【英語編】駒澤大学の入試対策・オススメ参考書

更新日: (公開日: KOMAZAWA

はじめに

本記事では駒澤大学の英語の傾向と対策、合格するための勉強法について紹介します。駒澤大学は関東圏の中堅私大と称される「日東駒専」の「駒」の部分に位置します。東京都に3キャンパスを擁し、7学部で約1.5万人の学生が学ぶ大学となります。
偏差値としては50前後で、就職・進路決定率は約98%となっています。
駒澤大学の偏差値・合格最低点の詳細についてはコチラ!

近年の駒澤大学の英語はグローバル・メディア・スタディーズ学部以外の日程は大問10題、50問。グローバル・メディア・スタディーズ学部は、大問5題、40問の出題となっています。従って、英語の対策を学部別に分ける必要があり、日程・学部を確認して過去問演習を行う必要があります。
出題形式については大きな変動もなく、過去問演習の際は古い年度のものも使用し演習慣れをすることをオススメします。

入試傾向と対策

それでは今から駒澤大学の英語の大問毎の傾向と対策について紹介していきます。

グローバル・メディア・スタディーズ(GMS)T方式・S方式

GMS個別学部日程T方式とS方式では、他の学部・入試方式とは異なる問題が出題されます。特徴をきちんと押さえて対策しましょう。T方式とS方式で小問の問題構成が異なる年度もありますが、T方式とS方式で大問構成に違いはありません。

・試験時間:60分
・配点  :T方式→100点満点   S方式→200点満点
・目標点 :T方式→80点(8割) S方式→170点(8.5割)
・問題数 :40問
・形式  :全問マーク式
・構成  :大問5題

小問の問題構成に関しては、2019年度T方式2月実施入試を取り上げて説明します。

  出題形式(問題数) 問題数 予想配点 時間
大問1 英文読解
(同意表現(1)、不同意表現(2)、内容一致(7))
(長文の長さ:約1.5ページ)
10問 40点 20分
大問2 英文読解
(不同意表現(1)、内容一致(4))
(長文の長さ:約1ページ)
5問 20点 10分
大問3 図表読み取り問題(内容一致(5)) 5問 20点 10分
大問4 英文読解(空所補充(10))
(長文の長さ:約1ページ)
10問 10点 10分
大問5 英文読解(空所補充(10))
(長文の長さ:約1ページ)
10問 10点 10分
  40問 100点 60分

・駒澤大学の英語入試の中で最もレベルが高い
・合否判定において基準点(2019年度T方式2月実施入試では65点)が設定される
・出題形式・予想配点は長文60%、図表読み取り20%、語彙・文法(空所補充問題での出題)20%
・長文の量は400語前後が1題、300語前後が3題
・記述式の出題はない
・全設問のリード文が英語
・大問3の図表読み取りは、①図表単独、②図表と本文、での出題
・大問4の空所補充は文法、大問5の空所補充は語彙に関する知識を問う問題
・ 内容と分量は標準的なので、英語のリード文や大問3といった少し特殊な形式への対策が求められる

全学部統一日程・GMS以外の学部T方式・S方式

全学部(医療健康科学部を除く)統一日程と、GMS以外の学部個別日程T方式とS方式では同じ形式の問題が出題されます。全学部日程では、GMSでも他の学部と同じ問題が出題されます。
年度や日程、方式によって小問の構成や問題数に少し違いがありますが、大問構成などの大枠が同じなのでまとめて説明します。GMSのT方式・S方式については先述の通りなので、ここではGMS以外の学部のT方式・S方式についてのデータを示します。

・試験時間:60分
・配点  :全学部統一日程・T方式→100点満点
      S方式→文学部(英米文学科) 200点満点、その他学部学科 100点満点

・目標点 :全学部統一日程→仏教学部 75点(7.5割)、その他学部学科 85点(8.5割)
      T方式→仏教学部・医療健康科学部 65点(6.5割)、その他学部学科 75点(7.5割)
      S方式→文学部(英米文学科) 170点(8.5割)、文学部(歴史学科外国史学専専攻) 85点(8.5割)、仏教学部・医療健康科学部 65点(6.5割)、その他学部学科 75点(7.5割)

