【大学入学共通テスト】科目選択はどうする?注意すべきポイント解説
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大学入学共通テストを利用して受験する場合、科目選択の仕組みを十分に理解する必要があります。
科目選択を間違うと志望校を受験できない可能性もあるため、くれぐれも注意してください。
この記事では、大学入学共通テストの概要と科目選択の重要性を解説しています。
私立・国公立大学ごとに科目選択の基本パターンや知っておきたい注意点などもまとめていますから、参考にしてください。
大学入学共通テストとは|仕組み・受け方
大学が選考に共通テストを導入することで、小論文や面接を実施する余裕が生まれ、入試の個性化・多様化ができるようになりました。
例年の共通テストは1月中旬ごろに実施され、2023年度は下記日程と発表されています。
- 試験実施期日:2023年1月14日(土)、15日(日)
- 追・再試験実施期日:2023年1月28日(土)、29日(日)
詳しい受験案内は、公式サイトからPDFデータがダウンロードできますから確認しておきましょう。
出題教科や配点・科目選択の方法のまとめ
出題教科や配点・科目選択について、2023年度の大学入学共通テスト実施要項を参考に、表でまとめました。
教科 | グループ | 出題科目 | 出題方法 | 科目選択の方法 | 試験時間(配点) |
国語 | 国語 | 出題範囲は「国語総合」 近代以降の文章/古典(古文・漢文)を出題 |
80分 (200点) |
||
地理歴史 | 世界史A 世界史B 日本史A 日本史B 地理A 地理B |
「倫理、政治・経済」は「倫理」と「政治・経済」を総合した出題範囲 | 出題科目から最大2科目を選択 同一名称を含む科目の組合せは不可 受験科目数は出願時に申し出る |
1科目選択 60分 (100点)2科目選択 130分※うち解答 時間120分 (200点) |
|
公民 | 現代社会 倫理 政治・経済 倫理、政治・経済 |
||||
数学 | ① | 数学Ⅰ 数学Ⅰ・数学A |
「数学Ⅰ・数学A」は「数学Ⅰ」と「数学A」を総合した出題範囲 次に記す「数学A」の3項目の内容のうち2項目以上を学習した者に対応した出題(場合の数と確率/整数の性質/図形の性質) |
出題科目から1科目を選択 | 70分 (100点) |
② | 数学Ⅱ 数学Ⅱ・数学B 簿記・会計 情報関係基礎 |
「数学Ⅱ・数学B」は「数学Ⅱ」と「数学B」を総合した出題範囲 次に記す「数学B」の3項目の内容のうち2項目以上を学習した者に対応した出題(数列/ベクトル/確率分布と統計的な推測) 「簿記・会計」は「簿記」及び「財務会計Ⅰ」を総合した出題範囲 「財務会計Ⅰ」は株式会社の会計の基礎的事項を含め財務会計の基礎が出題範囲 「情報関係基礎」は専門教育を主とする農業・工業・商業・水産・家庭・看護・情報及び福祉の8教科に設定されている基礎的科目が出題範囲 |
出題科目から1科目を選択 科目選択に当たり「簿記・会計」及び「情報関係基礎」の問題冊子の配付を希望する場合は出願時に申し出る |
60分 (100点) |
|
理科 | ① | 物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎 |
出題科目から下記いずれかの方法により科目を選択 A:理科①から2科目 B:理科②から1科目 C:理科①から2科目及び理科②から1科目 D:理科②から2科目 受験する科目の選択方法は出願時に申し出る |
理科①2科目選択 60分 (100点)理科②1科目選択 60分 (100点) 2科目選択 130分※うち解答 時間120分 (200点) |
|
② | 物理 化学 生物 地学 |
||||
外国語 | 英語 ドイツ語 フランス語 中国語 韓国語 |
「英語」は「コミュニケーション英語Ⅰ」「コミュニケーション英語Ⅱ」「英語表現Ⅰ」が出題範囲 リーディングリスニングを出題 リスニングは「聞き取る英語の音声を2回流す問題」「1回流す問題」がある |
出題科目から1科目を選択 科目選択に当たり「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」の問題冊子の配付を希望する場合は出願時に申し出る |
英語 【リーディング】 80分 (100点) 【リスニング】 60分※うち解答時間30分 (100点)ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語 【筆記】 80分 (200点) |
※この表は横にスクロールできます。
参考:令和5年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項
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【重要事項】大学入学共通テストの科目選択
共通テストを利用して大学受験する際には、志望校の指定科目を選択していないと出願できません。
そのため、科目選択は志望校受験において大変重要です。
一般的に、国公立大学は5教科・7科目、私立大学は1~3教科・1~6科目となり、学校ごとに違いがあります。
そのため、「得意なものを選択しよう」と安易に決めずに、志望校の指定科目と科目数を確認して間違えないように注意しましょう。
大学入学共通テストの科目選択で知っておきたいこと
- 科目選択はいつ決めるのか
- 科目選択は私立大2~3教科・国公立大5教科以上
- 理科・社会の科目選択は要注意
- 第1解答科目指定は得意分野を選ぶ
