため語句の意味、漢字、カタカナ語、四字熟語などの語彙の知識はインプットしておくようにしましょう。
【総仕上げ】
読解の基礎、読解演習、語彙学習と現代文の学習を終えたら、あとは過去問で演習量をこなすだけです。
「武庫川女子大学の赤本」
<特徴>
この参考書の特徴としては武庫川女子大学の過去問が掲載されています。
<使用時期>
11月~入試本番にかけて行うようにしましょう。演習を繰り返し、過去問の分析を行い、合格点が取れる状態を作りましょう。
大問[Ⅱ]古文
古文では、古典文法、意味問題、解釈問題、現代語訳問題、内容問題、作品問題などが主に出題される傾向にあります。
古文問題もマーク式による解答形式ですが、内容を理解できていないと解答できない問題も多くあるため、しっかり古文の読解力を身につけておく必要があります。
そして古文読解において重要なことは、古典文法、古文単語、読み方の三つが特に重要になります。
【古典文法】
当然なことではありますが、古典文法は文章を読むために重要になります。また武庫川女子大学の古文は、古典文法問題、解釈問題、現代語訳問題が出題される傾向にあるため、得点するには古典文法の理解が必須になります。
その古典文法を学ぶために「八澤のたった6時間で古典文法」を使用し、古典文法についての知識をインプットしていきましょう。
<特徴>
本書は古典文法を「参考書×映像授業」の形で学べる革新的な参考書となっています。
講義動画だけではなく暗記事項と練習問題もまとめられているので、古文が苦手な受験生でもイチから高速学習できる参考書となっています。
<勉強ペース>
・1〜2ヶ月で終わらせるようにしましょう。
・毎週1〜2章で全9章を終わらせるようにしましょう。
参照:「八澤のたった6時間で古典文法」の正しい使い方
購入ページ:「八澤のたった6時間で古典文法」
【古文単語】
古文は英語と同じように単語の意味が分からなければ、文章を読むことができません。そのため、古文単語は必ず完璧に覚えるようにしてください。また解釈問題、現代語訳問題や意味問題の対策にもなるため完璧に覚えるようにしましょう。古文単語を覚えるために「マドンナ古文単語230」を使用し、古文単語をインプットしましょう。
「マドンナ古文単語230」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては単語の語源や覚えるための語呂が記載されていたりと、非常に古文単語が覚えやすい点です。また単語カードも付属しているため、単語カードを使用した学習も行うことができます。
<使用時期>
入試初期~試験本番まで使用しましょう。1週間に45語のペースで行いましょう。
使用方法としては始点固定方式で1~45、1~90、1〜135、1~180と必ず始点を1~に固定して進めていきましょう。インプットする際は語源や語呂を活用し、アウトプットする際は単語カードを使用して効率よく学習しましょう。
【古文読解】
古典文法や古文単語のインプットが完成したら、本格的に古文の読み方について学んでいきます。古文を読むためには、主語の発見、人物整理、主体客体の取り方など古文を正しく読む力が必要になります。
古文読解を学ぶために「図解古文読解講義の実況中継」を使用し、古文の読み方、読解を学習していきます。
「図解古文読解講義の実況中継」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては85個のワザを用いて古文読解に関する知識を学ぶことができる参考書となっています。
<使用時期>
入試初期~入試中期まで使用しましょう。使用ペースとしては1ヶ月から2ヶ月で完成させるように行いましょう。使用方法としては各章を順に演習していきましょう。そして、入試問題に挑戦という項目では、各章で学んだワザを活用し、読解していきましょう。
【古文演習】
古典文法、古文単語、古文読解の三つを学習したら、次に実践的な演習を行っていきます。「古文上達基礎編読解と演習45」「マーク式基礎問題集古文」「全レベル問題集古文3」「赤本」を使用し、実際の古文の問題を解いていきます。
演習する際は、「望月光の古文教室古典文法編」「マドンナ古文単語230」「図解古文読解講義の実況中継」で学んだ知識を活用し、アウトプットしてください。
「古文上達 基礎編 読解と演習45」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては古典文法と古文読解の両方の演習を行うことができる参考書となっています。また古文演習のはじめの演習教材としてオススメの一冊です。
<使用時期>
入試中期に使用しましょう。使用ペースとしては1日1〜3題ほどのペースで演習を行いましょう。
使用方法としては集中講義を読み、練習問題、実践問題と演習を積んでいきましょう。また実況中継で学んだ知識を活用しながらアウトプットしていきましょう。
「マーク式基礎問題集古文」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては15題の問題が収録されており、また収録されいる問題も有名作品の物も収録されているため、古文の演習教材として充実しています。また解説も詳しいため、基礎的な問題で演習したい人にオススメの一冊となっています。
<使用時期>
入試中期に使用しましょう。使用ペースとしては1日1題ほどのペースで演習を行いましょう。使用方法としては、時間を計り演習を行ってください。そして答え合わせを行い、自分の現代語訳と解答解説の現代語訳を比較し、現代語訳のズレを見つけ、克服するようにしましょう。
「全レベル問題集古文3」
<特徴>
この参考書の特徴としては作品解説、内容解説、設問解説、現代語訳と解説がわかりやすい点です。また実際の入試問題をもとに作られた問題集なため、実践的な演習を行うことができる参考書となっています。
<使用時期>
使用時期は9月~10月にかけて行うようにしましょう。
使用方法は、まず時間を計り問題を解きます。次に設問解説で答え合わせを行います。そして現代語訳で自分の読解とのズレや解釈を確認しましょう。そして最後に作品解説で古文作品についてインプットするようにしてください。
「武庫川女子大学の赤本」
<特徴>
この参考書の特徴としては武庫川女子大学の過去問が掲載されています。
<使用時期>
11月~入試本番にかけて行うようにしましょう。演習を繰り返し、過去問の分析を行い、合格点が取れる状態を作りましょう。
まとめ
まず始めるべきは現代文は現代文の読解の学習、古文は古文単語、古典文法覚えることです。古文単語を週45語ペースでまわすようにしましょう。
その後、読解法を用いた実践演習と漢字、古文単語を並行して進めるようにしましょう。この際も、身に付けた読解法をアウトプットしてください。
そして、冬にかけて武庫川女子大学の赤本を用いてより実戦的な演習を積むようにしましょう。ぜひ参考にして武庫川女子大学の国語の目標点である8割以上を取るようにしましょう。