・問題数 :50問
・形式  :全問マーク式
・構成  :大問10題

出題形式・問題数については、2019年度全学部統一日程を例に挙げて説明します。

  出題形式(問題数) 問題数 予想配点 時間
大問1 英文読解(内容一致(5))
(長文の長さ:約1ページ)
5問 20点 10分
大問2 英文読解
(空所補充(3)、内容一致(2))
(長文の長さ:約1ページ)
5問 20点 10分
大問3 広告読み取り問題
(内容一致(5))
5問 15点 10分
大問4 会話文
(空所補充(3)、内容一致(2))
(長文の長さ:約1ページ)
5問 15点 10分
大問5 語彙(同意語句選択(5)) 5問 5点 3分
大問6 語彙(同意表現(5)) 5問 5点 3分
大問7 語彙・文法(空所補充(5)) 5問 5点 3分
大問8 語彙・文法(空所補充(5)) 5問 5点 3分
大問9 アクセント(強勢選択(5)) 5問 5点 3分
大問10 語彙・文法(語句整序(5)) 5問 5点 5分
  50問 100点 60分

・英文読解、会話文、語彙・文法、アクセントとバランスのとれた構成
・出題形式・予想配点は長文40%、読み取り15%、会話文15%、語彙・文法25%、アクセント5%
・長文の量は300語前後が2題、会話文は200語程度の出題
・記述式の出題はない
・基本的にリード文が英文
・大問3では広告や図表の読み取り問題が出題される
・試験時間に対して 小問数が多いので、語彙・文法問題を素早く解く力が求められる
・方式によって合格最低点が異なるので自分が受ける方式に合わせた目標設定が必要

大問[Ⅰ][Ⅱ][Ⅲ]について

大問[Ⅰ][Ⅱ]は読解問題となっています。問題数としては各大問5問出題される傾向にあります。設問形式としては空所補充・内容説明・同意表現・内容一致・正誤問題に分かれています。

大問[Ⅲ]は資料読解問題となっています。設問形式としては空所補充・意味問題・同意表現・内容一致に分かれています。
この問題は[Ⅰ][Ⅱ]の問題とは違う読解問題ですが、しっかり英文が読めれば対応することは可能です。
駒澤大学の英語の目標点は80点以上です。一番英語力が問われる大問[Ⅰ][Ⅱ][Ⅲ]に関しては7.5割以上の正答率を目指すようにしましょう。
それでは、7.5割以上を目指すための具体的な傾向と対策について紹介していきます。

①空所補充の傾向と対策

長文中に空所があり、その空所に適するものを4択から選ぶ形式を指します。2~3問程出題される傾向にあります。

問題パターンとしては
(a)前後関係から解ける問題
(b)文法知識から解ける問題
(c)文構造から解ける問題
の3パターンが主流となっています。

(a)前後関係から解ける問題

(a)前後関係から解ける問題で求められる力としては「論理的な読解力」が挙げられます。

「論理的な読解力」とは逆説マーカー(however,butなど)や対比マーカー(while,whereas)、順接マーカー(so,thus)などを駆使して長文読解を進める力を指します。「論理的な読解力」をつけるためにオススメしたい参考書・問題集は「パラグラフリーディングのストラテジー①読み方・解き方編」です。


「パラグラフリーディングのストラテジー①読み方・解き方編」の使い方はコチラ!

<特徴>
本書は長文を論理的に読むための読解法のイロハが体系的に掲載されています。特に、ディスコースマーカーに着目し、順接、対比、逆説、付加、結論などのディスコースマーカーを活用して英語の読解のサポートをしていく読解法を記載している。

<使用時期>
夏~秋(1~2ヶ月)
その後の長文演習でも意識的に行うことで駒澤大学の(a)前後関係から解ける問題は得点源にすることができます。しかしあくまで読解法の一つなので、文を正確に読むという本質だけは疎かにしてはいけません。

