英文解釈おすすめ&難易度の高い参考書
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関関同立専門塾
マナビズム豊中校です
はじめに
今回は、英文解釈において「有名だけど実はかなり難しい参考書」3冊をピックアップし、それぞれの特徴やレベル感、使う上での注意点を詳しく解説していきます。
関関同立を目指している受験生の皆さんにとって、「どんな参考書を使うか」は合否を分ける大きなポイントです。定番だからといって安易に飛びついてしまうと、かえって学習効率が落ちてしまうこともあるので、ぜひこの記事を参考にして、自分に合った参考書を選びましょう!
大学受験における英文解釈
英文解釈とは、単語と文法の知識を駆使して、文の意味を正しく読み取ること。単語と文法さえ覚えれば英文は読めると思いがちですが、実はそうではありません。
まずは、なぜ英文解釈に特化した勉強が必要なのかを知っていきましょう。
英文解釈の重要性
英文はどんな長さ・構造のものでも、「単語」と「文法」という2つの要素でできています。しかし、単語と文法をしっかり覚えていざ英文を読もうとしても、なんとなく訳せなかったり、訳したものの回答と全く違ったりという場面は多々あります。
それは、状況に応じて正しい知識を引き出す練習ができていないためです。
一文ごとの英文解釈ができないと、当然文の連なりである長文も理解できません。
英文解釈の勉強を通じて、スムーズに知識を引き出せるようになることで、英文を正確かつスピーディーに読めるようになるのです。
英文解釈のおすすめ参考書
八澤のたった7時間で英文解釈
受験に必要な英文解釈の要点を1冊で総整理できる参考書です。
難関私大専門塾マナビズム超人気講師の八澤龍之介先生による「超」がつくほど面白くてわかりやすい授業動画が全章に付いて、自宅にいながら高校3年間の英文解釈をスピード攻略できる。
関関同立・MARCHなどの難関大学の英語にもしっかり対応できます。
授業動画がとても分かりやすく、英語が苦手な人もしっかり英文解釈をマスターすることが出来ます!
購入ページ:八澤のたった7時間英文解釈
肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本
「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」は、英文解釈の演習用教材。例題→確認問題→発展問題という3ステップで、単元ごとに確実に力をつけていける構成になっています。
簡潔かつわかりやすい解説と図説で、英文の構造が理解しやすくなっているのがポイントです。難易度としては、共通テストや日東駒専なら合格点に到達できるレベル、関関同立・MARCHなどの難関大学なら英文読解の足がかりになるレベルです。
「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」についてもっと詳しく知りたい方は、「【肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本】の特徴・使い方・勉強法」をご覧ください。
購入ページ:肘井の読解のための英文法
英文読解入門 基本はここだ!
「英文読解入門 基本はここだ!」は、中学から高校基礎レベルの問題が掲載されている、初心者向けの参考書。
これ一冊だけでは大学受験には物足りないですが、高校の授業の内容があやふや、苦手な単元があるといった方におすすめです。
高校レベルまでの単語・文法の基礎固め→この参考書→「英文解釈の技術70・100」や「ポレポレ英文読解プロセス50」というルートで進めていきましょう。
「英文読解入門 基本はここだ!」の使い方やポイントなどを詳しく知りたい方は、「英文読解入門 基本はここだ!の効果的な使い方」をご覧ください。
購入ページ:英文読解入門 基本はここだ!
