【英語編】上智大学の入試対策・オススメ参考書
更新日: (公開日: ) JOCHI
はじめに
本記事では上智大学の英語の傾向と対策、合格するための勉強法について紹介します。上智大学は私大最難関と称される「早慶上」の「上」の部分に位置します。東京都、神奈川県、大阪府に5つのキャンパスを擁し、9学部で約1万2千人の学生が学ぶ大学となります。偏差値としては55.0〜67.5となっています。
上智大学の入試は2021年度から大きく変更になるため、上智大学のホームページなどで確認し、対策していく必要があります。
入試形式
上智大学は2021年度より①TEAPスコア利用型入試②学部学科試験・共通テスト併用入試③共通テスト利用入試となっております。
TEAPスコア利用型入試
TEAPまたはTEAP CBTのスコアと上智大学独自の教科・科目試験の結果で合否を判定する試験です。
学部学科試験・共通テスト併用型入試
大学入学共通テスト+上智大学独自の学部学科試験の結果で合否を判定する試験です。また任意で英検などの外国語外部検定試験結果も大学共通テストに含むことができます。具体的には任意で提出したCEFRレベルA2以上の外国語外部検定試験結果をレベルごとに得点化し、大学入学共通テストの外国語の得点に加点し合否を判定します。注意としては、加点後の得点は大学入学共通テストの外国語の満点を上限とすることです。
共通テスト利用型入試
この入試方式は大学入学共通テストのみで合否判定を行う入試となっています。
注意点
入試方式によっては、2次試験が行われてたり、大学入学共通テストで学部学科によっては、選択言語が英語のみでドイツ語・フランス語の科目や外部検定試験結果が利用できないこともあるため、必ず自分で詳細については上智大学のホームページで確認して下さい。
それでは今から上智大学のTEAPスコア利用型入試と大学入学共通テストで任意に提出できる外国語外部検定試験、今回は特に英検に焦点を当てて対策について紹介していきます。
TEAP対策
それでは今から上智大学の英語で必要なTEAP試験の対策やTEAPの概要について説明していきます。
TEAPとは
TEAPとは公益財団法人日本英語検定協会と上智大学が共同で開発した試験になります。
TEAPで問われる内容は、「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能について試験で問われます。そのため、一般的な大学入試で問われやすいリーディング(読む)やリスニング(聞く)だけでなく、ライティング(書く)やスピーキング(話す)の英語力もTEAPを受験する際に必須な項目になってきます。
TEAPとTEAP CBTの違いは、TEAPは主に紙に解答する試験に対して、TEAP CBTはパソコンに解答する試験なため大きく解答方法が異なります。またTEAPのライティングテストは解答用紙に記入しますが、TEAP CBTはパソコンにタイピングで解答する形になるため、TEAP CBTを受ける際はタイピング力もある程度必要になるため注意が必要です。その他にも、TEAPのスピーキングテストは面接方式で行いますが、TEAP CBTは録音方式で行うためこちらも注意が必要です。
試験日程についてはTEAP、TEAP CBTともに年に3回実施されているため、一発試験に弱い方や力が発揮できない方でも、複数回チャンスがあります。
ここまでTEAP、TEAP CBTについて紹介してきましたが、TEAPを利用した入試を行っている大学は上智大学以外にも多くの大学が採用しています。TEAPだけを利用できる大学またはTEAP CBTだけを利用できる大学、もしくはその両方を利用できる大学があります。詳しくはTEAP公式ホームページ「TEAP採用大学」でご確認ください。
TEAPの勉強法・対策
TEAPの勉強法としては、まずどのような問題がでるのか、試験時間は何分なのか敵を知るところから始めてください。意外とTEAPでどのような問題が出題されるのか知らない人もいるため、公式ホームページで確認して対策を立てていきましょう。
リーディングを勉強する上で重要なことは、正確に読解する力になります。問われた問題に対して、素早く答えになる箇所を見つけ解答することがポイントになります。またpart1では語彙に関する問題が出題されますが、語彙レベルが英検2級〜準1級レベルとなっているため、難しい問題も出題されると思いますが、得点できる問題をものにしていきましょう。
リスニングを学習する上で重要なことは、先に問題に目を通すことです。これはTEAPのリスニングの問題に限ったことではありませんが、先に問題に目を通すことによって、どの部分を特に聞かないといけないかなどがわかり得点に繋がります。そのため日頃の演習から先に問題に目を通してリスニングを解いていくようにしましょう。
ライティングとスピーキングの学習に関しては、自主学習も重要ですが、添削や面接練習も大事になってきます。ライティングでは、自分の中では上手く書けたとしても、上手く要約されていなかったり、自分の意見が書けてなかったりすることがあるため、添削などを行ってもらい、他者から見てこの文書はどうなのかを判断してもらいましょう。またスピーキングも一人でCDや音声を使用して学習することも必要ですが、CDには出せない空気感や緊張感の中で先生などに面接の質問、問題を出してもらい、瞬時に解答や意見が考えつくようにしておくことも重要になります。
TEAP対策のオススメ参考書
「TEAP技能別問題集リーディング/リスニング」
<特徴>
本書の特徴はTEAPのリーディングとリスニングに特化した学習ができる点です。そのため、リーディングやリスニングのスコアを上げたい、苦手を克服したい人にオススメの参考書です。
<使用について>
使用期間は1ヶ月ほどになります。使用ペースは、2日に1題のペースで学習していきましょう。
使用方法は問題を解き、復習の流れになります。リーディングでは、学習するにつれて、どのpartが苦手なのかが分かってくるため、苦手なpartを克服し、得点UPに繋げていきましょう。