(b)文法知識から解ける問題

(b)文法知識から解ける問題で求められる力としては文法を長文読解に応用することが挙げられます。駒澤大学の空所補充問題でよく出題される文法項目としては「動詞の語法」「時制」「副詞」「形容詞」などが挙げられます。
動詞の語法は英文法で一番ボリュームのある項目で試験本番までの勉強量が問われます。そのため、夏までに仕上げておくようにしましょう。

一方で「時制」は英文法の中でも特に理解力が求められる分野となっています。そのため、現在完了と過去完了など違いを理解してから演習量を積むようにしましょう。また副詞や形容詞などはターゲットなどで覚え、英文法問題集などでアウトプットを行いましょう。

(b)文法知識から解ける問題を攻略するのにオススメの参考書としては「ネクステージ」が挙げられます。


Next Stage ネクステージの使い方についてはコチラ!

<特徴>
英文法問題集の中でも王道と呼ばれる参考書として出版されています。特徴としては、豊富な問題数です。またPointやcheckなどの知識がまとめが掲載されています。

<使用時期>
入試初期~入試本番!
目標ペースとしては英文解釈の勉強が終わった後から1日で1単元を目安に進めていくようにしましょう。初見の問題で対応するために定着度を上げる必要があります。従って、翌日は必ず前日の間違えた問題の復習からするように心がけましょう。
そして英文法を学習する際は、自分で「なぜその選択肢が解答になるのか」を意識して解くようにしましょう。

(c)文構造から解ける問題

(c)文構造から解ける問題で求められる力としては英文解釈力(SVOC)です。SVOCを理解することで単語を知っていれば文構造を容易に把握でき速読力も向上します。

オススメの参考書としては「肘井学の英文法が面白いほどわかる本」「入門英文解釈の技術70」が挙げられます。


肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」の使い方についてはコチラ!

<特徴>
「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」の特徴としては中学レベルの英文~大学受験標準レベルの英文まで掲載されています。そのため英文解釈のイロハから学びたい受験生には最適の参考書と言えます。
英文解釈をしなくても訳せる文だからこそ「なぜその和訳になるのか」を意識して取り組みましょう。この参考書を用いれば英文に対する見え方を変えることができます。

<使用時期>
入試勉強初期(1ヶ月)
目標ペースとしては1日1テーマのペースで復習も含めて1ヶ月で終わらせるようにしましょう。使用方法としては、例題にSVOCをふり、和訳を考える。そして例題の見直しを行う。次に練習問題に取り組み、見直しを行い、最後にSVOCを意識しながら音読を行いましょう。


入門英文解釈の技術70」の使い方についてはコチラ!

<特徴>
「入門英文解釈の技術70」の特徴としては高校基礎~大学受験標準レベルの英文までが掲載されています。この参考書の目的は「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」では賄いきれない演習量を確保するために使用します。
訳に関しては少しひねった訳し方がされている部分もありますが、文法項目別に分けて説明がなされていたり英文法と英文解釈の2つの観点から英語力を向上することができます。

<使用時期>
「肘井学の英文法」を修了後
目標ペースとしては1日4題ずつ行い総復習も含め2ヶ月ほどで完成させるようにしましょう。自分が作った訳と記載してある訳とでは少しズレを感じるかもしれませんが、基本的な部分が合っていたら問題はありません。

②内容説明問題の傾向と対策

本文の内容理解を問う内容説明問題が4択で各大問約2~5題ほど出題される傾向にあります。内容説明問題は比較的容易な問題が多いです。きっちりと本文を読めていれば、これといった対策はする必要はありません。
しかし、最低限の語彙力は必要となるため2000語レベルの単語帳と1000語レベルの熟語帳は完成させておくようにしましょう。2000語レベルの単語帳でオススメの参考書としては「ターゲット1900」が挙げられます。


「ターゲット1900」の使い方についてはコチラ!