英文解釈の技術70・100
「英文解釈の技術70・100」は、大学受験に必要な英文解釈の知識を網羅している参考書です。「英文解釈の技術70」は中学~高校レベル、「英文解釈の技術100」は同志社大学や関西学院大学などで出題される短文和訳問題に対応しています。
一問ごとに、例題→問題演習というサイクルになっていて、知識の確認と定着を繰り返せるのがポイント。
関関同立・MARCHレベルを志望する方は、夏までには「70」を完璧にしておきましょう。「英文解釈の技術70・100」のレベルや具体的な使い方など詳しくは、「【英文解釈の技術70-100】特徴・使い方・勉強法」をご覧ください。
購入ページ:入門英文解釈の技術70
購入ページ:基礎英文解釈の技術100
難易度の高い参考書3選
① 英文解釈教室(伊藤和夫著)
レベル感:難関国公立・早慶上智志望レベル
『英文解釈教室』は、大学受験界において「英文解釈といえばコレ」と言われるほど有名な一冊で、1977年の初版以来、多くの受験生や指導者に愛用されてきました。英文を構文ごとに分解し、意味を論理的に捉えていくアプローチは非常に洗練されており、確かに“読む力”を根本から鍛えてくれる名著です。
しかし、その一方で、扱われている英文のレベルはかなり高く、関関同立どころか、東大・京大・一橋といった最難関大学を目指す層に適した内容になっています。1文1文が非常に重く、仮定法や倒置、省略など高度な構文が当たり前のように登場し、背景知識もそれなりに要求されます。初学者や英文解釈の基礎が固まっていない状態で挑むと、「1ページ読むのに1時間かかる」「何を言っているか全然わからない」という事態になりがちです。
購入ページ:英文解釈教室
ポレポレ英文読解プロセス50
「ポレポレ英文読解プロセス50」は、東大・京大・一橋や早慶上智クラスの受験生が使うのに適した、難易度の高い参考書。
難関大学特有の、特殊文型を中心に扱った問題が50個収録されていて、プラスアルファの知識で他の受験生に差をつけることができます。
ただし、はじめにお伝えしたようにかなり難しいので、事前の準備なくいきなり取り掛かってもほとんど解くことはできないでしょう。他の参考書を使って、ある程度英文解釈の勉強をしてから取り組むのがおすすめです。
「ポレポレ英文読解プロセス50」について、使い方や他にやるべき参考書などについては、「ポレポレ英文読解プロセス50の効果的な使い方」をご覧ください。
購入ページ:ポレポレ英文読解
英文読解の透視図
「英文読解の透視図」は、「ポレポレ英文読解プロセス50」よりさらに難しい内容を扱った参考書です。等位接続詞や後置修飾などといった中でも、ややこしい発展事項を中心に扱っています。
東大・京大・早慶上智・医学部といった超難関大学で、8割以上の得点を狙いたい方向けです。関関同立やMARCHレベルの受験生にはオーバーワークになってしまうので、必要な方のみ取り入れてください。
具体的な内容やおすすめな人など、「英文読解の透視図」についてさらに詳しくは、「英文読解の透視図の効果的な使い方」をご覧ください。
購入ページ:英文読解の透視図
英文読解の透視図
『英文読解の透視図』は、論理的英文読解の集大成とも言える参考書で、「長文の構造をしっかり捉えて、正確に読めるようになりたい」という受験生にとっては魅力的な一冊です。書籍名の通り、“透視するように”英文の骨組みを見抜き、意味を理解していくトレーニングができる構成になっています。
しかし、この参考書もまた、非常に高難度。例文は抽象的な内容が多く、構文も複雑で、関関同立・産近甲龍のレベルとは明確に一線を画しています。特に、文中の「名詞構文」や「関係詞の省略」、「挿入構文」など、日本人にはなじみが薄い構造が頻出で、英語の基本的な語順感覚がないと理解が追いつきません。
「読めた気になっているけど、構造を説明してみたら全然ダメだった」という状態が続くと、読解力の定着にはなりません。「ちゃんと読めているかを自分で判断できる目」を持っていない人にとっては、自己学習ではかなり厳しい参考書と言えます。
参考書で終わりじゃない!英文解釈のゴールとは
英文解釈の実力は、参考書をただ解くだけで身につくものではありません。
参考書は、単元ごとに「時制」「仮定法」といったテーマが示されているものが多いです。しかし、当然ですが本番の試験でテーマが示されることはありません。
実際の長文演習問題を読んでどんな文法が登場しているかを判断し、自分で和訳できるようになるのがゴールです。
英文解釈の参考書で一通り勉強しながら、問題文を自力で和訳し、解説を使ってミスした英文の構造を理解するというトレーニングが必要になります。
さいごに
英文解釈は、しっかりこなしておくことで読解や長文問題に取り組みやすくなる重要なステップです。
たくさんの参考書がありますが、内容のレベルは様々なので、自分の実力や志望校のレベルにあったものを吟味して選びましょう。
参考書選びで大切なのは、「有名だから」や「先輩が使っていたから」といった理由ではなく、自分の現在の学力と志望校に“合っているかどうか”です。もし迷ったときは、学校や塾の先生に相談するのもよいですし、マナビズムでは志望校レベルに合わせた教材ルートを一人ひとりに提案しています。ぜひ気軽に校舎までご相談ください!
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