「TEAP技能別問題集ライティング/スピーキング」
<特徴>
本書の特徴はTEAPのライティングとスピーキングに特化した学習が行える点です。ライティングやスピーキングは学習が難しいですが、解説がわかりやすいため、無理なく学習できる参考書となっています。
<使用について>
使用期間は1ヶ月ほどになります。ペースとしては3日に1題のペースで学習しましょう。
使用方法はライティングに関してはとにかく書くようにしましょう。またできれば学校や塾の先生に添削をしてもらいましょう。スピーキングは最初から話せなければ、自分の考えを英語で書くところ始めても問題ありません。またスピーキングも同様に先生に面接練習をお願いして演習していきましょう。
「TEAP実践問題集」
<特徴>
本書の特徴はこの一冊でTEAPの実践的な演習が行える点です。解説も詳しく、CDも付属しているため、音声学習もできます。また小冊子には語彙やライティング、スピーキングで使える表現なども収録しており、この一冊でTEAPの学習が行えます。
<使用について>
使用期間は1ヶ月ほどになります。ペースとしては3日に1題のペースで使用しましょう。
使用方法は問題を解き、復習の流れになります。またライティングやスピーキングは学校の先生などに添削してもらいましょう。
「TEAP英単語ターゲット」
<特徴>
本書の特徴はTEAPにでる英単語1200語を収録した単語帳になります。3つのレベルで英単語が収録されているため、徐々にステップアップしていくことができます。
<使用について>
使用期間は2ヶ月ほどになります。1日100個のペースで英単語をインプットしていきましょう。
使用方法は1日目1〜100、2日目1〜200、3日目1〜300と、1を基準に学習してください。また基本的には大学受験の勉強でターゲット1900やシステム英単語などで英単語学習がされていると思うので、確認やシステム英単語などには収録されていない細かな単語のインプットの学習だけになると思います。
英検対策
次に英検の概要と対策・勉強法についてオススメ参考書とともに紹介していきます。
英検とは
英検とは公益財団法人日本英語検定協会が主催している、実用英語技能検定になります。
級は1級〜5級まであります。また英検を利用した入試を実施している大学も多く存在しています。そのため、準1級〜準2級の英検は取得しておくと良いでしょう。
英検の勉強法・対策
英検の勉強法としては、一次試験のリーディング、リスニング、ライティングと二次試験のスピーキングテスト(面接)の四つの学習が必要になります。
リーディングで重要なことは英単語になります。特に最初の大問1は文法の知識よりかは単語の意味がわからないと解けない問題になっているため、単語のインプットが重要になります。ですが、大学受験では英文法が重要になるため、英文法もしっかり学習してください。
リスニングの学習で重要なことは、自分で発音ができないとリスニングは聞き取れないので、リスニングをただただ行うのではなく、音読練習やシャドーイングも行いましょう。そうすることによって、リスニング力が身につくだけでなく、発音力も身につくため、スピーキングの対策にも繋がります。
ライティングの学習で重要なことは、テンプレートを用いて書くことと書きやすい方を選択することです。テンプレートとは、賛成or反対を提示し、それについて、例や理由を3つほど書き、結論で終わる書き方になります。そして書きやすい方とは、賛成か反対か書きやすい方を選択することです。お題について自分は賛成だけど、英文法や単語が使いやすい、文書が書きやすいのは反対なら賛成より反対で意見を書くことが得点に繋がります。
英検のオススメ参考書
「英検2級をひとつひとつわかりやすく」
<特徴>
本書の特徴としては、解説がわかりやすく、参考書自体もとても分厚い参考書ではないため、一冊目にとても取り組みやすい参考書という点です。
<使用について>
使用期間は1ヶ月ほどで、1日3テーマのペースで学習していきましょう。
使用方法については、左の解説ページでインプットを行い、右の練習問題ページでアウトプットを行う流れになります。また付属のCDを使用し、リスニング力を身につけてください。
「英検2級過去6回全問題集」
<特徴>
本書の特徴は英検の6回分の過去問が収録されており、実践的な演習が行える点です。またアプリでのリスニング学習も行うことができます。
<使用について>
使用期間は1ヶ月ほどになります。ペースとしては2日に1題のペースで演習していきましょう。
使用方法は問題を解き、復習の流れで行いましょう。また本書の使い方というページがあるため、詳しくはそちらを参考にして使用していきましょう。
「でる順パス単英検2級」
<特徴>
本書の特徴は、でる順で単語が構成されており、効率的に単語をインプットすることができます。また単語だけでなく、熟語や会話表現なども収録されているため、英検の知識のインプットに適した一冊となっています。
<使用について>
使用期間は1ヶ月〜2ヶ月になります。1日100個のペースで覚えていきましょう。
使用方法は、1日目1〜100、2日目1〜200、3日目1〜300と、1を基準に学習してください。また基本的には大学受験の勉強でターゲット1900やシステム英単語などで英単語学習がされていると思うので、確認や細かな単語のインプットの学習だけになると思います。
まとめ
上智大学の英語のTEAPと外国語外部検定試験(英検)の対策について紹介してきました。
2021年度から入試方式が大きく変わるため、戸惑う受験生もいると思いますが、英語学習の基本、語彙、英文解釈、英文読解を忘れずに学習してください。そして、さらに新しくリスニング力、ライティング力、スピーキング力を身につければ、新しい形式にも対応していくことができます。
上智大学に限らず、新しい形式の入試に戸惑うこともありますが、最新の情報を得て、学習していけば、対応していくことができるため、情報収集と受験勉強をしっかり行っていきましょう。