<特徴>
「ターゲット1900」の特徴としては頻出度順に単語が並んでいることです。Part1では常に試験に出る英単語800、Part2では常に試験に出る重要単語700、Part3ではここで差がつく難単語400という構成になっています。また、ターゲットフレーズという見出し単語に関連した入試でよく出題されるフレーズを選んだ工夫もなされています。
このフレーズも一緒に覚えることで、単語だけでなく、熟語的観点からも覚えることができ、長文読解に活用できるようになっています。そのため、この単語帳1冊を仕上げるだけで英単語力という面では駒澤大学の英語をカバーできると言えます。

<使用時期>
入試勉強初期~入試本番まで使用!
目標ペースとしては1週間に250語以上を始点固定方式で進め、2ヶ月で英単語1900語をマスターするようにしましょう。7~8月末までに完璧に英単語が定着しているのが望ましい。始点固定方式とは1~200、1~400、1~600と必ず始点は1~に固定して進めていく勉強法を指します。この方法を実践するだけで他の受験生と差がつけられるのでぜひ参考にして下さい。

2周目以降は、別の意味や派生語などを覚えていき、日本語から英語でも覚えるようにしましょう。
また駒澤大学の英語の大問[Ⅴ]語句  (単語説明)が出題されます。出題される単語はシステム英単語やターゲット1900などで十分対応できるため、必ず全ての意味を覚えるようにしましょう。大問[Ⅴ]語句  (単語説明)は短めの単語を説明した英文があり、その英文が意味する単語を四つの内から一つ選択する問題となっています。

対策方法として重要なのが

  1. 説明文を訳せるか
  2. 日本語に訳した文を英単語に変換できるか

が鍵を握ります。説明文自体は、そこまで難しい説明文ではないため、単語をしっかり覚えていれば対応できます。
変換に関しては、日本語に訳した結果、例えば、「向上する」という意味を説明した文だと分かったら、「improve」などの英単語を選択するのですが普段の単語を覚える時に、(英語)improve→(日本語)向上するで覚えると思いますが2周目以降の単語の使い方を(日本語)向上する→(英語)improveで覚えることで、日本語から英語の変換もスムーズに行うことができます。

1000語レベルの熟語帳でオススメの参考書としては「英熟語ターゲット1000」が挙げられます。


「英熟語ターゲット1000」の使い方についてはコチラ!

<特徴>
「英単語ターゲット1000」の特徴としては英単語ターゲット1900同様に頻出度順に構成されている点です。Part1では絶対覚えておきたい160、Part2ではグルーピングで覚える250、Part3では形で覚える250、Part4では文法・構文で覚える180、Part5ではここで差がつく難熟語160という構成になっています。

この熟語帳の良さは、ターゲット1900と似た構成なので、同じような使い方で使用しやすいという点です。例えばターゲット1900から速読英熟語の使用した場合、ターゲット1900はシンプルな構成だったけれど速読英熟語では英文もやらないといけないとギャップを感じてしまい、使用に慣れるのに時間がかかってしまう受験生もいますが、ターゲット1000ではそういったギャップが生まれにくいので、そのまま移行しやすい点が良いところです。

しかし、英文も使用して、英熟語を覚えていきたい、英文を使用した方が覚えやすいという人は、速読英熟語でも十分対応することは可能です。ターゲット1000でも速読英熟語でも1冊をマスターすれば駒澤大学の英語はカバーできるといえます。
この様に、参考書は現在の自分の実力や志望校に応じて正しいタイミングに正しいものを選ばなければ成績はあがりません。「正しい参考書の選び方が出来ているか不安!」という方は以下の記事を参考にしてください。
【合格者は知っている!】失敗しない参考書の選び方・使い方

<使用時期>
英単語修了後~入試本番まで使用!
目標ペースとしては英単語をマスターしてから、1週間に200語を目安に進め1ヶ月半~2ヶ月で完璧にするようにしましょう。8月末~9月末までに完成されているのが理想的だと言えます。
使用方法に関してはターゲット1900とほとんど同じ使い方で問題ありません。基本的には英語から日本語を完璧にすることに時間をかけましょう。

また駒澤大学の英語の大問[Ⅵ]文法  (同意表現)が出題されます。
出題内容としては、下線部の単語や熟語と同じ意味の単語や熟語を四つの内から一つ選択する問題形式となっています。
出題される熟語レベルとしては、ターゲット1000で十分対応できるレベルとなっています。ターゲット1000を使用するときは、同意表現も覚えるようにしましょう。