くれぐれも選択に失敗しないように、把握しておきましょう。
科目選択はいつ決めるのか
科目選択を決定するのは、共通テストの出願時です。
しかし、受験勉強は高3の春から始める人が多いため、実際には早めに科目を決める必要があります。
受験勉強開始と同時に共通テスト対策ができるように、志望校の入試要項を確認して科目を絞ってください。
科目選択は私立大2~3教科・国公立大5教科以上
共通テストで受験する教科数は、私立大学だと2~3教科、国公立大学では5教科以上の場合が多いです。
教科・科目の詳細は大学ごとに違うため、志望校の入試要項で正確な情報を得てください。
ここでは具体的なイメージが伝わるように、科目選択について一般的な4つのパターンを見てみましょう。
- 私立大の科目選択:文系の場合
- 私立大の科目選択:理系の場合
- 国公立大の科目選択:文系の場合
- 国公立大の科目選択:理系の場合
私立大の科目選択:文系の場合
私立大学文系のパターンは、下記の科目が基本的です。
- 外国語+国語+地歴・公民または数学ⅠA・数学ⅡB(3教科3科目)
なかでも科目選択に注意が必要なのは、国語と地歴・公民です。
国語は現代文と古文を指定する大学が大半ですが、一部で漢文を課すところもあります。
地歴・公民においても、政治・経済や地理を認めていない大学もありますから、気を付けてください。
私立大の科目選択:理系の場合
私立大学理系の基本パターンを見ていきます。
- 外国語+数学+理科(3教科3科目)
私立大学理系を受験する場合、数学は数学Ⅲまで出題される学部もありますから、志望校の試験範囲を把握しておいてください。
また、理科は科目が指定されている場合や2科目受験の大学もあるため、併せて入試要項を確認しましょう。
国公立大の科目選択:文系の場合
続いて、国公立大学文系の一般的なパターンを紹介します。
- 外国語+数学ⅠA+数学ⅡB+国語+地歴・公民+地歴・公民+理科(5教科7科目)
多くの国公立大学は、共通テストと大学の二次試験の合計点で合否を判定します。
そのため、共通テストと大学二次試験の両方を対策しなければいけません。
国公立大学文系で共通テストのみ使用する科目は、下記の通りです。
- 理科
- 公民(現代社会/倫理/政治・経済/倫理・政経)
この2科目は大学の入試で使用されませんから、できる限り時間をかけずに高得点を狙いやすい科目を選択すると有利であるといえます。
一般的に、理科は地学基礎・生物基礎、公民は倫理・現代社会が短期間で勉強しやすい科目とされていますから、参考にしてください。
国公立大の科目選択:理系の場合
国公立大学理系の基本パターンを見ていきましょう。
- 外国語+数学ⅠA+数学ⅡB+国語+地歴・公民+理科+理科(5教科7科目)
文系と同様、理系でも5教科7科目以上の試験が多いです。
そして、共通テストのみで使用する科目は国語と地歴・公民です。
地歴・公民では、比較的短い時間で高得点を狙いやすい公民を選択するとよいでしょう。
理科・社会の科目選択は要注意
理科と社会はほかの教科よりも科目選択の方法が複雑ですから、注意してください。
選考の指定に該当しない科目選択をすると志望校を受験できず、別の大学へ変更しなくてはいけなくなります。
科目選択を決める前に志望校の入試要項をしっかり確認して、間違えのないように気をつけましょう。
第1解答科目指定は得意分野を選ぶ
地歴・公民、理科②のうち1科目のみで選考する大学は、先に解答した第1解答科目の成績が利用されます。
そのため、2科目を受験する際にはくれぐれも注意してください。
「いずれか高得点の科目」と勘違いする人も多いですが、合否判定される科目は先に解答した方です。
そのため、第1解答科目は得意分野を選んで、先に解答に取り掛かってください。
【関連記事】関関同立の共通テスト利用ボーダーはいくつ?センターとの違いや利用方法まとめ
大学入学共通テストの科目選択におけるQ&A
最後に、大学入学共通テストの科目選択について気になる疑問をまとめました。
- 共通テストだけで入れる私立大学(文系・理系)はある?
- 共通テストの過去問はいつから始めればいい?
- 国立大学の共通テストは何科目受けるの?
共通テストだけで入れる私立大学(文系・理系)はある?
私立大学の「共通テスト利用入試単独型(単独方式)」で受験すると、共通テストの成績だけで合否が決まります。
また、共通テスト利用入試には2種類ありますから、間違えないように注意してください。
- 単独型(単独方式)
- 併用型(併用方式)
併用型の場合、共通テストの成績プラス大学個別の試験を受けなければいけません。
そのため、私立大学を共通テストのみで受験したいのであれば、必ず単独型を選択してください。
共通テストの過去問はいつから始めればいい?
共通テストの過去問演習は、高3の夏から秋ごろを目安に始めるとよいでしょう。
共通テストの出題傾向を知るために、最低でも5~8年分の過去問に取り組んでください。
国立大学の共通テストは何科目受けるの?
国立大学の共通テストは7科目が主流です。
しかし、詳細は大学により異なるため、事前に志望校の入試要項を確認してください。
【関連記事】
社会科共通テストはどの科目が有利?科目ごとの傾向とおすすめ勉強法も紹介
まとめ
大学入学共通テストで科目選択をする際には、志望校の入試要項を確認して必要な科目を受験してください。
理科や社会など科目選択が複雑な教科は、特に注意が必要です。
また、先に解答した科目の結果が採用される第1解答科目指定も勘違いしやすい点ですから、共通テストの仕組みをしっかり理解しましょう。
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