③同意表現問題の傾向と対策

同意表現問題の傾向としては

  1. 指示語が絡む問題
  2. 単語力が問われる問題
  3. 論理構造から予測できる問題

が問われる問題の3パターンに分けることができます。

駒澤大学の英語の場合では、「単語力が問われる問題」をもとに同意表現の問題を出題する傾向があります。そのため、英単語や英熟語などの勉強は必ず完璧にしておく必要があります。レベルとしてはシステム英単語やターゲット1900、速読英熟語、ターゲット1000で十分対応できるレベルとなっています。

④内容一致問題の傾向と対策

内容一致問題の傾向としては選択肢が英文のものから選ぶ形式となる。対策としては本文を読み始める前に先に問題文をチェックしておくことが重要である。あらかじめ問題に目を通して、何が問われているかを意識しながら本文を読むことで、時間短縮にも繋がり内容一致で得点を落とすリスクを軽減することができる。

しかし、選択肢まで目を通してしまうと逆に分からなくなってしまうので、チェックするのは問題だけに留めましょう。また、本文全体の内容が問われる問題は、「筆者の主張」を問われることが多いので、「一般論の後の逆説マーカー」「in short,thus」などの論理マーカーに注目して読み進めるようにしたい。

内容一致問題は

  1. 英文解釈力
  2. 語彙力
  3. 論理的な読解力

が求められる問題となっている。

これらの対策は①②で指定した参考書を行うことで身につけることができる。しかし、演習量を確保しなければ正答率は向上しきらない。そこで演習量を確保するための教材を次のセクションで紹介する。

 大問[Ⅰ][Ⅱ][Ⅲ]の演習教材

大問[Ⅰ][Ⅱ]は約250〜350語程度の英文が出題されます。英文の難易度は標準的であり、特別難しい表現技法はあまり使用されない。
そのため、2000語レベルの単語帳と1000語レベルの英熟語帳を仕上げておけば知らない単語・表現が出てくると言ったことは滅多に見受けられない。

先述したように、駒澤大学の英語の目標点80点以上を取るためには、大問[Ⅰ][Ⅱ]正答率が鍵を握る。大問[Ⅲ]に関しては少しクセのある問題なため、大問[ Ⅰ ][Ⅱ]で点数を稼いでおきたい。これから大問[Ⅰ][Ⅱ][Ⅲ]の対策で目標点を取るためにオススメの参考書を段階別で紹介する。

オススメの参考書としては
「英語長文ハイパー1 超基礎編」
「英語長文ハイパー2 センター編」
「英語長文ポラリス1」
「イチから鍛える英語長文300」
「赤本」
の5つが挙げられます。


「英語長文ハイパートレーニング1 超基礎編」の使い方についてはコチラ!

<特徴>
この参考書の特徴としては読解力を身につけるの最適な長文12題に対して丁寧に解説が施されている点が挙げられます。また、本文に対してSVOCが振られているので「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」「入門英文解釈の技術70」で得た英文解釈力をさらに向上させるために活用することができます。 

<使用時期>
英文解釈修了後に使用!
12題構成なので復習も含めて2日に1題のペースで1ヶ月で完成するようにしましょう。復習の際はSVOCを全文に対して振りましょう。
目的は英文解釈のスピードを向上させることです。また、2日目は自分が間違えた問題に対して、「なぜ他の選択肢が間違っているのか」を自分で解説するようにしましょう。以上の2点が終われば文構造(SVOC)を意識して音読するようにしましょう。英文解釈が間違えたり、分からなかったら「肘井学の英文法」や「入門英文解釈の技術70」に立ち戻り確認するようにしましょう。


「英語長文ハイパートレーニング2センターレベル編」の使い方はコチラ!

<特徴>
この参考書の特徴は姉妹書である「ハイパートレーニング1 超基礎編」と同じになります。扱う文章のレベルが上がっていますが、英単語が1500語以上入っていれば高得点が狙える様になっています。 

<使用時期>
「ハイパー1 超基礎編」修了後!
復習方法に関してはハイパートレーニング1 超基礎編と変わりません。よって2日に1題のペースで1ヶ月で完成するようにしましょう。
しかし、問題レベルはハイパートレーニング1比べていっきに上がるので間違えも増えますが丁寧に復習すれば正答率も上がるので時間をかけて英文解釈や見直しを行いましょう。


「関正生の英語長文ポラリス1 (標準レベル)」の使い方はコチラ!

<特徴>
この参考書の特徴はSVOCのふられた解説、最近の入試問題から厳選されたテーマからの出題。ネイティブによるリスニングトレーニングができるなどがあります。扱う文章のレベルは、中堅私大やセンターレベルの問題が収録されています。また英単語が1500語以上入っていれば高得点が狙える様になっています。 

<使用時期>
「ハイパー2 センターレベル編」修了後!
復習方法に関しては読めなかった英文、読みにくかった英文は必ず英文解釈を行いましょう。また、分からなかった単語や熟語は必ず覚え直しましょう。そして、音読を必ず行うようにしましょう。
使用ペースとしては2日に1題のペースで1ヶ月で完成するようにしましょう。


「イチから鍛える英語長文300」

<特徴>
この参考書の特徴は解説がシンプルでわかりやすく、別冊には音読用の別冊や語句用の別冊が付いており、別冊も活用しやすい点が挙げられます。また問題も過去の入試問題をもとに厳選されたテーマから出題されています。扱う文章のレベルは、駒澤大学と同様の中堅私大やセンターレベルの問題が収録されています。

この様に、参考書は現在の自分の実力や志望校に応じて正しいタイミングに正しいものを選ばなければ成績はあがりません。「正しい参考書の選び方が出来ているか不安!」という方は以下の記事を参考にしてください。
【合格者は知っている!】失敗しない参考書の選び方・使い方

<使用時期>
「ハイパー2 センターレベル編」修了後!
使用方法に関しては問題や英文が記載されている前のページにウォーミングアップとして、単語問題が収録されておりウォーミングアップを解いてから長文問題に入るようにしましょう。
そして英語長文ポラリス同様に、読めなかった英文、読みにくかった英文は必ず見直し、英文解釈を行いましょう。また別冊の単語リストを使用し、わからない単語などを確認するようにしましょう。そして、音読を必ず行うようにしましょう。
使用ペースとしては2日に1題のペースで1ヶ月で完成するようにしましょう。 


「駒澤大学の赤本」

<特徴>
この参考書の特徴としては全学部統一日程が掲載されています。

<使用時期>
11月~入試本番にかけて行うようにしましょう。また大問[Ⅲ]に関しては少し特殊な問題なため、演習量を増やしたり、復習に関しても工夫するようにしましょう。
ただ、実際には赤本をどの時期にどれぐらいやるべきかは受験生の現在の実力等によって異なります。自分は「いつから・何年分すべきか?」を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
過去問・赤本に関する合格者の使い方・何年分すべきか?

 大問[Ⅳ]について

大問[Ⅳ]は会話文問題となっています。
出題形式としては、空所補充問題が3問と内容一致問題が2問となっています。 傾向としては会話表現が問題として問われることはなく、前後の文章により状況が把握できているかどうかを問う問題が出題されます。そのため、空所前後の文章は精読するようにしましょう。

また空所補充問題は接続詞、副詞、時制に関する問題が出題されやすい傾向にあります。そして同意表現も出題される傾向にあります。副詞や形容詞、熟語なども言い換えれるように意味やその他の表現も覚えるようにしましょう。

会話問題を解く上で重要なのは

  1. 指示語
  2. 省略
  3. 代名詞

の3つが重要になってきます。
この3つを使えるようになれば駒澤大学の会話問題は満点を狙うことも可能である。満点を狙うためにオススメの参考書としては「会話問題のストラテジー」が挙げられます。


「会話問題のストラテジー」の使い方についてはコチラ!

<特徴>
この参考書の特徴としては頻出会話表現や会話問題を解く上で重要な思考法を元に解説されている点です。4つのテーマで構成されています。この1冊を行えば駒澤大学の会話問題に必要な力が身につきます。 

<使用時期>
10月~11月頃に使用!
1週間に1テーマのペースで行いましょう!本書で学んだ知識は他の問題でも意識的に使用するようにしましょう。復習方法としては前日に解いた問題を翌日に会話表現や指示語・省略・代名詞を意識して自分で解説するようにしましょう。また別冊の定型表現パターン200を使用し、会話表現を覚えるようにしましょう。
会話表現が問われることはあまりありませんが、会話文ではよく使用されているため、付属のCDを使用し学習するようにしましょう。

 大問[Ⅴ]~[Ⅹ]について

大問[Ⅴ]~[Ⅹ]は文法・語彙・アクセント・整序問題となっています。出題形式は基本的には各大問5問出題される傾向にあります。基本的には基本・標準レベルの文法の知識を問う出題と言えます。

また大問[Ⅴ]語句  (単語説明)、大問[Ⅵ]文法 (同意表現)の問題も難しい単語や熟語はほとんど出題されないため一般的な単語帳や熟語帳で対応可能となっています。
目標点としては満点~1ミスといえます。

満点を狙うためにオススメの参考書としては「ネクステージ」「英語整序問題200」「英文法ファイナル問題集標準編」が挙げられます。


Next Stage ネクステージの使い方についてはコチラ!

<特徴>
英文法問題集の中でも王道と呼ばれる参考書として出版されています。
特徴としては、豊富な問題数です。またPointやcheckなどの知識がまとめが掲載されています。 

<使用時期>
入試初期~入試本番まで使用!
目標ペースとしては英文解釈の勉強が終わった後から1日で1単元を目安に進めていくようにしましょう。初見の問題で対応するために定着度を上げる必要があります。従って、翌日は必ず前日の間違えた問題の復習からするように心がけましょう。
英文法を学習する際は、自分で「なぜその選択肢が解答になるのか」を意識して解くようにしましょう。


「英語整序問題200」

<特徴>
この参考書の特徴としては短期間で整序問題を解けるようにするためのルールが収録された参考書となっています。また整序のコツや着眼点など解く上でのポイントもまとめられています。
この参考書をマスターすれば駒澤大学の大問[Ⅹ]は満点を狙うことができます。整序問題を解く際は文構造(SVOC)も意識して解くようにしましょう。

<使用時期>
ネクステ修了後(10月頃)~入試本番まで!
目標ペースとしては1日1単元を目安に行うようにしましょう。また解く際に、フィーリングや感覚で解くのではなく、根拠や理由をもって問題を解くようにしましょう。


英文法ファイナル問題集標準編の使い方についてはコチラ!

<特徴>
この参考書は英文法の仕上げの問題集です。そのため、深めて解ける!英文法OUTPUTやネクステージ、アップグレードで学習したことを確認する問題集となっています。構成として、全10回の文法問題がランダムに1回50問収録されています。

また解説もわかりやすく、問題番号の下に文法のどの項目を出題したのかが記載されているため深めて解ける!英文法OUTPUTやネクステージ、アップグレードでの復習にも繋げやすい参考書となっています。 

<使用時期>
英文法書が修了後~入試本番まで使用!
目標ペースとしては1日1項目を目安に行うようにしましょう。翌日は次の単元と前日に間違えた問題も必ずやるようにしましょう。そして例えば、比較の問題を間違えたなら、深めて解ける!英文法OUTPUTやネクステージ、アップグレードなどで間違えた単元を必ず復習するようにしましょう。

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まとめ 

※2月から受験勉強を始めた際の年間スケジュール 

大問ごとの傾向と対策について紹介してきましたが、1年間の勉強の流れとしては上記の流れになります。
まず始めるべきは英単語と英文解釈です。英単語を週200語ペースで4月までに終えるようにしましょう。英単語と並行して基本的な英文解釈の勉強も行い4月には終えるようにしましょう。 その後、英熟語と英文法、英語長文を並行して進めるようにしましょう。

この際も、身に付けた英文解釈をアウトプットしていくようにしましょう。英文法に関しては9月末にセンターレベルの問題に対しては9割以上正解できるように仕上げていきましょう。英文法が固まり次第、会話問題の対策を行うようにしましょう。
そして、冬にかけて駒澤大学の赤本を用いてより実践的な演習を積むようにしましょう。ぜひ参考にして駒澤大学の英語の目標点である80点以上を取るようにしましょう。

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